天豆てんまめさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

半世界(2018年製作の映画)

3.7

3人の同郷の友情が沁みる。

稲垣吾郎の普通が良かった。
長谷川博己の狂気が良かった。
渋川清彦の自然体が良かった。

そして、何より池脇千鶴の演技が素晴らしい。

そして、日本アカデミー賞は草彅剛が
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アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

3.9

ブレイク・ライブリーは美しさの中に品と憂いがある。

切なくとも美しい映画で結構好きだ。

「ベンジャミン・バトン」のような時代の移り変わりと命の不可思議さを取り入れたファンタジーロマン。

ある時点
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E.T.(1982年製作の映画)

4.0

スピルバーグ作品で最も‘童心’に溢れてる。自らの童心を測るにはこの作品でトキメキを感じられるかどうか。

異星人との出逢いがE.T.である現実は俄かにイメージし辛いけどそれでもファンタジーと家族のリア
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神様のカルテ(2011年製作の映画)

3.6

原作読んでいた、その淡々とした雰囲気は映画でも現れている。それは、深川監督の昔から持つセンス。

櫻井くんは、演技がへたではあるが、そのへたな感じが本作の漱石風味のおとぼけ感的に合っていた部分もあり。
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細雪 ささめゆき(1983年製作の映画)

4.2

まもなく桜の季節に🌸

この作品の奇跡の4姉妹にも、岸惠子、佐久間良子、吉永小百合、小手川裕子、、市川崑監督の四季折々の美しい映像、特に絢爛たる桜を背景にした四姉妹の美の競演は、他の作品に比するもの無
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私の中のあなた(2009年製作の映画)

4.1

家族と病をテーマにした作品でこれほど泣いた作品はなかなかない。

それも泣かせではなく、素直に心の芯から涙が溢れるヒューマンドラマとしては実に秀逸な作品。

家族への労わり、愛の大きさと辛さに胸が苦し
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ガンジー(1982年製作の映画)

4.0

Live as if you were to die tomorrow.
Learn as if you were to live forever.

明日死ぬように生きよ。
永遠に生きるように学べ
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.5

「君の名は。」

久しぶりに観て、昔自分が書いた厨二病的レビューを改稿した 笑

4年半前に劇場で観た時、

数十年に一度の傑作。

と正直、そう思った。

事前評判が良いと聞いてから観に行くと、8割
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60セカンズ(2000年製作の映画)

3.5

ニコラスケイジ×ブラッカイマーのワイスピ的な作品に金髪アンジーのキレ味鋭く、ノリ良く楽しめたこの頃から早20年。B旧作品大量供給するケイジの今日この頃は新婚の幸せな姿がTwitterを涼しげに?賑わせ>>続きを読む

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.2

✨SWスピンオフ最高傑作作品✨

はぁー、ようやく息子たちのW受験終了。
さぁー、映画観るぞー✨😂✨

劇場公開当時に、日本最大級の成田IMAXに家族で行って、大コーフンと感動に包まれた。特に長男の興
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

切ない。苦しい。哀しい。
それにしても凄い映画だ。

ヤクザの末路と悲哀という意味では、「ヤクザと家族」と重なるがこの映画の深みは段違いだ。

西川美和という監督はどうしてこんなに人間洞察が深く、しか
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2001年宇宙の旅 新世紀特別版(1968年製作の映画)

4.1

いつまでも古びない普遍的な映画だ。

真夜中、部屋を真っ暗にして、ヘッドフォンで観る。

ゆっくりと流れる「ツァラトゥストラはかく語りき」の荘厳なオーケストラの響きと美しい宇宙空間と船内の映像に委ねる
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.9

はぁ~。

白昼地獄我慢大会に出場してきました😭

こんな目に眩しい悪夢は初めてだ☀️

一番見たくない瞬間を何度も見せてくれる。

思わず目をつぶった瞬間が7回くらいあった 笑

そう来るか!やめて
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AI崩壊(2020年製作の映画)

3.5

ぬーん。

昔で言うと、無罪の罪で逃げ惑うハリソン・フォードの「逃亡者」やウィル・スミスの「エネミー・オブ・アメリカ」を思い出した。

でも、何だろう。この薄い感じ。

脚本かな。

大沢たかおの熱演
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

4.0

あれ? さっき、君は「今日から俺は!」にも出てたよね。更に、こんなに爽やかな青春映画に出ていたのに、伊藤健太郎君、君はなんてことを‼

と思ってしまったが、今はそれは忘れて、この映画の持つ不思議な魅力
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今日から俺は!! 劇場版(2020年製作の映画)

3.5

人は映画館にスリルを求めてホラー映画を観に行くように、笑って楽しい気分にぬりたいから、この映画を観に行ったのだろう。

ドラマを観ていない。

喧嘩アクションにあまり興味が持てなかったので、

その場
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.7

人はなぜ、怖い映画を観たがるのだろう。

観ている途中に、逃げたくなった。

私はホラー映画が苦手だ。

幽霊は、観たことは、ない、と思う。

でも、金縛りは、10回以上ある。

真夜中、足元に、人が
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インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

4.1

インディ・ジョーンズ扮するハリソン・フォードの父親にショーン・コネリーで、インディの子供時代にリバー・フェニックスなんて、、こんな奇跡の布陣たら✨

思えば子供の頃、劇場で観て手に汗握り、わくわくが止
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

4.1

人は誰かを教組にしないと生きられないのだろうか。。

この映画は、ある意味、教祖(フィリップ・シーモア・ホフマン)対野獣(ホアキン・フェニックス)の鬼気迫る異種格闘技戦である。

ポール・トーマス・ア
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男はつらいよ 寅次郎忘れな草(1973年製作の映画)

