ヘアバンド侍さんの映画レビュー・感想・評価

ヘアバンド侍

ヘアバンド侍

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Saltburn(2023年製作の映画)

3.4

普段の会話でさえも触れる事のない
ましてや映画や作品に落とし込む事さえ
されない様な禍々しさを突き詰めた映画。

極端な誇張がなければ、
誰にでも存在し得る妬みやずる賢さを
内包したような話だった。
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.0

この切り口は、斬新すぎた。
流れる様に主人公の視点で話が進み、
(YouTuber出身の監督らしいけど)
無駄な意味深シーン等は最小限に、
謎が謎を呼びながら感情移入させられていく。

ラストシーン、
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.2

思った以上に頭空っぽにしても見れる
コメディだった。
ジャケットが不穏なスリラー感出てるけど、
ど真ん中でコメディやってる。

ベタ中のベタだけど、娘への対応が
雑過ぎる所とか、
最近話題にもなってる
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スラムドッグス(2023年製作の映画)

3.1

犬版のソーセージパーティ。

動物を飼う時は責任が伴うをテーマに、
ひたすら犬あるあると
ど下ネタの冒険活劇が繰り広げられる。

喋る犬系をメタ的に捉えており、
こういう系統の映画である事を自覚してる
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.4

とにかく一回でも良いから勝ちたい。
これが全てだろうな。

とにかく頑張る人ってかっこいい。
心血注いで夢中になって、周りも見れなくなるくらいに必死こいてもがく。

結果が伴わなくても、世界は回る。
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.8

解釈の幅は人次第、狂人の頭の中は誰にも分からない。
筈なんだけど、狂人構築の解体新書みたいな作品。

えぐみの凄い貧困層に巣食う闇。
民衆が扇動する暴動。
皮肉に満ちた弱者をネタにする風刺。

決して
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

無骨で不器用なおじいさん。
全てに対して怒りに満ちていて、
世界で唯一大切な奥さんがいなくなった今、何にも価値を見出せない。

それなら命を断とうとした辺りから、
何気ない日常や出来事の延長線上、
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ハロウィン・キラー!(2023年製作の映画)

2.8

新しいものは感じなかった。

タイムトラベルで過去を変えるっていう
既存のフォーマットに対して、
斬新な手法や切り口はなく、
どちらかというとこの設定だとこういう事気になるよね?この映画ではこういう設
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アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)

3.6

あらゆるドラマをボクシングの試合に盛り込めるからこのジャンルは当たりが多い。

俳優力で言葉にならない一挙手一投足から
滲み出る想いや感情。
積み上げたドラマがボクシングで投影される。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.6

序盤の緊迫感はゴジラびいきを差し引いても凄まじかった。
序中盤の喉元まで命が脅かされる襲撃は屈指の緊張感。

全体のストーリー展開が敷島中心に
分かりやすく推移していき、
心地よく観ることができた。
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天使のくれた時間(2000年製作の映画)

4.5

家族の大事さ。
後悔しても、過去は変えられない。
でも気付くことはいつでも出来る。
常に遅い事はないんだと気付かされる。

珍しく邦題は好き。
だけど、やっぱ原題がいいね。

ラストカットが映画史上随
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.8

クッパのハスキーラブソングがクセになる。

スーパーマリオブラザーズをここまで現代要素組み入れつつ、面白いアニメにしたのが凄過ぎるな!?

それぞれのキャラに映画ならではの個性が感じられてすごく良かっ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

視覚的に理解できる内容はないし、
会話の内容はカオスで断片を見ると、まとまりが無いように感じたり、、、。

それなのに、泣ける。爆泣きしてる。
感涙してる。なんでなのか。

きっと誰もこの映画の世界観
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.8

初作の衝撃から早数年。
最強の元暗殺者に絡むど畜生をとんでもない執念とリアリティ満載のガンフーでぶちのめす。
まだこのフォーマットが残ってたかというくらいにシンプルかつ爽快な逆襲劇に心震えた。

愛し
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.4

最後まで二転三転して面白かった。主人公が暗過ぎる。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.8

シリーズ経るごとに面白く、感情深く観れる。
クロスオーバーを敢えて意識し過ぎず、徹底的にこだわってシリーズをシリーズとして完結させている点が良い。

いろんなサイドストーリーや関係性の堆積という、MC
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.5

この映画の節々に余白があるから、自分を投影出来る。
青春や感謝や懐かしさや心地良さや後悔。

この映画は観る個人の投影によって完成される気がした。
人間味や人間が故の余白。

今の自分に投影出来るもの
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RRR(2022年製作の映画)

3.8

理屈っぽくない人と感情的になりたい日に観て欲しい映画。

ストーリーよりも、起承転結を究極に誇張した最大スケールのアクション映画。

Pearl パール(2022年製作の映画)

