湿疹さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

湿疹

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ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 4K リマスター版(1968年製作の映画)

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ベンがずっとワンオペで頑張っててモヤモヤした。地元の消防団みたいな中年男性集団がゾンビも人間も等しく皆殺しにしてフィニッシュ。あんたらが一番怖いよ

JLG/自画像(1995年製作の映画)

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ゴダール入門。イメージが強く激しいのは、映像と映像の間の距離が遠く、正しいからである。与えられた祖国としてのポジと勝ち取った祖国としてのネガ。

数に溺れて(1988年製作の映画)

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数フェティッシュ映画。『ZOO』ではフェルメールが大活躍していたが、今回選手70と選手71として出てきたファン・ダイク兄弟は地味な役だった。最後は綱引きで終了。

ZOO(1985年製作の映画)

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面白いとしか言いようがない。腐敗の記録としての映画。Два в одномだ

召使(1963年製作の映画)

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影は言うまでもないけど、小道具の使い方など、細部まで素晴らしかった。公衆電話の中で、わざと長話して、急かしてくる女性集団(脚の群れ)に手のひら叩きつけるところとか、嫌なやつすぎて泣いてしまった。下へ下>>続きを読む

できごと(1967年製作の映画)

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嫌な感じが最高だった。元奥さんに会いに行くところとか怖すぎる。若い美女が周囲を虜にしていく話では全然なく、中年男性同士のスクラムの業を描いた映画に見え、好感が持てる。スティーブンが立教大学みたいな家に>>続きを読む

(2023年製作の映画)

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ホモソカースト劇も突き詰めれば超面白い。こういう誠実な自己言及は好きだ。長すぎる切腹の儀式に対してたけしが「まだやってんのかよ、早く死ねよ!」とか言うところで声出して笑っちゃったけど、会場は終始静まり>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

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エリセの光を観に行ったら、光はスクリーンに映ってもすぐ別の場面に変わってなんの手触りも残さないまま消えてしまい、かわりに顔と映画についての言及を見せられ、呆然としてしまった。奇跡、個人の記憶、眼差しな>>続きを読む

ビリー・ザ・キッド/21才の生涯(1973年製作の映画)

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自分も自分の友人たちも、関係性も、昔からなにも変わらないまま、制度だけが変わって、「法律の味方でいるのは楽だ」と旧友と殺し合いをすることになる元ごろつきの保安官の人生が、ボブ・ディランの弾き語りで要約>>続きを読む

ソナチネ(1993年製作の映画)

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一年間仲良くしてくれた院の同期たちと宅飲みしながら観た。楽しい時間だった。みんな遊びにハングリーで素敵。

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

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父親的な存在が女子供に物と名前の関係を歪めて恣意的な秩序を植えつけ言語世界から疎外することで支配しようとするのとか、しつけをしたがる人がしつける相手に素手ではなく憎ませたいものをワンクッションとして挟>>続きを読む

陽炎座(1981年製作の映画)

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松田優作超かっこいい。モチーフの隣接関係を作りまくって揺るぎない世界を構築する清順美学、素敵だ

狼たちの午後(1975年製作の映画)

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うわあなんだこれ、超いい映画じゃん。センシティブな個人の生が行き着いた自分だけの小さな暴力が、結果的に警察権力に対する新左翼的な問題意識になって、本人の意思とは関係なく色んな問題を巻き込んで可視化して>>続きを読む

カトマンズの男(1965年製作の映画)

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直近の締切になんも手つけてないときに観てしまい、罪悪感がヤバい

獣人(1938年製作の映画)

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捉えどころがないが、汽車が走っているだけでいいなと思えるような映画だった。

マンマ・ローマ(1962年製作の映画)

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戦後の焼け野原にバラバラと建つ郊外の団地の風景の憎たらしさ。破壊された土地に生きる世俗的で罪深い人たちの清らかさに神がするように愛を向けたのが『カビリアの夜』なら、これはそのもっと残酷な変種。奥行きを>>続きを読む

カプチーノ街から来た人(1987年製作の映画)

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アーラ・スーリコワは1940年ウクライナ生まれの女性監督。西友が主催した1991年の「ソビエト女性映画人週間」で、ムラートヴァの『無気力シンドローム』とともに日本で上映されたらしい。
 
西部開拓時代
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さすらいの二人(1974年製作の映画)

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質問に対しあなたがなにを答えてほしいのか知っている。もし会話が成り立つとしたら、あなたが素直な心で話し、私がそれを信用するときだろう。習慣から出られない男が習慣を捨てられないまま他人の人生を生き始める>>続きを読む