Ootzcaさんの映画レビュー・感想・評価

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.8

ヨルゴス・ランティモス版『シェイプ・オブ・ウォーター』とも言えなくもない、ランティモスのフィルモグラフィで最もエンターテインメント作品としての完成度とヨルゴス・ランティモス作品としての強度と純度が高い>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

5.0

僕はめちゃくちゃ大好きな映画だけど他人には絶対オススメしない

ホアキン・フェニックス in アリ・アスター・ワンダーランド

3時間に及ぶバッドトリップ体験
胸ヤケのような気持ち悪い悪夢の垂れ流し
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

-

ドキュメンタリーなので★なしで

不謹慎かも知れないが、とても面白かった

モキュメンタリーなんじゃないかと疑ってしまうようなドキュメンタリー

全編に漲る緊張感
あまりにもドラマチックな展開

そし
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宇宙探索編集部(2021年製作の映画)

3.9

中国の宇宙雑誌の編集長が起死回生のスクープを狙って奔走するロードムービー

北京の映画学校の卒業制作作品らしいけれど、予算が半端ない
下手な商業作品よりもお金かかってる

モキュメンタリー風味で始まり
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.5

面白いとか楽しいとかいう尺度ではなく、これは映画を観る行為とは、即ち映画体験とはそもそもどのようなことであったのかを再確認させてくれるという意味においても、単純に映像と物語が美しいという点においても、>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.8

最高!2023年は、もういいや

ザ・ブルーハーツの"終わらない歌"の実写版

全てのフリークスとナードに捧げる、こぼれ落ちてしまった人たちのための讃美歌

キモくてグロくてポップでキャッチーなジェー
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春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

5.0

大傑作!名作の誕生!

富春江近くで暮らす大家族の物語

祖母、四人の息子、その嫁たち、そして孫たち

至極当然のことではあるのだけれど、祖母にも、それぞれ息子と嫁たちにも、孫たちにも、人生があり物語
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.2

登場人物それぞれの葛藤や機微を見事に切り取った、とっても良い映画でした

並走する線路を走る電車
しばらく並走し左右へと進路を別つ

最初から目的地も終着駅も違うから当然なのだけれど

夫は夢を追う
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クラッシュ 4K無修正版(1996年製作の映画)

3.8

変態の変態による変態のための変態映画

4Kリマスターの無修正版ということで久々に観ました

昔はほとんど理解出来なかったものが、ほぼ理解出来るようになったのは、私が成長したからなのか単に歳を取ったか
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

変態SFスパイミステリーアクション
映像が凄い
音響が凄い
アクションも見応えあり

ただ、ちょっと何言ってるかわからない(サンドイッチマン富澤風に)

でも何度も観たくなる中毒性あり

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

4.2

地味で割りと静かな映画ながらかなり力強いメッセージを放つ良作

新型コロナウイルス流行以降、随分と久し振りの映画館での映画鑑賞

大寒波に見舞われたシンシナティの公共図書館をホームレスが占拠して事件が
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汚れたミルク/あるセールスマンの告発(2014年製作の映画)

4.0

面白かったとは軽々しく言い難い重いテーマを題材にした映画ながら面白かったというのがまずはの感想

パキスタンの国産医薬品会社で働くアヤンは多国籍企業の大手に営業として転職し働き始めるがその途中で知った
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火の山のマリア(2015年製作の映画)

4.5

かなりの良作だと思います

グアテマラの山岳地帯に暮らす貧しい農民の娘であるマリア

これは少女が女性へと変わりゆく季節の中で、古い慣習や価値観、偏見や貧困から抜け出そうと必死でもがきながら闘う姿を描
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マザー!(2017年製作の映画)

4.8

世界中で同時多発的に起きている様々な社会問題と歴史的なタブーにまで踏み込んで、それらの価値をぶっ壊す傑作

倫理観や道徳観がイカれた演出は、そうすることで本来あるべき姿を浮かび上がらせるのには、この映
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.2

シリーズ最高のボンクラ指数
バカ度200%増し増し

とにかく何も考えずに楽しむべき最上級のB級娯楽アクション

終盤がやや間延びした感は否めませんがそれでも力技で面白いと言わせる出来には仕上がってい
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ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

私はこの映画を言葉に出来ません

ただ凄まじかったです
ただ圧倒的でした
そしてひたすらに哀し過ぎた

アーサーと同じような体験をしている当事者として胸が張り裂けそうでした

生涯のベスト1と言っても
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

5.0

まずは面白かったですし温かい気持ちになりました

タランティーノの作品としてベストではないですが印象強い傑作に仕上がっていると思います

序盤から中盤まではタランティーノらしい映画愛と脚本とカット割り
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ノーザン・ソウル(2014年製作の映画)

3.8

だいぶん前に鑑賞済み

トレイン・スポッティング的な音楽青春映画を期待していたのですがハードル上げ過ぎました

音楽も最高だし物語もわかりやすい青春物語で悪くないんですが普通の域は超えてこなかったです
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.5

