シンタローさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

シンタロー

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愛されるために、ここにいる(2005年製作の映画)

3.9

本国フランスでロングランヒットしたラブストーリー。離婚して一人暮らししているジャン・クロード。司法執行官という精神的にきつい仕事に疲れ、手伝ってくれている息子は植物オタクで性格が合わず、微妙な関係。施>>続きを読む

親密すぎるうちあけ話(2004年製作の映画)

3.7

名作「仕立て屋の恋」から15年ぶりとなるサンドリーヌ・ボネール×パトリス・ルコントによる作品。妻と別れ一人暮らしをしているウィリアムは、几帳面で堅物、ちょっとヲタクな税理士。ある日見知らぬ女性アンナが>>続きを読む

ホテル・スプレンディッド(2000年製作の映画)

4.2

トニ・コレット、ダニエル・クレイグ主演のカルトムービー。今は亡き先代の経営者ブランチ夫人が作り上げた厳格な規律により、滞在者の健康?美容?を約束するという不思議?不気味?な孤島に建つホテル。後を継いだ>>続きを読む

鳩の翼(1997年製作の映画)

4.0

ヘンリー・ジェイムズの同名小説をヘレナ・ボナム・カーター主演で映画化。前半の舞台はロンドン。ケイトは落ちぶれた中流階級の娘。父は前科のあるアヘン中毒者…母の金を食い潰し、失意の中母は死去…ケイトは母の>>続きを読む

黙秘(1995年製作の映画)

3.5

名作「ミザリー」のスティーヴン・キング✕キャシー・ベイツ再タッグによるミステリー。ニューヨークで記者として働くセリーナの元に、母ドロレスがメイドとして仕えていた富豪未亡人ヴェラの殺害容疑で逮捕されたと>>続きを読む

昔みたい(1980年製作の映画)

3.6

「ファール・プレイ」主演コンビ再タッグのコメディ。弁護士のグレンダは、動物大好きで、困った人を放っておけないお人好しな性格。エリート検事のアイラと再婚。たくさんの犬猫やスペイン人のお手伝いさん、弁護を>>続きを読む

抱きしめたい(1978年製作の映画)

3.7

ロバート・ゼメキス監督デビュー作で、1964年ビートルズ初のアメリカ公演を舞台にした青春コメディ。ビートルズ大ファンの女子高生3人娘パム、ロージー、グレースと、その仲間ジャニス、ラリー、トニーがビート>>続きを読む

真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)

3.9

ジョン・シュレシンジャー監督によるアメリカン・ニューシネマの名作。ニューヨークに憧れてテキサスからやってきたジョー。なんの当ても伝手もなく、頭が悪くてまともに働く気もないジョーにあるのはルックスの良さ>>続きを読む

殺したいほど愛されて(1984年製作の映画)

3.6

ダドリー・ムーア主演のコメディ。指揮者として世界的に成功を収めたクロード。親子ほど年の離れた美しいイタリア人女優ダニエラとの新婚生活を謳歌し、幸せの真っ只中。ちょっとした聞き間違いで、クロードが留守の>>続きを読む

評決(1982年製作の映画)

3.9

ポール・ニューマン主演の法廷ドラマ。フランクは元エリート弁護士だったが、上司の不正を告発したことで、法曹界を干され、妻とは離婚。アルコール依存症に陥り、今では死亡欄あさりに落ちぶれてしまっている。見兼>>続きを読む

ときめきサイエンス(1985年製作の映画)

3.3

ジョン・ヒューズによる青春コメディ。高校生のゲイリーとワイアットは仲良しコンビだけど、冴えないいじめられっ子。ワイアットの両親が留守なのをいいことに、お泊まりにくるゲイリー。映画のフランケンシュタイン>>続きを読む

イナゴの日(1975年製作の映画)

3.6

ジョン・シュレシンジャー監督によるカルトムービーの怪作。スターに憧れるエキストラの女性フェイ、映画会社に就職したての若者トッド、怪しい信仰宗教の信者ホーマーがメイン人物。フェイは、気まぐれ、思わせぶり>>続きを読む

