エノモトさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

エノモト

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マンディンゴ(1975年製作の映画)

4.0

19世紀の奴隷制度の残るアメリカ南部、奴隷を売買する大農場の実態を描いた作品。

子供を寝かせて足をお腹に置いているジャケットだけでもこの映画で描かれる社会の異常性がよくわかります。倫理観の欠如した狂
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ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

3.8

タイトルでなんとなくの予想はつくかもしれないけれど、ネタバレしてしまいそうで何も書けない。。

『ベンジャミン・バトン』みたいな感じかなと思ったらまた違った切なさと感動のある良い映画でした。設定を理解
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4匹の蝿(1971年製作の映画)

3.5

ストーキングしてくるおじさんをはずみで殺してしまった青年が以降何者かに命を狙われるようになるサスペンスホラー。大好きなダリオ・アルジェント監督初期の作品。音楽はまさかのエンニオ・モリコーネ。冒頭からし>>続きを読む

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.7

イランの聖地マシュハドで実際に起きた連続殺人事件を元にしたサスペンススリラー。

犯人自体は序盤で明らかになるのでミステリーという感じではなく、街を浄化するため殺すことが自分の使命だと信じている男、そ
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お父さんと伊藤さん(2015年製作の映画)

3.0

20歳年上のおじさんと付き合い、同棲している主人公の家に頑固なお父さんが転がり込んでくる。3世代家族のような年齢構成の奇妙な共同生活を描いた家族ドラマ。

奇妙と言いつつ、現代だったら全然ありそうな生
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.0

恋人にドタキャンされて、一人で10000年前の岩絵を見るためロシア最北の地へと寝台列車で向かう女性の姿を描いたロードムービー。

相部屋となった男は初めから距離感が近すぎて第一印象は良くなかったけれど
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.6

妻を失い、身の回りのものを破壊する衝動に駆られる男が前へ進もうとする姿を描いた人間ドラマ。

自販機のカスタマー窓口の女性との手紙を通して再生へと向かっていく主人公。無性に何かを壊したくなる気持ちはわ
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スリザー(2006年製作の映画)

3.7

ジェームズ・ガンの監督デビュー作。宇宙から来た寄生型エイリアンとの戦いを描いたB級SFホラー。

イモムシみたいなエイリアンに寄生されるとゾンビのようになって人間を襲い始める。この手の映画の中ではトッ
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TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2015年製作の映画)

3.2

事故で命を落とし地獄へとやってきた青年が再び生き返るために地獄を生き抜くコメディ。

TOKIOの長瀬さん主演で、ロックな音楽が結構良い。ロック好きなら盛り上がれる音楽映画。地獄に学校があったり音楽バ
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

3.7

アメリカで法律上の性差別の撤廃のために戦ったルース・ギンズバーグさんの伝記。

介護者の男性への差別で性差別廃止の裁判に挑むというのが目から鱗で、法律の知識がなくても引き込まれる法廷シーンとなっていま
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哀しみのトリスターナ(1970年製作の映画)

3.4

親を亡くした女性とその女性を養子にして引き取ったキモおじの愛憎劇。

親であり夫であるとかいう気持ち悪い発言をするおじさんがとにかく気持ち悪い。時代も国も違う現代の日本にもこのおじさんのような人はたく
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チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話(2017年製作の映画)

3.4

副題にある通り、福井県の高校のチアダンス部が全米大会で優勝するまでのお話。

3年間を2時間にぎゅっとまとめているのでテンポが良過ぎて優勝までの苦悩の道のりがあまり見えなかった。あっさりと成長してあっ
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キリエのうた(2023年製作の映画)

4.0

声は出せないけど歌うことはできるシンガーソングライターのキリエの半生を描いた作品。2011年、2018年、2023年と時代が交互に描かれキリエの壮絶な人生が明らかになっていきます。

3.11のシーン
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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

3.8

ウディ・アレン監督らしい軽やかでドロドロな愛憎劇。

マイケル・ケイン演じる男がクズすぎてカオスすぎる恋愛関係に。こんなにドロドロな恋愛模様でさえもお洒落にポップに描いてしまうウディ・アレン監督のセン
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走れロム(2019年製作の映画)

3.5

ベトナム・ホーチミンの貧困地区、違法宝くじで生計を立てる少年たちの姿を描いたクライム作品。

共産党一党独裁体制という厳しい制約のある中でこういった作品が作られるのはすごいのかもしれません。そういった
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知りすぎた少女(1963年製作の映画)

4.1

ローマ行きの飛行機に乗り機内でマリファナ入りの煙草を吸ってしまうアメリカ人女性。さらに到着してまもなく殺人事件を目撃してしまい、自身も事件に巻き込まれてゆく恐怖を描いたサスペンススリラー。

大好きな
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地獄の門(1980年製作の映画)

3.4

イタリアスプラッターホラーの筆頭ルチオ・フルチ監督作品。神父が自殺したことをきっかけにゾンビが暴れ出す恐怖を描いたスプラッターホラー。

かなり気合の入ったグロ描写が多く、スプラッターホラーとして面白
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死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

3.5

死霊館シリーズのエンフィールド事件に出てきた悪魔ヴァラクのスピンオフ2作目。若いシスター2人で最強の悪魔に立ち向かうエンタメホラー。

ジャンプスケアしかないけどヴァラクが強すぎる故に色んな驚かし方を
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

