戸塚伸也さんの映画レビュー・感想・評価

戸塚伸也

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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

2回見た。

万人向けではないが、この映画だからこそ感じれるものがあり、今までのジブリ作品の中で一番、自分の感覚に共鳴した。
まさかジブリがこんなマニアックな種類の作品を作ってくれるとは。

生まれる
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

とてもいい映画だった。

旧劇場版エヴァでは暗さの残る結末となったが、25年後の新劇場版で一応、リアリティのあるポジティブな終わり方が出来たことに驚いた。

基本的にエヴァは、庵野監督の脳内を嘘を付か
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とてもおもしろかったが、さらに面白い映画を作るための入口の映画なのではないか。
監督の過去の作品群を顧みずに、作品単体で見たと仮定した場合、「完璧」と言える程ではなかった。

映像が非常に美しく、時間
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.3

最初の映画化とは、似ているようで大分違う作品になっていて、それも含めてとても良かった。

とても良かったが、この映画は2作目だからこそ、良かったと思えたのかもしれない。

今回の方が生モノをそのままド
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.1

目が喜ぶ映画としては魅力を感じたが、細部のストーリーに感情移入していくと、ハリボテのように何もないのでは?と思う部分があった。

最初の方は少し眠くなってしまったが、エイリアンの女性主人公リプリーばり
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.4

思っていたより面白かった。

原作への愛を感じた。基本アニメからの実写化は、最悪の結果を生むことが多いが、この映画はその不安をいい意味で裏切ってくれた。

個人的には、最悪の結果を見ることも少し楽しみ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.8

見る意味も、作る意味も「今」にとって必要な映画だが、結論には納得出来なかった。

この終わり方だと戦争をし続けるしかない。それで終わりでいいのか?と。

ただ、「作品」という形としては非常にしっくり来
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TIME/タイム(2011年製作の映画)

3.5

SFの世界観から、現代を概念的に整理した社会システムと見ることも出来て、日常を再解釈するきっかけにはなった。
お金の概念がない世界で、その代わりに時間を取引する世界。

貧乏人は残り時間が今日までしか
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武器人間(2013年製作の映画)

3.4

一般的な意味で評価を上げる気持ちにはならないのだが、個人的に定期的に思い出すシーンがあり、記憶には相当残っている映画だ。

残酷なシーンが多いのだが、映画全体の印象としては恐怖というより物哀しい。
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ドラゴンボール超 ブロリー(2018年製作の映画)

3.5

結構評判が良いようだったので、ブロリーが好きなのもあって見てみた。

映画館で画面にそこそこ近い席で見て、戦闘シーンがとにかく多い映画だったが、キャラクターがめまぐるしく移動する映画でいまいち状態がわ
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ロボコップ(2014年製作の映画)

4.0

個人的には、思ったよりもかなり好きだった。
何故、ロボコップのような、頭だけ人間で他は機械という、ある意味複雑な状態で完成させたのかという背景もしっかり説明している。

よくよく突っ込んでいくと粗もあ
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ピアソラ 永遠のリベルタンゴ(2017年製作の映画)

3.9

ドキュメンタリー色の強い、ピアソラの人生を息子や娘の語りを通して描かれた作品。

途中眠くなる場面もあり見やすい映画とは思わなかったが、語りの合間合間にピアソラ本人が映った映像と演奏を沢山見れ、聞けた
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

3.3

前作を見ていない状態で見たが、その状態なりに楽しむことが出来た。

物語の殆どの舞台はインターネットの電気信号のやりとりをファンタジー的な解釈で視覚化したものであった。

レトロゲームのキャラクターが
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

監督が意図的に画面を作っているなというような、わざとらしい場面は少なかったように思う。

ただそれは無造作に画面が作られているということではなく、恐らく相当緻密に作られていて、素直に違和感なく月面まで
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花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)

4.2

この作品は三島由紀夫の小説を原作として大林監督が映画にしたもので、戦時中の学生達の生き様と、その状況下での恋愛が軸になっている映画であった。

登場人物の紹介だが、主人公は俊彦という裕福な家に生まれた
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.2

この作品について、恐ろしく素晴らしいとまでは思わなかったが、スターウォーズとは何なのかについて大きな発見があり、見てとても良かった。

素晴らしいとまでは思わなかった理由の説明としては、作品が2重の意
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A.I.(2001年製作の映画)

4.4

以前借りて見た時かなり体力を使い、見た後途方に暮れた記憶があり、久しぶりにどんなものだったかを確認するために見た。

昔よりももう少し冷静に見れたので、相変わらずかなり厳しいシーンもあったが見ることが
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トランスポーター2(2005年製作の映画)

3.3

ある種類の男性が思う「いわゆる仕事のデキる男」像をまさに極端に体現している印象を受け笑った。自分もこの仕事デキる感じに笑いながらも少し共感。きれいにスーツ着てるのも良い。アクションも凄いが、基本、どん>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.9

この映画で感じたことは、
「普通」という言葉の意味についての再定義だった。

みな、普通という言葉をよく使い、自分も使うが、大抵の場合、限られた立場、時間内での「普通」のことを言っている。
小さい頃の
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