3.1

ある意味パールはすごい素直で
倫理を説いてくれる人がいなかっただけなのではないかと感じてしまう。

ぱっと見でスターを夢見るシンデレラストーリーの皮を被りながら、
大事な部分が欠如した
人間の限界点や
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.9

ずっと何言ってるのかわからなかった。

リアルタイム世代の人にとっては分かるあるあるや当時の特撮の粋を集めた雰囲気を感じるけど、どうしても自分が世代ではない分、そこまで熱くなれる展開やシーンはなかった
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

ギリギリを攻めるアクション。
列車アクションは数あれど、
使えるものを全て使う真骨頂。

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.1

『地味な人生だったな。もっかいやるか?』

邦画コメディの新境地。
タイムループ物の新時代。
古き良きテーマの斬新な表現方法。
深いコントでも見ている様なテンポ。
ちょっと頑張りすぎな人に送る応援歌の
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.4

いつまで経っても海外から見た日本のイメージは、
奇抜な髪型、ネオンな雰囲気、アニメ一色の趣味文化で止まってるんだろうなって
定期的に日本を扱った洋画を見て感じる。

しかし、この映画に関しては、
コメ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.2

今年映画館で観た映画で1、2を争う面白さだった。
ピール作品、前作までも勿論観てきたけど、
今作で一生ついて行こうと決めた。
多弁にインタビュー等で制作意図や描きたいものを語る監督だから、自分の感想は
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

1.7

ニコラスケイジだから成立する映画なんだろうな。
ストーリー性を求め過ぎてしまい、
この映画の供給と自分の需要が合わなかっただけだと思うけど、
B級のカメラワークと主人公以外の人間キャラの
これまた分か
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.7

今年観た映画で余韻はNo. 1。
エンドロールは特にすごく良かった。
結局、どんな事があっても、その後に何の変哲も日常や経過する時間の流れって止まらないんだよな。
ハッピーだろうがバッドエンドだろうが
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.1

映画ってこれだよな、と感じずにはいられない。
小手先じゃない。
人間ドラマやアクションの中で、どうすれば人って熱くなるのか惹きつけられるのか、
その教科書のソース元になってると言っても良い様な作品だと
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.8

前作のラグナロクから引き続いてソー系列映画の正解を見たような感覚。
MCUでも作品毎で雰囲気本当に変わるけど、
ソーに関しては、この作風が極地な気がする。

全体を通したユーモアの連続とシリアス展開は
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.2

カフェオレってあんな風に見えるんだ、

法律や一般的な価値観・常識等
のマジョリティは確かに大方正しい。
ただ、その『大方』から漏れた僅かな
欠片はどこへいくのか。

その欠片をとことん突き詰めた映画
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チューズ・オア・ダイ:恐怖のサバイバルゲーム(2022年製作の映画)

1.0

エイサさん出てなかったら観てなかったかな。

典型的なプロットなのかどうなのか、
レトロなビデオゲームを題材にして、
不憫な主人公が巻き込まれて、
何人か犠牲者作って、、、と
読めると偉そうな事言う訳
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

劇中音楽が本当に良い。相変わらず狂人役か内気な根暗演じさせたら右に出る者がいないポールダノさん。めちゃ好き。
音楽も相まって、バットマン最初の登場シーンは歴代最高だったと個人的には思っている。

敢え
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.5

ベターコールソウル観てるから、
より愛着湧いて追ってた作品。

活力なく人生を送るどこにでもいる
ダメダメおやじが実は最強だったら的な。

個人的には、毛色は微妙に違うけど、
ジョンウィックが大好きな
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余命10年(2022年製作の映画)

3.7

とても泣いたし、
映画館中に鼻水啜る音がこだましていた。

劇中の桜や想い出描写がとにかく綺麗で
ラストのワンカットは本当に
映画をまとめ切るかの如く心に沁みた。

ラストシーン彼は何処に向かうんだろ
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モービウス(2022年製作の映画)

3.6

意外と普通に楽しめた勢筆頭。

戦う動機や主人公への愛着も
話の流れでスムーズに見れたし、
いけいけもっとやれ的感情にもなれたので
ダークヒーロー映画として、
教科書通りの面白さがあったと思う。
同じ
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グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.7

1日ずつ大切に生きようって事をテーマにした映画は五万とあると思うけど、
改めてジョニーデップの存在感を感じる映画。

あと半年の命だと知ったらどうするとか
もっと一日ずつ尊く思って生きろとか
その辺り
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.1

最近こういったエモ映画が増えているのか
自分が好んで見る様になったのか
いずれにせよ、評判通りの良作だった。

どんなに辛い終わり方でも、思い出すのって良かった記憶なんだよなあと。
あくまで2人の回顧
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