3.6

高校を卒業した都会育ちの若者が1年間の林業の研修に参加する話。

1人の青年が林業や村の人々との交流を通して成長していく、心温まる人間ドラマですが、林業というあまりスポットのあたらない職業のあれこれを
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ダムネーション 天罰(1988年製作の映画)

3.6

寂れた小さな田舎町、不倫した男女の行く末。

多用される長回しとユニークな構図の映像であー、タル・ベーラの映画だ、となります。ストーリーはつまらないけれど印象に残るシーンがいくつもあって満足度は高め。
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黄金(1948年製作の映画)

3.7

金を探して金脈にやってきた3人。3人で山分けするはずがお互いに人間不信に陥ってしまう様子を描いた人間ドラマ。

莫大な富を手にしてもなおとどまることのない人間の欲望、金によって簡単に崩れ去る信頼関係、
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(2020年製作の映画)

2.8

別に中島みゆきの糸が素晴らしい曲なのは言わずもがなですが糸じゃなくても良くないか?と思ってしまう平凡なストーリー。とりあえず感動しそうなこと詰め込みました、みたいなのが嫌。感動させようとしてるところ全>>続きを読む

モデル連続殺人!(1963年製作の映画)

3.1

ファッションモデルが覆面の殺人鬼に次々と殺されていくサスペンスホラー。

かなり古い作品なのでそこまでショッキングな描写もなく、ミステリーとしてもあまり盛り上がらずに終わったので面白いかと言われるとそ
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ファミリー・ネスト(1977年製作の映画)

3.9

『サタンタンゴ』のタル・ベーラ監督のデビュー作。監督の母国、ハンガリーのブダペストの当時の一般的な家族の暮らしをドキュメンタリータッチの作品。貧困ゆえに意地悪な義父の家から抜け出すことができない若いカ>>続きを読む

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.0

アナーキストの奥崎謙三が、第二次世界大戦終戦後の日本軍による部下射殺事件の真相に迫るドキュメンタリー。

奥崎謙三という人がかなりやばい人で、そんな人に密着しているだけでもすごいんですが、彼が熱く、時
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台風クラブ(1985年製作の映画)

3.3

台風がやって来た夜に学校に立てこもった中学生たちの青春群像劇。

台風という非日常で気分が高揚し、日頃の鬱憤を晴らすようにエネルギーが爆発する。さすがにやりすぎだろ、というレベルで暴走を始めます。突然
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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

3.6

ディズニーランドの人気アトラクションを実写化。999人のゴーストが住む大豪邸を舞台にしたエンタメホラー。

アトラクションに乗ったことある人ならテンションの上がる完成度の高い世界観がすごい。ここ見たこ
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ザ・ウォード/監禁病棟(2010年製作の映画)

3.1

ジョン・カーペンター監督の精神病院を舞台にしたサイコホラー。

勘の良い人なら序盤でなんとなくわかってしまうし、もう少し見終わった後にスッキリできれば良かったけれど腑に落ちない所もあり。。消化不良感は
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.8

実在したヴァチカンのチーフエクソシスト、アモルト神父と悪魔の戦いを描いたホラー。

悪魔との戦いはド派手でエンタメ色強めですが、神父は実在した人をモデルにしており、今でもエクソシストは活躍しています。
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フレンチ・カンカン(1954年製作の映画)

3.0

フランス、パリの伝説のキャバレームーランルージュ誕生の物語。

トラブル続きでなかなか実現しなかったムーランルージュでのラストのダンスシーンは多幸感に溢れていて良かった。ただカラフルで華やかなフレンチ
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.1

巨大化、凶暴化した動物たちVSドウェイン・ジョンソン。

ドウェイン・ジョンソンだからこそできるド派手筋肉映画。動物たちが街を破壊していく様子や動物同士の戦いはスケールデカくて爽快。そこに生身で堂々の
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

3.8

ホドロフスキーの未完の超大作『DUNE』の真相に迫るドキュメンタリー。

奇天烈なカルト映画ばかりのホドロフスキー監督ですが映画に対する真っ直ぐな熱意が伝わって来て、元々嫌いだった訳ではないですが、ガ
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.0

『クーリンチェ少年殺人事件』『ヤンヤン夏の思い出』のエドワード・ヤン監督作品が劇場で観られて幸せ。

とにかく大人でおしゃれな恋愛群像劇でした。会話劇中心ですがどのシーンを切り取っても印象的な画。ずっ
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インシディアス(2010年製作の映画)

2.9

みんな大好き私も大好きなジェームズワン監督だけどこれは合わなかった。

悪魔ホラー自体は好きな部類だし、ただ悪魔が出てくるだけじゃなく、ユニークな概念も出て来て面白くなりそうな気配はありましたが、本作
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.8

1もめっちゃ好きだったけど、今作も引き続き面白い。繋がりがあるわけではないけど、前作と同じようにPC画面のみで人探しを行うサスペンススリラー。

今の時代ならではのアイディアが豊富で本当に面白い。前作
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変態村(2004年製作の映画)

3.2

狂気的で気持ち悪くて、センス0の邦題をいい意味で裏切ってくるカルトホラーでした。

車が故障し急遽泊まることになったボロ宿での恐怖を描いた作品。見どころになるような強烈なシーンは少ないけれど、全編通し
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