生姜異物強壮2さんの映画レビュー・感想・評価

生姜異物強壮2

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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

2.9

醜い。ひっでえ脚本…っ!!?www

つか、これぞDCエクステンデッド・ユニバース版の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』まんま!だな。

あの作品に積もり積もってた「何じゃコレ??」感が全部、本
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

不思議な世界観を持つSFサスペンス。泥臭い人情と、オゾましいトラウマの過去を背景に……静かに「未知の」恐怖が高まってく。

異種“人喰い”生物を仕留めたとき、行き場の無かった兄と妹の確執も融けた?
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タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

3.5

前作からの"きっちりとした つなぎ"演出で始まる。まるで(同時撮影して公開間隔を空けない)連作セット企画かのよう。

ただ前回の舞台が砂埃っぽく蒸し暑いスラム街だったのに対し、今回は残雪の東欧やオース
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死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

3.4

正統派スプラッタは趣味じゃないので「手放しで」褒めることは出来ないけど、脚本は よく練られてる。B級以上のホラーには仕上がってる。

冒頭/導入部分の下りが「本編ラストの半日後」という"思い返し"構成
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

被弾しては「銃創すら消化して」よみがえる強靭さの「怪」を抜きにして、あえて本作の「釈然としないところ」を挙げれば、一番に宗教だ。

東方の正教会に帰依してるウィックが、最期はカトリック聖堂の前庭で倒れ
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.1

ともかく主役の「元・はぐれコマンド―」爺ちゃんのツラ構え(→ シュワちゃん+西田敏行÷2)や小太り体型が、誰が見たってモロ!「白髭たくわえたら サンタクロース」なんだよなっww

それもそのハズ!で、
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レンフィールド(2023年製作の映画)

3.6

実は、過去には何度も「コメディ仕立て」に作品化されてるドラキュラ物。

その企画に今回は、鬼気迫る役柄には定評あるニコラス・ケイジが(ドラキュラ役で)挑む。最近は やたらB級作品に出まくりのケイジなん
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クレーターをめざして(2023年製作の映画)

2.7

まあ正直、一番に!思ったのは、その数日なり数時間で終生の親交が生まれるほどに素敵で忘れ得ぬイベントが「自分の十代に 在ってくれたらな」という、深い深い喪失感。

しかたないけどね。ディズニー社至上の使
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

2.9

肉食恐竜の襲撃から逃れるサスペンスは基本、新旧のジュラシック・シリーズで出し尽くされてて、そんなストーリーを6500万年前に地球に不時着した『ヒト型異星人』主役で、わざわざ「もういっぺん、作り替える価>>続きを読む

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.3

基本、ハードSF好きなんだが、いかんせん本作の主演男優は『アバウト・タイム』でのコミカル、かつ人情味あふれるキャラのイメージ強すぎで。

どうしても自分の脳内、先入観から「静かに進むスリラー仕立て」な
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ダイ・ハート(2023年製作の映画)

2.9

海の向こうでは3月31日、早くも!? 続編『ダイ・ハート2』が配信開始。

まあ、かつてL・ニールセン主演『裸の銃(ガン)』シリーズに酔った昭和人としちゃ、こーゆう連作"おバカ喜劇"企画は嫌いじゃない
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.1

自己学習を加速的に進めた末にAIが勝手に自我(=魂)を獲得する、ってSF作品は昔っから多い!けど……いまイチ、合理性に欠けるような気がして馴染(なじ)めないんだよなあ。

で後半はもう、お人形の姿をま
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ファイナル・プラン(2020年製作の映画)

2.9

Amazonプライムにて、遅まき鑑賞。

今さら知ったけど、リーアム・ニーソンってアイリッシュだったんだね。何作も観てきたのに、なぜか昔から米国俳優だと思ってた。アメリカ白人社会にアイルランドの血脈は
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

2.6

金字塔『アバター』初作は多様性尊重の大切さとSDGS的な、そりゃ壮大で流麗なテーマに支えられてたと思うんだが……続編たる本作は一転。「家族を守れ」「クジラを救え」ってな、ひどく卑近で観慣れた、ここまで>>続きを読む

ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.8

出てくる架空の都市名「カーンダック」には、アフガン第2の都市「カンダハル」を匂わす響きがある。そして現地人考古学者のシングルマザー役には、イラン系の女優。

明らかにアダムは、DCワールド初の「中近東
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.1

ブラッド・ピットとサンドラ・ブロックって、齢がひとつしか離れてない(から実際に、同じ時代に生きてきた)兄妹みたいな間柄だろうけど、特に最近『おしどりコンビ』の雰囲気 濃くなってきたなw

ここんとこ、
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INTERCEPTOR/インターセプター(2022年製作の映画)

2.7

遅まきながら、Youtubeに関連動画がサジェストされてきて(作品を知り)鑑賞してみた。

よくある「洋上のダイハード」もので、よくある「白人保守ウヨ軍人による国家叛乱」もの。

そういう強権主義のア
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トランセンデンス(2014年製作の映画)

3.1

だいたいのSF洋画は観熟(みこな)してる気でいたけど、これは見逃してた。

テーマは凡庸。人の意識(≒魂)をデジタル信号化して巨大電子脳にUPしたら”神化”しちゃった系、の話。

人工知能を開発するハ
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デイ・シフト(2022年製作の映画)

