かさまさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ライアン・レイノルズ主演のアクションコメディ映画と思ったらジョディ·カマー主演のロマコメ映画だった。
ガイが自分の好みにぴったり合うようになってゆくというところで、そういうふうに設計した人がいるのでは
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モータルコンバット(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

十番勝負ってなぜ?不正してペナルティとかないんか?大会前に殺しても新しい戦士とか生まれないんか?昔の大会の後はどうなったん?…とかは特に気にしなくてもいいんだろうな…と思い早々に考えるのをやめた。ゲー>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

久々に映画館に行き、でかいスクリーンといい音響で見られて良かったなーと思ったものの、次第に生で見てえ〜という思いで切なくなってしまったな…。
生音聞いたり劇場の雰囲気や演出込みで体感する機会は格段に減
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プリズン・サークル(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭のTCユニット外の刑務所内部シーン、ドキュメンタリー等でしか知らないがまさに刑務所というような監視、統制の様にまず圧迫感があった。締め上げれば規格に沿った人間が出来上がるだろうというような威圧的な>>続きを読む

はりぼて(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

改革のなんのと言っておいて同じことが起こる。ルール変更が行われるも変わり映えのしない手口を繰り返す…。学習能力がないのか市民を舐めてるのか…。という、とある地方の悪い体質悪い奴らをコメディ調で映してい>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

何度問題になろうと繰り返し起こる事件をループものとして描くのは効果的だと思った。
終盤、徹底して見ている者に理不尽を追体験させる仕掛けでこんな理想論に落ち着けるのか?と思ったらやっぱり覆される。相手を
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RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

RBGが関わった裁判がたくさん作中で引用されており、彼女の功績もアメリカがたどってきた歴史も非常に分かりやすかった。法曹界にもアメリカ文化にも明るくないので裁判の対立構造などすんなり理解できるだろうか>>続きを読む

トランスジェンダーとハリウッド: 過去、現在、そして(2020年製作の映画)

4.0

トランスジェンダー表象の例としてたくさんの作品が出てくる。こんなものがまかり通ってたのか?というものもあり、こういう表現受け入れてしまっていたなと思うものもあった。
フィクション作品で画面に出てこない
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ジェニーの記憶(2018年製作の映画)

3.8

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きつそうで今まで見れなかったけど配信が終わるらしいので見た。
画面的には性的な接触があるシーンでは、これはボディダブルだろうなあと分かるような、小柄なんだろうけど大人の背中だったのでまだ見られた。あれ
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スケボーが私を変える アフガニスタン 少女たちの挑戦(2019年製作の映画)

3.7

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外出もままならない環境で、少女たちが学校へ通い文字や計算を学び、そして学習することがなぜ大事なのか、ということも学んでいる。先生たちや作中出演していた母親たちも、学習すること、女の子の可能性を開くこと>>続きを読む

ボーイズ・イン・ザ・バンド(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

マイケル達が自分達を表す言葉としてfairy、faggot、あとqueerとかcampとか使われてた気がするが、字幕で訳されてるオカマ、オネエ、ホモという言葉から私が受ける印象と元の英単語の意味は対応>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

SF作品の具体的な理論などはどうせ分からないので、この世界はこうなんだなとあまり深く考えず身を任せることにしている。なので映像を楽しみながら心で理解した...と思ったけどやっぱ分かんねえ!となったりし>>続きを読む

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

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冒頭のスケートシーンの臨場感で一気に引き込まれた。映画の中心になる2人と監督自身の抱えているものが見えてくるにつれて、スケートシーンでは一緒に重みを背負っているような、一緒に解放されているような心持ち>>続きを読む

一人っ子の国(2019年製作の映画)

4.0

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昨日セブン・シスターズを見たので、一人っ子政策の社会って実際どうなんだ?と思い...。
想像以上に様々な問題を包含していて、余波も大きいものだった。
教科書で問題点も含め知った気になっていたけど、あら
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セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

3.8

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ほんとに7人に見えるー。7人のキャラクター分け演じ分けだけでも見てて楽しかった。

映画のシチュエーションは優性思想とは違うけど、全体のためにという思想で命を選別する為政者というのはなんかタイムリーな
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.4

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その要素の扱いそれで良いのか?と思うところが結構あった。原作の成立年とか差し引いても...。
冒頭のシーンとかヘイトクライムを描くというよりはただのbury your gaysにしかなってないのでは?
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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ジンガロ良い悪役だったのに...最後のあの姿のまま永遠にエンツォと戦っててほしかった...