札幌のディノスシネマズ札幌劇場閉館日に最終上映回にてだいぶん前に鑑賞済み

それほど期待していなかったのですが面白かったです

もう本当に全てが素人臭いしスノッブだしグダグダなんですがそれが逆に良かっ
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.5

「愛がなんだってんだよ!」

これは愛を渇望していなければ出てこない言葉

これは愛を盲信していなければ出てこない言葉

この映画に出てくる登場人物達は皆あまりに痛々しく愛おしい

皆が傷つきながら誰
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.8

想像していたのはシリアスなダークヒーロー物だったのですが、予想外にユーモアもたっぷり

ダークヒーロー物というよりは少々ゴスな風味の痛快なバディムービーといった印象

重さはなく軽やかささえ感じました
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

物語の終わりとしては申し分ない最高の最後だったと思います

これだー痺れた泣けた惚れた

追っかけてきて本当に良かったです

圧巻の集大成でアベンジャーズは堂々の完結そして見事優勝

3時間全くダレず
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デス・ウィッシュ(2017年製作の映画)

5.0

うひゃー、最高じゃないすか!

スゴく良い気分転換になりましたし、映画館で観なかったことを後悔しました

チャールズ・ブロンソン『狼よさらば』のリメイク版

イーライ・ロスらしい悪趣味とユーモアのある
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

5.0

『アベンジャーズ/エンドゲーム』への助走としては充分過ぎるほど最高でしたよ

個人的にはムチャクチャ面白かった、ここ最近のマーベル作品では群を抜いた傑作だったんですけど!

アクアマンがマッチョイズム
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アクアマン(2018年製作の映画)

5.0

最っ高!!

DCの逆襲がここから始まるか?
とにかくオモシロカッコいいぜ!に尽きます

壮大なスケールで大真面目にバカやってる感覚、ちょうどいい感じで粗雑、ドラマパートで小休止かと思えばアクションパ
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イコライザー2(2018年製作の映画)

3.7

前作と変わったのは昼間の職業の設定ぐらいで、基本的に銃撃戦より割りと痛覚に訴えてくる接近戦というスタイルは変わらずに、よりハードさは増した印象です

激渋必殺仕事人マッコールは健在で、彼の美学と哲学は
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マイル22(2018年製作の映画)

2.0

護送もの、銃撃、シラット、観る者を裏切る脚本と面白くなる要素が詰まっているんですが、う〜ん何でだろう?正直、退屈でした

どこがどういけないのか、何が足りないのか考えてもちょっとわかりません

色んな
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.8

シリーズ第1作より魔法動物については少し物足りなさがあるものの、ストーリーは今後これどうなっていくの!?って展開でより感情移入出来ましたし、更に大人向けな寓話度が上がった感じもしました

単純に面白か
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

5.0

毎年、見過ごしてスルーしてしまう傑作はたくさんあるんですが、今作はギリギリセーフで鑑賞

昨年の、女神の見えざる手、がそうであったように、これもまた隠れたというか見過ごされがちな傑作

とにかく鑑賞後
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.2

うーん、アトラクション的娯楽映画として実に中途半端な印象でした

前作の方が、ジュラシックパークへのオマージュも上手く盛り込みつつ、より娯楽に徹していたし、単純にワクワク出来ました

今作はオマージュ
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孤狼の血(2018年製作の映画)

5.0

スッゴく面白かった!

骨太でむさ苦しく暑苦しく汗臭く泥臭く苦い渋い漢達の映画

そこには現代的にさり気なく女達の物語もスッと差し込まれたりする

仁義なき戦いはもちろん、県警対組織暴力、沖縄やくざ戦
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

5.0

これはどうしたってポール・トーマス・アンダーソンの怪作にして傑作『インヒアレント・ヴァイス』を彷彿せずにはいられない、デヴィッド・ロバート・ミッチェルの名を映画史に強烈な印象で刻むことになるであろう個>>続きを読む

レディ・ガイ(2016年製作の映画)

2.4

う〜ん、凄く面白くなりそうな設定だけに観る前のハードルを上げ過ぎたのか、最後までノリ切れず

始めから終わりまで、やけに淡々としているというか、あっさりし過ぎているというか、良くも悪くも普通

アクシ
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.6

巨大バカ怪獣vs筋肉バカのロック様!

動物と会話するのは、魁!男塾の剣桃太郎かロック様だけ!

最後の怪獣同士のバトルは見応え充分

これで面白くないはずがなく、何度も笑いました

脱力感を覚えるほ
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.7

非常にそつがなくて、スマートにまとまった作品という印象

序盤から見所を出し惜しみ一切しないエンタメ魂にも好感が持てるし、娯楽作品としてキチンと満足出来る面白さ

ただ、あまりに整い過ぎた感もあり、そ
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パパはわるものチャンピオン(2018年製作の映画)

1.5

プロレスが好きなので鑑賞

ミッキー・ロークの名作『レスラー』とは比較しないでください

まあ当然といえば当然なんですけど、棚橋の演技がなあ

田口監督はさすがだし、内藤のあまりの自然体ぶりも良かった
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