Marikoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Mariko

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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

これは、
面白いとか面白くないとか
好きとか嫌いとか
まして良いとか悪いとか、そういう軸で語るものではなく
ただただ「宮﨑駿だった」と言うのが最も適切と思われ。


…って、これで終えちゃうのはあんま
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ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

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土曜夜の渋谷はできれば行きたくないし、まして円山町!ここしかやってないからしょうがないけど、ねえ、、、などと言いながらカオスな道玄坂を通ってまで行った甲斐あり。
ドキュメンタリーはスコアなし方針なので
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大脱走(1963年製作の映画)

5.0

小学生の時にゴールデン洋画劇場で観て以来、何度観たかわからないオールタイムベストの筆頭。
いろんな方のレビューにコメントするたびに「レビュー書いてないけど」と断っていたけれど笑、この度『午前十時の映画
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シャンプー台のむこうに(2000年製作の映画)

3.8

イギリスの小さな街で開催されることになったヘアドレッサー選手権をきっかけに、かつての家族が絆を取り戻す的なヤツなんだけど、このコンペで対決するのがなんと
アラン・リックマン演じる、妻に逃げられた伝説の
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悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

4.1

大昔に観たんだけど、音声が何言ってるのかサッパリわからなくて途中離脱した記憶、からの再鑑賞。30年前(もうちょっと最近かも)くらいまでは黒澤作品の殆どがそうだったんだけど、近年はずいぶん観やすくなった>>続きを読む

U-571(2000年製作の映画)

3.2

BS系で潜水艦モノやってたらだいたい録画するし主演がマシュー・マコノヒーだったので、これも鑑賞。
観はじめたら、エニグマ奪取作戦、はプロットとしては最高なんだけど「米海軍が」?!で、まずちょっと引いた
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マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

3.7

「言うほど悪い人じゃない」ニコラス・ケイジの再生物語。
サム・ロックウェルがいつになく影が薄めなんだけど、その理由に「あ、それでだったのね!」って納得した時にすごく落ち着いた。それまで終始何かしっくり
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EMMA エマ(2020年製作の映画)

4.1

ジェイン・オーステンのお決まりの古典が原作なわけだけど、演出が上手すぎる。
大事件は起こらない(=ストーリーはほぼどうでもいい)南イングランドの村での「きまりの悪い」空気、またそれに際したそれぞれの表
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殺しの分け前/ポイント・ブランク(1967年製作の映画)

4.0

ほぼ全編が、これ回想? 今のフラッシュバックどういうこと? の連続で、自分もリー・マーヴィンに銃身で殴られて朦朧としているかのような、現実感の乏しい感覚に陥る作品。

相変わらず軍用犬の佇まいのリー・
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顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

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映画監督アニエス・ヴァルダ(作中で87歳)と、写真家でアーティストのJR(作中で33歳)の、ドキュメンタリー・ロードムービー。行く先々で出会った人々の写真を撮って、壁や建造物にそれを貼ってその土地なら>>続きを読む

ターゲット(2010年製作の映画)

3.6

ぐだぐだほんわりクライム・コメディ。イギリス的だなあと思ったけど、オリジナルはフランス映画でそのリメイクらしい。

ただ、相当出来がよいらしいオリジナル(淀川さん絶賛とか)があった割には、真正B級コメ
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切腹(1962年製作の映画)

5.0

というわけで、仲代達矢の真骨頂たる作品を何か、と思って選んだのがこちら。長年気になっていたものの初鑑賞。

いやこれは凄い。

60年前の作品ながら、今年このまんまリメイクしても何の問題もなかろう、級
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春との旅(2009年製作の映画)

3.3

とにかく仲代達矢。
ただ、この我が儘でちょっと可愛いダメ爺さんを演じるには人間としての「格」が高過ぎる笑。それゆえ、今いちリアリティを感じられない、と思うことが何度かあったけど、それでもこの仲代達矢を
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地球に落ちて来た男(1976年製作の映画)

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昨年公開の同名のドラマがあるのを知り、いくら50年近く経ってるからってこのタイトルにするとは相当いい度胸だな、と思ったら、なんとこれが純粋な続編だった!

で、さして期待せず試しにその1話を観てみたら
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TAR/ター(2022年製作の映画)

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映画を観てここまで疲弊するとは。
観てるあいだから胃が重くなって、観おわったら頭痛が。


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(そこそこネタバレあり)

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スタンピード(1965年製作の映画)

3.0

作品としては可もなく不可もなく、、いやまあ現代の視点だとどちらかというと不可寄りかな。面白くはなかった。

じゃ何故観たかというと、まずジェームズ・スチュアート出演作はとりあえず観ることにしてるから、
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フォーリング 50年間の想い出(2020年製作の映画)

3.9

この父親ウィリスのリアリティ。
いや、このテの4 letter wordsこそ言わなかったけど(そういうのは一切言わない人だった)暴言吐きまくりの様子が亡き父の最晩年を、誰の言うことも聞かず勝手に行動
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アンナ・カレーニナ(2012年製作の映画)

