レビュ彦さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

コックと泥棒、その妻と愛人(1989年製作の映画)

4.5

大好きエマ・ストーンがベスト5映画に選んでいたので鑑賞。

エグい。
この監督にならジョジョの実写を任せられる。

こんなところにも可笑しなキャラで登場するティム・ロス本当最高だ。

最後はもう実写版
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フィツカラルド(1982年製作の映画)

5.0

初ヴェルナー・ヘルツォーク。

とてつもなさすぎる。映画を作っているつもりが、伝説を作っちまってるわ。

戦争映画以外でここまでの迫力をもった映画は観たことないかもしれない。

妙に静かな胸騒ぎや、飾
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メイキング・オブ・ドッグヴィル 〜告白〜/ドッグヴィルの告白(2003年製作の映画)

4.5

大好きな映画のメイキングをようやく鑑賞。

2作目の『マンダレイ』で主要キャストほぼ全員いなくなった理由がよくわかる。
ラース・フォン・トリアーは本当に厄介な人間に見えるけど、ずっと内なる何かと戦って
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

4.3

ただでさえ、何も前に進まなくても多幸感が押し寄せるカウリスマキ作品なのに、こんなのされちゃ嬉しいね、でも史上最強の皮肉映画にも思えてしまうね。

最初に少年が逃げた時に追わなかった時点で、俺には分かっ
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ミツバチと私(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

いつか作る必要の無くなる映画。

主人公の心模様を喰う勢いで母ちゃんの人生迷い中みたいなストーリーが食い込んできてもっと焦点をどっちかに当ててほしかった。

子役の演技に一切文句はないけど、これ女の子
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ブリキの太鼓 ディレクターズカット版(1979年製作の映画)

4.4

こういう映画に出る子役の将来が不安でたまらん。絶対捻じ曲がっちゃうよ。

このパワフルでむさ苦しくてブラックコメディ味もある東欧の映画って感じたまらん。

俺もあの鰻は食えないかもなぁ。

東欧のこの
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もっと遠くへ行こう。(2023年製作の映画)

4.5

『Saltburn』に続き、超楽しみにしていた作品がアマプラ配信ということで、しかも謎の邦題にされ発見しにくくなっている。
絶対に同じ原作者イアン・リードの『もう終わりにしよう。』を意識しているのが少
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ハイタッチ(2019年製作の映画)

3.8

ピクサーの短編は期待値が高過ぎるあまり、こんなもんじゃもう感動しなくなってきてしまったな。


2.35:1

Bico(2004年製作の映画)

4.0

アニエス・ヴァルダ味をめちゃくちゃ感じた。


1.66:1?

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.5

オレゴン州で偶然誰かが見つけた2人並びの白骨遺体。それらから夢想されたのは、一匹の牛の極上ミルクにまつわるアメリカンドリームの夢と現実。なんやそれ。豊かすぎるだろ想像力が。とてつもなくうらやましいよ。>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

なんかラストとかケン・ローチ並みの報われなさを感じてしまったんですが人はこれを幸せと呼ぶのでしょうか...しんどい...でもこの人生への満足と後悔のハイブリッド顔寄りショットで役所広司がカンヌ男優賞受>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

これはバリー・コーガンが好きな人にとっては最高の待ってました作品だし、そこに加えてお相手が『ユーフォリア/EUPHORIA』のネイトなのが神キャスティングすぎて期待値爆上がりしてしまったが故にバリー・>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

カウリスマキ作品でウインクは反則だろ...世界平和...何も解決せずとも、前を向いて歩いていく...イッヌ...

引退撤回した瞬間に完全に新たなミューズを見つけてしまっただろうこれは。


「音楽か
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

美味しくて、豊かで、最高。


こんなに美しい湯気、観たことない。

昨今のシステムキッチンなんて比にならないほど洗練された奇跡の調理場。20年が染み込みすぎてもはや机から出汁取れそう。

ジュリエッ
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.4

1を観ていなくてもわかる傑作シリーズ感。

銀魂に似たユーモア感じる。


2.35:1

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.2

劇場で観ないと一生観ない作品。

過去2回映画化されているにも関わらず、キャラの深みがまったく無くてしんどいが、それでも許せる多幸感。この多幸感の理由はティモシーだからということではない気がする。みん
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

4.5

こうなることを待つ未来が残酷でありつつも、それでも思い続けたい存在がいることの幸福を受け入れることができるのか俺は。そう思い続けてくれる存在がいることの幸福に気づくことができるのか俺は。2つの人生の行>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

余白の一切ない、ゴジラと浜辺美波の呪印がカッコいいだけの気持ち悪い映画だった...

