TakuoAoyamaさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.5

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スティーヴン・キングの息子であるジョー・ヒルが原作者。道理で「スタンド・バイ・ミー」「IT」の少年成長エッセンスが強い訳だ。

そして「IT」では赤い風船だったが、本作では黒い風船。原作は知らないので
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前科者(2022年製作の映画)

3.5

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ドラマ版のその後として描かれる本作は原作にはないオリジナルストーリーで描かれる。そしてドラマ版よりもかなり重厚な内容となっている。

有村架純(阿川佳代)、磯村勇斗(滝本真司)、若葉竜也(実)、森田剛
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今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

3.5

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主題歌「左右盲/ヨルシカ」

前向性健忘により記憶をメモしながら生きていく日々というやや既視感ある設定だが、冒頭が病気の回復の兆しを告げられるところから始まるのは少し新しい気がした。

2人はもちろん
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とんび(2022年製作の映画)

3.5

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NHK版ドラマでは堤真一と池松壮亮、TBS版ドラマでは内野聖陽と佐藤健、本映画では阿部寛と北村匠海の新たなコンビで令和までの親子三代の物語にリニューアル。

昭和37年、瀬戸内海に面した岡山、広島の備
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5

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タイトルはデンマークの哲学者セーレン・キェルケゴールの著書「死に至る病」に由来しているという。本書に拠ると「死に至る病」に当たる「絶望」とは、「自己を見失った状態」「本来の自分から目を逸らした状態」と>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.5

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主題歌「エクレール/ジェニーハイ」

吉岡里帆の等身大の演技も、中村倫也の大物感を感じさせる登場シーンも良かった。そして高野麻里佳という声優さんが可愛かった。

断片的に挿入される「サウンドバック 奏
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.5

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Featured Track「Television Romance」
Theme Song「僕らの時代/Have a Nice Day!」

若気の至りを表現するかのごとく冒頭の窃盗シーンから疾走感あ
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.5

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不思議な映画。

何故彼に近付いて来たのか謎だった彼女や違和感ある不気味な両親を何かあるのではと疑っていたが特に裏はなかった。

大浴場の昼の顔と夜の顔。一見無理がありそうな物語だが、銭湯が死体処理の
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.5

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IMAX鑑賞。

プロの大人達がお金をかけて作った趣味映画といった感じ。特撮やウルトラマンのど世代じゃなければ、細か過ぎて伝わらないオマージュやディテールが色々あるのだろう。

シルバー単色だったっけ
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山歌(2022年製作の映画)

3.0

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試写会にて。

かつて日本の山々に実在した流浪の民・山窩(サンカ)。

財産、戸籍を持たず、時に蔑まれ、山から山へと自然の中で旅を続け、生きてきた彼等。竹細工、籠、箕を作り、直し、川魚を獲り、それらを
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.5

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Children of Deaf Adults.

実際に聴覚障害を持ち、ルビーの家族を演じた俳優陣の迫真の演技によって、その台詞や身振りは説得力を増す。

必ずしも健常者の家族の絆が希薄とは思わない
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.5

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生と死。
過ぎていく日々と止まったままの時間。
残された人間の描き続ける残像と残してしまった人の伝えられなかった想い。

冒頭、独特なタッチのアニメーションから物語は始まる。

具体的な語りはあえて抜
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インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~(2018年製作の映画)

3.5

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姪っ子の前で危うく泣くところだった。

養子3人を持つ監督の里親実体験が物語のディテールを支える。

最初は軽はずみな考え?自分達のエゴ?と思わせられもするピートとエリー。物語中盤まで必死に悪戦苦闘し
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瑠璃とカラス(2022年製作の映画)

3.0

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試写会にて。

『Hulu35 クリエイターズ・チャレンジ』
参加資格は35歳以下。新世代〈映像クリエイター〉発掘&育成プロジェクト。610組/849企画の中から選考を勝ち抜いたファイナリスト5名ら映
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鶴美さんのメリバ講座(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて。

『Hulu35 クリエイターズ・チャレンジ』
参加資格は35歳以下。新世代〈映像クリエイター〉発掘&育成プロジェクト。610組/849企画の中から選考を勝ち抜いたファイナリスト5名ら映
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速水早苗は一足遅い(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて。

『Hulu35 クリエイターズ・チャレンジ』
参加資格は35歳以下。新世代〈映像クリエイター〉発掘&育成プロジェクト。610組/849企画の中から選考を勝ち抜いたファイナリスト5名ら映
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まんたろうのラジオ体操(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて。

『Hulu35 クリエイターズ・チャレンジ』
参加資格は35歳以下。新世代〈映像クリエイター〉発掘&育成プロジェクト。610組/849企画の中から選考を勝ち抜いたファイナリスト5名ら映
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脱走球児(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて。

『Hulu35 クリエイターズ・チャレンジ』
参加資格は35歳以下。新世代〈映像クリエイター〉発掘&育成プロジェクト。610組/849企画の中から選考を勝ち抜いたファイナリスト5名ら映
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

