このレビューはネタバレを含みます
まず、問題となっているラストシーンは、主人公と鹿の同化というシュルレアリスム的表現ではないだろうか。
作中たびたび登場する鹿、それはときには死体として、ときには花の前に登場する。花の前に現れ、最後でも>>続きを読む
期待はしないで鑑賞したが、結局なにをしたいのかよく分からない作品だった。
エンタメホラー自体は否定的ではないが、ホラーをきちんとやった上でエンタメに昇華してほしい。
超低級な『来る。』を見せられたよう>>続きを読む
マッチョ版へレディタリー。
事前にモデルの人物の経歴を調べてから鑑賞したが、主人公のたどる運命を知っていたとしても、あまりに辛すぎて本当に起きたことなのが信じられない。
ただ、お話としては、きちんと伏>>続きを読む
梶井基次郎の「檸檬」のようでもあり、ノンフィクション「天気の子」でもあった。
冒頭のプロメテウスの引用、ミクロワールドの抽象的イメージを撮影した映像にいきなりオッペンハイマーの世界に引き込まれる。だが>>続きを読む
二転三転もする展開がエンタメとして非常に面白かった。現実的にはありえないような流れも多かったが、お話としては良作だと思う。
サイコ役の岡田くん以上に黒木華が怖い。来る。などの作品でも感じたが、黒木華は>>続きを読む
北欧版PERFECT DAYSと言えるような作品。PERFECT DAYSほど美化されておらず、お上品な感じもないが、中年の恋愛が丁寧に描かれている。
フィンランドの寒々とした町の様子と2人の貧しさが>>続きを読む
初のガイリッチー作品、銃撃戦の撮り方にクセがある監督という前評判を聞いていたために、少し落胆してしまった。
戦争映画でありながら、エンタメ色が強く、戦闘シーンなども妙にドラマチックに撮っている気がした>>続きを読む
アリアスター作品の中でも特に謎が多く、コメディ色の強い作品。
正直ガッツリ下ネタなシーンも多く、自分は苦手な作品だったが、マライアキャリーの超有名な曲がかかる場面はつい笑ってしまった。
また、劇中劇の>>続きを読む
表現したいことはあるのだろうが、とにかく無駄に長い、その上うまくまとまっているとは言えず、なぜその場所に行くのか、なぜその行動を起こすのか、まったくの謎だった。
フィルムの暖かい質感が映画の雰囲気を作っている。役者陣も、鑑賞前は期待していなかったが皆ハマり役で、特に松村北斗は『キリエのうた』とはうって変わって、あのちょっと嘘くさい喋り方も役柄と合っており、魅力>>続きを読む
世間で評価されている程の感動はなかった。ゲゲ郎と陰陽師のバトルシーンは迫力があり、かなりの見応えだが、それ以外のシーンは平均かそれ以下な気がしてしまう。
内容としてもかなりエグいことをしているのに、そ>>続きを読む
漫画の実写化としては良作な気がする。IMAXで鑑賞したが、大画面でこそ広大な北海道の風景やダイナミックな戦争シーンが映えている。各キャラクターのキャストもハマり役で確実にこの映画の一つの魅力となってい>>続きを読む