zawakenさんの映画レビュー・感想・評価

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まったく同じ3人の他人/同じ遺伝子の3人の他人(2018年製作の映画)

3.2

生後6ヶ月で別々の家庭へ養子に出され、互いの存在すら知らずに育った一卵性の三つ子。
彼らの再会が巻き起こす波乱を、アーカイブ・再現・インタビューなどを交え、時間を行き来しながら描いている作品だ。

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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

4.3

監督自身の1999年のベストセラー『ウォールフラワー』(The Perks of Being a Wallflower)の映画化。
原作が青春小説の金字塔とされるだけあり、10代〜20代あたりでこの映
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プリズン・サークル(2019年製作の映画)

4.5

初めて日本の刑務所内部にカメラを入れた作品。
取材許可をとるのに6年、撮影に2年をかけた、監督の渾身の一作だ。

刑務所の中で受刑者は名前を剥奪され番号で呼ばれ、厳格な規則と管理に従うことを求められる
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100億人―私達は何を食べるのか?(2015年製作の映画)

3.4

日本に暮らしていると「食糧危機」というものを意識する瞬間はあまりない。
地理の授業で日本の食料自給率の低さについて習った時に本気でヤバイと思ったという人は少ないだろう。
しかし、そんな私たちの物質的な
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インサイダーズ 内部者たち(2015年製作の映画)

3.6

ウェブ漫画を原作としているが、原作は3ヶ月で連載中止となり未完だという。
韓国語がわかるわけでもないので漫画を確認していないのでどこからがオリジナルなのかもわからないのでそのせいなのかは不明だが、前後
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.4

1992年、北朝鮮の核開発をめぐって朝鮮半島の緊張状態が高まるなか、北への潜入捜査を命じられた実在の諜報員・
黒金星(ブラック・ヴィーナス)を主人公にしたスパイ映画。

何より実話がベースというのがハ
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レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

1.8

朝鮮半島南北分断の現実を、北のスパイの偽装家族とお隣の南の一家というミクロに焦点を当てて描き出そうとしている興味深い作品です。
物語が展開するごとに増していく北のスパイの人間臭さは、「反共」というシン
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チェルノブイリハート(2003年製作の映画)

4.5

1986年のチェルノブイリ原発事故から16年後も放射線汚染に苦しむ人々、特に子供達の被曝被害を生々しく捉え、第76回アカデミー賞ドキュメンタリー短編賞を受賞した作品。
甲状腺がん手術の傷跡「ベラルーシ
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レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-(2019年製作の映画)

4.6

2018年の中間選挙(4年ごとの大統領選挙の中間の年に実施される選挙)で、米下院議員選に出馬した女性の新人民主党員4人を追ったNetflixの新作オリジナルドキュメンタリー。
4人が信念のために果敢に
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JSA(2000年製作の映画)

4.6

韓国と北朝鮮の軍事境界線上の約800m四方の地域・JSA(Joint Security Area/共同警備区域)での奇怪な銃殺事件を中心に、南北の兵士の交流を描いた物語です。

『JSA』の頃に韓国映
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.4

友人が感動したと言っていたので観ました。
児童向けの作品としてはとてもいいと思います。

たくさん印象に残った言葉もありました。
“When given the choice between bein
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大統領暗殺(2006年製作の映画)

4.5

映画としての評価は別として、かなり衝撃的な作品です。
(僕の基準では結果的に高評価になっているが、この基準で評価するのが適切かすら怪しい笑)
というのも、日本では絶対に作れないだろうなという作品だから
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ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

4.6

「あのシーン最高じゃない?」って語り合える映画。

ベタなんだよ。でも、それがいいんだよ。
オーバーが映画ならではの「リアリティ」を生む。

笑いあり涙あり。
「映画愛」を湧き上がらせてくれる大好きな
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イントゥザストーム/チャーチル 第二次大戦の嵐(2009年製作の映画)

1.6

映画としては評価する点があまりない。

〜スコア〜
身体感覚:0.2
構成がイマイチで没入できない。

新規性・挑戦性:0.3
チャーチルだけでなく、支える妻の心情にも光を当てようとしたのは面白いと思
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

2.1

第二次世界大戦に詳しいわけではないが、チャーチルの英雄視の仕方、偏った描き方に違和感をおぼえずにはいられなかった。

前任のチェンバレン氏は、宥和政策への強い反対を受け辞任に追い込まれたのに、作品全体
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マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(2015年製作の映画)