MVも担当した松居監督。本作自体も長い長いMVを観てるような空間だった。

クリープハイプを聴きながら帰路に着き、帰宅後思わずジム・ジャームッシュの「ナイト・オン・ザ・プラネット」を観たくなる。

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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

オリジナルへの絶大なるリスペクトと共に現代に蘇らせた不朽の名作。魔法を掛けた張本人のスピルバーグは何とミュージカルは初挑戦。

「きっと、星のせいじゃない。」「ベイビー・ドライバー」のアンセル・エルゴ
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パリ13区(2021年製作の映画)

3.5

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試写会にて。

歴史ある建造物とモダンな高層ビル群が連なるチャイナタウンやフランス国立図書館で有名な再開発地区、パリ13区。

古都のイメージとは正反対の現代パリを象徴するこのエリアを舞台に、コールセ
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

キャッチコピー「信じれば、世界は変わる」
オープニング「HALLOWEEN PARTY-プペル Ver.-/HYDE」
挿入歌「夢の礫/秋山黄色」
エンディング「えんとつ町のプペル/ロザリーナ」
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

主題歌「ハイウェイ/くるり」

足の不自由な風変わりな少女と芯の通ってない普通の大学生の男の刹那的な恋愛物語。

ジョゼの真似したくなる癖のある話し方が最高。海の底から連れ出してくれたけど、あなたがい
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

主題歌「冬/FLOWER FLOWER」
「春/FLOWER FLOWER」


「本当は一番大事なとこから目そらしてて、それをごまかすために自分をダマすために、その場その場を"一生懸命"でとりつくろ
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リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

3.0

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主題歌「夏/FLOWER FLOWER」
「秋/FLOWER FLOWER」

東北地方のとある村の中の小さな集落、小森。

「他人に殺させといて、殺され方に文句つけるようなそんな人生は送りたくないっ
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エール!(2014年製作の映画)

4.0

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フランスの田舎町で酪農を営む聴覚障害を持つ家族の物語。

リメイク作品として後に有名になる「コーダ あいのうた」とは家族構成と家業は異なるが粗筋はほぼ同じ。

フランスの人気オーディション番組「The
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麻雀放浪記2020(2019年製作の映画)

2.5

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主題歌「Feel the BEAT/CHAI」

全編iPhoneで撮影したという麻雀×タイムトラベルのB級映画。

斎藤工のヒロインにチャラン・ポ・ランタンのもも、竹内直人にピエール瀧、的場浩司、ベ
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牝猫たち(2016年製作の映画)

3.0

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10分に1回の濡れ場が代名詞、あの伝説のレーベルが再起動"ロマンポルノ・リブート・プロジェクト"5人の映画監督が撮りおろす五人五色の極私的エロス。

3人の風俗嬢の群像劇。

とろサーモン村田がモラハ
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.5

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主題歌「春/折坂悠太」

冒頭伝統行事なまはげが子供達を怯えさせるシーンから始まる。

「東京はさ、男鹿と違うスピードで、忘れられるんだけど、忘れられなくて、バカでした。」

動き出す周囲といつまでも
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.5

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キャッチコピー「ウソを見破り、ウラを暴け。」
主題歌「Breakout/LITE」

池田エライザと松岡茉優が出演してるという神映画。大泉洋は嫌いだから二人に馴れ馴れしくしてるシーンはイライラする笑
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.5

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キャッチコピー「あの時も、あの場所も、あの人も、すべてがいまの自分に繋がっている。」
主題歌「燃え殻/馬の骨」

2007年にサカナクション「三日月サンセット」のMVを初監督し、以降MVを中心に活動を
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街の上で(2019年製作の映画)

3.5

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キャッチコピー「誰も見ることはないけど確かにここに存在してる」
主題歌「街の人/ラッキーオールドサン」
劇中歌「マヒトゥ・ザ・ピーポー」

下北沢トリウッドで鑑賞して、そのまま街に飲みに繰り出したら最
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.5

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震災の街と人間達。2つの喪失と再生を重ね合わせた物語。

「津波で全部だめになったんでねぇ。津波のおかげで新しい海になったんだ。」

ギャンブルから抜け出せない優しきクズ男、郁男を香取慎吾が迫真の演技
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.5

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主題歌「ハッピーエンドへの期待は/マカロニえんぴつ」

試写会にて。
黒島結菜、松本花奈監督登壇。

下北沢のスズナリ、高円寺の純情商店街と馴染みあるサブカル街は想い出の聖地にはもってこい。(個人的に
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生きちゃった(2020年製作の映画)

3.0

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不幸のドン底を彷徨うが、結局"生きちゃった"主人公厚久。

伝える人と伝えない人、伝えられない人。

同じシーンに出くわしたとしても言葉と感情表現は十人十色。

大麻やめろー!ダメゼッタイ!

静かな雨(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

足が不自由な行助と記憶障害のこよみ。
葛藤の中、優しく丁寧に生きていく不完全な二人の人生。

うん、池尻の鯛焼き食べ行こうかな。