Akariさんの映画レビュー・感想・評価

Akari

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ハピネス(2024年製作の映画)

3.3

原作ファンで嶽本野ばら作品の中で一番好きで楽しみにしていた作品。原作と違う点では、橋本愛演じる月子の像があまりにも理想のロリータさんすぎた。少女たちに向かって「足が遅いのであれば走らない遊びをすれば良>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

とにかく長い。ノーランらしい時間のシャッフルと登場人物の数の多さで頭がパンクしそうになった。あとは轟音と光線が印象的。実験成功の瞬間を一瞬「綺麗だ」と思ってしまった自分に酷い罪悪感を覚えた。二度と見た>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

母を愛すという感情と母を殺したいという感情という相反する感情の成り立ちはおかしくはないという言葉を聞いてほっとした。救われたと思う。少なくとも私は母にそのような感情をぶつけたことが0ではないから。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

姪との川辺りで自転車を漕ぎ合うシーンと、川でお酒を飲み合うシーンが好きだった。
なんてことのない日常が、ものすごく美しく見えて生きることの尊さをこの映画から教えてもらった気がする。役所さんがにこにこし
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

なんというか、上手く言葉にできない。
鬼みたいな才能の塊の映画を観てしまった。そんな感じ。
エロティックなのに下品じゃなくて、ショッキングで、グロテスクで、それでいて場面の一瞬一瞬が絵画みたいに美しい
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

4.5

この歳のうちに見ておいてよかったな、と思った。多分40~50になったら辛くて見ていられないと思うから。そのぐらいリアルだった。
祖母が認知症を患っているのだが、常にどこかをさ迷っているというか、落ち着
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.5

ゲゲ郎の「目に見えるものが全てじゃない。片目で見えるくらいが丁度いい」などの台詞ひとつひとつが良かった。アクションシーンも迫力満点で満足。時ちゃんのシーンで泣いてしまった。語り継ぐことこそが歴史となる>>続きを読む

少女邂逅(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

今年の映画初めはこれにした。
最後、自分のことを徹底的に嫌いになれたからこそ、ミユリは腕を切る事ができたのかなと思った。紬役のモトーラさんが素敵。

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.5

今年の映画〆はこちらの映画にした。
ラストシーンが大好き。バスを待っているおじいさんが「待っていればいずれ来る」みたいなことを言っていた気がする。それを踏まえると、人生も待っているといつか転機が訪れる
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.4

明日上司殴ったらどうなるんだろう、とか、職場の備品をぶっ壊したらどうなるんだろう、と思ってしまった。自分にとって毒みたいな映画かも。でも面白かった。

正欲(2023年製作の映画)

4.0

世界にこんなに美しい人達が息を殺して生きているのに、何故、という気持ちで一杯になった。原作未履修だが、矢田部さんの書き方がちょっと不味いかもしれないと思った(決して彼を擁護する訳では無い。ただ、ああな>>続きを読む

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.2

「君が大きすぎるんじゃなくて、街が小さすぎるのかも」
「人に釣られない奔放な魚が川で一番になる」
お父さん、リビングレジェンドになったんだな。

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

-

大人になった今見れて良かったと思う
青春時代に見ていたら破滅していた

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.6

我路君や整君の幼少期の話もいつかあるんじゃなかろうか。気になるなぁ 面白かった

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

点をこの映画につけるのは不粋だと思ったのでスコア無しで。
まず、冒頭の火事の中眞人が駆けていくシーン、あそこでガツンと頭を殴られたような気持ちになった。かぐや姫の物語やもののけ姫のアシタカのような真っ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ベーグルの穴が宇宙の消滅のシンボルだった事、オスカーワイルドの 『楽観主義者は、ドーナツの輪を見る。悲観主義者は、穴を見る。このドーナツをどう見るか、それだけで人生は変わる。』と何か関係あるのだろうか>>続きを読む

お嬢さん(2016年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

映像の一つ一つが絵画のように美しい映画。官能的で蠱惑的。日本語のユーモアを交えた台詞回しも良かった。桜が叔母の死後より美しく咲き誇るようになったという描写からは、梶井基次郎の「櫻の樹の下には」を彷彿と>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

初っ端の乱痴気騒ぎのカロリーの高さ、吐瀉物、排尿のオンパレードに「これが3時間も続くんか…ついていけるかな…」と一抹の不安を覚えたが、ラストはしっかり落としにきてまんまと感動してしまった。ララランドの>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

討論は難しくて自分の勉強不足を実感した
三島由紀夫が「自殺した方に対して世間はすぐに神経衰弱だと言う」と本気で怒っていたエピソードが良かった。

ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

大人向けのおとぎ話と言った様な雰囲気を持ちつつも、Diorの職人達、モデル達といった様々に携わる者達へのリスペクトがしっかりと見受けられる作品。最後、Temptationというドレスを包んでミスハリス>>続きを読む

スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ダイアナは幼少期に読んだ自叙伝の記憶で、アン・ブーリンに関しては美術史に習った知識で知っていた為に気になって鑑賞。真珠を噛みちぎり、スープ諸共飲み込み歯で砕くシーンが非常に印象的で美しかった。BGMの>>続きを読む