Ridenoriさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Ridenori

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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

3.8

やはりコーエン兄弟は最高だった。
キャラの描き方とか話の紡ぎ方とか台詞の言葉選びとか。落ち着いて観るととても丁寧に組み立てられてるのがわかる。
とてもとても、真面目にフザケているのである。
そしてこの
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ファイブ・イージー・ピーセス(1970年製作の映画)

3.3

音楽一家に生まれたジャック・ニコルソンがエリートコースからドロップアウトして60年代のアメリカを生き抜く話。
石油採掘場で働く前半と裕福な家族と余暇を過ごす後半とではまるで別の映画のよう。
アウトロー
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ゴダールの探偵(1985年製作の映画)

2.8

ゴダールによるホテル群像劇。
ちょっと、よくわからなかった…
アンマッチな音楽、チリヂリな演技、まとまりのないストーリー。雰囲気映画なんだと改めて思い知らされた。

バニシング・ポイント(1971年製作の映画)

3.4

70年代のアメリカの美学と息吹を感じられるロードムービー。
あらゆるジャンルの音楽が車の疾走感と主人公の哀愁と相俟って良質な長尺のMVを観てさえいるような。

スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007年製作の映画)

3.3

ダサい。間違いなくダサいんだけど、ディスコファンクが良くも悪くもお洒落感を演出してしまっている。こういう中2病童貞学園青春映画のバックはメロコアパンクと相場が決まってry

ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.6

「今劇場の椅子に腰掛けてこの映画を観に来てるってことはこういうのを求めてるんだろ?」そう言わんばかりのウィンクで、ある意味「共犯」であることを観客に自認させてからはやりたい放題のふざけたゲーム。
途中
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老人Z(1991年製作の映画)

3.8

キャラデザが江口寿史、原作とメカニックデザインは大友克洋、美術設定に今敏。
役者が揃いすぎてて。面白くないわけがない。
1991年公開で高齢化✕人工知能というテーマ。30年以上経っても同じ問題を抱える
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

3.7

シベリア抑留中のパテックフィリップの話はさすがに出てこなかったか。

オルフェ(1950年製作の映画)

3.8

ジャン・コクトーによるギリシャ神話のオマージュ。
死神に恋し、恋される詩人の話。
闇の王女に仕えるドライバーと眷属。鏡の中に続く死の世界。生き返らせた妻を2度と見ることを許さない黄泉の国の裁判。
どれ
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ブローニュの森の貴婦人たち(1944年製作の映画)

3.3

「愛は無い。あるのは愛の証だけ。」
のっけからジャン・コクトーの詩のような台詞に惹き込まれる。

ルパン三世 ルパンVS複製人間(1978年製作の映画)

3.5

次元大介のスピードマスターに釘付け。アニメキャラのくせにええ時計しよる。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.6

なんの因果か座・高円寺に行った翌日に観たもんだからやたらと身近に感じてしまった。近くに池松壮亮と伊藤沙莉がいるんじゃないかと錯覚して、映画館出たとこの路上にいたジャパンタクシーを2度見するくらい。
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素晴らしき放浪者(1932年製作の映画)

3.0

生命を拾ってもらったのに傍若無人な態度でなりふり構わず恩人に迷惑をかけまくる。手塚治虫のばるぼらを想い出した。
とはいってもばるぼらにはちゃんと「ミューズ」としての役割があり、ブーデュはただやりたい放
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ポゼッション(1981年製作の映画)

3.8

難解。だけどテーマは意外とシンプル、という勝手な解釈をすることにした(笑)
お互いに対するの所有欲(ポゼッション)が強すぎて憑依(ポゼッション)されてしまった夫婦。イザベル・アジャーニが創り出した怪物
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TOKYO EYES(1998年製作の映画)

3.4

tokyo eyesという題名よろしく、この映画は異なる視点や色んな視線を題材とした。犯人の視点、警察の視点、兄の視点、恋人の視点…そして外国人から見た90年代の東京という視点。こんなにも美しく表現さ>>続きを読む

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

2.4

ディズニーお得意の家族のお話。
歌がみんなちゃんと真面目に現代的な流行している音楽を取り入れてるミュージカル映画。

狂気の愛(1985年製作の映画)

