このレビューはネタバレを含みます
黒澤明監督の遺作。
まるで昨今の「日常系アニメ」のように、徹頭徹尾清浄な世界が展開される。教師を辞め小説家になった先生とその教え子との交流、ひたすらそれだけを映す。その交流も説教臭いメッセージはほとん>>続きを読む
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「サテリコン」や「オーケストラリハーサル」等難解なイメージのあるフェリーニだったが、それとは対照的にヒューマニズムに溢れた作品であった。
フェリーニの初期の作品ながら、小気味の良いテンポ感だったりチン>>続きを読む
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「マイケル・ジャクソンとしてしか生きられない男」と「マリリン・モンローとしてしか生きられない女」のラブストーリー。自分が何者か分からない、他人の仮面を被ることでしか生きる術を知らない不器用な人達の物語>>続きを読む
映画などの映像、文章、音楽のコラージュ。流石ゴダールといった感じで、全く理解不能。というか、これは映画なのか?画面にデカデカと文の断片が出てきたり、意味不明で詩的なナレーションが延々と続く感じだったり>>続きを読む
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時系列がバラバラに登場うえ説明らしい説明もあまりないものの、ストーリー自体はあまり難しくない。派手な赤色が全編にわたって登場、また建物の内装なども綺麗で、美術に関しては拘って作られているのが見て取れる>>続きを読む
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妻も子も亡くし独り身、担当する駅の線路も廃線が決まっている定年間近の駅長が人生という旅の終わりに体験する、ちょっと不思議な出来事。
登場人物達全員が本当に暖かい。注意していないと聞き取ることが難しいほ>>続きを読む
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あらすじで「4人の美女の間で揺れ動く」と書かれているのだが、実際には長澤まさみ演じるみゆきにほぼ一辺倒であり、愛と素子に関しては恋愛的なものはほぼ無い。予告でもジャケットでも、この2人も恋愛対象という>>続きを読む
チェコの民話を元にした映画。
ヤン・シュヴァンクマイエル監督の作品は短編集を見たことがあるんだけど、やはりそれと同じく非常に不気味で気持ちの悪い作品。ただそれだけでなく、フッとなるような多少のユーモア>>続きを読む
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最高だった…と言わざるを得ない。ノスタルジー、哀愁、泥臭さ、そして音楽に対する限りない愛。この世の「エモーション」の全てがここに全て注ぎ込まれている。
イカ天で賞を取ったもののバンドは売れず今は交通整>>続きを読む
ストーリーはよく分からなかった。が、どうやら「分からない」でいいらしい。そういう映画だと割り切っていれば…。要は雰囲気を楽しむ映画。
登場人物の背景はおろか名前すらろくに出てこないうえセリフが非常に少>>続きを読む
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話題沸騰中の本作。バットマンは全く観たことがないんだけど、テーマが面白そうだったので観てみたら、本当に最高の作品だった。
ストーリーは大筋だけ見ると意外と単純で、「社会に鬱憤を募らせた男の我慢が限界に>>続きを読む
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①フード
朝・昼・夜の3つに分かれた食事を題材とするアニメーション。3つとも意味不明で不気味な世界観でいい具合に気持ち悪い。コーヒーにネクタイが入り込んだ時のビチャみたいな音だとか、絶妙に食欲を失せさ>>続きを読む
ジャンルとしては青春モノになりそうなのだが、そこに在日朝鮮人の問題やベトナム戦争といった当時の時代背景、そしてフォークを中心とした名曲の数々など色々な要素が混ざり合い、非常に密度の濃い映画に仕上がって>>続きを読む
一言で言えば「死ぬほど汚い映画」。『ピンクフラミンゴ』の500倍くらい汚い。正直途中で吐き出しそうになった。
一口に汚いといっても『ピンクフラミンゴ』みたいなカルト映画の明るいノリと違って本当にどこま>>続きを読む
カオスの塊、まさにそんな映画だ。
とにかく情報量が凄まじい。狭い室内に誰が誰だか分からない素性も全然分からない人々がひしめきあい、唐突に怒り出して暴言を吐くまったり暴力を行ったりする。論理性の通った会>>続きを読む
どうやら「スターリンの粛清が始まる前の平和ながら不穏な空気」を演出した作品らしいが、そんな事を知らない俺は、説明がないため人間関係がイマイチついてつかめずこれといった盛り上がりもない平坦なストーリーに>>続きを読む
題名の通り、戦争中の休暇で起こった出来事を描く映画。
映画全体を通して退廃的かつ虚無的な雰囲気が充満している。機関車が大きな唸りを上げて蒸気を噴出させるタイトルバックからして既に不吉で、今が戦争中であ>>続きを読む
ドイツに占領されたロシア。ドイツ軍に抵抗するパルチザンに、一度ドイツ軍に降伏した後脱走してきたラザレフという男が捕虜として捕らえられる。ラザレフはもう一度祖国の為に戦いたいと願うが、周りの人間は疑惑の>>続きを読む
