TMさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ある男(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

王道の戸籍ミステリー。
中弛みなくしっかり興味の推進力を保ってくれる。
ラストのラストが意味深でくらくらとしてしまう。

河合優美さんが出ている作品は面白い法則の確率がまた上がった。

辛抱(2013年製作の映画)

3.6

北海道旭川市から高校卒業して東京の相撲部屋へ入門。
さぞ心細いことだと思う。
形は違えど誰しも何かしら経験のあるあの寄る辺ない気持ちは見ていてそわそわしてしまう。

実力社会で自分より強い人ばかりの世
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Motherland(原題)(2017年製作の映画)

4.0

マニラにある貧困層向け救急産婦人科。
発育不全や早産などでギリギリの人ばかりなのだが、保育器も足らないのでカンガルーケアでしのぐ。
妊婦と赤ちゃんでごった返す院内。
同じベットを2人でシェアしたり。
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.7

不思議なバランスの映画ではあるけど、素直に勇気ある行動を賞賛したかったのだろうと思う。
考えてみたら今まで生きてきて現実世界でこんなにわかりやすいヒーローを見た事がないかも。

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.1

2回目鑑賞
最近面白い邦画が多いけど、その中でもずば抜けて好きな作品。

150分ずっとまさに天秤のように揺れ続ける心の葛藤で緊張が途切れない。

瀧内公美さんの演技が本当にすごい(アホみたいな感想で
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A2 完全版(2015年製作の映画)

3.8

世間の強いバッシングに晒されて行き場を失う信者たち。

オウム反対派住民と信者のまさかの友好的交流はあの信者の人懐こい性格があってのものなのだとは思うけど、やはりミクロ視点で人対人で交流をもつことでし
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「A」(1998年製作の映画)

3.8

いまさらながら鑑賞。
これについてはうまく考えがまとまらなかった。

当時の荒木氏は20代後半だそうだが、童顔なのでとても幼く見えアンバランスさを感じた。

一見するとオウムの人がとてもまともで、なん
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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.6

小さいころに選択肢もなく生きていく術として良くない組織に所属してしまう悲しさ。
洗脳が解けても抜けるのは困難。
やはりタトゥってファッションではないと実感。

シュガーランドの亡霊たち(2019年製作の映画)

3.5

なぜ宗教ってそこまで人の考えを変えてしまうのか。
アメリカに産まれて生活していれば普通に友人たちのような考え方に近いものになりそうなのに。

物ブツ交換(2018年製作の映画)

3.4

あえてドキュメンタリー映画として撮影しているくらいなのでジョージア国内でも特殊な形態なのか、それとも日常的にみんな知っていることなのか。

教育って大切。
だけど最終的な幸せはどこにあるのかわからない
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ミス・アメリカーナ(2020年製作の映画)

3.8

現代社会において(女性)有名人の大変さが分かりやすく伝わってくる。
何かの発言ひとつで命取りになる。ましてや政治的発言なんて。
よほどの強メンタルでないとやっていけないと思う。

名前とタイアップ曲の
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.6

(作者の思惑どおり)終始胸糞悪く居心地の悪くなる作品でした。
身につまされる。
若い男の言いそうな薄い糞台詞がリアルで痛い。
男女で感想が大きく分かれそうな作品。
でも見た後に誰かと内容について話合い
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演劇2(2012年製作の映画)

3.9

相変わらず想田和弘観察映画は面白い。
こんな長尺なのに飽きることなく見てしまう。

まず食うこと、それから道徳

一流の演劇人であると同時にビジネスマンとしての一面もしっかり持ち合わせているからこそ成
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演劇1(2012年製作の映画)

3.9

見る前は長尺に怯んでいたが、見始めたらあっという間。
平田オリザ、名前を聞いたことがある程度の知識で鑑賞。

エア大縄跳び!

何度も繰り返される同じ台詞に不思議な気持ちになる。
細かい演出のダメ出し
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レゴ(R)ムービー2(2019年製作の映画)

3.6

相変わらずテンポ良く情報量多い。
内容についてはそこまで目新しいものはないが、エンドクレジットが1番の見せ場(映画内でもそういっているだけあって力作)

LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)

3.9

今さらながら鑑賞。
なんで見てなかったのか。
フィルロード、クリストファーミラー作品を見ない選択肢なんてあるわけなかった。

圧倒的情報量とスピード感で進んでいく。そもそもレゴの知識もほとんどないこと
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.5

ストーリーは若干のご都合主義感は否めないけど、作中全体の品の良さが最後まで見せてくれた。
不可逆的な後悔の念。このテーマに弱い。

娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

-

本作もそうだし、現在進行形で起こっているウクライナもパレスチナもどうしても遠く違う世界の話のように感じてしまう(我が事として実感できない)自分がいる。
とても不謹慎な気持ちになるのだけれど、こういうド
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.5