4.8

もちろん批判的に観ることだってできるだろう。

いいとこどりをして全部合わせれば理想的なものができあがるわけじゃない。
よくみえるものの裏に歪みがあることもある。

そういう意味では、この映画で取り上
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.7

低予算ながら、全米初登場1位を記録を皮切りに世界中に広がり、270億円ものヒットを記録。ホラー映画ながらアカデミー賞脚本賞も受賞しました。

この作品が面白いのは「黒人差別」という社会問題を独特の仕方
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.9

『ファニーゲーム(Funny Games)』(1997年)の感想を一言で述べるならば、Not funny です(笑)

『ピアニスト(La Pianiste)』(2001年)や『愛、アムール(Amou
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フラッシュダンス(1983年製作の映画)

2.4

『フラッシュダンス』(1983)といえば何より主題歌の "Flashdance... What a Feeling " でしょう!
映画好きでなくとも一度は何処かで耳にしたことのあるような一曲。アカデ
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摩天楼はバラ色に(1986年製作の映画)

2.1

『バック・トゥー・ザ・フューチャー』でお馴染みマイケル・J・フォクスの人気を不動のものにした作品。
興行的にも大成功を収め、80sのアメリカを象徴する作品といっても良いかもしれませんね。

ただこの手
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.6

「やりたいこと」と「やっていること」にズレがあるかなと思ったときに観たい作品。

映画であり、コメディだから描き方は極端だけど、確かに”Yes” というワンワードには途方もない可能性があると思う。
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パーフェクト・ルーム(2014年製作の映画)

1.2

よくある密室系。推理は楽しめる。
「キューブ」「ソウ」「パニックルーム」あたりが優先度はかなり高い。
観る必要は特にないかと。

それにしても登場人物のくそさが可愛げもなくどうしようもないな(笑)
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リング(1998年製作の映画)

4.3

日本のホラー映画ブームの火付け役であり、今なおその頂点に君臨する作品。

まず「貞子」という日本における怪物の代名詞とも言うべきキャラクターを生んだ原作者の鈴木光司氏にはまず敬意を表したい。「創造」は
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スウィッチ/素敵な彼女?(1991年製作の映画)

3.1

男女平等へと向かっている現代。
だが、「男尊女卑」が過去の遺物かと言えばそう甘くはない。
表向きでは女性を尊重しているようでも、上から目線が残っている人は少なくない。(社会の至る所に男性優位の名残もあ
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.1

奴隷制。白人による黒人の酷使。
このイメージで歴史を捉えていると、黒人すべてが奴隷として扱われていたように思いがちだ。だが、実際にはそういうわけではなかった。
自由黒人。法的な規制があり白人同等の権利
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.7

半端ない沼感から手をつけ渋っていたのがエヴァとガンダム。
遂にエヴァに手を出してしまった...

アニメを観ていない者としては、エヴァが評価に値するのはわかるし、ちゃんと全部観ようと思わせるパワーはあ
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.4

USエアウェイズ1549便不時着水事故とは「奇跡」だったのだろうか?
イーストウッド作品特有の重さを残しつつも、一般受けする形になっている良作。「ハドソン川の奇跡」という薄っぺらな言葉の真実を描く←僕
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

5.0

ホント最高。
今でも色褪せぬ面白さ、いや今だから増す面白さのある作品。
映画は面白い!という言葉の一番の裏づけとなる作品と言っても言い過ぎではないかもしれない。
とにかく誰にも一度は観て欲しい一作です
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ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

4.8

「楽しむ」ために観る映画ではありません(笑)
気軽に勧めることができる作品ではないので!
ですが、僕の中ではトップクラスの良作です。

・身体感覚:0.9
子どもの頃、このまま寝てしまったら二度と目を
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.9

気が滅入っている時やイマイチやる気が起きない、そんな時にどうでしょう?

舞台は80年代のアイルランド。
二度のオイルショックなどの影響を受け経済は低迷していた。
そんな不況のダブリンを音楽とともに駆
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ディス/コネクト(2012年製作の映画)

2.5

ネット社会の功罪を考えるには適した作品。

〜評価〜
身体感覚:0.5
頭を使いながら観ていた。没入感はなし。
新規性・挑戦性:0.6
現代社会の問題を暴こうという作品は少なくないが、現実味と虚構性の
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