うどん二郎さんの映画レビュー・感想・評価

うどん二郎

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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.5

「悪は存在しない」(Evil Does Not Exist)、つまり「人間だけがいる」(この英題のアナグラムが"EDEN"なのはあまりにも用意周到すぎはしないか)。はじめから終わりまで言葉の映画だと思>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

5.0

「カウリスマキにハズレなし」的なことをおっしゃっている方もいたが、まさにそう。佇まいと顔、音楽。「ただ死の反対側にあるだけのような生が続いてしまうとしても、続いていくことで人生は必ず美しくなってしまう>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.0

光に包まれてあいまいになる系エンドだった。でも馬見て目がキラッとなるケンは面白い。結局ケンは馬も車も乗らなかったよね。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

余白が物を言うときもあれば、なにも応えてくれないときもある。

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

5.0

『バニー・レーク』より恐ろしかった。偽証拠つぶしのためにストレート勝ち(テニスの試合)を試みるくだりはスリリングだが笑えた。

丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

5.0

実際十数えるところ三つくらい(三つ数えろ?)だなと筋違いの感想を抱いた。ギャグ漫画的な展開もあり、笑えた。

トリとロキタ(2022年製作の映画)

5.0

ずっとヒリヒリしてるような89分。緊張と悲哀を感じる作品。

巴里の女性(1923年製作の映画)

4.0

フランスにはピエールとジャンという名前しかないんか。

別れる決心(2022年製作の映画)

4.5

想像や回想が現在時に挟まれることで複雑なストーリーをより複雑にしていた。繋ぎ方も演出も不自然ではあるけど、それがこの作品のある意味での「深さ」に貢献していたと思う。

アメリカの友人(1977年製作の映画)

4.8

つなぎ目とカメラの距離感。あと脈絡のなさ。どぎつい色。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

かつて、坊主頭でコートの上をひた走っていたテニス少年にも届いたよ。

冬の旅(1985年製作の映画)

4.5

貧乏なやつは手巻き煙草、ひとから差し出された煙草も3〜4本かっさらう。

過去のない男(2002年製作の映画)

4.0

冒頭の痛々しさ寒々しさ。だんだんとジャームッシュ感が増してゆく。

浮き雲(1996年製作の映画)

5.0

乾いた笑いと端正な画面構成。不幸があってもこの悲しみすぎない表情はリアリティがある。職安は人生の必須科目。俺も頑張るぞ。

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