コタロヲさんの映画レビュー・感想・評価

コタロヲ

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影裏(2020年製作の映画)

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映画館で鑑賞

色々な意味での“原作の難しさ”が、伝わる作品だったと思います。

「心を開く・許す」それは、ダンボールについたガムテープを剥がすのと同じであり、自傷的なものを持ち合わせている。
めくる
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リダウト(2019年製作の映画)

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映画館で鑑賞

サイレントのようにも感じましたが、何処と無く先鋭的であり、かつ古典的でもある。

大抵の場合、そこに明確な“意思”が存在しますが、この作品ではその“意思”が無いように思える場面が多くあ
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あなたを、想う。(2015年製作の映画)

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映画館で鑑賞

形成された“親コンプレックス”とも言えるものが、彼・彼女ら、そしてその関係性をも脅かすことになるが、対立するものとして、そのコンプレックスによって、繋ぎ止められていると言っても過言では
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地球はお祭り騒ぎ(2017年製作の映画)

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映画館で鑑賞

1つの車の中の二極化。

フツフツとした焦燥感を駆り立てられる異様な風の音は、本田の内界に吹く風の音で、その内界の音と、外界の豊かな自然音の交錯は、自己像を減衰させ、自分の存在自体が危
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

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映画館で鑑賞

“変化”と、付きまとう“過去”への贖い。

彼ら3人+1体それぞれが、変えられない過去を持ち、そこに何らかの罪の意識があり、引っ張られている。
突如奪われ、無くなったものに嘆き、向き合
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

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映画館で鑑賞

非常に生き生きとした色が印象的で、あのような色を、映画で見られること自体に感動します。
シャコもビックリです。

ゴッホの息遣いが聞こえ、「そこにゴッホが生きている」と思うと、嬉しくな
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お嬢ちゃん(2018年製作の映画)

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映画館で鑑賞

切り取られた日常に連続する矛盾。そんな感じがしました。

「一体お前は誰と目を合わせ、何を喋っているのか」

終始、発せられる言葉は自己満足と脅威の発散に満ちており、そこに想いや中身は
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

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映画館で鑑賞

今回は、銃と同じくらいにナイフを使っての戦いがあったように思います。
ユーモアも上手いこと挟んでいて、ハードなアクションを良い意味で砕いていたかなと思います。

途中、ジョンがもうジャ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞

堕ちたところは、愛すべき世界。

「狂ったやつ」「イカレ野郎」などではなく、“ジョーカー”こそが彼のアイデンティティ。(戻った)
これを尊重せず、否定するということは、多様性を認めない
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勇者たちの休息(2016年製作の映画)

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映画館で鑑賞

背中を登り、腹を下る。

これっていう目的は無いにしても、何かは探している。
そして、何かを探している間は、“若い”なと思いました。

過酷な峠を登るシーンから、シュールな休息のシーン
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7月の物語(2017年製作の映画)

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映画館で鑑賞

それぞれが抱くこと(自由・楽しさ・傷・病)が、交わろうとしたときに矛盾が生まれ、磁石の同極が歯痒いところでそれるように、彼らもそれてしまう。

“弾かない距離”を探し、保つことで等間隔
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ある船頭の話(2019年製作の映画)

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映画館で鑑賞

「なぜ生きるのか」ではなく、「なぜ生きてこれたのか」

そして、「なぜ生きてこれたのか」と考えるということは、「俺って生きているんだな」と感じるということだと思いました。

共感と呼ぶ
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ドッグマン(2018年製作の映画)

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映画館で鑑賞

情けが呼ぶ虐殺。

sosを出す場所がなく、あるのは守らなきゃいけない場所のみ。

“飼われている”という構図の下、様々な殺しが存在し、リードを握られている。
握られている以上、与えら
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パラダイス・ネクスト(2019年製作の映画)

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映画館で鑑賞

過去を悔い、朧げな今を生きる彼・彼女ら。
鮮明とまで言える記憶を通して連れていかれたのは、“埋め合わせ”の場所。
彼・彼女らだけの場所。

皆が持っている「自分だけの場所」
その「自分
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世界の涯ての鼓動(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞

全て繋がっているという事だと思いました。

全ての次元に、「流動」というものがある。
特にこの世・“あらゆるもの”の根源は、全てこの「流動」の中に存在し、意味付けされたものを使い掬いあ
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新聞記者(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞

言葉・文字には、「“エイリアン”がいる」と個人的に信じてきたのですが、この作品を見て、それが確信に変わりました。

内調のシーン。やけに青黒く重い色だったのは、内調がある意味別世界で、
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞

ジャックの黙示録だと思いました。

自分の中にある言い知れぬものを、形にし名付けて、操作できるよう目に見えるようにしたかった。だから“材料”に拘り、納得のいくまで破壊を繰り返した。
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月極オトコトモダチ(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞

