Hirosayさんの映画レビュー・感想・評価

Hirosay

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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.5

冒頭から韓国お得意のクライムアクションムービーと見せておいて、思わね展開に。こういう映画ってたまにありますね。フロム・ダスク・ティル・ドーンとか。

血がドバドバ出まくりですが、(いい意味で)そんなに
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.5

令和の今どき珍しい、コテコテなロマンティックコメディ。かつてはこういうハリウッド映画っていっぱいあったなあ。
主演のシドニー・スウィーニーは可愛いし、主題歌もいい曲ですね。

ストーリーは強引だし、ひ
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.6

序盤の日常のシーンが長すぎて、眠くなりましたが、中盤の地元説明会から面白くなります。リモート会議〜芸能事務所の二人の車内の会話など、何でもない会話が面白いのは濱口監督作品らしいです。

ラストは、、ち
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.4

とても王道な青春映画を丁寧に描いてます。王道すぎて、ラストの展開には察しがついてしまう人は多いんじゃないかな。
主演の二人が良かったです。岩井俊二のLOVE LETTERが懐かしかった。

ジミーが作
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

最初は時系列がよくわからず、登場人物も多くて区別が付きませんでしたが、中盤以降、段々整理されてきたら面白くなりました。

日本への原爆投下については、さりげなくナチスドイツやロシアを悪者にしつつ、批判
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貴公子(2023年製作の映画)

3.7

とても韓国らしい、スリラー・アクションで、楽しかったです。
"貴公子"のキャラクターが良いので、シリーズ化出来そう。コピノのことを少しでも知ることができて、良かったです。

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.9

過去ではなく前世。
とても静かで、特別なことは何も起こらず、語らないことで多くのことを語っています。
ニューヨークのロケーションがとても素晴らしく美しかったです。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.8

非日常の中にも日常はあります。本来当たり前のことだけれど。異星人が来襲する中での、女子高生の青春を描いてます。

全然原作知らなかったけど、ノリが独特で面白かったです。後章も楽しみです。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.7

前作のことをあまり覚えてなくて、たまに専門用語が分からなかったです。YouTubeまとめ動画とかで、予習復習をした方がよさそう。

世界観を表現することに力を入れてるからか、設定は複雑だけど、ストーリ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.9

独特の世界観を描く事に力を入れているためか、前半部分がやや長いように感じました。
羽ばたき機や独特のデザインの美術が素晴らしいです。

ティモシー・シャラメは大画面のアップにも耐えられますね。
後編も
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.6

岡田将生は端正な顔立ちなだけに、悪役がよく似合いますね。

面白かったですけど、少年犯罪ものに抵抗の無い人向けかな、と思いました。個人的には、見終わった後の後味はあまり良くなかったです。
そんな中、主
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ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

3.7

35mm上映で鑑賞。10年ちょっと前の映画だけど、もっと昔の匂いもする良質なラブコメディー。
最後は予定調和といえば、そうだけど、脚本がよく練られていて、とてもリラックスして楽しめました。

今は、こ
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.7

シリーズ3作目だそうですけど、初めて見ました。

この映画の魅力は、主演のマ・ドンソクによるところが大きいですね。
見た目は日本の俳優で言うと小沢仁志さんみたいですけど、重量級のボクシングアクションシ
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.4

男女のどうしようもなさを描くウディ・アレン。やってる事はずっと変わらないですね。

前作のレイニーデイ・イン・ニューヨークが好きだったので、主役の俳優さんが、おじさんすぎて、ちょっと画面がもたないなあ
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

3.8

濱口竜介監督の「偶然と想像」のような映画が好きな人でしたら、絶対好きだと思います。

序盤は少しテンポが悪いかも。中盤以降、ちょっとずつズレていく会話劇がすごく楽しかったです。

ビジネスホテルの朝食
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.4

まるで絵画みたいな映像が、グロテスクで美しかったです。好き嫌いが分かれる映画だと思います。

心と体が釣り合わないベラの成長物語は、とてもいびつだけど、終盤は哲学的なお話しにもなっていきます。そのあた
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.4

アキ・カウリスマキの映画は「過去のない男」以来で、久しぶりに見ました。

大して若くもなく、綺麗でもない、不器用な二人の恋愛映画、かな。一見淡々としてるように見えますが、なんだか狙いすぎてる気がして、
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.6

ディザスタームービーとして、丁寧に作られてますし、よく出来てると思いました。

"ヨンタク"が、なぜ自分の家に執着したかはちゃんと描かれてますし、彼の主張も(手段はともかく)全てが間違ってる訳じゃない
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

上映時間の半分以上が役所広司のトイレ掃除シーンにも関わらず、面白いというなんだか不思議な映画。

映画内で紹介される音楽、小説、どれもがセンス良かった。

石川さゆりがカラオケ歌ってくれる小料理屋さん
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(2023年製作の映画)

3.5

加瀬亮のキレッキレな信長だとか、見るべきところはあるけど、映画としては、とっちらかっちゃったな、と思いました。

北野武がずっと撮りたいと語っていた秀吉の物語って、本当にこれだったのかな?

