Takatoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.5

樹木希林が「なんで男は今を愛せないのかねえ。いつまでもなくしたものを追いかけたり、叶わない夢見たり、そんなことしてたら毎日楽しくないでしょう。幸せってのはねぇ、何かを諦めないと手にできないもんなのよ。>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

5.0

面白すぎた!!!!!
できるだけ多くの人に前情報無しで観てほしい。監督是枝裕和、脚本坂元裕二、音楽坂本龍一で「間違いない」と思わせてストーリーは全く語らず少しだけホラー調にした宣伝、間違いなく功を奏し
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.5

王道フィルム・ノワールかと思いきや…ファム・ファタール側の純愛映画に変わっていくサスペンス・ロマンス。色遣い、構図が秀逸。

途中展開がスピーディーすぎて何がなんだかわからなくなるところがあった。そこ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.9

素晴らしいカメラワークと編集で語られる今までにないサイコスリラー成功者没落物語。これがブサイクおっさんの指揮者だったらそれを悪者にして、小気味の良い都落ち、搾取されていた助手の勝利、だったのだが…ケイ>>続きを読む

麻雀放浪記(1984年製作の映画)

3.8

目黒シネマにて「蒲田行進曲」と同時に鑑賞。

蒲田行進曲の後に作られたとは信じられない、戦後の焼け野原を舞台に米国占領軍の入り浸る東京の夜の町を白黒で描くピカレスク・ロマン。ギャンブルの「勝ち負け」を
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

3.5

目黒シネマにて鑑賞。
とにかく役者が常にどなりちらしているのに加えて音楽も鳴り響くので、映画館の音響では高音がキツくて最初は耳がなれず、あとは女性への酷い扱いが続くので、最近の映画に見慣れていると「嘘
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.8

白い画面の中で一歩引いた滑稽な目線で繰り広げられる雪だるま式の連続殺人。普通の人の普通の生活の中にある狂気。

「人生は近くで見れば悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」というチャップリンの言葉を映画にした
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

5.0

Beastie BoysのNo! Sleep! Till Brooklyn!!をバッグラウンドに子供達を助けるために船ん中戻るところで号泣

ターミネーター(1984年製作の映画)

3.5

三宅隆太監督のサクゲキRADIOで語られた、冒頭20分くらいのセリフなしで語られる設定説明の作劇の素晴らしさを体感。

時系列逆すぎるけど、「TENET」っぽいなぁ…と思いながら観ていた笑

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.3

「三つ数えろ」「ビッグ・リボウスキ」と同じ話と知ってたから雰囲気を感じながら楽しくみれた

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

ライダー周辺のデザイン、池松壮亮、浜辺美波、柄本佑が魅力的だった。話は2号が出てきてからアツかった。
ただ、シンウルトラマン同様キャラの深堀が一切無いというか、フリが無く、葛藤がいきなり描かれていて克
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

大好きな漫画をこんな形で映画にしてくれてありがとう、という気持ち。映画版BECKでモヤモヤした気分を十数年振りに晴らしてくれました…。絶対に映画館で見るべき。デカい画面で見るべき、ではなく、デカい音を>>続きを読む

レミーのおいしいレストラン(2007年製作の映画)

3.5

エブエブを機に鑑賞。これは都会に来た移民のメタファー?だとしたらエブエブで取り上げられるのも納得。味を色とリズムで表すところがピクサーっぽくて面白かった。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.5

青春映画好きとしては、プロムの夜、ロッカーが並ぶ廊下での、学校ヒエラルキーの頂点と底辺が衝突するシーンが、スリリングで最高でした。『桐島』のラストシーンを思い出しました。映画を撮ることで「神」のような>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.3

アジア系移民2世の子の親離れ、親の子離れ問題を、アナルプラグでスーパーパワーを得てディルドヌンチャクで戦う何でもアリのマルチバースで語る。

アジア系移民2世の家族に対する価値観の衝突は『私ときどきレ
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

思考実験の映像化。美しいカメラワークとジワジワと心に迫るストーリー。映画が日本の未来を変えることができるのか。

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.5

ファッション業界の男女差、奢り奢られ問題から始まり監督お得意の「気まずいあるある」だらけの船内、からのバビロン前半にはなかった「意味のある」ゲロ祭り。予告編で見せられた無人島での立場逆転劇以上に面白さ>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

3.5

コンプラや”意味付け”、に雁字搦めになった今の映画界をトーキーの撮影に四苦八苦する製作陣に例えて、映画は結局三原色と音だ!どんなクソ作品も”映画”という大きな概念の一部である、という監督のメッセージだ>>続きを読む

犯罪都市(2017年製作の映画)

3.5

ギアサードになった両津勘吉が韓国で大暴れする話

ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金(2013年製作の映画)

3.0

ボディビルダーによる実際にあった強盗犯罪事件を元ネタにしたクライムコメディ。ポジティブシンキングの功罪、よくある闇・アメリカンドリームを描く。
バカとポジテイブを掛け合わせた結果どうなるか。実は「ルフ
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駅馬車(1939年製作の映画)

-

歴史に残る名作、ということで観た。クライマックスまではよくあるバックグラウンドの違う人間たちが集まった時の人間模様を描く。これもしかしてインディアン襲ってこないんじゃね、とも思わせるくらい引っ張ってか>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

5.0

耳の聴こえない1人の女性の人生の葛藤を、淡々と描く。三浦友和が演じるボクシングジムの会長とのシーンは、スクリーンが優しさに溢れて、何故だか涙が止まらなくなった。映画館で観れて本当に良かった。まだ2月だ>>続きを読む

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.5

戦闘描写が悲惨すぎて、もう二度と見たくない…いい意味で(?)


高校時代、教科書で「第一次大戦で毒ガスの使用が始まり…火炎放射器や戦車がー、とか、トレンチコートのtench(塹壕)が前線に引かれ…」
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

1人の天才作曲家の人生、そして現代音楽と映画音楽の歴史を切り取ったかのような映画。劇中の「一音聴いただけで彼の音楽だとわかる。彼の優しさがこめられている」というコメントに納得。作中に登場した映画を映画>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.8

友人の弔いの旅。ラストが良かった。2人のことは2人にとどめる。他者は入れない絶対領域。原作漫画読みたい。

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.4

被害の深刻さ、世界的な運動につながった暴露、テーマ自体に価値がある。でもこの映画の凄さはそれに加えた「チーム捜査モノ」としての面白さ。クソだらけの世界でも、決断力があるリーダー、的確な指示をくれる上司>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

小さな島で歪み合うおっさんずラブ。最初は笑い話が、収集のつかない事態に。誰にでも経験ある疎外感と疎遠、そして喧嘩。対岸で起きている内戦そのものになっていく2人の関係の行方は…。

不気味な予言婆さん、
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.8

留学先で殺人罪で捕まった娘の無実を証明するために、アメリカの田舎からフランスに来たマット・デイモンが真犯人を相手に大暴れ!っていうあらすじからは想像もつかないようなヒューマンドラマ映画。1人の男の冒険>>続きを読む

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.5

今年はベタな映画をたくさん観ていきたい!シンプルで無駄のないストーリーに凝った作劇。面白かった!

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.6

映画館で観て良かった!
三宅隆太監督のこれは「北の国から」だ論が好き

RRR(2022年製作の映画)

3.5

伊集院さんのラジオの今年のベストバイ特集で紹介されてた。1番前の1番右しか空いてなくて捨てられたガムみたいな格好で3時間微動だにせず映画に食いついた、インドイギリス関係ない日本人の自分が「イギリス人コ>>続きを読む