4.0

改めて観ても浅丘ルリ子が魅力的だなぁ✨初見の時はリリー初登場の魅惑的なインパクトに驚いた。

北海道の舞台も美しいがやっぱり浅丘ルリ子=リリーの突出とした存在感は素晴らしい。

今までのマドンナたちと
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男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花(1980年製作の映画)

4.2

私たち夢を見てたのよ。
あんまり暑いからさ……。

沖縄での2人の時間が愛おしくも切ない。

寅さんの50作目を観てから旧作を観る方もいると思う。その方に一番お薦めなのは、マドンナがリリー(浅丘ルリ子
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男はつらいよ 寅次郎相合い傘(1975年製作の映画)

4.3

男はつらいよのMy Best作品✨

浅丘ルリ子のリリーのマドンナ回はやっぱり別格。はぁー、いい映画観た。寅さんとリリーの同類相通じる、仲の良さに観ていると嬉しくなるとともに、お互いのことがわかりすぎ
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.0

ジョー・ライト監督の陰影豊かな世界観が閉塞感と圧迫感に満ちた戦時中に連れて行ってくれる。

そして、言わずもがな、チャーチル役の圧巻のゲイリー・オールドマンの演技。今までの彼の役柄と彼の存在が吹っ飛び
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アルゴ(2012年製作の映画)

4.0

アカデミー賞作品賞受賞作。
当時、ベン・アフレックの才能が新たに世界に認められた映画。

在イラン米国大使館占拠事件が起こった1979年。秘密裡に前代未聞の人質救出劇が行われた。実際の出来事とはびっく
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3月のライオン 前編(2017年製作の映画)

4.2

改めて前後編を集中して観ると、やっぱり素晴らしい映画だと思った。

この作品は、漫画原作の青春映画として堂々たる傑作だと思う。漫画原作の実写化作品として私が好きな作品は「デスノート」(昔の2部作)「る
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3月のライオン 後編(2017年製作の映画)

4.2

やっぱり好きだなこの2部作。後編はより深いドラマ性を帯び、やはり素晴らしい。

前編ではどこまでも高い空を見せてくれ、後編はどこまでも深い海を見せてくれたような気がする。

大河ドラマ「龍馬伝」で度肝
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.1

美しい映画だ✨

80歳から若返っていく逆行人生するブラピとデヴィッドフィンチャーが奏でる神秘的なラブストーリーでブラピとケイトブランシェットの運命が哀しく交差する。

とにかくフィンチャワールド映像
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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

4.2

傑作だと思う。

ダルトン・トランボという男の信念に揺さぶられた。ほぼ社会すべてを敵に回しても、守り抜きたい信念って何だろう。

戦後、米ソの冷戦時代の幕開けと共に思想検閲が激しくなり、特にハリウッド
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

4.0

Clubhouse始めたけど、ラジオと電話の盗聴(笑)とチャットとTEDみたいなオンラインセミナーが合わさった感じかな。よくわからないなー。始めた方、詳しい方いますか?楽しい映画語りルームがあればいい>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.2

今まで観たヤクザ映画の中で随一、切ない映画だ。

綾野剛がいい。彼の目がいい。彼史上、一番いい。

舘ひろしがいい。懐の温かさにやられた。ナイスキャスト。

磯村優斗がいい。未熟で粗削りな魅力が迸る。
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.2

昨日、キネマ旬報授賞式がオンラインでありましたね。

ベストワンは「スパイの妻」

主演男優賞が森山未來(「アンダードッグ」)
主演女優賞が水川あさみ(「喜劇愛妻物語」など)
助演女優賞が蒔田彩珠(「
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アリスのままで(2014年製作の映画)

4.0

この作品のジュリアン・ムーアの演技は本当に素晴らしい。

若年性アルツハイマーの女性アリスが記憶を失っていく日々をつづり、アリス役を演じたジュリアン・ムーアが見事、アカデミー賞で主演女優賞を受賞した。
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.2

レジェンドたちの饗宴を堪能する映画✨

ロバート・デニーロが私たちが期待するデニーロを体現してくれる。

アル・パチーノが私たちが期待するパチーノを体現してくれる。

そしてジョー・ペシ。
久しぶりだ
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アウト・オブ・サイト(1998年製作の映画)

3.6

23年前のジョージ・クルーニー&ジェニファー・ロペス主演。2人とも若い!

原作はエルモア・レナードで監督はスティーヴン・ソダーバーグ。

ジョージ・クルーニーは武器なしが信条の銀行強盗。

ジェニフ
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愛人 ラマン/恋人・ラマン(1992年製作の映画)

3.6

ジャン・ジャック・アノー監督作品。
舞台はサイゴンを中心とする1920年代の仏領インドシナ。

少女ジェーン・マーチが、裕福な華僑の息子のレオン・カーファイと深い関係を結ぶ。2人の恋と性愛の行く末を描
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愛が微笑む時(1993年製作の映画)

3.7

90年代のハートウォーミングコメディ✨

ある日、産気づいた奥さんを病院へ運ぶ夫がバスと衝突して、バスの乗客の男女4人が死亡して幽霊😇😇😇😇になってしまう。そして彼らはその場で生まれた男の子のお守り役
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