たくはちさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

たくはち

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プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012年製作の映画)

3.8

3人の登場人物の視点で最初から15年間を淡々と時系列順に並べる直線構造はあまりスマートな脚本とは言えないと思った。それに加えて作品に話を詰め込みすぎて主なテーマが分かりにくくなっていたと思う。
特に序
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

4.0

軽快な音楽と共に走るロードムービー。自由を求めて奔走する若者の物語であり、強盗という社会的犯罪に手を染める姿を一種の青春の様に描いている。
しかしこの「俺たちに明日はない」は暗い面を持つ作品だ。自由に
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ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

3.9

犯人が犯行を企てる所から全てを画面に映し出し、最後は犯人を罠にはめて逮捕するという古畑任三郎的サスペンス構成。
衣装の色彩の使い方が素晴らしく、物語で重要な意味を持つ小道具の映し方や強調する作法に工夫
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サイコ(1960年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公だと思っていた女性が中盤で惨殺されるのには驚いた。
殺されるシーンのカメラワークとかが凄かった。
終始不気味な雰囲気が出ていて、見ている側の不安を煽るような音楽の使い方や脚本が良かった。

(1963年製作の映画)

4.0

一番面白かったのは鳥が襲ってきた事を住民がレストランで議論するシーン。理解に苦しむ鳥の襲撃に対し、宗教的な天罰を話に持ち出す者、自然科学の知識の上でしか物事を判断できない者、頭ごなしに殺戮を主張してし>>続きを読む

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.3

鑑賞前は、主人公がパパラッチの仕事を通じて狂っていき、痛い目を見る様な話かと思っていたが違った。警察官を襲って金目の時計を奪う冒頭のシーン。最初からすでに狂っている。パパラッチを始めた後もどんどん悪い>>続きを読む

裏窓(1954年製作の映画)

4.2

裏窓を覗くことに心を奪われる主人公。観る側も窓を覗くシーンに執着し、どんどん真相を知りたくなる。観ていた対象が迫ってくる時の恐怖は凄いものだった。音楽の使い所も良かった。

マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

4.5

人が社会で生きる以上、自由に生きれば孤独がつきまとうし、安定に落ち着いたとしても束縛がつきまとうジレンマ。結局人それぞれが自身のバランスで生きる道を選択していくし、そのように生きていくしかない…そうい>>続きを読む

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.3

なぜ結婚するのか?夫婦とは?家庭とは?この作品を見て色々考えさせられた。
今作では、別れた夫婦が親権裁判を通して初めてお互いの考えを交わし合い、自分自身の幸せとは何か考えるも最後は子供のために生きる男
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レインマン(1988年製作の映画)

4.3

父が亡くなり遺産を巡って初めて自閉症の兄がいることを知った主人公。次第に心が通じ合い笑顔で会話出来る関係になる様は決して作り物っぽい感じでなく自然で感動的なものだった。この作中のトムクルーズとダスティ>>続きを読む

月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.7

見えない所でブラック企業に飼い殺しにされる労働者を彷彿とさせる内容だった。
この映画は宇宙を舞台としているが、科学に忠実な体験型のSF映画とは異なると思う。普通に卓球をやってるシーン等があり、最低限の
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

3.7

反政府主義、過激派の人物vが裁判所を爆破して独裁政府に反旗を翻す所から物語が始まる。
仮面を被ったvが一人で多数の敵とナイフで闘う様なアクションが多めで、観ていて飽きなかった。
結局仮面の中身をみる事
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ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

4.4

ある事を引き金に、次々と起こる過ちの連鎖をまざまざと見せられた。優れた構成と役者の演技により、登場人物の心情が痛々しいほど伝わってきた。
地味に音楽も良く、組み立てにも無駄がないため、とても観やすい作
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ミスト(2007年製作の映画)

3.9

今までは後味が悪いと聞いて躊躇っていたが、鑑賞。
理解出来ない何かに怯え、宗教が栄える流れは一見奇妙だが、決してそうではなく、むしろ合理的に感じとても興味深い所であった。人物1人を括ってセリフごとにハ
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ボーン・アルティメイタム(2007年製作の映画)

4.1

シリーズ3作目であるが、今作が一番面白かった。

是非ボーンで続編を出して欲しい。

キリング・フィールド(1984年製作の映画)

3.9

ベトナム戦争の中、クメールルージュによるカンボジア支配とその凄惨さを描く作品。
カンボジア支配の様子が、アメリカ人ジャーナリストとカンボジア人新聞記者の立場から描かれていて、人種と国境、アメリカという
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ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)

