ryodanさんの映画レビュー・感想・評価

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

言うまでもなく傑作でしょうね。質の高い映像とストーリー、俳優陣の熱演、それら全てを轟音のような音響が包み込む。編集も煽りに煽ってくる、これもノーラン流の没入型映像体験なのだろう。今作で印象的だったのは>>続きを読む

セラヴィ!(2017年製作の映画)

4.8

楽しい!楽しい作品。いろんな人がガチャガチャして。結婚式が深夜まで続くってのは海外ではよく聞く話で、あ~こんなかんじなんだ~って納得。裏方さん達は大変だろうね。午後の2時に現場入りして、早朝に解散。な>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

5.0

見終わってもなお違和感が付きまとう作品。この違和感がどこから来るのか?しばらく考えて気付いた。「トレーニング・デイ」のD・ワシントンを完全に否定されている気分であり、「パルプフィクション」のS・L・ジ>>続きを読む

カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.6

「誰かを救えたら自分の罪が消えるかも・・?」という問いというか願いというか祈りというか。。。はっきり言ってあげよう!そんなものはまやかしです。誰かを救う事と自分の罪を帳消しにする事は全くの別物ですよ。>>続きを読む

黒猫・白猫(1998年製作の映画)

3.3

ドナウ川の雄大な事と言ったらないね。全編通してワチャワチャがひどい。生活風土も土着的。笑えるか?と言えばそんなでもなく。何かと「アンダーグラウンド」を持ち出してしまうが、それも酷か。これはハマらなかっ>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

5.0

何故そうなるかが理解できない所がイイ。もともとの不条理設定にこちらの現実世界との整合性やすり合わせなど考えなくていい。作中ではそうなのだから。こういうタイプの小説あるよね。いくら時代が進化しようとも、>>続きを読む

デリカテッセン(1991年製作の映画)

3.5

個性的過ぎる映像表現に釘付け。予算の少なさをカバーするアイディアの連続。あの時代の際立つ個性がしっかりと作品として上映できる時代だからこその賜物。今はなかなかそうもいかない。A24がプロデュースすれば>>続きを読む

マーベラス(2021年製作の映画)

3.5

アクションシーンをそつなくこなされると、もうある程度の評価は高めになる典型例。内容はどの作品も似たり寄ったりだからさ。こちらも承知で見ている。ドラマ性はあるようなないような、尻切れトンボのような結末。>>続きを読む

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.7

ポアロの名推理か?と言えば、う~~ん。。。ただ、一つの事件に多重な話が折り重なっていて、そこの編集は映画的だなって思った。スピリチュアルな現象にポアロの理論的な推理で解明していく過程は面白かった。ブラ>>続きを読む

アンブレイカブル(2000年製作の映画)

5.0

個性際立つ唯一無二の作品。公開後間もなくレンタルして見てた時とは、やはり時代も環境も違う。今に照らし合わせて見て、あぁ唯一無二だなと実感。ヒーローが悪に立ち向かうというシチュエーション、それって犯罪が>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

3.5

アイディア先行型かな?キレイに作ってあるのでクオリティ高そうな作品に見える。ホラー特有の力技の帳尻合わせが、うまくハマらなかった。「何か」わからないものの「実体」が登場してしまうと。。。なんでスマイル>>続きを読む

アシスタント(2019年製作の映画)

3.8

「大丈夫。君は会長のタイプじゃない」という台詞に尽きる。。この会社に漂う空気がこの一言に集約されている。主人公の彼女が、自分自身が会社ぐるみの隠蔽体質に逆らえず、会長の性加害疑惑に加担しているんじゃな>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.2

ホラー映画の面白さって、アイディアが豊富なところ。演出方法やら筋書きやら。今作もそんな作品。広大なトウモロコシ畑を映しているのに閉塞感極まりないカット、あのヒッチコックの有名作品に登場するサスペンスの>>続きを読む

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.0

程度の差はあれ、今作は社会の一部を見た気がした。今の社会はどこを切り取ってもマウントの取り合いのような気がする。意識的にも無意識的にも。主人公であるカールは、一見思慮が足りない様に見えるが、潜在的に何>>続きを読む

チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.3

「クリーン」なスパイって設定が笑える。ウチはホワイト企業で離職率は低く、随時募集しています。OGもいまだ現役で新入社員の教育係として頑張っています。CIAやMI6のようなブラックな働き方はさせません。>>続きを読む

理想郷(2022年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

これでもかと息が抜けない作品。サスペンスでもありホラーでもあり。序盤から不穏な空気が流れ、後半までウンザリする程の御近所間のトラブルの応酬。。無教養とインテリ、国籍の違いや文化の違い等々、このトラブル>>続きを読む

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.9

かなり楽しめました。真犯人も、巡り巡っておおかたそうであろうと思っていても、しっかりと騙されて(笑)。奇をてらわないブラナーの演出は、世界的ベストセラーをより分かりやすく、世界中の誰が見ても分かるよう>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.7

期待以上の作品。人工知能の驚異的な成長。生成AIがヘイトな言葉を多用する事実。いずれそうなる暗示的な内容にニヤニヤしてしまった。今のところ人工知能は学習するけど、スポンジみたいに吸収するだけで、精査し>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

