このレビューはネタバレを含みます
才能があるけど人間関係はうまくいってない人が大人になる話 大人になるに伴う身体の変化は蜘蛛に噛まれることで起こる 映し鏡のような大人がいて、その才能を自分のために使うように誘惑されることによって敵にな>>続きを読む
大戦前あたりから放置されたまま時だけが進んだような、時計のないゴミ屋敷で暮らしてる母と娘の話
グレイガーデンズって呼ばれた家だけじゃなく、母と娘が昔美しかったことや母が昔歌手だったこと、あり得たは>>続きを読む
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演じる演じないだったり嘘と本当が関係性の中で何度も反転してくこの監督の十八番みたいな会話劇だけでできてるような映画で、しかもそれが3話あってそれぞれに何度かピークがあるからもうずっと面白かった ただ常>>続きを読む
音楽に合わせたモンタージュ レーニンが亡くなった後もソ連は発展し続けるみたいな内容だけど、映像としてはその内容とは真逆でここまでの作品にあった生気みたいなものが完全になくなっている 何度も現れるレーニ>>続きを読む
カメラの存在によって演じる演じないっていう問題設定にした上で、どこまで、どのような介入が演出になるのか、何を持ってして映像が本当だと言えるのかを探っていくような映画
街頭インタビューから固定のメン>>続きを読む
最後に突如訪れる合体からの首吊りからのツリー化っていう力業がよかった
レーニンのなんかしらの祝いとして、五か年計画下での工業的な発展の過程を撮った映画
宗教建築物が破壊されてソ連の旗が建つところの背景に映る黒煙を上げる工場、人や鐘の動きに合わせてグラングラン揺れるカメラ>>続きを読む
朝街が動き出して移動が始まって労働してバケーションして映画を見てっていう人々の生活を1日の朝から夜までの流れのように撮った映画で、それと並行して、同じ1日の間にその街のその日の人々の生活を撮って編集し>>続きを読む
男2人が漂流した後送られた島で出会ったマーシャっていう名前の女と三角関係になる話 海が生きてるかのように撮られていて三角関係の背後で常に存在感を放っている
船の中に海水とともに流れ込んでくるシーンに>>続きを読む
帽子を持った少女の多幸感、躁的なテンポと情報量をギリギリまでパワーアップさせたような映画 話としては労働組合の宣伝映画なんだろうと思う
街が起き出して顔を洗ってそこに住む人たちも起き出して忙しなくな>>続きを読む
森の中に寝ている女性に焚き火がオーバーラップする、同じ場所にスクリーンがあって2つの時代の同じ場所が描かれている そのスクリーンにも焚き火がオーバーラップして、さらにそのオーバーラップが焚き火がガラス>>続きを読む
先住民族の村に資本主義的な価値観を内在化した監督達が来る話 映画として映っているものがその監督達のカメラを通した視点になっているので、監督達のその視点が揺るがされるところでその映画を見ている側としても>>続きを読む
一回は見といた方がいいんだろうな的な義務感で見たけどめちゃくちゃにおもしろかった
主人公を通してアメリカ、資本主義に相容れない人の内面や個人史を、客を通してその環境と置かれた境遇を撮っているような映>>続きを読む
黒人の文化を白人が使ったものとしてロックがあって、かつそういったポップカルチャーをプロパガンダとして利用するものとしてナチスがいて、そこから利益を得るのがブルジョワ階層っていう話だと理解した
黒人>>続きを読む
東京都現代美術館のコレクション展の最後にかなり大きい壁に向けて放映されていて、エメラルド色の光の電球がその放映されている壁の前に垂らされていた 良すぎてそれまで見てきた展示が全て吹っ飛んだ
ホコリのよ>>続きを読む
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ロンドン=映画業界、鏡=スクリーンって見れば、映画に一方的に憧れていた主人公が映画を通してその業界の裏側で起きていたことについて知る話で、役割を着せられる側としての俳優に対して主人公がそれを着せる側で>>続きを読む
孤立した空間での演劇 夢や幻視のシーンに加えて、豪邸の室内のショットと対比的な荒野のショットで現実と無意識下が融合されていて最高 逃れられない閉鎖空間の中で嫉妬がひたすら因果的につながっていくし、映画>>続きを読む
125分の劇場公開版と169分のDVD版が存在しているらしく、DVDの方を見た 最初、室内の観客を縫ってそのまま観客が見えないような演者が映った瞬間からそれが建物内を舞台として演じられた劇ってわかるま>>続きを読む
