ねむたいさんの映画レビュー・感想・評価

ねむたい

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恋の門(2004年製作の映画)

3.9

B級そのものというか映画としては本当に面白くないんだけど所々心から笑ってしまう部分があってこういう映画に出会うためにサブスク課金してるんですわという気持ち サブカル漫画のえちえちヒロインやらせたらピカ>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.3

一人称独白形式の小説って映像化難しいけど逆に無限の可能性を見せつけてもらえて快感だった
イチの雰囲気がぴったりすぎる

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

ああどうしようこの胸の昂りをうまく言葉で表現できない、3時間が一瞬、ひとつも無駄なシーンがない(どの映画もそうだけど)

人工知能と決別した人類による惑星戦争がまさにいま加速していく瞬間を目の当たりに
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.3

部屋の片隅にひっそり出来た、春の柔らかな日差しを重ね合わせたみたいな陽だまり。
そんなあたたかな空気感をこの映画は一貫して纏っていて、そのやさしさに救われた人がきっとたくさんいるのだろうなと思う。

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

5.0

最高、最高最高最高最高
この頃ってまだ男の加害性を笑って嗜めるような悪質な寛容さが染み付いた作品で溢れていたはずなのに、まともな視点で作品に向き合うエネルギーを持つ人がいつの時代にもいてくれたことに救
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.8

素晴らしかった
子どもに最も必要なのは、おねしょしたシーツをきれいに取り替えてくれる愛情と、並木道を思いっきり駆け抜けられる自由だ
子ども時代に「私はこの家に邪魔なのかもしれない」と思ったことのある者
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

まるでジョニデウォンカの若かりし頃をシャラメが演じるかのように盛大プロモーションされてるトンデモ映画
そもそもウォンカに母親がいる チャリチョコのウォンカは親の愛を知らないまま大人になってたもんね…
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

4.8

付き合いたての輝かしい日々と、関係に亀裂が入ったその後を交互に映し出す手法の作品はいくつか観てきたけど、そのどれもがいまだ癒え切らない傷に狙いを定めて塩を撒いてくる
すべて大人としての行動であり選択な
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.3

怪演、でした
純粋な我武者羅と現実の不条理に雁字搦めにされ、それでも突き動かされずにはいられない全く綺麗とは言えない姿にも、そんな生き様に諦念やら嫉妬混じりの羨望の視線を送った自分にも、心当たりがあり
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

若く美しい身体と新生児の思考で世界を眼差し、誰にも何にもどんな制度にも縛られない生き方を切り拓いていく
かつて(そして今でも)男性による支配下でしかなかった女性の性を、しっかり女性のものとして描いてい
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

繰り返しの日々は、丁寧に手作りした生活を積み重ねた先にある豊かさの結晶
少しずつでもたしかに起こる変化と些細な美しさの発見が、穏やかな細波のように私たちの心に押し寄せ沁み渡り、また何食わぬ顔でいつもの
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市子(2023年製作の映画)

5.0

汗ばんだ掌でずっと臓器を撫ぜられているような、そんな作品だった
こんなにも鈍い痛みと昏い爽やかさが同居する夏を私は知らない
身体が鉛のように重たくて 劇場が明るくなってもしばらく動けなかった
この映画
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.2

これはきっと、それぞれの胸に大切にしまっている家族の記憶を補完してはじめて完成する作品なのだと思った
父親という存在に強いトラウマがある私はまだこの映画を真正面から受け止めることができない

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.6

鮮やかな田園を駆け抜けた思い出と永遠に続くはずだった友情を壊したのが自分の手だと自覚した時、幼い心は到底それを抱え切れずにきっと崩れてしまう
大衆によるジャッジと偏見がどれだけ残酷な結果をもたらすのか
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.4

アクセスのしにくさに半ば諦めかけていたゴーストワールドを映画館で観れた!
ローテンションでモラトリアム全開のイーニドがファッション含めたまらなく可愛い
ナードな思春期を過ごした人々を包み込んでくれる、
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シチリア・サマー(2022年製作の映画)

4.7

ゲイフォビアを起因とする殺人事件を題材に描いたこの作品を、単なる悲劇的な物語として消費してほしくない、そんな想いが募って涙が溢れた
「秘め事にしていれば100年続けられる」
確かにそうかもしれないけど
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ボトムス ~最底で最強?な私たち~(2023年製作の映画)

4.0

クィア作品に対する目線と姿勢のステージが日本とは全く違うことを改めて痛感できる映画

イノセンツ(2021年製作の映画)

4.2

この世で1番怖い生き物は子供なのかもしれない

何者(2016年製作の映画)

4.5

演劇と絡めた演出が面白かった
有村架純キャスティングな時点でお察しだけど、瑞月を聖女化しすぎている

イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)

4.2

こういうひっくり返し方にしたか。
原作の方が好みだけど映画としてしっかり成り立たせていてこれはこれで良かった。

ガール・ピクチャー(2022年製作の映画)

5.0

多種多様な在り方が認められるようになった時代で、何度も間違えながら、アイデンティティを模索する少女たち。
最近は特にアセクシャルやアロマンティックを扱う作品が増えていていいなあと思う。
ミンミとエマの
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

5.0

ブックカフェで借りて読み、店内で泣くのを必死に堪えて読んだ、大前粟生さん著小説の映画化。
原作ファンとしてはどんな風に映像化されるのかと楽しみにしていたが、ぬいぐるみ目線のカットや所々で立ち現れる不協
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