SUPERxSNICKERSさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ロマンティックじゃない?(2019年製作の映画)

2.8

日本では劇場公開されなかった本作だが、ちょうど同時期に公開されていたアイ・フィール・プリティーの事を考えると公開しても面白い事になったような気がする。
比較的、この手のロマコメ作品が好きなので楽しめた
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マレーナ(2000年製作の映画)

3.5

もしかしたら今まで観た作品の中で最も怖い作品かもしれない。
戦時中、夫と父を亡くし孤立無援となった美女マレーナは、その美貌から街を歩くだけで男達からはいやらしい言葉を飛ばされ、女達からは“娼婦”だのな
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.0

こんなすげぇ作品がこんな時代にあるのだから人の根源とはやはり何も変わらないのだろう。
それは良い意味でも悪い意味でも、である。
自らの決断が他人の人生を左右するというのは大なり小なり日常に潜んでいる物
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.0

単なるアクション映画と思う事なかれ、この作品には真実を伝える者がいて、それを正面から受け止めてくれる者がいる事がどれだけ幸せな事なのかを噛み締められる作りとなっている。
ラスト、互いの顔を知らぬ者同士
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

5.0

希望はいいものだよ、
たぶん最高のものだ。
いいものは決して滅びない。

作中に登場し、今なお語り継がれる名言ですが、この言葉こそが本作のあり方そのものを象徴している。
本作は無実の罪で投獄された主人
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.5

ラストカットに全ての思いを詰め込んだ最高に美しい少年少女の恋。
見た目の美しさはもちろんながら、互いが互いを必要とする描き方が本当に丁寧で優しい。
“崖の上のポニョ”にも通ずる所はあるが、ポニョの失敗
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.0

鬱映画の代名詞とばかり名を飛ばす本作。
同じく重い結末を迎える“ミスト”と並列して紹介される事のある作品ですが、どちらがイヤかと言われれば、こちらの方が圧倒的にイヤな作品。
イヤというのは文字通りな意
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バットマン オリジナル・ムービー(1966年製作の映画)

3.5

何かと“バットはしご”へのツッコミが集中する本作だが、個人的には“サメ撃退スプレー”の方がインパクトが強い。
だって“サメ(だけを)撃退(するだけの)スプレー”てマジで意味わからな過ぎない?
しかもシ
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ゴジラ(1954年製作の映画)

4.5

“その時代にしては”なんて揶揄した言葉が霞むレベルの傑作。
何故、今のこの時代に観ても楽しめるのだろう?
何故、これほどまでに技術の乏しかった作品にこの迫力と緊迫感があるのだろう?
答えは簡単だ。
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

4.0

私は本作の舞台となっているFINAL FANTASY XIV ONLINEを6年プレイしており、少なからずの知識がある上での鑑賞となる。
またNETFLIX製作のドラマ版の方も視聴済みなので、無意識に
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トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008年製作の映画)

4.0

ベン・スティラー、ロバート・ダウニー・Jr、ジャック・ブラック…コメディの王達によるケミストリーはビッグバンレベルの効果を生み出す。
今でこそアイアンマンのイメージが強いロバート・ダウニー・Jrだが、
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トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

4.0

否定的な意見もあるが、それは配給側のSFアクション的な売り方が良くないだけでこの作品はいつか来るであろう生物学的なポストアポカリプスを描いた作品だ。
理由はどうであれ出生率が減り続けている日本では特に
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アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)

5.0

「なりたい自分になれるんだ」
涙を流すどころじゃない、嗚咽するほど泣いた作品。
自分は何のために造られたのだろう?
自分は誰のために造られたのだろう?
自らの中に宿る破壊の衝動は、誰かに与えられたもの
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

5.0

人生は美しい。
それは他者が決めるものではなく、自らの心が決めるもの。
この作品を子供ながらに劇場で観る事が出来たのは、間違いなく今の人生に大きな意味をもたらしている。
そして、今、私自身も子の親とな
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.0

何か達成したい目標があって、達成する道筋があって、達成出来るという自信もある。
それでも“目指す事すら不可能”と遺伝子レベルで否定されたら?
そんないつかは本当になりそうな設定で物語が始まる。
DNA
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エンダーのゲーム(2013年製作の映画)

1.0

早起きして朝一番に観に行った作品なのだが、ブレブレの脚本、CG演出でのごまかし、豪華俳優の強烈な無駄遣い、とにかく「子供騙しな作品だな」と思って観ていたらラストが本当の子供騙しで思わず声出して笑ってし>>続きを読む

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

2.0

オチが弱い、オチが弱いと散々言われているが最も弱いのは信じられないほどダサいカメラだ。
2人の登場人物が語る際のカメラはマジでセンスの欠片もなく、漫画“修羅の刻”を読んでるかのような感覚になった。
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ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

4.0

かなり前に観た作品だが、色濃く残っている作品で非常に心打たれた。
伝記作品として魅力的なのは、ここで描かれているような現実の過剰解釈による映画的な演出だ。
だって映画なんだから良いだろ別に。
ボヘミア
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ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

