ポンコツ娘萌え萌え同盟さんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.8

再鑑賞。主人公の過去語りを始めるシーンから明確に描かれる世界は……ドウヤラ連続殺人事件らしい。
夢遊病患者のチェザーレを操る、どこか恐ろしげな影を感じるカリガリ博士が街にやってから起こり始めるジケン。
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堀部安兵衛(1936年製作の映画)

3.4

中山安兵衛を描いた作品は『決闘高田の馬場(血煙高田の馬場)』や『『高田の馬場』より中山安兵衛』などがある。
ただこの二作が史実の「高田馬場の決闘」をベースに描いてる作品に対して、本作では「高田馬場の決
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盗撮リポート 陰写!(1991年製作の映画)

3.2

佐藤寿保の狂気のピンク映画。
だけど本作『盗撮リポート 陰写!』は過去に見た佐藤寿保作品『ロリータバイブ責め』や『(生) 盗聴リポート 痴話』程の勢いは感じない……。
まあ脚本家が今回違うのもあるけど
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サイコパス/9本指の死体(1993年製作の映画)

3.4

原作『9本指の死体』は未読。
ロス内で起こる薬指を切断されたシスターの連続殺人事件を美人刑事のディナとベテラン刑事でディナの父のマイクが事件を追うサイコサスペンスもの。

チャールズ・ブロンソン演じる
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百萬両秘聞 第二篇(1927年製作の映画)

3.0

前作もなんだけど文字がくっっっっそ読みにくかったため正直あまり話が理解できたかというと微妙な感じ。

物語自体は前作に引き続き隠されている百萬両を巡る話。
続編ではあるけれど前作と比較して、
前作がア
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百萬両秘聞 第一篇(1927年製作の映画)

3.1

おそらく自分が知りうる時代劇の中でグラスで酒を飲むシーンがあるのはこの作品くらいです。
そこかよと言わるかもしれないが、何気ない要素だけどそこに驚いてしまった。

物語的には百万両をめぐろうとするお話
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フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

2.6

原作好きとしてはかなり解釈不一致。映画版も原作と同じく人の手によって作られた哀しき怪人を描いてるけれど、その作られた後の怪人としての哀しさが全然違う。

原作でのフランケンシュタインが生み出した怪物は
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続隠密七生記 龍攘虎搏の決戦(1956年製作の映画)

3.8

碓氷峠の死体から始まる続隠密七生記は、秘文を巡る三つ巴的な戦い1956年の『隠密七生記 剣雲碓氷峠の乱陣』の完結編。前作よりも秘文を巡る争いは激化していく。

物語の面に関しては完結編なこともあってか
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ミスター・ノーボディ2(1975年製作の映画)

3.8

マカロニウエスタン特有の邦題詐欺じゃん!確かに主演がテレンス・ヒルで、エンニオ・モリコーネの音楽も陽気寄りだけど!ミスター・ノーボディの続編ではない。だけど意外としっかりしていて見れた。

マカロニウ
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彼奴(きやつ)は顔役だ!(1939年製作の映画)

4.8

再鑑賞。1930年代生まれのギャング映画では『暗黒街の顔役』に並ぶくらい最高峰クラスの傑作。
狂騒の20年代を軸に禁酒法とギャングの世界を渡り歩いてきたエディの栄枯盛衰の半生。だけどよくある栄枯盛衰に
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危し!伊達六十二万石(1957年製作の映画)

3.2

本作のアラカンは悪役だった。伊達騒動をベースに描いた嵐寛寿郎が演じる原田甲斐。
まあ元ネタのキャラ的に仕方ないけど。でもこれまで鞍馬天狗とか下田の天狗のような時代劇の正義のヒーローを演じてきた嵐寛寿郎
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(生)盗聴リポート 痴話(1993年製作の映画)