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ロシア革命を題材にしながら、共産党批判でもなければ露骨なプロパガンダでもない、ただただ歴史に翻弄される老夫を描く。
主人公の元将軍の男性がとにかくカッコいい。理知的でどんな物事にも動じず、冷静に状況を>>続きを読む
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今更ながら鑑賞。
とにかく絵が綺麗。自然あふれる田舎の光景から高いビルが聳える大都会まで、ワンシーンワンシーンが芸術レベルと言えるまで美しい。
ネタバレっぽい画像を何度か見てしまっていたので、何となく>>続きを読む
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所謂ゾンビ映画で、「ハングリー」という病気が蔓延した終末世界を描く。
ゾンビと人間のハーフの少女が主人公という事を除けば終盤までは極めてオーソドックスな話の展開。ワクチンを作るために少女を実験にしよう>>続きを読む
外交官の息子でありいわゆる「勝ち組」な青年が、ある日突然現れた姉を名乗るイザベラという移民のホームレスと駆け落ちして破滅していく様を描く。カラックスというと『ホーリーモーター』のイメージがあったのでこ>>続きを読む
物凄く独特な雰囲気の作品。
アニメーションなのだが、絵柄が非常に個性的でパースの狂った背景に殴り書きをしたようなキャラクター達、不健康なほどカラフルな色遣いなど、この時点でかなり前衛的。時折実写になっ>>続きを読む
非常に芸術的で詩的な映画。だが、そのタルコフスキーレベルの芸術さへの振り切れ方は、俺にはまだ早すぎたようだ…。
映像がとにかく美しい。素朴だがどこか陰鬱さも感じさせる村に、ロウソクの灯などの自然の光し>>続きを読む
他のレビューにもある通り、凄まじい作品で、終わった後は魂が抜けたような気分になる。
戦争を題材にした映画なのだが、この作品には救いやカタルシスといったものは一切存在せず、一人の少年がドイツ兵によって蹂>>続きを読む
実写でもなくアニメーションでもなく、ストップモーションの人形劇という珍しいタイプの映画。コマ撮りとは思えないほど滑らかでリアルな動き。さらに使われている人形もシーンによっては人間としか思えないほどリア>>続きを読む
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アニメ1期の総集編。非常に上手くまとめられておりアニメを全く知らない人でも楽しめる。中学生の時に一度見たのだが、ストーリーライン以外の細かいところを覚えていないので、比較評価はできない点をご了承願いた>>続きを読む
アニメ1期2期視聴済。
青春真っ只中の少年と少女の逃避行、彼らは道中色々な事を全力で楽しみ、色々な事で悩み、最後には2人なりの結論を導き出す…と書くと非常にロマンチックなロードムービーのように思われる>>続きを読む
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最期に見たのは多分小学生何年生かの時なので、10年以上ぶりに再鑑賞。何度見ても素晴らしい作品だと認識すると共に当時は気づかなかった新たな魅力にも気づけた次第。
チンドン屋を思わせるような剽軽ながらもど>>続きを読む
ねこぢるのキャラクターを使ってはいるものの、漫画のアニメ化とかではなく全く別なテイストの作品。まるで悪夢を見ているかのような、シュールで不気味、時に幻想的なアニメーション。原作とは違いセリフは全くなく>>続きを読む
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原作、アニメ共に未視聴。
特に後半がそうなのだが、話の設定をほぼ説明してくれないので、何が起きているのかがすごく分かりにくい。アニメを見ていないからというのもありそうだが、アニメの方は1クールしかない>>続きを読む
見ていて本当に心が痛くなる映画。育児放棄により2人の子供の命が消える過程を、ありえないほど淡々と、冷徹に描く。全編固定カメラにより撮られており、余計な感傷の付け入る隙を全く与えない。加えて音楽は全く無>>続きを読む
非常に静謐で芸術的な映画だ。まどから刺す淡い光、静かな音楽、それほど多くはないセリフと控えめな声量、詩的な言い回しが特徴。岩井俊二の作品は「リリィ・シュシュのすべて」を見たことがあるんだけど雰囲気はか>>続きを読む
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高校野球をテーマにした映画だが、一般的な爽やかな青春モノとは違い、決して綺麗とは言えないようなシーンも多分に含まれる。野球部の内部がリアルで、スクールカースト上位の高校生の雰囲気がすごく上手く出ている>>続きを読む
戦争を題材した映画だが、戦争批判的なメッセージは抑えめで、戦時中の人々の日常を割と淡々と描く。
作画が少し独特で、トボけたような、なんとなく水木しげるの漫画っぽい雰囲気。主役のすずはマイペースな性格で>>続きを読む
ゴミまみれの集落に住む人々の様子を描く群像劇。ロクでもない奴らばっかりだし、話にオチがあるわけでもなく、ただその集落の様子を写すだけなので、映画の雰囲気が合わないとつまらないと感じてしまうと思われる。>>続きを読む