エノモトさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

エノモト

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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.6

現在公開中の作品が2作連続のパルムドールで話題になっているリューベン・オストルンド監督のパルムドール受賞一作目。

人助けをしようとしたら財布とスマホを盗まれた美術館のキュレーターが面倒ごとに巻き込ま
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少女は卒業しない エピソード0(2022年製作の映画)

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エピソード0となってますが、キャストと監督へのインタビューを中心とした短編になってます。これからの日本映画に欠かせない存在になっていくだろう方たちの演技外の一面が見られるのが良かった。

『少女は卒業
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.2

卒業までの2日間の4人の女子高生を中心に描いた青春群像劇。
大好きな『桐島、部活やめるってよ』や『何者』の浅井リョウの短編小説が原作で、さらに『カランコエの花』がめちゃくちゃ良くて次の作品を心待ちにし
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トムボーイ(2011年製作の映画)

4.0

引っ越してきた女の子が自分を男の子と偽って、友達と過ごす日々を描いた青春ドラマ。

無邪気な子供達の姿とは裏腹に、隠された真実はとても残酷。大人たちのような差別意識はなくとも、ありのままの自分をさらけ
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さらば青春の光(1979年製作の映画)

2.8

60年代のロンドン。社会や身の回りの環境に対する鬱憤をエネルギーに、かっこつけて悪いことして喧嘩して、がむしゃらに生きる少年たちの姿を描いた青春映画。

The Whoのアルバムを原作としていて、全編
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.6

不思議な雰囲気を持つちひろさんとその周りの人たちの温かな交流を描いた人間ドラマ。

掴みどころがなく、マイペースな生き方のちひろさんが周りの人たちの生き方にも少しずつ影響を与えていく様子が描かれていま
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超高速!参勤交代(2014年製作の映画)

3.0

5日で参勤交代するために色んなアイディアで無理難題を乗り越えていく時代劇コメディ。

設定は面白かったんですが、思った以上に根性で乗り越えていく感じだったので、個人的にはもっと頭を使ったアイディアで勝
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愛の嵐(1973年製作の映画)

2.9

元ナチス親衛隊の男と、戦時中ゲットーに収容されていたユダヤ人の少女の歪な愛を描いた作品。

立場的に許されない恋を描いているのですが、2人の関係性が狂気的すぎてついていけない。特に、主人公の男がクズす
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.9

本能的に人を喰べる衝動に駆られてしまう男女の恋を描いた作品。

人を喰べてしまうということ以外は普通の人間の2人が、社会からの逃避行をするロードムービー。人を喰べることに対する罪悪感や普通の生き方がで
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あ、春(1998年製作の映画)

3.5

死んだと思っていた父親が突然現れて一緒に生活することになるドタバタ家族ドラマ。そろそろ春かなーというこの時期にぴったり。

山崎努さん演じる、迷惑だけどなんだか憎めない父親に振り回される一家の姿を描い
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.8

刑事とヤクザが組んでサイコパス殺人鬼を追うクライムアクション。

強面のマ・ドンソクがヤクザ組織のボス役なのでかなり迫力あって面白い。でもちゃんと優しい描写もあって、マブリーの愛称で親しまれているマ・
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エゴイスト(2023年製作の映画)

5.0

裕福な暮らしを送る会社員がジムのパーソナルトレーナーと恋に落ちる、ゲイの恋愛を描いた作品。一応、前情報なしの方が楽しめる作品だと思うので、ネタバレ食らわないように細かいことは調べずに鑑賞するのが良いと>>続きを読む

タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

5.0

大好きな映画だからこの先の人生でも何度も観ると思うけれど、こうして映画館で、IMAX3Dという贅沢な環境で見られるのはすごく貴重だと思うので本当に観て良かった。感無量です。

平日夜上映で、発売開始し
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.7

MCUフェーズ5の一作目。アントマン自体そこまで好きな方ではないけれど、今後のアベンジャーズの方向性が見えてきて、まずまず面白い作品でした。

宇宙空間のような量子世界の不思議な生物たちが個性的でかわ
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.7

使われなくなった600mの高さを誇るボロいテレビ塔に登ったら降りられなくなるというワンシチュエーションスリラー。

高所恐怖症だろうがそうでなかろうが終始手に汗握る映像体験間違いなし。

こういう作品
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雪の轍(2014年製作の映画)

4.1

トルコの世界遺産カッパドキアにある洞窟ホテルを営む家族の姿を描く人間ドラマ。

3時間越えの映画で会話劇がメインなんですが、会話がずっと面白くて全く長さを感じませんでした。登場人物が魅力的というわけで
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ALONE アローン(2016年製作の映画)

3.0

地雷を踏んでしまって砂漠のど真ん中から一歩も動けなくなってしまった男の姿を描いたスリラー作品。

何か策があるわけでもなく、ただひたすら助けが来るまで耐えるだけだからどうしても地味で退屈な時間が長かっ
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沈黙(1962年製作の映画)

3.3

ベルイマン監督の中でもかなり難解な作品。『鏡の中にある如く』『冬の光』に続く神の沈黙三部作の三作目と言われているけど、前2作とは話自体は全然関係ないのでどこから見ても問題なし。