3.6

盗聴、ビデオドラッグ、植物人間、幻覚を見て殺虫剤を巻く女、念写、電話から聞こえる謎の声………。
なんだこれピンク映画じゃなく電波ホラーだろ……。頭おかしなるで。

佐藤寿保×夢野史郎のタッグで怪作とい
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夜よりも深い闇(1946年製作の映画)

3.9

大抵のミステリ作品の探偵役は事件の外にいる。だけど本作の探偵役、数々の敏腕刑事のアンリが事件を追うけれども彼は事件の外ではなく、結婚しようとした娘が殺されるなど事件の内にある。その点がミステリ小説好き>>続きを読む

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.3

再鑑賞。なんと言っても本作の透明感が好き。
水彩画のような映像だけど、のぞみぞを軸に紡がれる物語も儚さや切なさ、繊細さの透明感。
かと言ってガラスの様な透明さではない。透明水彩のような淡さ。

一つの
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蛇姫道中(1949年製作の映画)

3.5

長谷川一夫の女装!!!!!!!!!!女装男子!!!!!!!!!!!!!物語は続編ありきの終わり方だったので『続・蛇姫道中』を鑑賞しないいと物語は終結しないから、『蛇姫道中』単体で評価を定めるのは正直難>>続きを読む

それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ(2006年製作の映画)

4.0

再鑑賞。哲学映画。アンパンマンのマーチの歌詞にもある「なんの為に生まれて、何をして生きるのか?」というアンパンマンの本質のテーマを本作に流れる死生観と暗闇に差し込むいのちの星の光と共に切り込む。

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殺人拳2(1974年製作の映画)

3.1

ちょっと長い武道の武器紹介シーン!
本編の所々で出る前作の回想シーン!!
かわいそうな最大の被害者Mobil!!!
間合いに入れば千葉のもんだ!!!!
そうこれが!殺人拳2!!!!!

殺人拳シリーズ
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甲賀屋敷(1949年製作の映画)

3.0

お話がよくわからなかった……。けど甲賀屋敷に幽閉されている娘に、甲賀屋敷にある暗号文を読み解くと財宝が隠されているという在り処がわかるなど屋敷モノに美味しいところはある。

今回は甲賀屋敷に幽閉されて
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大雷雨(1941年製作の映画)

3.5

電柱の上で争うな。見ているこっちがハラハラするわ。
恋愛映画。結婚したけど妻(フェイ)が夫(ハンク)への愛がなくて、逆に夫の友人(ジョニー)に恋してしまう系メロドラマ。

だけど恋愛映画ではあるけれど
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最終ラウンド/ファイナル・ラウンド(2016年製作の映画)

4.1

社会派女子ボクシング映画。だけどスポ根も強く描いていてかつ師匠と弟子の間の中には流れる赤い血潮のような熱い関係性なども描いてい非常に楽しめた。

何より師匠が最高にかっこいい。
所謂熱血鬼コーチ的。一
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西部の裁き(1948年製作の映画)

3.8

各シーンのテンポが全編通してすんげぇ良いからかなり見易い西部劇。本当にくどくならないような作り。

開始早々駅馬車を襲うシーンから始まるロケットスタート。犯人を追ってきたクリス・ダニングと、犯人と特徴
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春秋一刀流(1939年製作の映画)

3.5

志村喬は好きだから出演作はfilmarks始める前からわりと見ていたけど、本作で見る一人の用心棒稼業の志村喬はそこそこ新鮮なものだった。

用心棒稼業に身を置く三人組が、用心棒稼業を進める内に用心棒稼
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右門捕物帖 片眼の狼(1959年製作の映画)

3.2

時代劇×ミステリーもの。むっつり右門モノで『右門捕物帖 片眼狼』とタイトル名が似ているけど、物語は全然別作品。

本作では江戸八百八町で起こる殺人事件と暗躍する『片眼の狼』を名乗る謎の者をむっつり右門
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冷酷なる瞳(1970年製作の映画)