スコット最新作。捉えどころのない作品の様に見えて、実は一番言いたかった事は一番最後にド~ンって出て来る。彼が何をしたかって、史実を知らなくても端的に教えてくれる。偉業でも何でもない。ナポレオンがどうい>>続きを読む

バンディダス(2006年製作の映画)

3.8

ペネロペが微笑ましいくらいカワイイ。が、、今の時代的にはアウトと言わざる得ない内容を含んでいるかな。脚本がL・ベッソンというのがね。彼のビジョンで見た女性像が多分に含まれているから。今はそういう視点で>>続きを読む

インフィニット 無限の記憶(2021年製作の映画)

2.0

なんでこういうの作るんだろう?ビジュアルありきでストーリーがズタボロ系の作品ほど悲しいものはない。それでもまだ超低予算作品なら、まだかわいげがあるのだが。。。人間ドラマをしっかり描ける監督なのに。残念>>続きを読む

ドーベルマン(1997年製作の映画)

4.2

まさか見れるとはね。懐かしい!流行っていたとはいえ、やはりこういうスタイルの演出は好きだね!「キリングゾーイ」もこうやって見たいものだ。ヴァンサン・カッセルも、もうおじいさん。自分も歳を取りました。

ノクターン(2020年製作の映画)

3.8

良く出来た作品。スーパーナチュラル感的な演出がないのも高評価。人間の業の深さの方が悪魔よりタチが悪い。身の丈に合った結果ってのも、人生には大事ですよって教えてあげたかったですね。

サイレント・ナイト(2021年製作の映画)

5.0

よく出来てた。個人的に好き。「メランコリア」が好きだからね。明日死ぬと分かっていて今をどう生きるか?ってテーマなんだけど、どこまで理性的でいられるか?って自分にとってかなり興味深い課題なんだよね。人間>>続きを読む

ウスケボーイズ(2018年製作の映画)

3.1

橋爪功さんの台詞一つ一つが心に響く。何かに「挑戦する」人達の姿は本当に美しい。しかし、このテの話を面白く撮れる人ってホント少ない。ハリウッドでさえ。割と安い話になるし、どこにでも落ちてる話で、見る側も>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

恋愛モノが得意じゃない自分には、これくらい極端だと面白く見れた。あり得ないくらいの出会いから、あり得ないくらいの唐突な価値観の変貌からの別れ。どこにでもある何の変哲もない恋愛は当事者達にとってはこんな>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

是枝作品の「家族というものは?」を再び問う作品。日本を舞台には出来なかったか。。ある制度の枠からこぼれ落ちてしまった人々が、ある種の共同体を作って暮らそうとするも、別のある制度が今度はそれをダメと言う>>続きを読む

アンダーウォーター(2020年製作の映画)

3.5

深海の映像表現は一見の価値アリ。話のまとめ方も上手いなと思った。もう少し説明個所があった方が優しいかな?最初から暗いトーンで描くなら、主人公の内面をもっと序盤から出してもよかったような。思い付きのラス>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.7

さあ初の二部作。話のスケールもデカい。壮大な前フリとでも言うのだろうか。いつものスピーディーな展開はナシ。わりとシリアス多め。そこにコロナ禍真っ只中の撮影。感染予防対策を怠ったスタッフを恫喝したクルー>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

4.0

ふとしたきっかけで、人と人の人生が交錯するドラマ。人生とはかくあるべし、という話。いろいろどんでん返しあるかと思いきや、どんでん返さないところもフランス流か。パリの街並みを見ているだけで眼福。またいつ>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.1

この作品に倍賞千恵子さんをキャストしたのがあざとい。言い方悪いがパブリックイメージは「サクラ」なんだから、もう品行方正な女性なんですよ。ロッカールームはきれいに拭くし、電話の相手にお辞儀する訳ですよ。>>続きを読む

ソウル・オブ・ワイン(2019年製作の映画)

3.2

ブルゴーニュのワイン畑の美しい事!!生涯に一度、行ってみたいものである。

二ツ星の料理人(2015年製作の映画)

2.2

評価できる点は、調理場の掃除の時間があった事。これはかなり画期的だなと思ったかな。かなり端折って描いているので現実感に乏しく、説得力がなさすぎる。ただ料理業界の超ブラックな体質はよく出ていたと思う。い>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

5.0

素晴らしくよく出来た作品。ハリウッドの真実追求モノは、絶対によく出来ているし感動的な話も多い。今作も期待通りの展開だった。ただ今作が更によく出来ていたのは、真実を解明しようとする記者達、被害者達をカメ>>続きを読む

ザ・クーリエ(2019年製作の映画)

4.0

個人的にすごく楽しんだ作品。ただ予算配分がだいぶ間違えてない??っていうツッコミ所はある。まぁ御愛嬌でしょうね。O・キュリレンコの魅力満載!地下駐車場から出ない設定というのも面白い!口数多くて過去シー>>続きを読む

甘い人生(2005年製作の映画)

3.8

これほどまでにナルシスティックなほど、構図にこだわりまくった作品は見た事がない。そして美意識過剰な演出で、これまたクソかっこいいイ・ビョンホン。あ~甘ったるい作品か、と思ってみるとどうも微妙に違う、ズ>>続きを読む

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