3.0

何が残念って、「このヴロンスキーなら愛ゆえに堕ちるのもやむ無し、本望であろう」とも「こんなに有能で寛大な夫のどこに不満が?」とも思えないことがいちばん残念。だって、アーロン・テイラー・ジョンソンとジュ>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.3

主人公ふたりの、いわゆる「ギャップ萌え」的なキャラの雰囲気はすごくいいんだけど、いかんせんセリフが聞き取りにくすぎて、聞き取れてない部分が重要なのかそうじゃないのかもわからないのがちょっとなー。でも、>>続きを読む

ブライアン・ウィルソン/約束の旅路(2021年製作の映画)

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ある程度ブライアン(とビーチボーイズ)を知ってる人向けのドキュメンタリー。劇場で見損なったので、アマプラにきたこの機に鑑賞。

さすがに知らない情報や観たことのない映像はそんなに多くはなかったけど、近
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.5

エンドゲーム後、正直MCUを観に劇場に赴くたびに肩透かしを喰らってきた感が否めなかったけど、ようやくきたYEEEEEEEES!








(ネタバレあり注意)





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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.0

実はDisney+に来てすぐ、観はじめたはいいんだけど数分で寝落ち、を2回やっての今回。めでたく最後まで観られた笑。

そもそも今シリーズのそこまで熱烈なファンではないものの、特に1作目は満喫したこと
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.8

舞台はトンデモNIPPON...なんだけど、ところどころ「いやコレ合ってる笑」があって、そのハズレ具合がいいのか悪いのか笑。2時間途中下車禁止のタランティーノ風味ノンストップムービー。

まあストーリ
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

4.2

予告で観たモノクロの映像の美しさに惹かれて観に行ったら、いわゆる汚くて臭い排泄物のオンパレードなのになんとも気持ちの良い青春映画だった。ちなみに、映像も音声もリアリティ追求スタイルで肥溜め肥桶を見せら>>続きを読む

恋に落ちたら…(1993年製作の映画)

2.8

なんだなんだ、If I fellか? な邦題笑。
いやそもそもビートルズはじめ60'sの洋楽の邦題も「恋に(を)」がつくの多すぎるんだけど、いくら『恋におちて』がヒットしたからってコレはないでしょう。
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

もっとコメディなのかと思いきや、思ったよりはるかにシリアスな中年男性たちの人間模様をシニカルに描いたドラマだった。

「血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」という理論
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デヴィッド・ボウイ 最後の5年間(2017年製作の映画)

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なるほど、これと対であちらが『最初の5年間』という謎の邦題になったんだね、きっと。

ミュージカル『Lazarus』のことなんかは全然知らなかったのだけど、デヴィッド・ボウイは最後の5年間もやっぱり最
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ワイルド・ギース(1978年製作の映画)

3.7

何度か書いてるけど、私はこういう「桃太郎」スタイルが大好きなので特に序盤はたまらないものがある。

ただ、これ昔観た時はものすごくおもしろかった記憶があるんだけど、流石に今観ると、その序盤で露骨なフラ
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デヴィッド・ボウイ 最初の5年間(2019年製作の映画)

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ムーンエイジ・デイドリームのおさらいとして。

彼が宇宙人のように孤立した感覚を持つに至った生い立ちやデビュー前後のいろいろが見られる「いわゆる」ドキュメンタリー。アート作品のようだったムーンエイジ・
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.3

オリジナルの、つまり黒澤の『生きる』の素晴らしさが嫌と言うほど身に沁みている。それ故最初にリメイクをビル・ナイでやると聞いた時に、どうなんだろう、と思った。私はビル・ナイがものすごく好きなのだけれど、>>続きを読む

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

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ボウイ自身が生前に作っておいたのではないかと見紛うような混沌としたサイケデリックな世界に浸る135分。
世に言うドキュメンタリーとは一線も二線も画した構成に目眩を起こしながらその渦の中での浮遊感に身を
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Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)

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これが公開された時には、既に癌であることを公表してから数年経っていたので、「CODA」というのはその意味でつけたのであろうことを思いながら観ていたし、闘病中の姿を見せられると辛くもなったけれど、ラスト>>続きを読む

オットーという男(2022年製作の映画)

4.1

素晴らしく絶妙にわかりやすくできている!!(100%褒めてる)
監督は『プーと大人になった僕』のマーク・フォースター。結構納得。

オリジナルである"En man som heter Ove”(邦題『
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

3.9

"This is a true story."
9.11同時多発テロの首謀者として、事件から2ヶ月後の2001年11月、モーリタニア人のモハメドゥ・スラヒは米国政府に捕らえられ、グアンタナモ収容所へ収
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.8

いい話でとても好きなヤツのはずなのに、結構淡々と観ちゃった。いや、もちろん十分にいい映画だったし、特にラグドールちゃんがかわいかったのでそれだけでも観てよかった級だけど。

このジイさんオーヴェ。根っ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

まず最初に断っておくと、スピルバーグは凄いと常々思っているけれど、熱烈なファンかというとそれほどでもない汗。

さて今作品。そこここにスピルバーグの過去作を喚起させるモチーフが見られるけれど、それは過
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