KINOKOさんの映画レビュー・感想・評価

KINOKO

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隣の影(2017年製作の映画)

3.8

些細な隣人トラブルの連鎖から人々が暴走していく様子を描いたアイスランド発のブラックコメディサスペンス。

オープニングから笑ってしまった。
だって、元カノとのハメ撮り見てるの奥さんにみつかって離婚話に
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リービング・ラスベガス(1995年製作の映画)

4.3

退廃の街ラスベガスを舞台に
アルコール依存症の男と娼婦の短くも激しい愛の姿を綴る最高に美しいラブストーリーです。


互いの人生がどれ程歪んでいようとも求め合う2人。
その成就の結末は言わずとも見えて
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君と歩く世界(2012年製作の映画)

3.8

原題は「Rust and Bone(錆と骨)」

邦題とこのジャケットだと綺麗事と欺瞞に満ちてそうな感動モノの印象を受けるが
蓋を開けるとビックリ。
まさしく「錆と骨」という感じだった。


主人公の
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

4.8

ずっとずっと大好きな宝物みたいな作品。


世界観が素晴らしいというか、幼少期の思考を具現化するのが上手いというか。
映像美やグロいクリーチャーも本当にお見事。



悲惨で救いようのない現実から受け
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

4.0

クライマックスシーンが全て。

折り合いをつけられない心と体。

切なくて胸が張り裂けそうになりました。


物語は、全編においてずっとララを見つめます。
あらゆるシーンの中で、ストーリーを引っ張って
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スイミング・プール(2003年製作の映画)

4.0

スランプ中の英国のミステリー作家サラは、南仏にプール付き別荘を借りる。
しかし突然借り主の娘、ジュリーが現れ、彼女の生活は一変する。


この作品、サスペンスといっても、殺人の謎解きなどではなくて、
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サラブレッド(2017年製作の映画)

4.0

パーカッション、EDM、現代音楽っぽいBGMも不穏で効果的。


独特な物語性や雰囲気を醸すのは
「感情が無い少女」の設定がいちばん効いてると思う。


アマンダは感情が動かない。
だから利害が発生し
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

4.5

ドランが描く作品は、「母と子」の関係性や「性的指向」の葛藤、”ありのままでいいんだ”というテーマが多い。
今までの作品はどちらかといえば変化球だったが
今回の作品は、わかりやすく真っ直ぐな感じ。
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ナンシー(2018年製作の映画)

3.8

2018年サンダンス映画祭で脚本賞を受賞したスリラー系の映画(本当は完全にヒューマン系)。

嘘をつくことでしか人と関わりを持てない孤独な女性が
30年前に子供を誘拐された夫婦に、顔が似ているという理
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ドリーマーズ(2003年製作の映画)

4.0

1968年。パリ。五月革命。

恋人のような美しい一卵性双生児の男女と、彼らのアパートに転がり込むアメリカ人留学生の男。

とても危くて、異常で、でも必死に愛を求めてて…

切ない。


うーん…さす
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空気人形(2009年製作の映画)

3.8

ジャケットとタイトルが気になり
手にした1本。
まさかこんなストーリーだとは…


命と心を持ってしまったラブドールを巡る
汚らしい人間的な愛欲と
どこまでも無垢な愛情の
おはなし。

こんなおはなし
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.5

アメリカの砂漠の真ん中の
砂埃吹きさぶす寂れたカフェ。

オープニングは突然現れる
なにを考えてるのか
正体も分からない太った中年女性。

1日中怒鳴り続けるカフェの
女主人。

やる気の全くないカフ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

5.0

物語は奇妙な歌が流れ
それをかき消すように電話のベルが鳴り響いて始まる

オープニングからめっちゃ好き。


ヘレディタリーに続きアリ・アスター監督は、私達が常日頃から抱えている得も言われぬ不安や恐怖
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ペット・セメタリー(2019年製作の映画)

3.2

ペットセメタリーの蘇る死者は
見た目は同じでも生前とは全く別の人格。
オリジナルでは、蘇ったゲイジ(小さい男のこでめちゃくちゃ可愛いです)は
直ぐに凶行に走りますが
リメイク版では父のルイスが墓から泥
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犬鳴村(2020年製作の映画)

2.0

日本の中でも屈指の北部九州で最も有名な実在する心霊スポットである犬鳴トンネルにちなんだ『犬鳴村伝説』を扱った以上
この失敗は大罪ですよ(笑)。


犬鳴村だからって無理やり犬を題材にしようとした時点
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.0

率直な感想。

観やすい作品だなぁと。

私的には先が読め、捻りがない。
セレブ、半地下、地下と臭いで例えるあたりもなんだか普通すぎる。


ものすごい評価が高いけど、韓国映画に全く馴染みがないせいな
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

5.0

これだよこれ。
オープニングのフルオーケストラ。
漆黒の星空の中で、無音の字幕。
一時して トランペットの音。

これが観たくって、今まで何度劇場に足を運んだろう。

大好きなスターウォーズ。
今回は
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.5

画家でミュージシャンでもあるヴィンセント・ギャロ。
どこを切り取っても美しい絵になる彼らしい作品だった。
音楽もよかった。


ラストのハートのクッキーとココアを買うやり取り
それをもって笑顔で彼女の
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オアシス(2002年製作の映画)