母親の不倫によって生まれたために家庭含めた社会から疎外されて、社会の外部の人として常に居場所がないまま強制的に役割を演じさせられる話 請願の記憶がない、つまり自分の意志でない状態のまま修道院に入れられ>>続きを読む
赤狩りによって追われたアメリカ人、フランコ政権によって終われたスペイン人達など、体制によって抑圧されて人達で構成された、反体制的な地下組織にも見えるような集団がいて、その1人が演出する演劇の練習に参加>>続きを読む
自分含めた人への解像度がめちゃくちゃに荒くて、人との関わり方がわからなくて理想的に愛を信じていてっていう主人公に対して、男とっかえひっかえしてる愛は存在しないって思っている女の人っていう、愛に対して理>>続きを読む
意図的に人に対して嫌がらせをしているタクシードライバーがいて、より加害欲求を拗らせた存在として主人公がいる それに対して社会の上層かつ法含めた制度を象徴するような人として弁護士とその周りの人々がいる >>続きを読む
体制によって理想や期待が一度完全に殺されてしまった後、体制側の仕組みに従いながら生きていかないといけなくなった人々の話 将来への期待のなさというか、生きながら死んでるような感覚が充満した映画映画内で唯>>続きを読む
人生の目的を見失ってしまった主人公の運命が、電車に間に合うか、止められるか、乗るのを諦めるかによって三つに分岐する。そして一つ目の分岐では体制側(共産主義)へと、二つ目では反体制側へと与するようになっ>>続きを読む
表現を抑圧するものとして権力があり、ここではその権力は工場の上部となる。そして、その権力に対抗するものとして労働者が存在する。権力に抗い理想の表現を実現することに対して、権力に従った表現が対置される。>>続きを読む
VHSの日焼けしたような褪せに褪せた画質で見てしまって少し後悔した
欲求が解消できずにそれが暴力に向かうところから始まって、母親の愛情のなさや周りが進学する中1人働くことになり年上の人たちとつるむよう>>続きを読む
1980年という同じ年に、同じポーランドで1歳から100歳の異なる年齢の人々に対して、「あなたは誰ですか?」「あなたは人生に何を望みますか?」という同じ質問を投げかけ、その返答を撮ったものがその年齢が>>続きを読む
短編の中で1週間の時間が流れ、曜日ごとに7人の異なる年齢の女性が映される。女性は全てバレリーナであり、指導される子供に始まり、バレリーナとして舞台で活躍してる女性、年齢を重ね他の若いバレリーナに追い抜>>続きを読む
国の制度的なインセンティブによって、国の正とするルールを内在化した人を撮ったドキュメンタリー
子供がインコ解き放ったり犬が全く従わなかったり、権威がない場合に人を従わせる能力が全くない だからこそ権力>>続きを読む
90年代は30年代の繰り返しとして、強制収容所に向かうもの、情熱や愛がなくなったものとして現代を描いていて、その要因は過剰な速度による忘却とする 映画は速度を持って静止画を生きたものにするから、映画が>>続きを読む
Holeと同じく人を変容させるものとして水がでてくる 経済発展の結果のような汚染水に権力者である監督に半ば無理やり死体として入れられることをきっかけにして、首が曲がって視界が永久的に歪んでしまう その>>続きを読む
大雨が降り止まないことが大元の原因となって、ゴキブリが繁殖してゴキブリを媒体とする感染症が流行していて、水道管が機能しなくなって水道水は細菌まみれになっていて、建物は腐敗する形で崩壊してきたいて、人間>>続きを読む
社会における例外、アウトサイダーとして内的世界を生み出すのが芸術で、社会は規則だからその例外を排除しようとする 映画は2つの遠く隔たった(対立でも意外さでもない)現実同士を接近させることで芸術として精>>続きを読む
伝達できないことを伝えようとする、大事なページが抜けた本、観客の望むものを見せない、カメラの焦点が合うと見えなくなるようなぼやけた状態にのみ映るもの、宇宙の目に見えないが抽象的には存在する半分など、行>>続きを読む
親類の家でこき使われてきた主人公が、結婚によってそこから抜け出した後、絶望に至る過程を撮ったような映画
男は結婚っていう形式や優劣、美しさなど、質屋として価値を測るように物事を基準に沿ってしか見れな>>続きを読む
ヌーヴェルヴァーグに続いて、静かで張り詰めたようなオーラに満ち溢れたような映画で最高だった
冷戦時代にスパイだった男としてレミーコーションがベルリンの壁崩壊後にドイツを訪れる話でアルファヴィルの続編>>続きを読む