Marikoさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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ノマドランド(2020年製作の映画)

-

ひと月くらい前に観たんだけど
感想は「参ったなあ...」だった。
それをちゃんと言語化できなくてレビューも書かずにいたんだけど
ひと月経ってもやっぱりできないので
観た記録として残しておくことに。
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.6

ようやく観終えた。
リリース早々、物凄く興味があっておそるおそる見はじめて、開始数分で具合が悪くなって中断。
そんなようなことを数週おきに3〜4回繰り返して今日は後半1時間くらいを一気に鑑賞。

こん
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半世界(2018年製作の映画)

3.4

何故吾郎ちゃんが炭焼き職人? と思って観はじめたし
やっぱり似合わないなー と思っていたのが
そういう「似合わない」職なんだとわかった時の納得度!
この主人公を観ている我々の違和感こそが、
彼が世界に
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若草物語(1949年製作の映画)

-

子供の頃観て大好きだった今作を数十年ぶりに鑑賞。
当時観ても「昔の映画」な印象だったけれど、
これが作られた1949年と私が観たであろう70年代と現在、
を鑑みると、現在から見る私が観た当時の方がよっ
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.5

キャスティングの大勝利。
まず顔(和風大事)、この時代の洋服をそのように着こなせる体型そしてクラシックな言い回し。
翻弄する側される側いずれにしても、「思い込んだら!」な役の怪演にかけて右に出る者なし
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

-

最近すっかり劇場に行く頻度が落ちてる中でも
チャドの最期の勇姿をスクリーンで観ておかなくては!と、鑑賞。

いにしえの『太陽にほえろ』を観たような気持ちになりました。
そこにネガティブな意味合いは(そ
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ミネソタ大強盗団(1972年製作の映画)

3.4

ジェシー・ジェイムズではなく
コール・ヤンガーが主役というのが珍しく、
また、このコール・ヤンガーを演じるクリフ・ロバートソンが
ドゥービー時代のマイケル・マクドナルド風味で実に良い。
彼らの実話をベ
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

4.0

公開時からずっと観たかったやつを遅まきながら。
やっぱりすごく好きだった。
イギリスの島で本の朗読、っていうだけで
いかにも魅力的なところへ持ってきて、素敵な引用の嵐。

リリー・ジェイムズは今までに
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飢餓海峡(1965年製作の映画)

4.1

以前シグのすけさんのレビューで気になっていたこれ、
BSで録画しておいたのを鑑賞。
これは凄い。'65年作、画質とか音質とか関係なし。
良くも悪くも時代を感じる部分は多いけれど、3時間見応え充分!
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笑の大学(2004年製作の映画)

4.0

公開時におもしろいなあと思ったんだけど
今観てもやっぱりおもしろい。

もとは二人の舞台劇。
それに変な改変を加えることなく、見せ方だけは
映画ならでは、に上手にしているところがとても良い。

まあ何
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ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

2.5

ラジー賞総ナメだったようなので(汗)
相当ハードル下げて観たのに、
それでもつまらないってどういうこと。
アマプラで、ごはん食べながら
3回くらいに分けて観たからよかったけど
映画館でこれ観てたらマス
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ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実(2019年製作の映画)

4.0

ベトナム戦争で戦死したひとりの空軍下士官への”名誉勲章”の申請が30年以上に渡って履行されていない...この件を調査することになるペンタゴンの官僚をセバスタが初の主演で飾る、地味な(笑)佳作。

いや
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バファロー大隊(1960年製作の映画)

3.9

ジョン・フォードの中では晩年の作品。
今の目線で見ちゃうと、先住民の扱いとかどうなのよっていうのは御多分に漏れずあるんだけど、1960年、公民権運動の最中にあって西部劇でもBLM(そんな表現はもちろん
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スケアクロウ(1973年製作の映画)

3.9

70年代全開のアメリカンニューシネマでロードムービー。
ヒリヒリするような男二人の関係性と
それぞれが変わっていく様子、のディテールがどれも
本当によく描かれているんだけど
その後半の「変わりよう」が
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アウトポスト(2020年製作の映画)

-

よく知らずに
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ大フィーチャーか?
くらいの軽い気持ちで観に行ったら
いきなり前線に紛れ込んでしまった(具合が悪くなるレベル)
かのような嫌〜な緊迫感に襲われるというよく
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デッドゾーン(1983年製作の映画)

-

とにかく年明けほとんど映画を観ていない。
じゃあ何を観ているかというと、ドラマ。
正月三が日はマンダロリアン。
マンダロリアンを3周(笑)した後は
『エージェンツ・オブ・シールド』
これは途中まで観て
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.8

実在の人物「16回の脱獄と銀行強盗を繰り返し、
誰ひとり傷つけなかった74歳の紳士フォレスト・タッカー」
を描いたということなのだけど、
この映画においてストーリーテリングはかなりどうでもいい
(とい
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U・ボート(1981年製作の映画)

4.2

久々に鑑賞。
この映画何が凄いって、
取材のために乗り込む報道班員と、観てる自分が
いつのまにか同化してしまうこと。
ハリウッドの戦争映画みたいなテンポの良さがないのだけど
それがこの効果を絶大にして
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危険なメソッド(2011年製作の映画)