3.5

カーチェイスのシーンがとても良かった。
前作あっての続編。
ただ、終わり方がパッとしない。
次回作への繋ぎ的な作品なのだろうか。

ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

3.7

戦闘シーンに緊張感があって良かった。
記憶喪失の最強の男というのが面白かった。

ドライヴ(2011年製作の映画)

4.3

冒頭の逃走シーンが素晴らしい。
暗く静かな緊張感と疾走するエンジン音の雰囲気が凄い。
ストーリーはアクション要素が強いが、全体的に、一つ一つのシーンが、凄く丁寧に撮られていて、よかった。
この監督さん
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ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

3.7

不思議な魅力がある作品。
歌と踊りが見所。
尋常ではない世界観に引き込まれたが、どうせならもっとクレイジーでも良かったかもしれない。

レオン(1994年製作の映画)

4.1

早いテンポでコマが進んでいく独特な感じに引き込まれてしまった。
物語が進むに連れて、冷酷な殺し屋レオンの人間味が垣間見えてよかった。
麻薬捜査官?にしてはゲイリーオールドマンの役はぶっ飛びすぎで逆に面
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

3.6

子供に夢と興奮を与えるような娯楽性があったジュラシックパークからは少し離れた印象。
恐竜が逃げ出してしまい、パニックになるのはお決まりだが、ジュラシックパークの時よりも恐竜が凶暴で賢すぎる。
一匹の恐
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スパルタカス(1960年製作の映画)

3.2

古代ローマ時代、奴隷制度の最中で自由を目指す男を描いた大作。
解放のため、自分の命を賭けるスパルタカスと仲間達の姿に、古代ローマ時代の人々にとっての自由への捉え方について考えさせられた。
I'm Sp
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エスター(2009年製作の映画)

1.0

父親アホか。
これに尽きる。

あと、怖がらせる為だけの過剰な演出が気に入らない。

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.9

自分には数しかない。数は確かな物を表現する…そう信じる主人公が、統合失調症を患い、自分が信じるものが何なのかすら分からなくなっていく…
作中に何度も出てくるが、彼は相当に幸運だった。
妻の存在が彼を助
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.8

認めたくないけど、人間のクソな性や、心情を思い切り表現している。
一見、登場人物全員クソみたいな奴ら。でも真の人の生き方や感情を表している気がした。
平凡って何だと思ったし、特別って何だとも思った。こ
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レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

3.5

何が起こるか分からない感じで、ハンニバルよりは見応えがあった。キャストが豪華。

ハンニバル(2001年製作の映画)

2.5

前作と比較して、残虐性や異常性を追求した唯の娯楽作品に成り下がった印象。その割には前作の方が恐ろしかった。唯グロいだけ。
あとはクラリス役がジョディフォスターから代わってしまったのが非常に残念…

25時(2002年製作の映画)

3.8

すっかりエドワードノートンにハマって鑑賞。
刑務所に収監される直前を描くという変わった物語。
その時間が近づくにつれて募っていく主人公の不安な心情がひしひしと伝わった。直前になってやっぱり不安になる感
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ダーティハリー(1971年製作の映画)

3.6

イーストウッドが刑事バッチを投げ捨てる姿がカッコよすぎた!
ラストも爽快。

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.3

この映画の、差別や怒り、残虐性など人間の汚い部分を徹底的に炙り出し表現されている点が見所であった。また、ノートン演じる、怒りに身を任せてネオナチに走るデレクの姿は迫真の演技だった。ラストは凄まじいが、>>続きを読む

真実の行方(1996年製作の映画)

4.5

とにかく恐ろしい映画だった。
エドワードノートン演じるアーロンの存在がこの映画を単なる法廷物映画とは異なる物にしている。法を司る事について考えさせられた。序盤、マーティンが「真実とは裁判での結果そのも
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.6

マジックで世界を席巻するエンターテイメント。ストーリーは単純だが、とても面白かった。
メラニーロランが可愛すぎ。

メメント(2000年製作の映画)

3.9

この映画の凄い所は、断片的に過去に遡る形式で成っている事により、映画を観ている側にも主人公同様に忘れ去られた過去について一緒に考察を促している点だ。一つ不思議な事は、主人公は短期記憶出来ないが、時間が>>続きを読む

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.7

3人の友と冒険に出る主人公。
中でも真の理解者であるクリスとの関わりが物語に深みを与えていた。親友とは何かについて考えさせられた。