しらすさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

しらす

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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.5

高い所が怖い自分には、もうやめてくれと映画館から逃げだしたくなった。でもまた観たいかも、と不思議とクセになる怖さ。

手汗やばいし、頭クラクラした。
高い所登って、取り残されて、
さて、どうしよう
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聖なる証(2022年製作の映画)

3.5

アイルランドの風景とフローレンス・ビューが揃えば文句のない映画になるなー

何も食べないでも生きていけるといえ薄幸の少女と
よく食べ、よく寝、男とも寝る
肉食系なビューの対比が素晴らしい。

狂信的な
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.5

パラサイトの妹さん。
相変わらず冷めた目線がたまらない。
パク・ソダム

パラサイト以降、見ないとと思ったらガンで闘病されてたんですね。
見事な復帰作。

邦題は‥勘弁してくれという感じだが、中々の傑
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

とんでもない映像体験でした。
ダムダム、キュッキュッ
という、バスケの音の心地よさを思い出させてくれた。
CGアニメとして新たな局地を切り開いたエポックメイキングな一本。

ただ、りょーちん視点という
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

5.0

マクドナー監督の初期作、ヒットマンズレクイエムのレイとケンのコンビが大好きな自分には、ご褒美の様な映画でした。
あの2人が帰ってきた!?
とか冗談で言っていたら、
結構そのまんま。
2人のその後(あん
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

4.0

前半、怒涛のアクションにロバート・エガースらしからぬエンタメ路線なのか!?
と思いきや、後半はいつものエガース節でした。
相変わらず、悪夢の様な映像を撮って素晴らしい。暗い、寒々しい!のはリアリズム思
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RRR(2022年製作の映画)

5.0

バーフバリが最高なので、超えられるのか?という不安を吹き飛ばす最高に最高な映画。
真面目にレビューするのを諦めるくらい。

インドの歴史に疎いのでラージュとビームが実在の人物とは知らなかった。
時代が
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

4.0

ケイリー・ライカートの映画観るのは気合いがいる。自宅で何となく観よう、なんてテンションじゃ置いてかれる。
気持ちが。
よっしゃ!と気合いを入れて鑑賞。
何となく見逃していた作品。

西部開拓時代、白人
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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.0

凄くNetflixらしい作品だな、と
冒頭のアメリカ映画におけるカーチェイスについての講義が面白く、これは凄い映画だぞ!と興奮したら…思った方向には進まず…
まあ、ノア・バームバック監督らしいのかな。
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.5

#MeToo運動のきっかけになった記事を書いたニューヨーク・タイムズ紙の2人の女性記者の実録映画。

所謂、大統領の陰謀系のジャーナリスト映画であるが、ウォーターゲート事件と違い、リアルタイムで追って
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.5

とんでもなく美しく、整った画面構成に見惚れて、台詞を全然追えてなかった!
なんて難点?もありますが
セリーヌ・シアマはやっぱり凄い!

「燃ゆる女の肖像」「トムボーイ」の過去作は自身レズビアンである監
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.5

因果応報といえば、そうなんだけど
そう言えばどんな映画だってそうだろう。
と、まあ
なんだか反応に困る変な映画。
でも面白いです。

登場人物が極端に少ない。
夫、妻、夫の弟、そしてアダ。
妻はマリア
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女神の継承(2021年製作の映画)

4.0

体調が優れてる時に観ようと、先延ばしにしてたら公開終了間際になってしまった。
こえーよ!キモいよ!つれーよ!
と久々に映画館から逃げたくなった。
まあ、傑作。

「チェイサー」や「コクソン」のナ・ホン
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激怒(2022年製作の映画)

3.0

映画ライターで、アートディレスターで、サタニストな高橋ヨシキ監督の長編デビュー作。
数々の痛快な映画評をしてきたヨシキ監督らしい、毒毒しい処女作でした。

激怒というタイトルに相応しく、凄い怒りが込め
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

5.0

20年振りの映画館での鑑賞。
勿論IMAX版なんて当時なかった。
よく考えれば、SEE版じゃない劇場公開版を観るのも20年振りかもしれない!

久しぶりに劇場版を観ると、あのシーンもない、このシーンも
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.0

非常に気まずい気分をずっと味わえる映画。
一緒に色々活動されてる濱口竜介監督の作風に似てるとも言えるし、明らかに違う部分もある作風。
ドライで抑えた演出。

木村文乃さんの素晴らしい冷めた目線と相まっ
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地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

4.0

まさかのXと親和性の高い映画だったとは!
老いの恐怖と若さへの執念を描いた
SFコメディ(下ネタ多め)

地下室の穴を降りると
12時間時間が進む
けど3日間若返る‥これは副作用?