2.3

しっちゃかめっちゃか。これ以外の言葉が浮かばない。
ハリウッドザコシショウがまともに見える世界線。

ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

3.6

奔放でワガママな色男に振り回されるいたいけな女の子の話とかよくあるけど、それが男同士に変わっただけ(笑)
舞台がブエノスアイレスで、アジア人カップルというだけで、ラブストーリーは世界共通でやはり男女も
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野獣死すべし(1980年製作の映画)

3.6

戦争の生んだ狂気が大都会東京で静かに爆発する様を描いた作品。松田優作がその狂気を丁寧に、でも鬼気迫る演技で演じ切っている。それが単純にカッコ良かった。拗らせ男子中学生がタクシーのデ・ニーロに憧れるのと>>続きを読む

キカ(1993年製作の映画)

3.4

なるほどジャン=ポール・ゴルチエの衣装スゴイわ。でもなんていうかまさかのそれが悪目立ちしすぎないくらいブッ飛んでるストーリーと人物描写があって。ツッコむこと自体ナンセンスと思わされる感じ。

ドント・サレンダー 進撃の要塞(2021年製作の映画)

1.8

もうあれか、やけなのかブルース・ウィリスは。もうなんか台詞に感情がなさすぎて逆に面白かったよ途中から。

花様年華(2000年製作の映画)

4.1

「花様年華」とはさしずめ「人生において花のようなとき」のような意味だろうか。プラトニックだからこそ古びたガラス越しの記憶の中に刻み込まれるたった1人の女性(ひと)がいたりする。誰にでも一人は、ほどでは>>続きを読む

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

3.4

なにも深いこと考えずに観られるタイムリープラブコメ。ビル・マーレイが嫌なヤツ役なんだけど、もう最初から可愛げが溢れてて嫌なヤツ感を感じられない。

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.8

砂漠を彷徨う男とその家族の再生の物語。
荒涼とした80年代のアメリカの田舎町に度々差し込まれる鮮やかな赤。果てしなくすら感じる車での旅路に差し込まれるライ・クーダーの侘び寂びギター。映像も音楽も観客の
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.1

プロットも良い、テンポも好き、キャストも豪華、なんだけど終始誰かの語り調である必要性がわからなかった…あえて3人ともの視点から語ってそれぞれが主人公、ということか?そして物語の主軸はアムステルダムでは>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

2.7

シェフの狂気のもとに成り立つ話なんだけど、その狂気っぷりにフォーカスがちゃんとされきれてなくて残念。
アジアンウェイターの忠誠とか、皆殺しはスーシェフが考えたとか、必要だったか?なんか折角良い設定なの
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.5

MARVELシリーズにおいて群を抜いてひかるタイカ・ワイティティのセンスよ。

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.0

ティルダ・スウィントンとマッツ・ミケルセンが出てると妙な納得感があるのは何故だろう。

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

2.6

やっぱ俺はサム・ライミ駄目だ…
なんかホラーを観ようという心構えで観れば観られるのかもしれないけど、MARVELシリーズで求めてるものではなかった。
もちろんそういう世界観だからしょうがないけど、ただ
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.2

金曜夜の人気レストランで徐々に沸点に向けて溜まってゆくイライラにとうとうシェフが堪えきれずにプッツン行くまでの90分をノンストップワンカットで捉えた映画。
ひっきりなしの慌ただしさに観てるこっちまで忙
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.4

川っぺりのアパートでそれぞれの死に向き合う住人たちのお話。
満島ひかりはワンカットのみでその作品にキャスティングされてる正当性を主張できるだけの存在感がある。最近だとfirst loveでの記憶を取り
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レベル5(1996年製作の映画)

3.7

沖縄戦を振り返るフランス人。
ただしそれを単にインタビューや資料映像を繋げるだけのドキュメンタリーに留めないのがクリス・マルケルということか。
亡き恋人が遺したコンピュータゲームが作り出したサイバー空
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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

3.3

パロディと下ネタのオンパレードなんだけど、しっかりまとまってて、B級っていうのはもったいない気も。ちゃんと笑わせてちゃんとほっこりさせるんだからフランスコメディ侮るなかれ。