トマトさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

母なる証明(2009年製作の映画)

4.3

息子を信じ続ける母。次期に解き明かされていく裏の真実と、二転三転する展開。映像に映るままの事実を可憐な演出を添えて。
おんもしろかった、、、

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.8

非現実的表現を使わずに淡々と映像を映し続ける演出を感じて心底惚れた。
本当に素晴らしいものを観た。

さがす(2022年製作の映画)

4.7

あれほど衝撃を受け続けたのに、"語る"ことが出来ない。
観終わった後、そして今も心の奥で何か渦巻いてる。
あえて凄かった。で形容します。それしか言えない!

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.5

大傑作。コロナの荒波に揉まれる現在から、1年ずつ時を遡って一つの愛の形を映し出していく話。
眼に見える形は時間を追って姿を変えていくけれど、私達が経験した確かなことは消えない、今も消えない。ふとした瞬
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.3

見終わってこの作品の凄さに気付く。

見ている間はまるでその中の空気の様に話に馴染んでいた、その空気が心地良いので物語の凄みが感じ取れない。
でも見終わって話を振り返るとそうはいかない、普段と違うヤマ
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くれなずめ(2021年製作の映画)

4.6

この作品出会えてよかった、、、
友達と交わす途方も無くふざけた日常をこうも懐かしいものに、霧は晴れないのに太陽が眩しいような感覚。
なんか色々しんみりと思ったけれど文字に書けない。

一貫したコントの
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.3

これ、は、、素晴らしかった。
地位も名誉も関係のない、内は皆同じ人間。
人生を楽しく生きるには、"である"を生きるでは無く、いくら自分"らしく"暮らせるか。
これをこの映画で痛感した。
深く心に留めて
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.4

前科者の反社の人間が更生するまで。事を簡潔にするとそういう話だが、ここで訴えられるものは他作品の主張と少しテイストが違うものではないか?
最後の青空を前に映し出された「すばらしき世界」の文字。
この世
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蛇イチゴ(2003年製作の映画)

3.8

宮迫がいい味出し過ぎてた。
家族の寂れかけの歯車が一気に狂ってそこからバラバラになってゆく。
おもしろい。

空白(2021年製作の映画)

4.6

はあ。
胸糞、だけどこれは全くのフィクションでは無く、今の時代を現実的に映し出したものだと凄く感じる。
外部から貼られたレッテルを疑わせるような、真の人間の内面についても多面的に映していて、現代の目線
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.8

どんなに怖いものだろうと思って縮こまりながら観たが、結構好きな怖さとサスペンスさ。あんまりグロさも感じられない。二人の警官のシーンは性癖に刺さった。
もちろんのことだが、各所の乗り物やら服装やらとが9
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オーディション(2000年製作の映画)

3.9

ひぃぃぃぃぃぃでした。
三池作品をあまり観たことは無かったが、園作品が私は好きなので不気味ながらも冷淡さを感じる雰囲気やカメラワークがとても好み。
お馴染み「キリキリキリキリ」のシーン、あーこれかー!
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紀子の食卓(2005年製作の映画)

4.1

家族らしさもらしくなさも無い、大きなサークルの中に成る家族というものは「家族」以外では言い表せない。

園子温作品。相変わらず長い。
まあ全く飽きる事は無かったし、これをどうやって創り出せたのか知りた
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全員切腹(2021年製作の映画)

3.8

これこそ映画で魅せる新しい芸術。
ただ、もっと尺があっても良い、、、
観ることが出来たのはこの一作のみだったので、やはり一、二、三まとめて観たかった。
それがとても心残り。

チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.9

繋がりは浅くとも深夜まで盛り上がれる仲間。若者達が送るどこも鳴って光っての様な煌びやかな過去を映しながらも、映画の中で時間を共にしてきた仲間の無惨な死が影を落としている。
キャストが皆好きな人ばかりだ
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.6

スケールも迫力もまさにlevel2。血走って泥沼で泥臭い。前回より胸が締め付けられる様な息苦しい心の葛藤が辛かったが、アドレナリンが絶え間無く出まくっていた。
終わり方までカッコいい、最凶で最高な任侠
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

5.0

期待大だったが、遥かにそれを越されてしまった。

オールタイムベストの1本。

モテキ(2011年製作の映画)

4.5

映像と音楽の融合。普段では雰囲気作りのためのBGMも人物を後押しするようなまさにPVの様な、サブカル的存在を放つ。
映画としてはコミカルなのにも関わらず、思うようにいかない恋愛の難しさがしっっかり描か
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.2

1979年の作品。原子爆弾を主人公が作ってしまうというシリアスなテーマを、少々コミカルに描いたもの。
最後まで全く飽きなかった。アツい!
作品自体とても手が込んでいるもので、これをCG無しで作ったのが
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

4.3

園子温恐るべし。
なんのジャンルでまとめていいってもんじゃなかった。
主軸はコメディ、でも主な役柄はバリバリのヤクザ。そこに入り交じる恋愛、青春。BGMで誤魔化した魔妖かとも思った。とにかく題名通り、
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フィッシュストーリー(2009年製作の映画)

4.1

最高に面白かった。
中村義洋×伊坂幸太郎作品の「アヒルと鴨のコインロッカー」を以前観たが、伊坂幸太郎の作品を映像化するっていうのは結構難しい。
時系列が入り乱れる中で2時間の映画を綺麗に創り出せるとこ
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ヒミズ(2011年製作の映画)

4.6

最高映画だった。
色々なシーンを回想してみる。
どれも底の深い狂気に満ち溢れていた。熱量と狂気が本当に凄かった。
親に捨てられ円満な家族と対の存在にあるが、むだ純粋無垢な「子供」という境界から抜けては
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夢売るふたり(2012年製作の映画)

3.7

街の中、首の皮一枚で生きるもその中の少しの幸せに照らされる光を失った星たち。
夢を買おうと足掻いているうちに内の光を無くした夫婦の話。
色んな人が生きてるんだよなぁと感じされられるような。
キャストが
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ディア・ドクター(2009年製作の映画)

3.9

人柄の良い、何かあると放っておけないような人が偽りの人間であったとしたら、自分は認めたくないと思う。
この作品は信じるか信じないかでは無く、人の過ちを認めることが出来るかが主題だと取った。
西川美和作
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めまい(1958年製作の映画)

3.9

演出が素晴らしかった。ヒッチコックの作品は初めて見たが、これが、ヒッチコックかー!
後で分かる事実もまるで予想できなかったし、心理描写が上手い。完成された作品だとつくづく思った。

ゆれる(2006年製作の映画)

4.3

兄弟のゆれる絆、信頼。

悲しくなったけど、最高に面白かった。

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.3

音、作画の重さ、全て手書きならではの重厚感が半端ない。
いい意味で時代にそぐわない、いつ見ても新しく感じるとはこのことか。
改訂版も鑑賞したがそれはそれはえげつなく格好良かった、、、、