しんごさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

4.6

続編面白過ぎ。
そして死闘過ぎ。

群像劇だった前作とは異なり、山中と靖子の悲恋を中心としたストーリーだからか胸に迫る内容だった。

1作目の坂井鉄也も無念だったけど今作はそれをも凌ぐ救いのなさ。梶芽
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

5.0

「昔のモノはいい」って懐古主義的な考えがあんまり好きじゃないけど、この映画については手放しで絶賛したい。そしてこれを原語で鑑賞できることを世界に自慢したい。

タランティーノが崇拝して止まない深作欣二
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スーパーサイズ・ミー(2004年製作の映画)

3.6

1ヵ月マックを食べ続けたらどうなるかを監督自ら実践したドキュメンタリー。

アメリカの懐の広さというか「表現の自由」の尊重をモロに感じた作品。スーパーサイズのコーラって1.9リットルもあるのか笑。
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ターミナル(2004年製作の映画)

3.5

戦争で母国が消滅したことにより、ニューヨークの空港から出られなくなった男性のお話。

登場人物に誰も悪者がいない心暖まる作品。言葉は通じなくても誠実さは人に通じるんだなって思うし、こういう役やらせたら
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どら平太(2000年製作の映画)

3.3

亡き黒澤明や木下恵介監督らが携わった脚本を市川崑が映画化。重厚かと思いきや、中身は2時間ドラマ要素の強いライトな時代劇でした。

とにかく分かりやすい勧善懲悪モノ。役所広司の飄々とした望月小平太のキャ
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ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.1

コメディのドラマ脚本をシリアス路線に勝手に変えられた三谷幸喜の実体験が基になっている話らしいねこれ。

女優のワガママから改変されたラジオドラマ脚本。小さな変更から連鎖して引き起こる事件の解決に奔走す
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.5

普通に面白かった・・・んだけど何か自分の中で期待値を上げすぎた反動なのか、あんまりスコアが伸びなかった。

殺人者が注目の的になるのは「ナチュラル・ボーン・キラーズ」でもあったけど本作は注目のされ方が
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ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

4.0

やっぱりヒッチコックは面白い。

殺し屋を雇って浮気した妻マーゴの殺害を企てたトニーだが、何と殺し屋の方が返り討ちで死んでしまうという話。

全てスタジオ撮影に関わらず途切れない緊迫感が見事。トニーの
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レスラー(2008年製作の映画)

4.5

ミッキー・ロークがこんな凄い芝居する役者と知らなかった自分が恥ずかしいよ。

ロークは全盛期を過ぎたプロレスラーの役なんだけど哀愁があってそこに何とも言えないカッコ良さがあった。

もう自分には現役の
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カラスの親指(2012年製作の映画)

3.7

詐欺師による騙し合い作品で2時間40分って上映時間は長過ぎだろと思っていたところ、最後の25分からがある意味本番だった。

痛快な騙し合いが実は前菜で終盤から急展開。それを踏まえると長尺の上映時間も納
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フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)

3.0

「フレンチ・コネクション」はフランス、アメリカ間に実在したヘロイン密輸ルートの名前だそうです。

アカデミー賞に輝く作品ですが、自分には少しタルくてしっくり来ない刑事ドラマでした。主役のドイル刑事は尾
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真夏の方程式(2013年製作の映画)

3.6

「容疑者Xの献身」の石神ばりに強烈なキャラクターこそいなかったけれど、今回も色んな人物による愛情が事件の元になってます。

犯人は割とすぐ明らかになるし殺人の動機に若干疑問は残るけど、湯川と恭平君の交
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怒り(2016年製作の映画)

4.2

やっと観賞しました。
あまりの重さにエンドロールでは完全にブルーになりました。「怒り」って物凄い秀逸なタイトルだねこれ。

信じたものが脆くも崩れていく辛さとやっぱり他人を信じ切れない辛さが東京、千葉
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ハート・オブ・ウーマン(2000年製作の映画)

3.8

ふとしたキッカケで女性の心の声が聞こえる様になった男の話。

メル・ギブソンが女心を分かっていく中で人間的に魅力あるキャラに変わっていくのがよかった。メル扮するニックが視聴するテレビ番組が変わっていく
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ダーティ・グランパ(2016年製作の映画)

3.4

「マイ・インターン」での紳士的な好好爺とは対照的なデ・ニーロのチョイ悪爺さんキャラが堪能できる映画。

「婆さんが亡くなった今にやり残したこと=若い子とセックス」を実現させるため、堅物の孫を旅に連れ出
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ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)

4.0

パッケージから軽いコメディかと思ったら意外とシリアスな映画だった。30代でこれ観ると我が身が引き締まる思いがする笑

ハリウッド屈指の美貌を誇りアカデミー賞まで取った方なのに、果敢にああいう役どころに
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アビエイター(2004年製作の映画)

3.6

アメリカの大富豪ハワード・ヒューズの半生を描いた話。

前半ではヒューズの華々しい活躍を、後半からはヒューズの内面の闘いにスポットを当てた展開。

父親から遺伝した難聴、母親きっかけで患った潔癖症と強
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トッツィー(1982年製作の映画)

4.1

演技にこだわり過ぎるあまり40歳を過ぎても売れない役者が演劇の資金集めのため「ドロシー・マイケルズ」という女優になりすまし奇しくもスターにのし上がってしまうお話。

頑固な役者が女装するというプロット
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デンジャラス・バディ(2013年製作の映画)

