ちゃ鍋さんの映画レビュー・感想・評価

ちゃ鍋

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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

2.9

子供はこのような作品を通してクリシェを学んでいくのだろうと思われた、

田舎司祭の日記(1950年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アキ・カウリスマキ「枯れ葉」でジムジャームッシュ「デッド・ドント・ダイ」を見た観客が「ブレッソンの「田舎司祭の日記」みたいだった」「いーやゴダールの「はなればなれに」だろ」と言って別れるなんとも滑稽な>>続きを読む

危険なプロット(2012年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

オゾンといいパリゾーニといい、オムファタール的な美少年に生活狂わされる物語は古代ギリシャ以来綿々と受け継がれているがなぜこうも普遍的なのだろう。
美少年の動機が完全に謎だったテオレマと比べて、危険なプ
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フィルム(1966年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『批判と臨床』でドゥルーズがべた褒めしているので気になり見た。
ドゥルーズが言っていた通り、バークリーの「存在するとは知覚されることである」を下敷きに、私はあらゆるものの視線を受け、あらゆるものに知覚
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美しい夏(2023年製作の映画)

2.5

原作はパヴェーゼの美しい夏。
個人的な感想としては、見た後に素朴に、スレてしまったな、と感じた。
自分の年齢的に完全なる非当事者とは言い難いが、しかし彼女たちとは明確な隔絶があり、中学時代に本作と近し
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テオレマ(1968年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

テレンス・スタンプを美少年だと思う感覚が無かったのでそんなに魅力的か?と終始思っていたが、作中では百発百中の魅力を放っており、どの点が彼の魅力だと思われているのか気になった。

突如女中が超能力を獲得
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キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

タランティーノ、カンフーとか侍とか好きな割には扱い雑でウケる。もっと間隙とか空気感を大事にして。あと日本刀が最強ウェポンとして出てくる割に扱い下手だしそこまで活躍しないのはもはや一周まわって好きだ。>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

タランティーノのやはりコミカルなシーン、ロマンス、アクションの緩急のバランスが上手い。有名なあの音楽が冒頭にあってアガった。ヴィンセントがミアの後ろ姿に投げキスするシーンめちゃくちゃすき。

ファビア
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ノーランらしい時間軸の錯綜した物語構成だったが、やはりこの作品も必要に迫られて記憶を手繰っていく中で過去が瞬くように登場しては流れていき、この錯綜したスタイルに合理的な理由を与えているのが良かった。>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

染谷翔太の演技の上手さにしきりに良さを感じていたが、特に彼がコーヒーを入れる時に少し眉を動かしたところががなんだかすごく良かった。

終わり方が好きすぎて、拍手をしながら良すぎ!!!と思わず口に出して
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ヤン・シュヴァンクマイエルは食べるという行為が露悪的に極めて気持ち悪く描かれる上に、他の描写もなかなかキショくて、しかしそこが良いのが面白い。見たあと食事をする気が失せるな〜と毎回思っていたのだが、こ>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

とてもとても良かった。全体として映像や音楽に柔らかさがあり、滋味掬すべき感じ。救いと言う程でも無いが緩やかなやさしみのある救済?包み込み?という感じがある。全ての救済というか包み込み?が愛や勇気によっ>>続きを読む

Firebird ファイアバード(2021年製作の映画)

3.2

この作品に限らずだが、当事者にとって喫緊の問題が物語として表現されるととたんに批評され、陳腐な物語として消費されてしまうことを改めて感じ、物語の功罪だと思った。体験の生々しさやクオリアをそのまま留めて>>続きを読む

モンキー・ビジネス(1952年製作の映画)

3.0

出てきたチンパンジーの賢さにしきりに驚いていた。

カサブランカ(1942年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ラストで安易なラブロマンスに走らず粋なダンディズムで終わらせていた点が、そのホモソ感も含めて個人的には好感だった。

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.0

面白い。PERFECT DAYSと比べ、この作品は顕在化する形で贖罪的な雰囲気が漂っており、ヴェンダース作品に漂うこの雰囲気は何に端を発するものなのだろうと思う。贖罪的な話ではありつつも、相互の懺悔や>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.5

概ね面白かったもののシネフィル仕草を強く感じる映画で、その点においてはそこまで刺さらなかった。なんというか外連味のようにも感じられてしまって。

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.2

すこしふしぎ、エンディングの感じは私は好きだったし、美少年かと思ったら美少女だった。

ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

3.5

音楽はもちろんパワフルで、映像がすごく良かった。ジョナサン・デミらしく納得。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

結局マイ・フェア・レディ的な展開で物語として凡庸に感じられたが、デザインや音楽はとてもよかった。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

2.5

綾野剛と原作の狂児のイメージはやや異なるものの、それが違和感として残り続けない良いキャラをしていた。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

素朴に日常に立ち戻らせる感じの印象もありつつ、ラストシーンの狂気的な笑いがそれだけでは終わらせない違和感があった。
木、影、木漏れ日がちゃんと伏線として丁寧に回収されていたのも好印象だった。また、夢の
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(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

服装の赤と青の対比を紫の光秀、赤の村重、青の信長の愛憎関係として解釈できたのが面白かった。最初光秀と村重の愛憎(+光秀に懸想する信長)として見ていたが、知人との会話で光秀の信長への愛憎(+村重に信長に>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.0

挿入歌以外はめっちゃよかった。柳楽をはじめとした演者の演技はもちろん、物語としても画面の構成の仕方としても完成度が高い。
子どもたちの性格の違いが対比的だし、社会から包摂されることも出来ずにどうしよう
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.2

主人公の女性がいいキャラで顔もよく、演技も上手く頭が切れてかっこいいのがよかった。対してシェフの方はの方は、俳優が狂気になりきれてない感じはあったがそういうキャラクタとして飲み込める範囲だったし、明確>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.2

日本の恋愛映画と言うことでそこまで期待せずに見たが、わりと面白かった。盲目的な恋愛のどうしようもなさには理解が及ばなかったが、すみれ的な女性を露悪的に描かず、あくまでどうしようもなさの中の一部にしてい>>続きを読む

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