…YOU…(1970年製作の映画)

3.7

学生運動、闘争下の青春を描いた作品。「いちご白書」に比べると知名度では劣るもののなかなかの力作で、この邦題は大失敗。元は反体制派のリーダーだったハリー。教員免許を取るために6年ぶりに復学する…にしても>>続きを読む

ウォー・ゲーム(1983年製作の映画)

3.4

マシュー・ブロデリック初主演のSFサスペンス。コンピュータヲタクの高校生デヴィッドがゲームだと思ってハッキングしたら、なんと軍の人工知能にアクセス!核戦争のシミュレーションが、米ソ衝突の危機を招いてし>>続きを読む

ファール・プレイ(1978年製作の映画)

3.3

ゴールディ・ホーン主演のサスペンスコメディ。ヒロインのグロリアは、とにかくお人好しで、警戒心が足りないせいか、事件に巻き込まれまくる。おまけにそそっかしいというか、説明ベタ過ぎて、周囲から頭のおかしい>>続きを読む

殺しのドレス(1980年製作の映画)

4.1

ブライアン・デ・パルマ監督によるエロティックスリラーの傑作。ヒッチコックの「サイコ」をモチーフにしているのはあまりにも有名。ヒッチコックをよりヲタクっぽく、大衆的でお下劣にした感じでしょうか…個人的に>>続きを読む

ジョンとメリー(1969年製作の映画)

4.2

ふとした時にジョンとメリーに会いたくなって鑑賞。ジョンは潔癖症でウンチク好きの皮肉屋だけど、家事全般こなすハイスペック男子。一方のメリーは好奇心旺盛で世話好きな、ちょっと気まぐれで掴みどころのない女の>>続きを読む

M★A★S★H マッシュ(1970年製作の映画)

3.4

ロバート・アルトマン監督の反戦ブラックコメディ。これがカンヌでパルム・ドールって…時代が求めてた笑いなのか。戦時下の野戦病院でこんなくだらないことばっかやってるんだぜ!って戦争の無意味さ、愚かさを説い>>続きを読む

きのうの夜は…(1986年製作の映画)

3.0

エドワード・ズウィックの監督デビュー作。青春映画全盛期終わりかけの86年…ブラットパックの男女代表みたいなロブ・ロウとデミ・ムーアが主演。この二人なんでラブシーン、ヌードシーンが盛りだくさん。出会って>>続きを読む

フューリー(1978年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ブライアン・デ・パルマによるサイキックホラーの怪作?珍作?メイン人物はカーク・ダグラス演じる元スパイのピーターとその息子で超能力者のロビン、同じく超能力者の女学生ギリアン。
ピーターとロビンが海で戯れ
>>続きを読む

マリアの恋人(1984年製作の映画)

3.5

ナスターシャ・キンスキー主演のメロドラマ。代表作「テス」以降あまり作品に恵まれなかったけど、80年代における美の頂点はこの人とイザベル・アジャーニだと個人的には思ってます。映画は戦後再開する幼なじみイ>>続きを読む

チャイナ・シンドローム(1979年製作の映画)

3.8

原発事故の真相に迫る人達と、それを隠蔽しようとする管理者や建設会社の対立を骨太に描いた社会派サスペンスで、アメリカで79年に制作されているというのが興味深い。ヒロインのTVリポーター、キンバリーは志し>>続きを読む

普通の人々(1980年製作の映画)

3.3

兄バックを事故で亡くした罪悪感で自殺未遂した弟コンラッドと両親の物語。コンラッドは自分のせいでバックが死んだと、自分を責め続けてる。母がバックを溺愛していたこともわかっていて、母は絶対に自分を許さない>>続きを読む

キャリー(1976年製作の映画)

4.0

スティーブン・キング×ブライアン・デ・パルマによるホラー傑作。70年代における青春群像劇としても秀逸でキャリー役のシシー・スペイセクをはじめ、スー役のエイミー・アーヴィング、トミー役のウィリアム・カッ>>続きを読む