3.7

堅物で上昇思考の強いFBI捜査官と男勝りで粗野なボストン市警の刑事がコンビを組む話。

女性のバディ物の中でも結構面白かった。メリッサ・マッカーシーはリブート版「ゴースト・バスターズ」にも出演してるん
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人生の特等席(2012年製作の映画)

3.6

目の病気を患う老いた野球スカウトマンと、彼と疎遠だった娘の交流を描いた作品。

内容としては普通のホームドラマなんだけど、イーストウッドが主演すると物凄い味がある話に仕上がるね。

頑固で融通が利かな
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恋愛小説家(1997年製作の映画)

3.9

気難しい小説家と病気の息子を抱えたシングルマザーの恋のお話。

オープニングから犬をダストシュートに投げ込む強烈な性格の主人公メルヴィンが恋を通じて好感の持てる人物に変わっていく展開はベタだけど好き。
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帝一の國(2017年製作の映画)

4.0

「コメディは洋画に限る」という自分の勝手な盲信を打ち破って越えてきた作品。

日本独自の劇画のテンションをそのまま実写化したような世界観と、ハリウッドの様な笑いのテンポの無駄のなさの「ハイブリッド」に
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.4

アカデミー脚本賞受賞、批評家から大絶賛されている作品に対し勇気のいる発言ですが、個人的にはハマらなかった。コーエン兄弟の世界観のクオリティには落差が激しいけど、本作はマイナス寄りの一作。

義父から金
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猿の惑星(1968年製作の映画)

4.8

高校の倫理の授業でレヴィ・ストロースの「構造主義」を学ぶ日があった。文明人からすれば野蛮人に映る「未開人」も人類共通の理性能力を備えて文化を形成しているという話。

本作はそんな構造主義をふと思い出す
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ラリー・フリント(1996年製作の映画)

3.9

ポルノ雑誌「ハスラー」の創始者であるラリー・フリントを巡る実話ベースの法廷ドラマ。

性的表現、誹謗中傷と世間的にはマイナスに捉えられる雑誌の表現方法が憲法で保護されるかという万国共通のテーマを描いた
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少年メリケンサック(2008年製作の映画)

3.0

音楽業界モノかと思えば業界の難しい所は抜きでただひたすらバンドの人間関係を中心にしたコメディ。

特に内容らしい内容はないけど笑、宮崎あおいのコメディエンヌ振りが存分に発揮された作品。牛糞を投げつけら
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.5

「絶対に怒らせちゃいけないオヤジ」シリーズ第3弾。ちなみに、自分にとっての第1弾は「ダイ・ハード」のジョン・マクレーン、第2弾は「96時間」のブライアン・ミルズです。

先立たれた妻から遺された愛犬を
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96時間(2008年製作の映画)

3.8

何でベッソン脚本のアクションはこんな面白いのか。

誘拐された娘を救出するために元CIAのお父さんがパリで大爆走する話。本作のブライアン・ミルズは絶対怒らせちゃいけないオヤジ。とにかく悪には容赦がなさ
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ハンニバル(2001年製作の映画)

3.1

監督リドリー・スコット。脚本は「シンドラーのリスト」「ドラゴン・タトゥーの女」のスティーヴン・ザイリアンと「評決」「アンタッチャブル」のデビッド・マメット。これ以上ないハリウッドの黄金制作チームで臨ん>>続きを読む

SEXテープ(2014年製作の映画)

2.9

キャメロン・ディアスとジェイソン・シーゲルが「バッド・ティーチャー」以来の再タッグ。ちなみに、ジェイソンは本作の脚本も書いてます。

結婚して子供にも恵まれたアニーとジェイは倦怠期に陥っていた。その打
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椿三十郎(1962年製作の映画)

4.2

三船敏郎は勿論なんだけど、それ以上に仲代達矢の役者としての凄さを感じる作品。

黒澤映画の常連なんだけど、作品ごとに全く違うキャラなんだよね。なのにあっという間に観客を引き込んで、かつ他作品で演じたキ
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トランスポーター2(2005年製作の映画)

3.8

カッコいいハゲ再来笑。
今回は車がBMWからアウディに変わりました。

明らかに前作より予算出てますこれ笑。
アクション凄過ぎ。

15時ピッタリに建物の前に着くオープニングは「あれ、1作目と同じ?」
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.8

実写版マリオカート。
インターセプターが数分で変わり果てた姿に笑

意外だったのはアクション以上に思想的な要素が濃かったこと。
終末思想を体現するような荒廃した世界でユートピアを探す人民たちにはモロ原
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

3.7

「皆さんはシリーズ物の3作目で出来がいい作品を何か知っていますか?」

ノーラン監督が制作段階で記者からの質問に自嘲気味にこう返したエピソードに象徴される通り、神作たる前作と違う味を出そうとノーランが
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L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.3

2時間半近くもあるし半分観てもう半分は明日観よーってスタートしたらあっという間に鑑賞終了笑。

こういう権力に立ち向かう的な話はめちゃくちゃ面白い。

ロス市警とマフィアの癒着という全体としてはシンプ
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トランスポーター(2002年製作の映画)

3.7

最近忙しくて劇場に行けず、Netflixで頭使わないで楽しめる作品を観てます。

本作はその最たる物。
こんなカッコいいハゲは日本に絶対いません笑

クールで最強なのに女性絡みで窮地に追い込まれる人間
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