2.8

まったくおもしろくなかった。
めちゃめちゃ好きな二人がメインなのに。
私クローネンバーグって苦手なのかも...。

ユングがワグナー(というか『指環』)に傾倒していた
というのはあまり聞いたことがなか
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ムーラン(1998年製作の映画)

-

もう年明けてからずーーーーーっっっと
『マンダロリアン』しか観てなくて(リピート鑑賞&メイキング)
ホント映画観てないよなあ、と思っていたところへ
昨日の『ワンダヴィジョン』Ep4が
あまりにも、あ・
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天気の子(2019年製作の映画)

2.9

お正月に録画しておいて
なかなか観る気になれなかったのを、ようやく鑑賞。

『君の名は。』で得た「画は凄いけど話は...。」の認識をもとに
最初っからそういうものであろう、という気持ちで観たので
案外
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どん底作家の人生に幸あれ!(2019年製作の映画)

3.0

今あまりに心奪われてるものがある(笑)ので
この作品を正しく観られているのかは甚だ疑問。
すみません、、、

オンライン試写にて鑑賞。
パッとしない邦題だけど、いわゆる『David Copperfie
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.0

今日から、今月から、今年から(笑)
ついにDisney+の軍門にくだり、まず観たのがこちら。

夢があろうとなかろうと、大切なものがなかろうと、その瞬間瞬間を大切にしていられればいいんだ、っていう全方
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

2.5

昨日のジブリ新作観て思い出したので、書いておく。
公開時に観たきりなので、かなりうろ覚えだけど。

ジブリがファンタジーを一切拝した物語を作ることの意味は?
の答えが最後までわからず、
そうなると各キ
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劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)

2.5

まさかのNHK地上波でジブリ新作。

イギリスっぽい無国籍感は悪くないし
好きな要素が鏤められまくってるので、
おっ?もしかしてこれ案外いいのでは? と思って観てたのに、
肝心のストーリーがテンポ悪い
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プレイタイム(1967年製作の映画)

4.5

レビューしてなかったシリーズその...いくつかな。

無機質な昼間のビル、夜のクラブの混沌、
そしてラストのメリーゴーランドのような車の流れ、
どこをとってもずっと観ていたくなるほどの情報量の多さ、
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クーパー家の晩餐会(2015年製作の映画)

3.0

キャストは超豪華だし
それぞれのエピソードは悪くないんだけど、
この家族、誰が親子で姉妹で孫で...が
年齢的によくわからなくなる構成なこともあって
終盤はちょっと醒めた視線で観ることになってしまった
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地球の静止する日(1951年製作の映画)

4.4

観たと思ってたけど全然観てなかったシリーズ。
原題は同じなのに「の」がリメイクでは「が」になったのは何故なのか。

それにしても、1951年(約70年前!)にこの示唆に富んだSF映画が作られていたと思
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サンタクロースになった少年(2007年製作の映画)

3.6

画がどこをとっても綺麗な、
「サンタクロース」と呼ばれるようになった人が
どうしてクリスマスにプレゼントを配るようになったのか
というストーリー。
出てくるのが優しい人ばかりでその出会いと別れが描かれ
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またね(2014年製作の映画)

4.0

これは素敵!
こんなご時世だからこそ、ますます沁みる...

「またね」は、なんで Bis gleichなのかなー
(Bis baldやBis späterじゃダメなのね?)
っていうのが最後にものす
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

4.2

よく知らずにスカパーの無料放送を録画したので、アルゼンチンの偏屈爺さんの家族の物語かなんかかな?と思って観ていたら、‘Polonia’と紙に書いて、口にするのも嫌だ というくだりで、ああそういうことか>>続きを読む

ホドロフスキーの虹泥棒(1990年製作の映画)

-

この映画をどう観るべきなのか、
映画としてどうなのか...、なんとも難しいところではあるのだけど
大型犬を連れて黒いマントがお似合いのピーター・オトゥール様と
オマー・シャリフのこの関係を見せられ
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フランクおじさん(2020年製作の映画)

4.5

ベタニー様目当ての軽い気持ちで観たら
そんなレベルの話ではなく、今年イチくらい泣いた。

田舎の少女ベスの憧れの叔父さん(ポール・ベタニー)が
NYの大学教授でキラッキラの存在、として登場するのが、
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.3

池井戸作のこういうのは、1つのジャンルとして確立されたもので
もちろんそれなりには面白いし
役者の大きな演技はこれはもうそういう様式美なので
それを十分に満喫したんだけど、
だとしたら、そしてこれだけ
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涙するまで、生きる(2014年製作の映画)

4.2

荒涼とした風景、少ない台詞。
当初「なんで?」と思っていたことがこうして徐々にすっと入ってくる感覚は、あまりない。

観終わってから知ったのだけど、カミュの『客』を原作とした(翻案した、かな)作品との
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.4

冒頭、世界各地の「ヤバい」状況を次々と見せられ、?と思っていると、その状況に追い込まれた4人の男たちが主人公で、退路を絶たれた彼らが僅かな衝撃で爆発するニトロをトラックで悪路を運ぶことに、、、という話>>続きを読む