3.3

メンインブラックの吸血鬼退治バージョンかな。

基本バディーコメディって面でも、敵種族(こっちの場合、ヴァンパイア)に協力する仲間(向こうで言う、裏切り者?w)がいる、って設定でも。

ただ、多くのエ
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グレイマン(2022年製作の映画)

4.1

あえて先ず、本件のネトフリとの合作相手国=チェコという国について論じよう。

旧ソ連だったチェコとハンガリーは、現ロシア政府との距離感において「反ロ」VS「共ロ」の、目立った路線対比をなすも、西側文化
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

4.0

これはこれで、娯楽大作としてアリだと思う。二番煎じが三番煎じがと「展開が見飽きた」みたいな不快感は、自分には沸かなかった。

巨匠スピールバーグ御大も、パーク初作監督と大成功から始まり、こうしてワール
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.1

うーん。。。前作同様ド派手にCG使ってるワリには、新作はテーマ=言ってることが「あまりにも小さすぎます」なw

数々の併行宇宙の間を行き来できるとして、その中に「一番、幸せになってる自分」が見つかった
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.1

観始める僅か2時間前に(何十年かぶりで)前作を観通し直してから、映画館へ。

いきなり意表突かれたね。開始数分はオリジナル観てんだか 続編観てんだか分からないw 怒涛の『♪デンジャラス・ゾーン』までの
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デュアル(2022年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

てか"シン"サラ、このまんまだと毎日のように違反切符切られ(たり賠償求められ)て支払債務だけが膨れ上がり、2ヵ月もしない間に首が回らなくなるぞ。どーすんだぁ??

それはサテおき、

異常混じりな日常
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チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ(2022年製作の映画)

3.2

何だかんだ言って「トムジェリ」だけは出さなかったところを見ると、ワーナーブラザーズさんの近作『トムとジェリー』への対抗意識をムキ出しての企画??w

作中、海賊版にされた原版キャラには、ディズニー以外
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.8

日本の興行主は、本作の米国公開版を下敷きにして本作を宣伝してたようだ。実際、邦題『ハッチング(孵化)』というのは、米国での改題。

卵の印象が強烈!だから『ハッチング』でいーじゃん、と思うかもしれんが
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.1

『ジャングルクルーズ』観たときに「主人公視点が散って没入感 削がれた」とレビューした自分。

本作も小説家サンドラだけでなく、お付きの男女スタッフ…計3名の目線が切り替わり、うっトオしい。加えて『ジャ
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.4

こ…これは ひどいな。

だったら「最初っから全部、忘れさせ」とけば何ひとつ、起きずに済んでた話。

何より、あの人も死なずに済んでた。観終えたあとの脱力ハンパない脚本っw

♪ちょっと 振り回されて
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ムーンフォール(2021年製作の映画)

1.9

SF活劇に中国資本が深入りしてくると、ナンでこう、いつもハチャメチャな話になるのかね。

もしもドC級で三流な脚本に、ハリウッド大作級の予算(→ 監督とキャストとVFX制作陣)が付いたら、こんなんなる
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355(2022年製作の映画)

2.2

ロシアの女諜報員を出さなかったのはナニよりだけど、中国の諜報員も余計でしょ。

しかもナニ? (他の4人とは別格で)全部、この世の陰謀お見通しでした(!?)、みたいな特恵待遇。

トドメは"殺しには縁
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.8

【警告:↓観終えた人にしかネタバレと分からぬ記述を含みます。それもネタバレとみなすなら読まないこと!】

近作の『アダム&アダム』も(まさに!)そうなんだが、ハードSF愛好家としては基本的に「過去と未
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

こういうバカバカしい近未来SF劇、無性に好きだ。

こんだけVFXに予算注ぎ込めるSFコメディ、ネトフリのような配信興行が可能になった今だから出来るのであって、前世紀ならB級ムービーにしか仕立てられな
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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.7

お互いの関係すらギクシャクし心も揺れる、余りにも人間的な弱っちいサイボーグ戦士「誰がために戦う」みたいなw 石ノ森章太郎っぽいヒーロー戦隊もの。だが制作のバックボーンを形づくる肝(キモ)は、これを撮ら>>続きを読む

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.9

ナンだかなあ(複雑)。俺たち昭和人は楽しめるよ? とでも割り切ったかのような「敬老」活劇ムービー。本当なら彼ひとりで主演を張れるようなポール・ラッドが、最後はカンペキ「脇役」に回されてしまうw という>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.8

イギリス海軍の『HMS Dragon』が北○○土にミサイル射っちゃいかんでしょ。世界は救われても日本にとっての対ロシア有事は不可避になる。ま、世界じゅうに『日露間の領土帰属問題』が今も進行中であること>>続きを読む

フィンチ(2021年製作の映画)

3.9

トム・ハンクス主演作のなかでは『キャスト・アウェイ』に似た単身サバイバル劇だけど、純粋に天災(温暖化と太陽フレア)で遭難したと言うよりは、孤立原因の半分は、性分としての「人付き合いの苦手さ=人間不信」>>続きを読む

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