海外旅行中の理性的な
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.9

麻薬捜査班が潜入捜査のためにフライドチキン屋を始め、犯罪組織を捕まえるために奮闘するアクションコメディ。

設定からめちゃくちゃ面白い。
コメディに全振りしてるからサスペンス的な面白さはないけどとにか
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.7

自動車会社のリコール隠しを題材にした社会派サスペンス。

実際はもっとドロドロとしたものなんだろうけど、わかりやすく大企業による悪質な経営の実態を描いています。登場人物も多いけれどキャストも豪華だから
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キラーカブトガニ(2021年製作の映画)

4.0

巨大カブトガニが襲ってくるという、よくあるサメパニックの変化球かと思いきやしっかり面白い。(一部界隈で)話題になり、この手のジャンルにしては評価が高いのも納得。
4点満点で4点の映画。B級映画のお手本
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.0

ヨルゴス・ランティモス監督は『ロブスター』しか観てないけどすごい好き。

心臓外科医の一家が掴みどころのない青年マーティンと出会い、生活が破綻していく。

不条理で独特な世界観に、狂気的で不気味な怖さ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.8

内戦が行われているアイルランド本土とは離れた閉鎖的環境のイニシェリン島。

突然親友から絶交された男と周りの人たちの人間関係を描いたブラックコメディ。

なぜいきなり絶交されたのか、理由が明かされない
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あん(2015年製作の映画)

4.2

どら焼き屋を営むおじさんとそこにバイトにやってきたお婆さん、そして常連のお客さんの交流を描いた社会派人間ドラマ。

ハンセン病に対する差別がテーマとしてあり、日常に潜む偏見に悲しくなるけれど同時に生き
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

3.6

ヴァンパイアたちの共同生活に密着したモキュメンタリーコメディ。全編にわたってテレビカメラが取材をしているという設定。

ヴァンパイアが出てくるけど全く怖さはなく、絶妙にゆるいコメディになっています。ち
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ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

3.0

コロナ以前に撮影まで完了しているため偶然の一致ではあるけれど、コロナ禍を予言したかのようなステイホームスリラー。

10秒間触れたら死ぬというピンクの雲が世界中で発生して、家から出られなくなるという世
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ブリキの太鼓(1979年製作の映画)

3.6

大人の世界に絶望し、自ら3歳で成長するのをやめた少年オスカルの話。

子供の視点から、汚い大人の世界をのぞいているような感覚。結構えぐい描写が多くてそれをオスカル少年が見ているという地獄。ただこの子供
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最初で最後のキス(2016年製作の映画)

3.9

学校のはみ出しもの3人の友情と三角関係を描いた青春映画。

実話を元にしているだけあって、青春の輝きも、そして脆さもとてもリアルに上手に描いています。あの時どうすれば良かったのか、考えてもどうしようも
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.5

ペドロ・アルモドバル監督の自伝的作品。

映画監督を半分引退して隠居生活を送る主人公は、病気やドラッグ依存に苦しみながら、昔の恋人や友人などに再会し、過去を振り返ります。どこまで本人の人生と重ねている
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.4

前作よりもさらにホラー要素は減ったけどSF作品として楽しめた。がらっと雰囲気変わってこっちの方が好みでした。

今作はループの謎がわかり、ループを止めようと奮闘する話。

前作の良さはしっかり活きてい
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セールスマン(2016年製作の映画)

4.0

自宅で妻が襲われる事件が発生し、犯人を自力で探し出そうとする夫と、これ以上大事にしたくない妻、2人の意見は分かれて生活も一変していく。。

会話劇ベースで、とんでもなく現実的なのに全く予想もできない方
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

4.0

先人たちへのリスペクトと、映画に対する純粋な愛情を、監督自身の幼少期の体験をもとに描いた作品。

『ニューシネマ・パラダイス』みたいに映写室のおじさんと仲良くなって映写室から映画を見たり、フィルムを盗
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.5

ナチスによるホロコーストが行われる直前、ベルリンのヴァンゼーで行われた、ナチスの親衛隊や国家保安部などの高官によるユダヤ人の“処理“に関する会議の様子を映した作品。

たまたま最近ヴァンゼーに行ってき
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スキャナーズ(1981年製作の映画)

3.3

他人の頭を操作することができる超能力をもったスキャナーたちの戦いを描いたSFスリラー。

攻撃方法はじっと相手を見つめるだけ、攻撃を受けた側もブルブルと体が震えて体の自由を奪われるだけだからシュールで
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アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

3.2

29歳から一切歳を取らなくなってしまった女性の数奇な人生を描いた作品。

ずっと美しい姿で生きていられるって、ファンタジーな設定だけど現実はとても苦しいことばかり。子供の方が歳を取ってしまったりとか、
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さよならくちびる(2019年製作の映画)

3.5

インディーズのギターデュオ、ハルレオの軌跡と、全国を周る解散ツアーの様子を描いた音楽×青春映画。

音楽やったことないからわからないけど他メンバーの才能への嫉妬とか、グループ内恋愛から関係がギクシャク
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