「○○」関係。

この「○○」の中には様々な言葉が入る。
彼女ら(彼ら)が、キスをしたのも「音楽」の関係性であったから。それは、言わゆる「恋愛」の関係性と何ら変わりはない。(形式は)
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞

色んな意味での大迫力。

“芹沢魂”をうけたゴジラの「やってやるぜ」感が突き抜けるように伝わり、見ている側として、少し謙虚になってしまう程でした。

ギドラを“侵略者”だと見なしたとき
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レプリカズ(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞

どうとでも受け取ることのできる作品。

人間が超えては行けない領域。
言わゆる“神”に近づいてしまったウィリアム。怖いのは、彼にとって“当たり前”になり、そしてそれでお金が回ってしまっ
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

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映画館で鑑賞

今まで見て・感じていたものは「自分」じゃ無かった。

自分だけがうつる「鏡」を見ているのではなく、他者を通した「鏡」を見ることで、自分の世界(地球)に生きるものが増える。

「友達・恋
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ワイルドツアー(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞

少しの背伸びと純情。

悴んだ手を温めるのは、もちろん自分しかいませんが、そこを「トキメキ」に任せてみると、面白くなるのかなと思いました。

擽られる想いを舌先で感じると同時に、「実る
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞

苦い作品だなと感じました。

彼からしてみれば、「ただ興味があった」だけ。素朴な疑問から始まり、そこには特別なものなど何も無い。(自分と、子供のように。)

そこから来る「首筋を虫が伝
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ザ・フォーリナー/復讐者(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞

約2年前から待ちに待った今作品。

ある種の“ケジメ”を付けるために、写真・記事を燃やし“報復”を誓うが、決して精算されるものでは無い。

怒りや憎しみ、「何も守れなかった」という無力
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

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映画館で鑑賞

あの人のことが好きなのか。
それとも、あの人のことが好きな自分が好きなのか。

人は、潜在的に「言葉」によって何かを奪われ、解放を求めている。
その「愛」という言葉の呪縛から解放された
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風たちの午後(1980年製作の映画)

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映画館で鑑賞

「感情」で出来た作品。

溢れ出る「愛」と、滴る「嫉妬」。
そして、少し滲む「狂気」。
それぞれの隣には「純粋さ」がいる。

お互い分け与えていたのは事実。だけど、無いと有るとでは違う
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君から目が離せない ~Eyes On You~(2019年製作の映画)

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映画館で鑑賞

光という光が、やけにぼんやりとしており、まるで夢のように思えてくる。
健太朗が、彼女と共に居る時間を「夢のようだ」と思っていたからなのかな。

彼らは、この季節と共に巡らせた“恋”を通
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ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999年製作の映画)

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レンタルして鑑賞

男前すぎるガメラに痺れました。

「必要な犠牲」と言ってしまえば、それまでですが、何も感じないかと言われると、そういう訳でもなく。
“脅威”だと思うことで、押し付けてきた人間。その
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女優霊(1995年製作の映画)

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レンタルして鑑賞

底なし沼のような作品だと思いました。

謎がまた謎を呼び、その謎について考えば考えるほど、段々と曖昧になってくる。その曖昧さが、実に気持ちの悪いヌメっとした恐怖を植え付ける。
そん
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ポリス・ストーリー レジェンド(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞

ジャッキー最高!!!

娘や人質のために、奮闘するとジャッキー。
特に、中盤の本物の格闘家とのタイマンシーンは、アクションから感動が生まれた瞬間だと思います。

しんみりします。

レッド・ブロンクス(1995年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

レンタルして鑑賞

ジャッキー最高!!!

笑ってしまう程のえげつないアクションが続き、終始興奮していました。

あのお尻ズルムケは、実にスカッとしました。

左様なら(2018年製作の映画)

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映画館で鑑賞(大阪アジアン映画祭)

開けたところを、なぞっているような感じがしました。

リアルな日常と青春の中に、「漠然」がある。その「漠然」が呼び寄せる不安・疑問・焦り・蟠り。でも皮肉なことに、
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マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

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映画館で鑑賞

細部という細部まで毒々しい。ドラッギーが滲み出る。

赤・ピンクがかった世界が目の前に広がる。
それに拍車をかけるように、変態的なカルト集団のお言葉によって、終始劇場内はサウナ状態。
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運び屋(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞

ずっしりとしているのに、何処か軽やか。

嘘をつかず正直に話すアールに、「教えてくれないのね」と笑いながら言う妻メアリー。
全てではありませんが、2人の関係性が分かるが故に、胸を締め付
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グリーンブック(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞

粘りのある力強い作品だと思いました。

お互い自分自身の1部を重ね合わせ、“投影”している。この“投影”が彼らの関係をより強靭なものにしている。そんな感じがしました。

車のエンストで
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞

繊細な音が、化けているように感じました。

アスガーが、オリバーの状況確認を指示した時、“まだ希望ある”と、アスガーの目の前で赤く光るランプ。だが、すぐに赤く光るランプは消えてしまう。
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