ビッグビッグビッグマフさんの映画レビュー・感想・評価

ビッグビッグビッグマフ

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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

3.6

とっても胸クソ だけどちょっとこじらせたことがある人なら多少なり共感してしまうだろう…

胸クソと雑に言ってしまったが、要は堕落の体現者とそれに巻き込まれてしまった人の物語だと思う。この"堕落"を共
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クラッシュ 4K無修正版(1996年製作の映画)

3.6

ド変態映画。ドをつけたのは、エッチ方面の変態ではなく、その類の変態を超えた別次元の変態だからです。

こういう異次元の変態の人の気持ちって想像することもできないし理解することもできないんだけれども、こ
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.8

聴こえなくなる主人公が元々バンドマンであり、かつ、がっつりヘビーオルタナ系のツーピースバンドというのが辛い。
聴こえなくなる描写が映画の音響効果を利用したもので、観客に追体験させる力が凄まじかった。
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

4.0

初っ端からリストラ、父の死、しかたなしに父の形見のキャデラックでロードムービーへ突入。
その道にも次から次へと悲劇が主人公に降りかかる。悲劇が悲劇を産む。悲しみの自家発電。恐怖のピタゴラスイッチ。
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

異色作。
撮り方もかなりジメっとしており、サスペンスとドキュメンタリーの間のような空気感が終始漂う。
何が面白いか?と言われたら言語化するのは難しいけれど、映画ならではの魅力にあふれた作品だと思います
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.8

いわゆるお仕事ムービー。
エアジョーダン誕生のお話なので、nikeファンはめちゃくちゃ楽しめると思います。
それぞれのキャラクターがただのお仕事ムービーを魅力的な映画に昇華しており、インテリヤクザよろ
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カンフー・パンダ(2007年製作の映画)

3.7

ストーリーはまぁそうでしょうって感じなのですが、パンダ×カンフーアクションがかなりいい感じです。仲間たちのアクションも含めて、こういうかわいいキャラクターがバキバキのカンフーを炸裂させる様はめちゃ楽し>>続きを読む

町田くんの世界(2019年製作の映画)

3.7

いわゆるナード青春モノなので、そっちの感じが好みの人なら楽しく見れる作品だと思います。
特筆すべきは後半の超展開。
はっきり言って破綻寸前の要素をぶっ込んでくるのですが、前半がリアリティを持って丁寧に
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ベン・ハー(1959年製作の映画)

4.0

予算ぶっ込み脳筋×キリスト教。
とにかく資本を突っ込みまくった結果、いちいち画が凄すぎます。し、そんな強力すぎる画に負けないキャストもさすがだと思った…もうこんな作品作れないだろうな。
ジャケットにも
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.7

ワンシチュエーションもの。
結構この手のやつは出尽くしたんじゃないか…と思いきや、中盤以降アっと驚く仕掛けが何度か出てきます。特に後半の仕掛けは、他ジャンルでは観たことあるけれど、このジャンルで取り入
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トラスト・ミー(1990年製作の映画)

4.6

初見ハルハートリー、めちゃくちゃ好みでした
ポップでシニカルなのに絶妙に漂う死の匂いはウォール・フラワーや汚れた血に通じるところがあるかも。
ボーイミーツガールものではあるけれど、そこに家族愛や恋愛観
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ハードロック・ハイジャック(1994年製作の映画)

3.8

小学生が考えたようなプロットなんだけど、そこに一点の濁りもないのが逆に凄すぎる
どんなものも貫けば美しいんだな…
実はソリッドシチュエーションものとしてもなかなかの出来だとも思きました。
ハムナプトラ
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.3

大昔の作品なのにまったくそれを感じさせない秀逸な脚本。それはやはり主演の魅力と、その説得力を補うメタ的な彼女自身のキャリアだろう。
"シンエヴァ"や"君たちはどう生きるか"など、現実と空想の境界がなく
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BOY A(2007年製作の映画)

3.7

この手の物語は今までもたくさんあったように思うが、この作品の特筆すべき点はその静謐で繊細なムード。
更生した若者に未来はあるのか?という問いはどうしたって答えが出しづらいテーマではあるが、それを不純物
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彼女は夢で踊る(2019年製作の映画)