3.0

まあまあなイタリアサスペンスって感じ。一つのある判決から生み出された事件。過去と現在は接合され、立て籠もり事件が勃発する。
立て籠もりの中で暴かれるのは不正な事実。監禁ものとして観るのならば微妙な出来
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スピオーネ(1928年製作の映画)

4.6

開幕『世界中で奇妙な出来事が相次いでいる…』から映し出されるスピード感があるスタートからもう衝撃受けたね。

フリッツ・ラングの作品は鮮烈なカットが好きなのだが、本作はスパイを取り扱った作品なのもあり
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アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

3.8

はあどっこい百合えっち。
セリフなどより環境音も強調した作りは表面的な世界の静寂さを感じる。しかしその静謐の中にそうでもなくむしろ、内面では巨大感情を秘めている。それが本作で環境音に乗せて表現されてい
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.7

たまにセリフの声に日本語っぽいの混じるの好き。
地下世界へと落ち不幸にも人間からロボットとなり地下世界を冒険するアドベンチャー作品。

美術がとにかく素晴らしい。
スチームパンクの世界が好きな人は好き
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ゲンと不動明王(1961年製作の映画)

4.1

これは決して幸福な物語ではないし、むしろ私達から見れば理不尽さすらも感じるだろう。
だけどそれは時代によるものもあるが我々がゲンよりも恵まれたか環境にいるから来るものもある。

何を隠そう、私は思った
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ロリータバイブ責め(1987年製作の映画)

4.0

成人映画の怪作枠。尋ね人を探してほしいと言うけどどこか信用できない梢、探偵を語る異常快楽殺人者のカメラマンの男で描かれる狂気と殺人とロリータバイブ責め。

だけど行為自体の殆どはバイブ責めが多いのでタ
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シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

3.4

正直良くわからなかった。
宇宙船の不時着からついた宇宙飛行士がそのパートで祖先となるパート、その後に先住民によるシェルンとの争いのパートを書いているが、その中に流れる哲学的で難解な台詞回しや宗教などを
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デジモンアドベンチャー(1999年製作の映画)

3.6

久々に童心に戻りたくなったので再鑑賞。大抵子供の頃に観た作品っ年をとってから見るとだいぶ感触が変わってくるけど、本作では当時と同じようなワクワクした心で見れて幸いだった。

TVシリーズのデジモンアド
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ワイルド・ブリット(1990年製作の映画)

4.2

男の友情と悲劇の青春映画。
危ういヤンチャな青春を送っていた3人の青年が、殺人事件により大きく青春が狂い出し、逃げ出した先にはそれ以上の地獄へと堕ちていく。

ジョン・ウーといえば男たちの挽歌などで男
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隠密七生記 剣雲碓氷峠の乱陣(1956年製作の映画)

3.2

うーん、普通wというか第一部、完w!みたいな終わり方してた。実際続編あるし。今作だけじゃ何も完結していないから続編も是非見たいところ。

秘文の入った木箱をそれをめぐる3勢力のお話かな。盗み出す江戸、
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晴れ姿 伊豆の佐太郎(1953年製作の映画)

3.5

佐太郎、追われてばかりいるな。賭博から追われて旅へと出た佐太郎が、ひょんな所から戻ってくる話。

一つの扇子が多くの人に渡って物語を紡いでいくのはまるで『ウィンチェスター銃'73』のようだけれども、本
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トムとジェリー(2021年製作の映画)

3.1

日本語吹き替えケイラのcvがいのりんだったことしか記憶ない…。

トムとジェリーの新作ではあるけど、トムとジェリーという本作はケイラが主体だった。トムとジェリーは彼らの喧嘩で物語が進むのが面白さだと思
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白昼の大列車強盗団(1967年製作の映画)

3.6

派手な撃ち合いに、騙し騙され、ああマカロニウエスタンだ……とてもマカロニウエスタンだ。そして肩の力を抜いて見れるマカロニコメディだ。

革命家を名乗る強盗団が大列車を襲ったのがきっかけではあるけれども
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