3.5

狂気とは伝染する物である。
映画的には無謀とも呼べるプロジェクトを遂行せんとする主人公に半ば強引にチームにされた面々の物語なのだが、面白いのは最初は否定的で非協力的だった者でさえ常軌を逸した空間に居続
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キャロル(2015年製作の映画)

4.5

2016年公開作品で最も良かった作品だと思う。
作品内容は勿論良かったのだが、個人的にはエンドロールの演出に涙が止まらなくなった。
エンドロールは青い字でスローに進む物が途中から赤い字になり少しスピー
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マダム・フローレンス! 夢見るふたり(2016年製作の映画)

3.5

何の前情報もなく、サイモン・ヘルバーグを観たいがために観た作品だったのだが、非常に面白かった。
と、言うのもこの手の作品は“無謀とも呼べる夢物語に歩み出し光を掴む”というある種のお決まりパターンがある
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.0

西部劇オタクとしても知られるジェームズ・マンゴールド監督の本領発揮作品。
ヒーロー映画でありながら時代に逆行する低予算作品であり、過剰な演出(CG等含む)に頼らず役者に役者らしく仕事をさせた傑作。
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GODZILLA 怪獣惑星(2017年製作の映画)

3.5

2万年を経て300mオーバーの生物へと成長した生命体.
色々なぶっ飛び設定が結果として批判される事になったが、個人的にはここまで新しい解釈を取り入れるのは60年も続くコンテンツとしてはアリだと思う.
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素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店(2015年製作の映画)

3.5

映画とはこのくらいの力加減にこそ美しい魅力が詰まるもの。
ハリウッドのブロックバスタームービーには到底真似出来ない広いカメラ(IMAXとかそういう意味じゃなく)と優しい色使いが絶妙のオランダ映画。
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神様メール(2015年製作の映画)

4.5

正直、こんな泣くとは思っていなかった。
ミニシアター系特有の空気に浸ってメロウな気持ちになれれば満足だなぁ、という程度だったのだがまさかこんなにも完成度が高いとは…
現代アートな色彩とシュールレアリズ
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サウスポー(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

“俺はガードをしない”というのは何もリング上だけでの話ではない。
これが物語では伏線のように効いてくるのだが、実はしっかりガードしてたんだよ。
本人が気づいていないだけ。
何故気付かないのか?
それは
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二ツ星の料理人(2015年製作の映画)

4.0

これは本当に素晴らしい作品だった。
各キャラクター同士の関係性を確実に理解した上で各シーンを経て行く事で、まるで壮大な伏線回収を見てるかのような感動が生まれる。
オススメ、ほんとにオススメ。

高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

3.0

まさかまさかに切れ味鋭く、非常に楽しめた。
難点としては全体的に映像が暗く、暗い中でのアクションがほとんど見えない事。
劇場で観てアレならご家庭のTVモニターじゃただの暗転でしょ。
ちなみにうちの嫁ち
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スノーデン(2016年製作の映画)

3.5

闘争とは?
正義とは?
国家とは?
敗北も勝利もなく、闘い続けていれば勝利であり、闘いをやめた時に敗北する。
たった1人で地球最大最強国家にケンカをふっかけた男の実話。
最後に本人が出るのは映画的な演
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パパはわるものチャンピオン(2018年製作の映画)

4.0

原作は児童向け絵本ですが、大人にこそ響く作品へと昇華している。
「大人になっても好きな事を続けるってすごい事なのよ」
この台詞があるのは本当に大きい。
自分も子を持つ親となり、この手の作品が本当に胸に
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

2.0

シビルウォーにて初登場したブラックパンサーはとにかくしなやかな戦い方が素敵だった。
そんなブラックパンサーの単独作品だが、アクションは激しく劣化。
90年代後半のアクション映画では通用するけど、さすが
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

ギレルモ・デル・トロ監督が撮りたい作品を撮りたい用に撮る事で獲得したアカデミー作品賞。
勿論、愛の物語ではあるのだけれど新人類的というか人類が既に頭打ち状態だという細かな演出が光っていた。
映画のタイ
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ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

1.5

完成間近に家族の不幸で降板したザック・スナイダー監督に変わって、最後の編集作業を担当したのはAVENGERSシリーズのジョス・ウェドン監督。
公開当初、その質の悪さからジョス・ウェドン監督への批判が多
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GODZILLA 決戦機動増殖都市(2018年製作の映画)

3.5

メカゴジラという存在そのものを巨大な思考金属によって増幅する都市そのもの“メカゴジラシティ”とした解釈だけで個人的には太鼓判。
無論、飛び過ぎた設定と複雑過ぎるSF観念に批判の声が集まる事は承知の上だ
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.0

ゲームからの実写化は何かと失敗する事が多い。
理由としてはゲームは体験そのものに楽しみを見出しており、映画は登場人物の体験を鑑賞するだけのため、フィルターが1枚増えてしまうのだ。
ところが本作は物語を
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.5

HPシリーズは全作劇場で鑑賞し、全作Blu-rayを購入し、何度も繰り返して観たのだが全くと言って良いほど覚えていない。
これほどまでの人気シリーズなのだから、楽しめていないのには何か見落としがあるの
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