KtkTさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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恋におちて(1984年製作の映画)

3.8

やってることは不倫、しかもお互いになので中身的にはまさに昼ドラなのだが何故か朝ドラをみてるような気分になる。
ロバートデニーロとメリルストリープはいい年の取り方をしてるのに2人の演じるあのぎこちなさは
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レック(2007年製作の映画)

4.1

物語の運び方と設定の組み込み方が完璧。カメラマン目線のPOVは視聴者があたかも自分でカメラを回しているかの臨場感。カメラマンの顔を全編通して一切映さないことや、余計な音楽を使わないのも、そこに狙いがあ>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

4.4

これは映画の教材にすべき永久保存版のホラー!
カメラワークはホラーの基本からこの作品独自の応用版まであるし、演出は良い意味で"ヤバい"。特にあの絵の演出は不気味さの中に格好よさが相まって鳥肌モノ。
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バベル(2006年製作の映画)

3.6

この監督と脚本家は内面を抉り取るかのような作品を書く。
21gにしろ誰1人悪人という悪人はいないのに、ただひたすらに不条理。この作品は一つの事件を4つに視点から描くが全てのパートにおいて不幸が訪れる。
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苦役列車(2012年製作の映画)

3.5

とんでもないダメ人間っぷり。
ひてすらダメ人間っぷりを見せられてると半周して、もの凄い純粋なだけかもって思わされるけど、結局もう半周して、やっぱりただのダメ人間だと思い直す。
ただ時々妙に共感できる瞬
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エイリアン バスターズ(2012年製作の映画)

3.5

男が集まるとロクな会話をしないのは確か。ノリと下ネタしかないあの感じはよくわかる。ただ、それで笑うのはあくまで身内の話であって、他の男たちが騒いでるのを見てしまうと引いてしまう。だからこの映画の前半は>>続きを読む

重力ピエロ(2009年製作の映画)

4.0

原作大好きだから映画化するときはどうかと思ったけど、これはこれでまた良い!
何年かおきにまたみたいなとふと感じてしまう。映画だと春の心情だとか考え方とかがあまり描ききれてないけど小説読んでから見ると脳
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スペル(2009年製作の映画)

3.3

嫌いではないけど突っ込みどころ満載な感じでまあ演出の実験的には面白い気がする。
ヒッチコックのような影を使った予感の演出は上手くはまってたけどCG系はちょっと酷かった。そんなはっきりと見せるよりは猫の
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

4.4

またこれは良い余韻の残る映画だった。やっぱり献身的な妻との愛の物語ってのはズルい。そんなものグッとくるに決まっている。
そのグッとくる要因となる前半の展開だが、親友は凄く魅力的なキャラでラッセルクロウ
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ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

4.1

世界観といい男のヘタレ感といい程よく共感できるのがいい。
この映画は凄い異質でおかしなバカップルを観ているはずなのに結構オーソドックスな展開をするから凄い引き込まれる。編集の緩急や引き画の使い方とかが
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海でのはなし。(2006年製作の映画)

2.3

宮崎あおいと西島秀俊のラブストーリーをスピッツの曲にのせて描くとかほぼ反則技を使いながらもまさかの底辺クオリティ。
カメラと照明に関しては怠慢でしかないし、スピッツの挿入曲のタイミングめっちゃ下手だし
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ルーム(2015年製作の映画)

4.7

多分予告編のイメージより遥かに辛く、苦しい映画。
色んな登場人物たちの様々な場面での行動に共感できるポイントがある。大人になるにつれて色々と考えてしまうし、だからこそ素直ではいられないあのやるせない感
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偉大なる、しゅららぼん(2014年製作の映画)

3.0

何とも言えない。
別に退屈するわけでは無いけど別段面白いところもない。展開の希薄さといい、カット割の感じといいコメディなんだろうなと思いつつも笑えないってのが率直な感想。世界観とか役者も面白いんだけど
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ヒミズ(2011年製作の映画)

2.8

色々考えてみたけど分からない。別につまんないって言うほどでも無いけど抽象的すぎてどう捉えたらいいか分からない。園子温も最初は前衛的な監督なのかと思ってたけど根幹は古い人なんだとしみじみ感じた。
それに
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

4.5

ラブストーリーものの映画の中で1番好きかもしれないし、ヒューマンものの中でもかなり好きな方。
主人公2人が両方とも精神的に不安定だから展開が読めないし観ていて飽きない。それでいて王道と同じ構図で攻めて
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小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)

4.3

これだけ純真無垢な映画はそうない。純粋な気持ちで純粋に正しいと思った通りに突き進む子供たちは最高に爽快。退治される大人たちも別段悪いことをしてないのに思いっきり悪役にみえるのがこの映画の良いところ。た>>続きを読む

四月物語(1998年製作の映画)

3.3

淡いの一言に尽きる。
松たか子が純粋過ぎるし、それをあの光で撮るから物凄く綺麗。そんな夢のある大学生活を送ってる人がいるんだろうかとひねくれた感情で観ていたのにも関わらずちょっと良いな、と思わされる。
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ロスト・イン・トランスレーションっていう題名といいラストといい凄く隠喩的な作品。
孤独感や疎外感の描き方が上手くてビル・マーレイとスカヨハが会話を交わした瞬間にこっちもホッとした。日本文化が海外からど
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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.3