4.0

掘り出し物!そしてレディオヘッドのクリープ公式ライセンス作品。
古き良き時代の劇場ものっていう点で浅草キッドと重なる部分あるが、こちらはノスタルジック+恋愛ものというところでフランス映画のような空気感
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怪物(2023年製作の映画)

4.1

悪意を純粋に描き切る…つまり人間にある目を背けたくなるような感情や不条理を直視させることに真摯な映画だと思った。
それだけで成立させている映画も多々あるが、この映画はその先にある美しさまで到達している
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

宮崎駿がファンタジーという表現技法を初めて自分の人生を表現するために使った作品という印象。
節々から漏れ出るパーソナルな感情や終焉に向かっていくテーマが垣間見えるのに、ただの私小説に全く収まらないのが
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.2

2010年から2020年にかけて映画はさまざまな方面で進化したと思う…中でもインターステラーやスパイダーマンマルチバース/ノーウェイホーム等、映画でいうところの"セカイ系"はめざましく発展し、かつ人気>>続きを読む

男たちの挽歌(1986年製作の映画)

3.8

ゲキ渋
最近の進化したアクション映画と比べると多少見劣りはするものの、圧倒的な男臭さと匂い立つハードボイルド感が○ こんなおじさんになりたい

リアリティのダンス(2013年製作の映画)

3.8

どんなに王道っぽいストーリーでもしっかりヤバ描写が入ってくる、抑えきれないこの人の性癖を感じる。その名はポドロフスキー…

ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.8

終始不穏。明確に怖いものは出てこないのにジトっとした嫌な空気が漂うシチュエーションもの。
そこにエロがプラスされるとちょうど良い飴と鞭になるんだなぁーと思う良作。

エスター(2009年製作の映画)

4.0

しっかり怖い、しっかりアイデア。
ホラー映画はアイデアか突き抜けた作家性がないとやっぱおもろくならないんやな…と改めて思うスタンダードになるべきホラー。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.2

ポリコレに食傷気味なファミリー映画シーンに風穴を開けるエンタメ200パーセント映画。
これがみたかった…をひたすらにやってくれます。の割にストーリーもそれなりに骨子がある。
こんな世の中だしこういう映
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.8

正義の味方とは?をリアルに問うてきた昨今のアメコミに対してのカウンターシリーズ、GOGの最終章。

相変わらず人はバカスカ死ぬし、自分たちの幸せしか考えていない向こうみずなやつらの究極に実存主義な映画
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コーチ・カーター(2005年製作の映画)

3.8

バスケ版ドラゴン桜
社会問題×バスケの組み合わせって案外初見かも…サミュエルのこういう演技久しぶりで○

イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

4.1

前作も最高に好きだったイップマン。
まさかの二作目も最高のパターンです。

前作同様、胸糞悪さを煮詰め上げた極悪なやつらが最高。最強の男イップマンがただただ無双。

2本目にしてわかったのは、これは異
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

タイムリープ物×お仕事物

ありそうでなかった組み合わせです。ほぼオフィスのみで展開されるバリバリのソリッドシチュエーションものでもあります。のに飽きない。

ざっくりしていながら絶妙にツッコミどころ
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イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

4.3

アクション映画に求めるもの。
それはアクションの面白さだったりド派手な映像だったり…いわゆるエンタメ的嗜好だと思っていました。しかしそれだけでは足りないのだとこの映画で思い直すことに。

もちろん格闘
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.4

エンタメとしては面白かったけどテーマに共感できなかった。

"社会不適合"という枠を作ってそれを肯定することは一見素晴らしく思えるが、それが主流となった時に今度は社会に適合している人たちを否定すること
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.7

話めちゃおもろい このタイプの映画の最終形態といった趣き。もうちょい引きのある見せ場があった方が好み。

ディザスター・アーティスト(2017年製作の映画)

4.0

創作の辛さと尊さをウィゾーが身をもって教えてくれます。エドウッドとセットで見たい。

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.9

愛の極北チャレンジ系映画。
冒頭の鼻毛カットのシーンで性格が伝わるの、すごいのでは。

ブロンソン(2008年製作の映画)

3.5

もちろんテーマも面白いし印象に残るシーンもたくさんあるけれど、やりすぎてわざとらしさの方が気になる場面も。相性を問いそうな作風。

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