設定が面白くて、
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サマリタン(2022年製作の映画)

3.0

良いスタローン映画だった。
近年のランボーと同じく
疲れて孤独で、
ぶっきらぼうだが優しい男
(おじいちゃん)

老いたスタローンは
孤独がよく似合う。

ヒーロー映画としては、
凄くごじんまりとした
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シーフォーミー(2021年製作の映画)

4.0

面白かった!
「シーフォーミー」って何だ?
と思ったら、視覚障害の方をサポートするアプリだったのか。

主人公のソフィは盲目の少女で、ペットシッターをしている。
そして手癖が悪く、ペットシッター先の家
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

伊坂幸太郎の本はたびたび、映画のようだ、洋画のようだ、と言われてましたが‥
まさか、ブラピ主演で映画化されるとは!
しみじみします。

アクションとギャグがぶっ飛んでて、
ブラピはいつも通りなんかふざ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

5.0

とにかく、観客の興味を引っ張るのが上手いジョーダン・ピール監督の最新作。

未知との遭遇だし、ETだし、
某和製アニメだしと‥
オタク心に溢れてて微笑ましい。
映画史の総括的な部分も多く、
有名な「動
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.5

長崎、80年代、
ヤンキー、海、サバ缶、みかん
金玉とおっぱい

全てが丁寧に愛おしく、
作られた映画。
夏休みに観ると
感動も倍増。

竹原ピストルの親父がとても良い。
EDも彼の歌だと思ってたから
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戦争と女の顔(2019年製作の映画)

4.0

名著の「戦争は女の顔をしていない」は、
原案とのことで、原作ではないそう。
何処までも重苦しく、後を引く作品。
心にトラウマを与えてくれる系映画。
心に余裕がある時に観るべきです。

古くは「ジョニー
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X エックス(2022年製作の映画)

4.0

まんま
悪魔のいけにえだなー
やっぱり70年代ホラーは良いなー
と、油断してたら
中々とんでもない展開に。

老いの恐怖、ポルノ、殺戮。
そして不思議な高揚感。

一体何を観せられたのか、
首を傾げて
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.0

1990年ソマリア内戦が勃発した際、韓国大使館の人達と北朝鮮大使館の人達が協力して、ソマリア首都モガディッシュより脱出したという史実を基にした映画。

前半は割とコメディ。
国連の加盟を狙って、ソマリ
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

5.0

00年代以降、難解で重々しい作品がおおくなってたPTA監督ですが、今作はカラッと明るい青春物。
タランティーノ のワンハリと比較される事も多い映画ですが、「これを知ってるとより面白い!」みたいな要素は
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.5

吉田恵輔監督は軽めな作品と重めな作品を交互に撮っている気がします。
前作「空白」が激重な作品だったので、
今作は非常にライトな作風。
笑える要素も沢山。

YouTuberとその支援者という要素は
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.5

夜中になんとなくテレビつけたら
こんな映画やってて
くだらないなあ‥
と思いながらも最後まで観ちゃって
あれ?
結構楽しんだな。
みたいな映画。

こういう映画がポンと
出てくるのは嬉しい限り。

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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

前作「真実」がフランスで、今作が韓国で。
海外映画を撮っても相変わらずの是枝節。
シビアで寒々しい現実の中で
寄り添うように生きる人達を上手く描く。
「誰も知らない」の頃から
一貫した作家性を感じます
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.0

TVシリーズの初代ガンダムのある意味伝説的な回、ククルス・ドアンの島の映画館化。

所謂、外注‥グロス回で‥アニメ史において作画崩壊の代表的な回でもあります。

監督の安彦さんはガンダムのキャラデザ、
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オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

4.0

まあ、ポランスキーの数々のスキャンダルは置いといて、、、
これはまぎれもない傑作でした。

世界史的にもとても重要な‥ドレフィス事件を取り扱った映画。
この事件からユダヤの人達への差別意識の実態が世に
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

ケネス・ブラナー監督の自伝的映画。
白黒映画である意義を強く実感できる一本。
辛い現実は白黒だけど、観てる映画はカラーになっている。
故郷を捨てる人もいれば、捨てきれない人もいる。
ウクライナの現状を
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犬王(2021年製作の映画)

3.5

湯浅アニメとしては大人しめ。
肝心なロックミュージカルは結構ベタな感じです。
クイーンにマイケルジャクソン。
勿論、室町の時代に‥
と、考えると斬新なのですが‥
まあ、劇団新感線の五右衛門ロックみたい
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

庵野さんがかつて、自分がウルトラマンを撮るなら‥と語っていた事がある。
ウルトラマンが登場するのはラスト3分でいい。
それよりは科特隊を描きたい。
組織としてリアリティのあるものにしたい。

と、そん
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.0

これでPG12??
というくらい結構エグめな描写が多い。
映倫の基準は良く分かりませんね。
普通にR15で良いと思うが。

白石監督らしい容赦ない暴力表現が良い。
阿部サダヲさんも、岡田さんも良い。
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

IMAXで2度鑑賞。
とんでもない大傑作!
トムありがとう!最高だ!

映画館で映画を観るという意義をしっかり感じられる作品。
斜陽の映画界において、救世主となる一本かもしれない。

前作トップガンは
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