shatoshanさんの映画レビュー・感想・評価

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ベストフレンズ(1981年製作の映画)

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キューカーの遺作がU-NEXTにあったので久々にMark。
全体を通して説明不足かつ下世話で、シリアス所で爆笑してしまうような時代遅れさもあったが、締め方の潔さとショットの説得力でオールオッケーになる
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ちょっとフランス風(1949年製作の映画)

4.0

ダグラス・サークのスクリューボール・コメディ。
1949年なので同ジャンルにしては最後期。
ビング・クロスビーの珍道中シリーズでおなじみのドロシー・ラムーアがヒロインを演じるというだけで見る価値がある
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男装(1935年製作の映画)

5.0

キャサリン・ヘップバーンが演じるシルヴィア・スカーレットと魅力的なキャラクター達の珍道中、邂逅、そして追跡劇。

キャサリン・ヘップバーンとケイリー・グラントは1938年「素晴らしき休日」、「赤ちゃん
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ジャッカルの日(1973年製作の映画)

3.8

一切の仰々しさ無しにジャッカルが淡々と変身を遂げていく。
説明は希薄ながらジャッカルの各行動シーンの余白が大きく、ダラダラ見られる。良い映画。

ロケットマン(2019年製作の映画)

3.6

曲周辺をダサいミュージカルにしたのは良かったと思うけど、プロットにツッコミどころが多すぎる。なぜ起点をそこにしたのかマジで謎。
朝にバーニーとYour song を作るとこはかなり良い。エルトンの曲は
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.8

昔こんな童話を読んだ気がする……
特に序盤の人の死に方はサッパリわからないがGoblinは最高

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

ハリウッドの転換とヒッピーの多面性。
一時代の象徴として退廃・没落する二人の前でヒッピー達は天使にも悪意にも道化にも成るが、当の襲撃がまさしく西部劇インディアン的な復讐の性質を帯びているところに愛を感
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ドライヴ(2011年製作の映画)

3.5

説明の省略と均質的なキャラクター、意外性の欠片もないクライム展開でキレイなミュージックビデオという感しかない

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.1

ユマ・サーマンが良すぎてそれ以後が長いエピローグのように感じるがそれも心地良い。ダグラス・サーク・ステーキ。

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.8

序盤は『夕陽のガンマン』のようなサミュエルLジャクソンにワクワクしたけど、出てくるキャラクターが半端でタイトル負けな感じがしてしまう

ひとで(1928年製作の映画)

4.0

かなり好き。
ガラス越しの不明瞭な男女もキキの表情もヒトデの動きもエロい

詩人の血(1930年製作の映画)

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始まりと終わりだけ普通に洒落感ある。
浮遊と血の描写が楽しげで良い。
しかし鏡の世界を映す映画、必ずと言っていいほど寝てしまうのどうにかしたい……

うわさの名医(1951年製作の映画)

4.0

色々な場面でキャラクターの行動の動機が不明瞭で時々ついて行けなくなるが、それも洒落のうちかと思わせるセリフと演技の良さ。
特に結婚以後のジーンクレインの「演技臭さを強調した演技」にグッとくる。

地獄の英雄(1951年製作の映画)

3.9

1年が経過する華麗な着席やタイプライターでのマッチ着火の小気味良いテンポからサーカスの狂騒、そしてその終焉への転回の上手さがワイルダーらしい。
ただファムファタールが別に美人でも悪女でもなかったり、全
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天気の子(2019年製作の映画)

4.2

クソな世界の空気感への銃とサリンジャーと天気をもった反抗は結局何物も変えないけど、そんなものと関係なくそこに存在する不可逆な愛への肯定はどこまでも邦画的でシブくエモい。

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.3

面白かった。
退屈からの救いを「向こう側」に求めて『オン・ザ・ロード』のようにウォーレンにドライブされることを選ぶが、そこには皮肉なほど現実的なツキの無さとダサさが超えられないギャップとして存在する。
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今宵、フィッツジェラルド劇場で(2006年製作の映画)

4.2

ドラマ性を排除した偶発的なストーリーテリング(何でも起きるが何も起こらない)によって死と終演を描く、アルトマネスクの真骨頂と思う。とても良い

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