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

ナポレオンが台頭していった時代背景は結構複雑で、当時の世界情勢を知ってないと最初は何が起こっているか良くわからないかも。

それでも3時間近い長尺でも面白かった。この時代ならではの戦い方、ナポレオンの
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.9

決闘での裁判に至る過程を、3人の視点から繰り返し追ってるだけと言えばそうだけど、なかなか面白かったです。

興味深かったのは、中盤でのとある台詞を誰が言ったのかが、3人の記憶で全部違うところ。(恐らく
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正欲(2023年製作の映画)

3.9

変わったフェチの話??と思ったら、多様性についてのさらに深いお話でした。
このテーマで最後まで面白いのはすごいと思う。

水のシーンがとても美しかった。

東野絢香さんの演技が素晴らしかったです。

私がやりました(2023年製作の映画)

3.6

最初、コメディタッチのノリに慣れなくて、ちょっと退屈でした。この辺り、好き嫌いが分かれる気がします。

中盤で、イザベル・ユペールが名乗り出てくる辺りからストーリーに加速が付いて、面白くなりました。
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

仕事でヘマした殺し屋の復讐譚。

暗闇の格闘シーンが素晴らしい。Netflix映画ですが、ここは映画館で見た方が良いかも。

『計画どおりにやれ 即興するな 予測をしろ』

最後は即興で決めたのかな?
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.6

人間とAI。どちらがより人間らしいか。
古典SFから繰り返し描かれてきたテーマですし、この映画で新しいことは特に何も語られてはいないと思います。

映像は素晴らしいので、そこは映画館でこそ見る価値有り
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.7

作品としてのトーンは暗めだけど、会話の積み重ねで緩やかにストーリーを転がしていく手腕は、さすが今泉監督らしいな、と思いました。

人は誰もが、自分にも、大切な家族にだって、大なり小なり嘘をついて生きて
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アナログ(2023年製作の映画)

3.5

波留の抑えた演技がとても良くて、彼女の美しさを引き立てていたと思いますし、二宮くんは素朴な青年役がとても合っていたと思います。主役の2人がとても素敵でした。

ストーリーとしては、ベタなのは構わないん
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.7

最初は、なんだかまとまりの無い映画だなぁと思ったけど、段々お話が見えてきます。ちょっと変化球な家族の再生の物語。

あんなに良い子に育ったのだから、バーナデットの回り道は正解だったんじゃないかな。ケイ
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コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

3.6

そんなに深いお話にはならないけど、とにかくテンポが良くて面白かった。とても正統派で良質なエンタメだと思います。

ヒョンビンのシャープなアクションシーンが格好よかったです。彼は、たまに角度によって竹内
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.7

原作は未読です。
今作は結構ホラー色が強めで、これは恐らくオリジナルだと思いますけど、シンプルな物語に厚みを与えていて、映画としてはこれで正解と思います。

個人的にケネス・ブラナーはポアロのイメージ
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.6

前作は未見です。
サメとの駆け引きを楽しむタイプの"サメ映画"ではないので、好みとはちょっと違いました。まあ、ジェイソン・ステイサムですからね笑

サメはあくまで要素の一つって感じでしたけど、正統派の
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.6

少しずつ不快さを感じさせる演出が、地味に怖かったです。

団地内のお話で特別派手な展開はないんですけどね。間の取り方など、日本人好みのホラーではないでしょうか。

さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

四半世紀ぶりくらいに見ましたけど、やっぱり傑作と思います。

当時は、蝶衣が台詞を間違えることの意味も良く分かっていませんでした。

ポリコレに配慮して作られた作品より、今こそもっと評価されるべき作品
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リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

3.4

綾瀬はるかは綺麗ですし、シシド・カフカや清水尋也などの俳優陣の雰囲気はとても良かったと思います。

アクションにスタイルのようなものがないので、銃撃戦はただ撃っているだけの単調なものに見えてしまいまし
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.4

SF設定のユルさがクドカンっぽいといえばそうだけど(リメイクですけどね)、辻褄の合ってないところが色々気になってしまいました。

ハジメとレイカのテンポが違うことで生じるエピソードの積み重ねみたいなシ
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