シズヲさんの映画レビュー・感想・評価 - 29ページ目

デッドプール(2016年製作の映画)

4.1

映画の尺の中でデッドプールのキャラクターをしっかり立たせていて良かったし、ダーティーでコミカルなデッドプールがやはり見ていて楽しい。彼を含めた登場人物の魅力だけで十分楽しめる。アクションこそ多くはない>>続きを読む

座頭市血笑旅(1964年製作の映画)

4.5

座頭市&赤ん坊という題材そのものはちょっとあざといが、描写や演出が軽妙なおかげで有り余る魅力に溢れている作品。毎度拘ってる風景のカットの構成は勿論、赤ん坊を連れた道中旅の様子が微笑ましくて楽しい。赤ん>>続きを読む

ミュータント・タートルズ(2014年製作の映画)

3.3

従来のミュータントタートルズとは大きく異なる生々しく厳ついビジュアルは好みが分かれそうではあるが、やはりタートルズの陽気なキャラは見てて楽しい。展開的な巧みさは希薄なので、単純にタートルズのキャラとア>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.6

被災のシーンといった現代の日本とリンクする描写、政府内での会議の場面などリアリティ溢れる作品作りのおかげで臨場感が凄まじい。従来と同じくゴジラに放射能の要素を取り入れつつも下手に教訓じみた内容にせず、>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

4.5

オカルトやSFとも取れる要素を取り入れたボーイ・ミーツ・ガール。雰囲気作りが秀逸で、盛り上がる場面でしっかりと盛り上げてくれるので最後まで作品に引き込まれる。大衆向けでありながらアニメファンにも楽しめ>>続きを読む

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

4.6

エイズによって余命幾ばくもない男の物語を、ひたすら活力に満ち溢れた前向きな話として描いているのが好感。主役を演じるマシュー・マコノヒーと相棒役のジャレット・レトの演技と役作りが素晴らしい。

真っ当に
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キック・アス(2010年製作の映画)

4.4

滑稽さと悪趣味さ、スタイリッシュさのバランスが秀逸。バイオレンスなアクションに陽気な音楽を乗せるセンスが凄まじい。主要人物となるヒーロー三人も個性的で、特にヒットガールは子役ながらこの作品を象徴する印>>続きを読む

座頭市物語(1962年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ化して大前提になってるけど、やっぱり「盲目」でありながら「驚異的な抜刀術を使う侠客」っていう設定が衝撃的だった。そして話の運び方と洗練された映像から滲み出る乾いた空気が秀逸。”目明きにナメられ>>続きを読む

座頭市(1989年製作の映画)

3.4

すっかり年を取った勝新太郎の渋さ、衰えぬ殺陣の冴え、乾いた雰囲気など「座頭市」の集大成らしいハードボイルドな空気が作品全体に漂っているのが実にかっこいい。過去作のオマージュなどもふんだんに見受けられる>>続きを読む

座頭市(2003年製作の映画)

4.2

容赦のない暴力描写やユーモアなどの北野武らしい要素を前面に押し出しつつも、しっかり「勝新太郎とは別の座頭市」として昇華させているのが好感。

肝心の殺陣は流石にカツシンほど超人的ではないものの、演出で
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座頭市 THE LAST(2010年製作の映画)

1.5

香取慎吾の演技や作中の雰囲気作りなど、勝新太郎版っぽくしようと頑張っていることは伺える。そのせいで勝新太郎版と比較してしまい、却って作品の微妙さが際立つのが切ない。居合のカタルシスが殆ど無く、辛気臭い>>続きを読む

座頭市の歌が聞える(1966年製作の映画)

4.0

シリーズが続いてすっかり痛快娯楽作としての路線を進んでいた座頭市に一石を投じた良作。中期では定番となっていたヒロイックな座頭市を踏襲しつつも単純明快なヒーローにはせず、初期を思わせる「陰のあるやくざ」>>続きを読む

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