リドリー・スコットの宇宙ものなのに誰も死なないとは驚きだ^_^;
これだけシンプルな物語なのに120分間一瞬の飽きもなかった。もの凄い絶望的な状況なのに暗くなりすぎずユーモラスに進んでいくあの感じは好
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

3.7

ザック・スナイダーワールド全開。ヒーローもののはずなのに暗くて重厚感のある映画。まあ今更派手にドンパチやった所でマーベルの二番煎じにしかならない訳だし方向性としてはアリ。
前半あれだけ丁寧にバットマン
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フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(2015年製作の映画)

2.7

良くわからないってのが率直な感想。前半は普通の恋愛映画っぽいし、画はめっちゃ綺麗だから良かったんだけど、そっからただの官能映画に変化し、終盤にかけては意味不明でしかなかった。
まだ理解するだけの人生経
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ソウ(2004年製作の映画)

4.6

ハンパない。ラストがカッコよすぎる。今までグロいのが嫌いっていうだけの理由で避けてきたけどさほどグロくないし、何で見なかったんだろうと後悔するほどの完成度。本当にまさかまさかのラストで、全然違う方向に>>続きを読む

パーフェクト・センス(2011年製作の映画)

3.0

ナイト・シャマラン監督的なパニックホラー系統かと思いきやまさかの切ない系恋愛映画。普通の恋愛ができない"ろくでなし"がようやく普通に恋をしたのに一つずつ感覚が失われていく。ラストをああするならもっと恋>>続きを読む

リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.2

繊細で切ないんだけど観終わった時に少しスッキリした気持ちになれる。
エディ・レッドメインの仕草の一つ一つが綺麗でものすごく女性らしさを感じるし、それを活かすかのように綺麗な画面構成をしてくる。撮照美術
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

5.0

これは神がかってる!
カットのつなぎとかカメラワークとか基本的な技法しか使われてないけどいちいちセンスが良くてカッコ良いし、台詞回しも計算されていて良い感じにこっちに予感させる。
終始姿を見せないカイ
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.6

絶妙な空気感で良い。
内容的にはドタバタ劇なはずなのに何だかのらりくらりと進んでいく。安定感抜群のカメラワークと時々見えるシンメトリー構図の落ち着きが妙に良い空気感を出していて、終始シュールな雰囲気の
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タイムマシン(2002年製作の映画)

3.6

時空トラベルものの、ど定番のSFアクション映画。あのメカ感といい、タイムトラベルの時の光かたといい男の子のロマンが詰まってる。
すっごくシンプルで分かりやすい話だし、登場人物たちの行動の動機が明確で分
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マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

4.1

オードリー・ヘップバーンは本当に観ていて飽きない。この映画では特に変わっていく主人公を分かりやすく表現している。第一部が変化、そして第二部に恋愛の要素を持ってきていて約3時間の映画だけど二本の映画を観>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.5

ただのアクション映画だと思ってたから意外だったし、思いっきり騙された。やっぱり映画作りの1番の醍醐味はこういう風に観る側に与える情報を的確に操作すること。きっちりやれば凄く完成度の高い良い映画になるし>>続きを読む

エレファント・ソング(2014年製作の映画)

3.5

予想外なのは予想外だし、終始先の見えない展開で飽きなかった。グザヴィエ・ドランの演じるあの異常なような狡猾なようなキャラクターが凄く魅力的で、一体何を考えているのだろうと興味を惹かれた。ストーリーもか>>続きを読む

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

4.0

不朽の名作ってのは正にこのこと。この作品には凄く沢山の"憧れ"っていう要素が詰まっていて一見羨ましいと感じるが、得てしてそれはあくまで社会的なものであって多くの人がそう言ったものに縛られていて自身の気>>続きを読む

私の男(2013年製作の映画)

2.8

物語が止まっては唐突に動き出し、また止まっては唐突に動き出しと進んでいく。止まってる時間が長くてストレス溜まるのと動き出した瞬間は理解に苦しみストレスが溜まる。結局最後まで曖昧な描写が多くて大筋は分か>>続きを読む

おみおくりの作法(2013年製作の映画)

3.4

『おくりびと』をロードムービー化した感じ?まあそんな雰囲気の話。出だしの葬式の羅列は好き。ただの引き画を並べてるだけだけどその異様さに興味がわくし、どこかコミカル。少し中だるみする感じはあるけど会話の>>続きを読む

JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

4.1

このテーマの話を重くせずポップに描いていながら中身も無責任にならない絶妙な温度加減が良い。
色んな登場人物に共感する要素があって割と幅広い層の人が楽しめる映画だと思う。
個人的に1番好きなのは会話。ウ
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.0

話自体はめっちゃ好きだけど、この話なら映画より舞台で観てみたいなって思った。
前半で周りからの好意が続いていたので中盤からは辛い。主人公に感情移入させておきながら主人公の唯一の願いに対してありとあらゆ
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