なんというか、→+ABボタン同時押し=感動するっしょ!みたいなアホくさい演出がありすぎてしんどかった。誰が感動して
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(2023年製作の映画)

4.8

これぞ唯一無二。誰にも真似できない。
唯一無二の北野武映画と唯一無二のビートたけしユーモアが掛け合わさったハイブリッド唯一無二。

普通なら張り詰めた空気にするであろうライブ感がやけにサッパリしている
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LOVE【3D】(2015年製作の映画)

4.7

わかるわからないは別として、𝓛𝓞𝓥𝓔が艶めく美しい瞬間と、それが誰かの中で壊れていく瞬間がこれでもかというくらい詰め込まれている。毎度毎度ギャスパー・ノエのこういうストーリー構成がツボすぎる。

そし
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

4.5

すべての「わかる」とすべての「お前マジで」が詰まってるこのヒリヒリ感。

荒野だけでここまでもたせるのとんでもないし、そして終わり方もとんでもない。やられる。


1.33:1

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

4.0

『TINY DANCER』みんな歌えんだね。良い歌。


ペニーに心奪われなきゃいけないはずなのにぜんぜん姉のズーイー・デシャネルに盗まれた。

こういうモタクが報われる話はあまり得意ではない。
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エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

4.7

本当心臓と精神にダメージが残る...

OPがさすがに勝てない。強すぎる。

監督の人生哲学、Reincarnationをこんな形で映画に落とし込むのも凄いが、なぜ舞台がトーキョーなのかもよくわかんな
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007 スペクター(2015年製作の映画)

4.4

こちらはサム・メンデス×ホイテ・ヴァン・ホイテマ(編集もノーラン作品常連のリー・スミスに)×トーマス・ニューマン、そして悪役にクリストフ・ヴァルツ。彼の顔は最高にエッチで好き。


デイブ・バウティス
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

4.9

50周年に相応しい最高品質映画だった。

サム・メンデス×ロジャー・ディーキンス×トーマス・ニューマンという間違い無しの布陣、そして悪役にハビエル・バルデム(金髪なのヤバい)。本当に好きだこの恐ろしい
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007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

4.2

マチュー・アマルリックが良い塩梅の小物で良い。俳優としての懐の深さを感じる。

にしてもすごい死に方だ。


最初のアクションシーンの編集がブレブレで忙しくてわかりづらくて無理だった。

良い尺。
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

4.4

マッツ・ミケルセンとエヴァ・グリーンなんてもうすごいね眼福が。

2.39:1

ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

4.6

そりゃ良いさ。

てかこう見るとアナとエルサがめちゃくちゃ輝いててびっくり。人気だこりゃ。


なんか物足りないなと思ったらDisney Pixarのキャラはいないのか。


2.35:1

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984年製作の映画)

4.7

モリコーネ万歳。

マフィアの話かと思ったら、友情、愛憎が絡み合う人間の中身の話だった。


最後の笑みに含まれた感情をこの先、一生考えてしまう。


1.85:1

アリスの恋(1974年製作の映画)

4.7

めっちゃ良い...スコセッシの初期名作。

全ユーモアがクリーンヒット。


ハーヴェイ・カイテル、こんな可愛い顔できるんだ❤️と思ってたらDV酷すぎて泣いた。

ジョディ・フォスターイケメンすぎん?
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海の上のピアニスト イタリア完全版(1998年製作の映画)

4.8

これは、映画館で、観たいやつや。
モリコーネ万歳。


ティム・ロスが...好きすぎる...
どこかやっぱり一度も船を降りたことがないヤバい人間の雰囲気が伝わってくる顔の作り方がいやらしくなく本当にそ
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フィンガーネイルズ(2023年製作の映画)

3.7

年に1,2回くらいある「このキャストで別の作ってほしかった」映画。もったいなさすぎる、彼らのキャリアが、スケジュールが。


もう『天使の涙』以外でOnly Youは使えないんじゃないんだろうか。だっ
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

5.0

ポール・メスカル出演のリメイクが楽しみで観たが...おそらくこの郷愁を超えてくることは絶対にない...恐ろしいほどにユニークかつオリジナル。浅草が恋しい...


これ40代くらいで観たら死ぬんとちゃ
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