作中2回出てくるクロスワードパズル。
本作はまさにクロスワードパズル的に少しずつキーワードがはまることで全体像が浮かび上がるような構造。

名前が同じだから本当の姉妹だろうか。(どおやら本当の双子らし
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.7

小さな声が巨大な権力に捩じ伏せられてないものにされてしまう。
この映画とは規模は違えどそんなディストピアが身近にも起こっているのだと思わずにはいられない。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.9

映画館で見れなかったのが悔やまれる

ジェームスガンのユーモアはほんと毎回ツボに入る
ガモーラがピーターとネビュラに『実は2人はいい関係なんじゃないの』的なことを言った時の2人の反応とか最高

ピータ
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.8

『生存』するための本気がひしひしと演技から伝わってきて、後半は手に汗握って見れました。
DIY装甲車も良い。

まだ腹の探り合い途中の南北メンバー全員同席して長机での食事シーンは本当に印象に残る名シー
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アンダーウェア・アフェア(2010年製作の映画)

3.3

話の筋は抽象的にしてありわかりにくいが、全体に漂う色気がすごい。

コーヒー豆を持って人妻を訪問
秘密の共有
色とりどりの洗濯物をくぐりぬける
アイロンをあてる動きがほんのわずかに止まったように見えた
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

82分とタイトながら筋がすっきり整理されていて見応えのあるお話でした。
鳩フラッシュバック法も良い。
上申システムも会社員ならではのアイデアで笑えるうえに描き方が上手なのでくどくない。
オープニング映
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

記録用

考えがまとまらないのでとりあえず箇条書き

流石の編集、テンポが良すぎて長さを感じにくい

最初の牧場の牛の多さ!

叔父怖い、金ほしい、妻愛してるの間で板挟みになりながら虚勢を張る演技が最
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.2

ピクサーおはこの監督(アジア系の父と白人の母の家系とのこと)の実体験に基づく話というところも相変わらずすごい。

作画のクオリティの高さ、どこを切り取ってもまるで絵本のような美しい絵。
キャラ設定の緻
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RRR(2022年製作の映画)

3.9

とにかくキメ絵がカッコいい。
あそこまで振り切るアクションは他ではない。
初めて大音量上映を体験。とても良い。
これで音楽映画を見たい。

精神0(2020年製作の映画)

3.8

山本先生引退に動揺する患者達。
先生の奥さんは認知症が進行中。
歳を取ることによる体の不自由さ。
何事にも終わりがあり、ままならなさがさびしく描かれる。

俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク(2013年製作の映画)

3.6

相変わらず安定。だけどアメリカ人じゃないとわかりにくい笑いが多いような?
前作同様ラスト付近での各局ニュースキャスター大乱闘は好き。

俺たちニュースキャスター(2004年製作の映画)

3.6

バカバカしいにもほどがあるけど、何回か笑ってしまった。テンガロンハットの犬の遠吠えマネやみんなでアカペラはもるところとか好き。
ペニスに八角形、金玉にひとつづつ名前を付けてるのも好き。
唐突に始まるセ
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.7

今更ながら鑑賞。ソフィアコッポラ映画はなんとなく敬遠してしまいがち。好きなはずなのにタイミングを選ぶ。
もう少し前に見ていたらたぶん危ういティーンエイジの儚さみたいな漠然とした印象だったと思うけど、い
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Peace(2010年製作の映画)

-

この手の話を見ると、自分の福祉に対するうまく説明できないもやもやとした気持ちははどこからくるのか考えてしまう。
他の人はどれくらいの割合でどのように思っているのか。
障害者学校ができる前に反対運動があ
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精神(2008年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

やっぱり個人的にはあの存在に対して優しい気持ちにはなれない。

死にたいというなら死なせたほうがいいのでは。
インベーダーに頭を乗っ取られて犯罪被害者を出す前に。
後からこの映像を見た被害者家族は心か
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FAKE ディレクターズ・カット版(2016年製作の映画)

3.8

森達也による佐村河内ゴーストライター問題の密着ドキュメンタリー。
やはりドキュメンタリーは切り取り方ひとつで見え方が変わるので作者の悪意というか意図が強くでる。
それを差し引いてもやはり虚言癖のある男
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ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

4.0

2回目鑑賞。
ルッキズムの真逆にありそうな世界なのに美しいものに惹かれてしまうところや、全員の距離感の近さ(触れることが会話する事と同義に近い?)、まるで自分があのクリニックの中の一員になって見ている
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ぼけますから、よろしくお願いします。(2018年製作の映画)

3.7

高齢の両親の老老介護と認知症とを監督自ら撮影。
見ていていたたまれなくなる。
人間として尊厳が保てなくて死にたいと懇願する母親。
なにが正解かはわからないけど、私は死ぬべき時に死にたいと心から思った。