このレビューはネタバレを含みます
とことん人間の汚いところ、見たくないところを見せてくれる流石の吉田恵輔監督。
人が人を追い込んでどんどん歪んでゆく、本当に世の中って何なのだろう。
その中にも少しは救いもあったりして。
周りが見えな>>続きを読む
介護のみならず行政、司法など様々な世間の闇を垣間見ることができた。
誰しも当事者になりうるこのような問題を個人のみならず、社会全体がどのように捉えていくのか…
取り調べ時の二人のバトルは必見。
特に>>続きを読む
ストーリーというよりジョニーとジェシー2人の関係性に引き込まれる。
大人と子供、叔父と甥、ひとりの人間と人間…
作中の子供たちのインタビューを聞いても、それぞれが自分の意見を持っており、立派なひとりの>>続きを読む
全てを支配するような阿部サダヲさんの目に吸い込まれるような感覚。
それを受けて雅也が徐々に変容していく点も微細な表情の変化と共に描かれていた。ガラスに映る榛村と雅也の顔が重なって行く演出を含めて。
た>>続きを読む
自分の過去を見返して後悔し、子供にはこうであろうと未来を見据えることのできる作品。
親子の絆は何物にも代え難い。
豪快かつ繊細なやっさんを演じていた主演の阿部寛さんが非常に素敵。それを取り巻く人々も。>>続きを読む
なんかいつもとテイスト違ったけど、これはこれで楽しめる。
壮大なアクション映画w
城定秀夫×今泉力哉作品
やっていることは「愛なのに」に似ているが、監督が違うので全然見せ方が異なる。
インタビュー記事にもあったが、動の城定監督、静の今泉監督という表現が適切か。
本作は今泉監督らし>>続きを読む
城定秀夫×今泉力哉作品
脚本のお二人が男性だから当然といえば当然だが、男のダメな部分が非常に良く描かれている。自分に好意を寄せてくれる人が良く見える、バレてはいけないスリルを楽しんで不倫をするなど…>>続きを読む
芝居、映像、音楽それぞれが絡み合い、非常に美しい作品だと感じた。
一瞬で移り変わっていく季節のシーンも監督のこだわりがあり、しっかりと茉莉の歩んできた時間を観ることができた。ただやはり、茉莉と和人が紡>>続きを読む
一つの閉鎖空間内で完結する作品だが、5人それぞれの役回りが明確で会話のテンポや間がいいので観ていて飽きない。
笑いもできるし、感動もさせられる良作。
誰しもふとしたきっかけで過去を思い出して浸ってしまう。今が上手くいってないと尚更。
綺麗な過去があるほど苦しくなるけど、いい思い出は得てして美化されているのかなと。
作品の構成としては現在から過去を>>続きを読む
今からすると夢のような時代だけども本当にあったんだな。その時代を経験していないけども映像でみた光景が広がっており、再現度はすごかった。
このレビューはネタバレを含みます
生きる権利は保障されてるけど、死ぬ権利はないので人生に希望を無くしてもう死にたい人はどうすればいいのだろう。といった安楽死の是非を問うような内容は置いといて、それを利用して自分の欲求を満たすのは卑劣だ>>続きを読む
相変わらずの長回しだけど、それを長く見せない切り取りと芝居はさすが。
世の中は偶然の積み重ね、そして想像力によって造られている。
悩んでいる時、落ち込んでいる時、一人じゃないと思えるだけで救われることもある。
嘘から始まる物語ではあったけれども、あのスピーチでの歌は本心であり、SOSでもあったのかな。
従来のミュージカルのような>>続きを読む
原作は未読で鑑賞。
自律神経失調症と診断された和雄が運動療法として日々走り続ける。
その描写により自分を必死に保とうとしている様がよく分かるし、並走する高校生との関わりが良い。
この中では比較的子供っ>>続きを読む
ドキュメンタリーのような重厚な152分。
被害者、加害者、報道する者、される者。一体何が真実で何が嘘なのか。伝え方なんて簡単に捻じ曲げられるし、受け取る側にしてもそう。作中の由宇子のように、真実に光を>>続きを読む
心を優しく解きほぐしてくれるそんな映画。
これまでの今泉監督作品と比べ、かなり時の流れがスローに感じた。
登場人物1対1の対話シーンがメインで、かなりの長回しもあったが飽きずに観られたし、むしろ引き込>>続きを読む
ずっと一緒にいた娘に血の繋がりがないことを知っても一男はその娘を救うために全力を尽くす。そこにあるのは真実の愛であって、相手にもちゃんと届いている。血の繋がりがないと愛せない訳ではなく相手が、そして見>>続きを読む