4.8

韓国映画やドラマは、ほとんど観たことない。
全くの韓国映画素人状態。


なんとも壮絶な作品だった。
この感想をどう表現してよいのか正直わからない。


社会に適応できない青年と重度の脳性麻痺の女性の
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.3

予告編を観た限りでは、亡くなってしまった夫が残した妻を見守るラブストーリーかと思っていたけど全然違った。

事故で亡くなり幽霊となった夫が
生きる意味を考えながら妻の残した記憶の断片を探すために時空を
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

2.5

職場でおススメされて観たけど
だめだ、全く合わない。
評価も高く、面白く観れる人もいるのだろけど。
ホラーではなく、アメリカンコメディー。
しかも全く笑えなかった(笑)。



物語は計17回ものルー
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.9

隣人が殺人鬼であると疑った少年4人組のひと夏の奮闘を描いたノスタルジックな青春スリラー。


純真無垢な思春期の終わりをここまで鮮やかに描いた作品をちょっと思い出せない。
大人への通過儀礼としては残酷
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

アダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソン、監督はイカとクジラやフランシス・ハのノア・バームバックときいたら、絶対観たいと思ってしまう。


物語はチャーリー(アダム・ドライバー)とニコール(スカー
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パターソン(2016年製作の映画)

4.5

昨日と同じ日は1日としてない
ありふれているように見える日常にも
美しさと優しさと可笑しさがあふれ
それぞれの人生を彩っていると教えてくれる


忙しい、忙しいが口癖の現代人は
思わず襟元を正したくな
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.5

正直、期待していなかった、全く。
またどうせ…
と、ハリウッドの続編やリメイクに最近はうんざりしてたほど。


キューブリックのシャイニングは、キングの原作のシャイニング(特殊能力)をかなり無視したつ
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.8

カンヌ映画祭の「ある視点」部門でグランプリをとった問題作。


あえて前情報入れずに
ずっとずっと楽しみにしてました。


いやぁ、衝撃的に裏切られました。
想像していたものとは全く違いましたね。
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太陽と月に背いて(1995年製作の映画)

4.3

若く美しく才気溢れるランボーと、酒に溺れ狂暴な感情の爆発と内気な優しさという矛盾を孕むヴェルレーヌの奇跡的な出会いから
2年間に渡る同性愛の日々、
その果てに来る別離と破滅
そしてランボーがアフリカを
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キング(2019年製作の映画)

3.5

ティモシーシャラメが、イングランド王ヘンリー5世を演じた歴史劇。
シェイクスピアの戯曲を基に
父の死後王位を継承した王子が
国王として成長していく姿が描かれる。

やぱし、美しい男はロン毛です(笑)。
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.0

最近MARVEL完全批判で何かと話題のスコセッシ監督だけど
現存する映画監督の最高峰にいる監督なのに
こんなに小規模劇場公開なのが悲しい


そして監督のMARVEL批判は私も同意見(笑)。


この
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.5

恋が盛り上がってから不安定になっていくまでの過程の生々しさ
人を振ることの辛さ
振られることの苦しさ
そしてそういうものに異性愛者か同性愛者かは関係なく
普遍的な経験なんだということ。



撮り方と
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

2.5

ターミネーターは2が最高とよくきくけど、私はマイケル・ビーンが出演してた1が好き。

1、2を観直しいざ劇場へ…


うー、
内容が薄っぺらい…
いや、薄っぺらすぎた。


カイルリースやT2のT80
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.5

ひとことで感想など述べることなど到底できない。

圧倒的なリアリティと世界観。
自分の中の常識を覆すストーリー。
それであって同じ地球上で本当に起こっていることなんだ…
衝撃と戦慄が走った

映画の鑑
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

2.0

いかにも中二病が作りそうな雑な映画。


相手を精神的に支配していく過程はうまく再現できているけど…


後半になると邦画にありがちな展開

この監督は何か人生的なものをテーマ加えたかったのだろうがそ
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アンジェラ(2005年製作の映画)

4.3

キャスティングが完璧。

堕天使と冴えない借金まみれの男という設定。
そして、天使の使命。
2人の内面にある葛藤を上手く表現しており、
それが、ストーリーの軸となっていて、決して難しくなく、
テンポ感
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ニキータ(1990年製作の映画)

4.3

初めて見たとき、凄まじいほどの衝撃を受けた作品です。

特にバスルームからの狙撃シーンでは、ニキータとともに、涙を流したほど。


リュック・ベッソンの世界観。

非日常な殺し屋の世界をモチーフに
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.0

チャプター1が思いの外よかったので、今回もすごーく楽しみだったのですが…。

オリジナルと同様、後半は失速でした。

悪夢のようなオリジナルに比べればストーリーも随分良いとは思いますが、
前作のような
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