コーマ(1977年製作の映画)

3.6

先日全身麻酔で手術を受けたところだったので久々に鑑賞。下手なホラー映画よりよっぽど恐ろしい医療サスペンス。多少テレビドラマっぽいチープさがあるものの、良くできた作品で、医療界の人間関係、出世争い、男尊>>続きを読む

オーメン(1976年製作の映画)

3.8

あまりにも有名なホラー大作。「エクソシスト」同様宗教色強め。日本では42、49の数字が忌み嫌われますが、西洋だと13、666が代表的。その理由がこの作品でわかると思います。「あなたのためよ!」と絶叫し>>続きを読む

シュア・シング(1985年製作の映画)

3.5

ロブ・ライナー監督初期の青春ロードムービー。性格が正反対の大学生ギブソンとアリソンのお話なんだけど、二人のキャラ設定が良くできていて、会話がとても楽しい。反発から友情、徐々に惹かれ合うという流れは監督>>続きを読む

愛の嵐(1973年製作の映画)

4.0

元ナチスのホテルマンと、戦時下で彼の性玩具にされていた指揮者の妻が再会するところから始まる破滅的な男女の物語。ナチズムを描いた作品は多数ありますが、性という観点から、ここまで極限状態の性的倒錯を表現し>>続きを読む

ヒッチャー(1986年製作の映画)

3.4

怖い!怖い!狂気!狂気!の不条理な名作。当然ながらルトガー・ハウアーの怪演が見どころ。こいつの目的は何なのか?なぜ殺さない?殺人鬼?ストーカー?同性愛まで匂わせる濃厚な攻防がおもしろい。それに応えるト>>続きを読む

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

4.4

ロマン・ポランスキー監督の傑作ホラー。「エクソシスト」「オーメン」等々の名作にも多大な影響を与えたと思われ、まさにホラー映画の金字塔と言えます。撮影時や公開後に様々な事件があったことも語り継がれてます>>続きを読む

コールガール(1971年製作の映画)

3.4

これはサスペンスとして観るとおもしろくないです。夢に破れコールガールに落ちぶれ、都会で孤独を感じている女が真実の愛に出逢う…なのに不器用にしか生きられない…という流れが見所だと思ってます。ブリーの独白>>続きを読む

フェノミナ(1985年製作の映画)

3.7

これも定期的に観たくなる、ある意味で伝説的な傑作ホラー。ついに4Kレストア版も出て、どれだけマニアックな愛好家が多いのかがうかがい知れます。ホラー映画で美少女が恐れ慄き、いたぶられまくるのはお約束なの>>続きを読む

ホワイトナイツ/白夜(1985年製作の映画)

3.2

バレエダンサーのバリシニコフとタップダンサーのグレゴリー・ハインズを、ダンスと亡命をテーマにした作品で組ませるという、強引とも言えるコンセプトがまずスゴイ!MTV全盛の流れもあってライオネル・リッチー>>続きを読む

暴走機関車(1985年製作の映画)

3.3

これ黒澤明が撮ってたらどうなってたんでしょう。エンタメ作品としては本当におもしろくて飽きないです。アンジェリーナ・ジョリーの父、ジョン・ヴォイトとジュリア・ロバーツの兄、エリック・ロバーツがバディなん>>続きを読む

ハロウィン(1978年製作の映画)

3.4

ジョン・カーペンター監督による大ヒット傑作ホラー。後に模倣作も多数出てくるわけですが、この作品自体もスプラッターはヒッチコックの「サイコ」、音楽はフリードキンの「エクソシスト」、青春群像ホラーの作りは>>続きを読む

初体験/リッジモント・ハイ(1982年製作の映画)

3.4

82年はこの作品と「アウトサイダー」がヒットして、80年代青春映画全盛期の流れを作ったと言える名作。これがあって「ブレックファスト・クラブ」「セントエルモスファイアー」がヒット、ブラット・パックの活躍>>続きを読む