さらへびさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.1

''Do the right thing “

なんてことない平和な日常の中に根深く潜む闇。

人種問題を抱えつつも、サルのピザ屋は
地元に愛され、サルもまた地元を愛し
ブルックリンの一角の日常は続く
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.7

「手紙をありがとう」

1960年代アメリカ、色濃く残る人種差別の中、ドクはディープサウスの地域を安全に回るため、トニーを雇う。

『グリーン・ブック』なんてものが存在したこと自体知らなかった。これが
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

「祝祭がはじまる」

ミッドサマー
主人公にとってハッピーエンドだと思いますか?バッドエンドだと思いますか?

実際の宗教を元にして作っているから、より言葉選びが難しくなる。数百年前は生贄文化なんてい
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.8

「カメラは止めない!!」

流行りに乗るのが苦手で、今になってようやく見た。『カメラを止めるな』

冒頭37分間のノーカットシーン。
b級ホラー映画作品から、物語は撮影の裏側へ…


作品を作るのは難
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.3

「探すのが やめない」

主人公のオスカーは、言い方はとても難しいけれど、人よりも賢くて、繊細で、複雑。

9.11の同時多発テロについて、直接的に触れるのではなく、後遺症のように、当たり前に続く、残
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.8

「動機はそちらで探してください」

父親を殺した女子大生の環奈。臨床心理士として取材をする由紀と、弁護を担当する迦葉。

面会のたびにコロコロと表情を変え、自分を「嘘つきだ」と自称する環奈に振り回され
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.2

「愛がなんだってんだよ」

中学生のように「好きです付き合ってください」から始まる恋愛なんてないからこそ、期待する。

「期待」するということは「絶望」を抱えて生きることだ。だから、恋をしている人間は
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実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)(2007年製作の映画)

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「総括せよ」

この作品のレビューが書けるのに数ヶ月かかった。何をどう受け止めたら良いのかわからなかったから。

大学の教授が「内戦が起こるのはいつだと思う?」と私たちに聞いた。それぞれ「政府に反感が
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突入せよ!「あさま山荘」事件(2002年製作の映画)

2.6


あさま山荘事件の警察側を描いた作品
事件の内容や、時代背景にはほとんど触れず、現場と上層部の小競り合いが続く。

銃の使用は出来るのか?
応援はいるのか?
マスコミ対応はどうするのか?
心理学的指導
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ブルックリン(2015年製作の映画)

3.9

‘’Someone who’s only yours”

アイルランドからたった1人でアメリカに仕事を探して旅立ったエイリシュ。

ルームメイトに馬鹿にされ、上司に怒られ、ホームシックになる描写が、
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.2

「でも、明日の夜、全てを懸けて舞台に立つ。君は何をしてる?」

ほとんどの人が、自分のことを''リーガン・トムソン''ではなく''バードマン''と呼ぶ。(あるいはバードマン役のリーガン)

これは過去
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

「お金はアイロンなの。心のシワをスーッと伸ばす」

初めから、地下暮らしをする人物は、決まっていたのかもしれない。清掃のガス。ピザの箱の4分の1。演技力。無計画。

1番計画的で賢い人間が死に、何も持
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わたしに会うまでの1600キロ(2014年製作の映画)

3.9

'”........and Cheryl Strayed. “

シェリルか歩いた1600キロ。
荷物を背負うのを見ただけで、どれだけ大変か伝わる旅。一歩歩いては何でこんな事をしたのか後悔するシェリル
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ラッキー(2017年製作の映画)

3.9

「一人暮らし」と「孤独」を一緒にするな

いつもの日常。タバコを吸って、馴染みの店に通う。クロスワードパズルを解いて、嫌いな店に悪態をつく。

そんなラッキーの日常に、ある日ふっと「死」が過ぎる。
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スーサイド・ショップ(2012年製作の映画)

3.0

「いらっしゃいませ!じゃなくて、ご愁傷様でしょ!」

とある街角にある「自殺用品専門店」
暗い家族が経営し、死にたい客が道具を買い、2度と戻ってこない。

そんな暗〜い一族にポジティブな子供が生まれ、
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ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.8

「あの時、車に乗ったのがお前だったら」

11歳の時、3人の少年を襲ったある事件。
そのトラウマをずっと引きずったまま、彼らは今も、この''街''に囚われている。

中途半端な田舎の閉塞的な空気、一生
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Viva!公務員/公務員はどこへ行く?/オレはどこへ行く?(2015年製作の映画)

3.3

「神から選ばれた職業、公務員!」

天職のハンコ押しに賄賂、大好きなお母さんと生活費をくれるお父さん。好きでもない恋人と貴族じみた生活〜

そんな夢のような公務員生活が政府の政策によって一瞬でも崩れて
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.8

「記憶にございません!」


いや〜〜楽しかった!1人で声出して笑っちゃう所がたくさん!

現代政治を扱う作品は、どうしても重くなってしまったり、考えさせられてしまったり、作品ではなく後味が現代政治に
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.0

「心を燃やせ」

スラムダンクとワンピースしか漫画を読んだことがない私が10年ぶりに新しい漫画に手を出したのが「鬼滅の刃」

しっかり泣いた、ありがとう煉獄さん

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.4


「テネット」

1度しか見てないないので全くついていけず「?」を持ち帰って終わりました。

映像はすごい、見たことのない感覚に引き摺り込まれる。
頑張って理解しようとすればするほどわけがわからなくな
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インセプション(2010年製作の映画)

4.2


「テネット」の前にノーラン事前に見ておこうと思って鑑賞。

夢の中の夢、潜在意識、歪む時空間
現実と非現実、偽物と本物

全ての価値観がぐわっとひっくり返る感覚にド派手なアクションが追加されてもーー
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劇場(2020年製作の映画)

3.9

「演劇で出来ることは、全部出来る」

劇団「おろか」で脚・演・役を担当する永田と、上京したての沙希の恋愛物語

私自身、演劇を経験してた事もあり「リ、リアルゥ〜」と苦しくなってしまった。

''自分に
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.7

「昨日の私は今日の私と同じ?」

毎日姿が変わるウジンとの恋愛
イスがカウンセラーに語った「彼が触れる時が1番辛い」って台詞が1番辛かった。

設定がファンタジーなのに現実世界にいて、そのギャップがハ
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.2

「喧嘩の原因は?」「クリトリスの刺激」

思春期のジェイミーとお母さん。それと一緒に暮らす独り身のウィリアムに写真家のアビー、そして幼なじみのジュリー

1979年、ボクたちの特別な夏が始まる

弟の
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ルームロンダリング(2018年製作の映画)

3.5

「泣くな、笑え。そればっかじゃん」

幼い頃父は事故で亡くなり母は行方知らず、心を閉ざしたミコは怪しげな仕事をする叔父の元で事故物件を浄化するルームロンダリングのバイトをしてる。

幽霊が見える、それ
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.1

「月明かりの下で、黒人の子供は青く見える」

生まれてくるところを人は選べない、不幸にも愛に恵まれず育ったシャロンの物語。
悲惨な幼少期の中に綺麗な映像が映る。

1.リトル2.シャロン3.ブラック
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