せきねさんの映画レビュー・感想・評価

せきね

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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.0

ほら、味方の顔をした敵はお前だな?

組織に長年潜り込んでいる二重スパイを炙り出すというストーリーです。

その探り合いを、緊迫感や重厚感を出しつつ見せているのですが、何の引っ掛かりもなく行ったのが残
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

4.0

平和をもたらす正義の7人、今ここに。

王道中の王道ストーリーで勝負しています。

一癖あるけど腕が立つ仲間を集めていくセクションは、もうワクワクが止まらなかったですね。
そして銃を回してホルスターに
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.0

憎むべき存在を、それでも赦せ、そして愛せ。

過去の罪によって素晴らしい才能を発揮できないっていうのは、本人はもちろん、社会としてもマイナスだと思いますね。

罪を背負っている者は、聖職者にはなれない
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ウルフ・アワー(2019年製作の映画)

3.0

そのブザーは、運命を切り開く音。

引きこもりの主人公、徐々にその理由が明らかになっていく構成です。

それにプラスして、部屋に訪れる人達に良くも悪くも刺激を受けて、自信を取り戻していく様が良かったで
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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

4.0

過去を脱ぎ捨て、本当の自分へ。

ヘイト集団の一員である主人公が、改心していくストーリーです。

自分の中に芽生えためちゃくちゃ小さな違和感、それに気づいてあげられるか。

その火種を他人に消されたり
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ロボコップ(2014年製作の映画)

3.0

鋼鉄のカラダを、感情で動かせ。

これストーリーは相当面白いんじゃないかなと思いますね。
ガツンと来るモノはないですけれど、完成度は凄まじいです。

ただ、どうしてもオリジナルとの比較が入っちゃいます
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メタモルフォーゼ/変身(2019年製作の映画)

3.0

この家族に、何かが紛れている。

ストーリー展開は平常運転でしたが、映像表現にかなり力が入っています。

冒頭から目を背けたくなるような衝撃的な映像で、つかみはOKみたいな笑

日常の中で、急に人が変
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ザ・バンク 堕ちた巨像(2009年製作の映画)

3.0

正義など無い、人は力に引き寄せられる。

銀行が法を破る取引をしていたとしても、正義の人は傍観するしかない。

強大な力に揉み消されるのがオチだから。

自分の身を守るためや、より利益のある方に人間は
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メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.0

絶望の稲妻よ、怪物を起こせ。

フランケンシュタインの作者が女性である理由がよく分かる作品です。

この時代の男性は、ここまで絶望を直視できなかったのかも知れません。
だから理想や希望を語ろうとします
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.0

撃たれた者も、撃った者も、人ではなくなる。

勝手に、スナイパーならではの苦悩を描いてくれることを期待していたのですが、違いましたね。

戦争によって人間はどう変わってしまうのか、一人の兵士として描い
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ポルターガイスト(2015年製作の映画)

2.0

気のせいでは、済まされない。

王道というか、古典的な展開をしっかりなぞっています。

オリジナル版まんまの流れでいってるからなのかは分かりませんが、いろんな角度のホラーが誕生している中で、少し刺激が
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完全なるチェックメイト(2014年製作の映画)

2.0

独創の果てに、才能は完成する。

実在したチェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーのストーリーです。

映画として作るなら、ボビー本人よりも彼を支えた周りの人物を主人公にしたほうがよかったかも知れません
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ハード キャンディ(2005年製作の映画)

2.0

このキャンディは、食べられません。

序盤の裏切りから一切展開がなかったです。

元恋人の存在や隣人が登場するので、どちらかを真犯人にしてもよかったですし、少女の素性が明らかになっていくパターンでもよ
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操作された都市(2017年製作の映画)

3.0

母によって奮起し、母のために、証明しろ。

ネットの世界での仲間達が、リアルでも仲間として助けてくれるパターンです。

この場合に期待するのは、ネットの中では凄腕だけどリアルでは全然ダメ人間みたいな。
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リボルバー(2005年製作の映画)

3.0

疑心暗鬼、それは究極の弾丸。

刑務所から出た男の復讐なのですが、その方法が一味違う作品です。

理由があるので仕方ありませんが、澄ましたセリフの応酬に若干の飽きを感じてきます。

疑心暗鬼を表現する
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アルカディア 選ばれし者(2016年製作の映画)

1.0

真実は残酷だが、愛がある。

かなり厳しい仕上がりでした。
脚本を映像化することが出来ていません。

ほぼ朗読劇といった作品ですね。

妻が夫に残したメッセージ、愛とは何かを説明するのですが、その瞬間
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

4.0

修羅なる者の、妥協なき復讐。

冒頭の定点カメラのような演出で、この作品が尋常ではないことが伝わってきました。
その映像自体も斬新なのですが、全てをカメラで捉えきれないという不自由さをしっかり利用した
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

4.0

人生、楽しくやってるかい?