王道のヒーロー誕生譚だけど、チンピラ界隈のいざこざで話が進んで特に巨悪を倒したり世界を救ったりしないのがよ
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.9

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すごく楽しくて観やすかったけど、観てる間、こういう女子像で友情物の映画が作られるようになって良かったなーという気持ちと、私はこの青春の苦闘劇に入れる人間じゃないという気持ちがせめぎあっていた。
どんな
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アラジン(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

アニメ版は子供の時見たきりであまり細かいところは覚えてなかったけど、見ていくうちに色々と思い出して懐かしかった。ジーニーを解放するシーンは子供の時も感動した覚えがある。そういえば絨毯はかわいかったなと>>続きを読む

好きだった君へのラブレター(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

なんか明るい話っぽいので観たいなと思いつつも、ティーン向けロムコム小説には今まで親しんでこなかったのであまりに自分の人生とは別世界の出来事に感じてしまったらどうしようとちょっと心配したけど面白かった。>>続きを読む

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

最後の声を上げたぞで感動した。全員素っ裸だけど。
あの検察官も何で外で寝ろって要求されたか分かれば市長選のアピールに使えたのにね...とはいえ何か笑うに笑えないシーンだった。実際を見ることなく助けるに
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マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

粗野でお調子者の男と堅物で学のある男が困難のなか互いを理解し共に大望を成し遂げる。っていう王道の筋でエンタメ的な面白さを見せながら、植民地支配下の同化政策とそれによって起こる分断や搾取が描かれていて凄>>続きを読む

SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

映画内の白人至上主義グループは貧困や孤独が背景にある子供達に居場所を与えて絡めとり、彼ら彼女らが大人になると経済的に搾取しているらしい。グループで育った子供達は帰属意識とか情とかで多分それを搾取とは思>>続きを読む

オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

良い...夢がある...続編下さい...。

それぞれの個性の立て方とか、キャラの組み合わせ毎に関係性が見えるのが良いなと思った。原作コミックも気になる。わずかに挿入される映像や台詞でキャラクターの背
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透明人間(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりにホラー映画で全うに怖く感じた。劇場の音響なのか音がビリビリ響いてきて最高の環境だった...。
セシリアの入念に計画したのであろう脱出シーンや郵便受けまですら外出できない様子で二人がどういう関
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はちどり(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

あの家庭の雰囲気、常に抑圧的で父や兄が容易にキレる感じ、家庭内の男性を刺激しないよう教育される感じ、身に覚えがあるんだけど家父長制の姿はあれが標準なのかな...。身近すぎて冷静に判断できない。
社会規
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

めっちゃ良かったな...

お父さんが私の英語は通じないって言ってたの分かる。電話は対面よりさらにハードルが高い。言葉の壁が生きていく上での致命的な障壁になって社会に溶け込めない。移民は簡単じゃない。
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

個人的に今現在大変に孤独かつ行き詰まりを感じているので過去パートも現在パートもそれぞれ見ていて苦しかった。
何が苦しかったのか言いたいことはたくさんあるはずだが全くまとまらないので簡潔に書く。

物語
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

この子供は父親に愛されているが、父親が身に付けているマチズモ思想(てかネオナチなのかな)を交えた愛を浴びているのが冒頭から分かる。
父親の物語としては(ああいう報復が実際あるかは別として)拭いようのな
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ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

4.0

途中まで王道の少女の成長物語ーと思いながら観てたけど、認められるには技術を修得してそれを発揮しなければいけないし、それでも100%受け入れられるわけではないっていうのがシビアだなーと感じ良かった。サバ>>続きを読む

ディリリとパリの時間旅行(2018年製作の映画)

3.8

賢くまっすぐな主人公の冒険と偉人紹介みたいな教育映画の様相で進んでいくけど、きれいなもんだけで取り繕わんでという意思を端々に感じた。
最初のシーンでヒェッとなった。
主人公や手を貸してくれる人達の正し
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13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

差別は社会制度によって作ることができるしこの社会で生きてる限り無関心は荷担に他ならない。今気付いたのなら今抗議しなければならない。
政治とそれを受け入れてきた歴史が今日を作っている。
ぼやっとしたこと
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失くした体(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

彼の孤独や足掻きにとても感情移入してしまった。とにかく生きてて良かった。
ハエや手の回想やカセットレコーダーで間接的に彼が語られていくのがいい。実際の彼と距離感があって。

軽い男じゃないのよ(2018年製作の映画)

4.0

男女逆転世界の描き方が分かりやすく、価値観が揺さぶられてぐらぐらするんだけどちゃんと面白く、それゆえにホラー。
キャットコール的なのとか性差による扱われ方の差のディテールがほんとキツい。
ジェンダーバ
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.8

食生活住環境などのディストピア描写、革命のため集まるいろんな属性の仲間、各セクションのステージ攻略、悪役のディテール、列車内の謎の設備、寓話的物語とは言えそこコミカルにする?感、など総合してすげー楽し>>続きを読む

コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.6

2メートル離れろ!!!といくつかのシーンで思った以外は(最後の方でブライアン・クランストンが言及してたんで感染症予防策として取り落としてたわけではないんだろうけど)未知の感染症発生するとこうなるんだね>>続きを読む