銀行強盗を、お金目的ではなく楽しいからやっているという主人公。
警察から逃げるのも楽しいし、捕まったとしても脱獄という楽しみが増えたくらいの感覚。

この全てが楽しそうに
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誰よりも狙われた男(2014年製作の映画)

3.0

男の仕事は、世界を平和にすること。

ストーリー展開の全てが収まるところに収まっていくので、特別なことはなかったですね。

スパイである主人公の仕事ぶりを、ひたすらに追うだけの作品です。

不思議なの
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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.0

寄せては返す、因果応報の波。

とてもデリケートな題材です。

人種や肌の色が違うと、意味も違ってくる、同じ行為だとしても。

そんなことは決してないのに、歴史そのものや教育によって植え付けられた意識
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ザ・ボディガード(2017年製作の映画)

2.0

いつしか君を、守っていた。

めちゃくちゃ普通な仕上がりだと思います。

少女に人を殺すとはどういうことかを教えたシーンは、あまりに無機質で、それが逆にリアルで良かったですね。

ファーザー(2020年製作の映画)

3.0

人生とは、記憶そのもの。

認知症患者の視点が、自然な形で表現されています。
ということは、記憶がしっかりしている人が観ると不自然でしかない。
なので、主人公の混乱を体験できるという見事な仕掛けですね
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エージェント・スミス(2019年製作の映画)

2.0

神か、悪魔か、いずれにしても手は差し伸べられた。

麻薬密売人の情報提供者をフィーチャーしたこと自体は、良いアイデアだと思います。

ただ、それ一本で走りきってくれないとアイデアが台無しです。

途中
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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

2.0

宇宙の色に、染められる。

まるでとっておきの隠し球があるかのように、ゆっくりとしたテンポで進みます。
個人的には、その一発逆転の隠し球は無かったように思います。

ただ、グロさの映像表現には成功しす
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クレイジーズ(2010年製作の映画)

2.0

異変はいつも、静かにはじまる。

保安官と保安官補の絆が、この作品に一瞬だけ光を灯します。

ただ、それ以外は感染モノの側だけをなぞったような仕上がりです。
軍の非情さや、兵士は上の命令に従っているだ
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無双の鉄拳(2018年製作の映画)

3.0

極悪を打ち砕く、極上の拳。

拐われた奥さんを取り戻すシンプルなストーリーで観やすかったです。

殴り飛ばされた敵が次々と壁にぶつかっていく様を、あえて壁だけのショットにして、その壁が振動することで表
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ホースメン(2009年製作の映画)

3.0

無秩序なのは、どっちだ。

ストーリーや仕掛けに特別なモノはありませんでしたが、メッセージがシンプルにして強烈ですね。

全世界への警告。
映画の世界と現実がこれほどまで地続きのように感じられた作品は
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ザ・ミスト(2018年製作の映画)

3.0

死の霧は、何を奪い、何をもたらすのか。

限られたアイテムを駆使して、過酷な状況を乗り切る系です。
なので緻密なアイテム配置が鍵を握っています。
ギリギリで次のアイテムが手に入って助かるという綱渡り感
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

4.0

人を殺せば、殺される。

シンプルでめちゃくちゃ良い設定ですね。
ただ、それを活かしきれていなかったなと思います。

この主人公のキャラなら、水鉄砲でいけそうみたいなことを言って、水に特殊な薬品を混ぜ
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ピザ!(2014年製作の映画)

3.0

頭の中は、ピザでいっぱい。

ほっこりできる良い作品でした。

ただ、いろんな出来事が詰め込まれている割には、1個1個がありきたりな展開なので平坦なまま進んでいく感じです。

貧富の差を核として感情を
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RENDEL レンデル(2017年製作の映画)

3.0

深紅の悲哀に満ちた、漆黒の復讐者。

過去と現在を並行して進める仕組みは、新しいうえに効果も抜群でした。
しっかりとした意図のある編集は、納得感がすごいです。

ただ、ヒーローデザインがリアル思考すぎ
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スリーデイズ(2010年製作の映画)

4.0

それは、人生を取り戻す一本道。

最愛の人が殺人犯のわけがない。
正義そのものよりも、それが正義だと信じることの方が大事。
まさに、それを体現するかのようにストーリーが進んでいきます。

覚悟を決めた
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ディープ・コンタクト(2021年製作の映画)

1.0

地獄の入り口へ、ようこそ。

見せ場のワンシーンがベタ気味だったり、重大すぎる人生の決断を安易にしてしまったり、ひどかったです。

思いついたまま脚本にしちゃった感じで、時間をかけて練り倒した形跡があ
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モネ・ゲーム(2012年製作の映画)

3.0

それは、モネではありません。

ストーリーは分かりやすくまとまっていますね。

個人的には、壺のパートは丸々カットでもよかった気がします。
ドタバタコメディをやるにしても、モネ絡みでシナリオを組み立て
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