小林さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

小林

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Dolls ドールズ(2002年製作の映画)

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繋がり乞食、老境のヤクザ、盲目の男、それぞれの愛にまつわるストーリーが四季折々の映像に乗せて語られる。頭抜けた美術に目を見張るが、それだけ。

菊次郎の夏(1999年製作の映画)

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自身の主演した『哀しい気分でジョーク』を叩き台している。母親の元にたどり着いた場面などその最たるもの。
まず『哀しい気分でジョーク』はビートたけしのキャラクター性に依存しただけの、ベッタベタな難病もの
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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

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前作より志が低いように感じるんですが…。前作より長尺な上映時間にそれが表れてしまっている。

キー・ラーゴ(1948年製作の映画)

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フロリダにあるリゾートホテルはギャングに乗っ取られてしまっていた。近づく嵐にギャングたちは苛立ちを募らせ、暴力を振い始める。主人公はいかにして戦うのか。エドワード・G・ロビンソンは、『犯罪王リコ』(1>>続きを読む

SAND LAND(2023年製作の映画)

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人間と悪魔が結託して幻の泉を見つける話。良くも悪くもふつう。印象に残る映画ではないかな。

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

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手厳しい意見になるが、LDHのPVでしかない。清水崇と中田秀夫は一生ホラー映画の呪縛から逃れられないと思うと、ある意味その事実の方が悍ましく、呪いだと思う次第である。

ダイ・ハード(1988年製作の映画)

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80年代当時は、シュワちゃんやスタローンといった筋肉モリモリ無敵のアクションスターの時代であり、ブルース・ウィリス扮するジョン・マクレーンのように、中肉中背で血と汗と愚痴をこぼしつつ弱みを見せるなんて>>続きを読む

ゼイリブ(1988年製作の映画)

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プロレスシーンがやたらと長いためネタにされるんだけど、ここは人の意識を変えることの難しさを表していて、個人的には名シーンだと思っている。

3-4x10月(1990年製作の映画)

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無気力青年がヤクザとの抗争という妄想を通して能動的になる物語とみた。
控えの野球選手とはいえまるでやる気の見えない青年は、やっとトイレから出たかと思うと牛の歩みを崩さず、試合の行われているグラウンドへ
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バービー(2023年製作の映画)

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冒頭の、赤ちゃん人形によって半ば強制的に母親にならざるを得ない、という象徴的なシーンからのラストの自分の意思に基づいて母親になるってのがあざやかに決まっている。個人的にはギャグ成分多めでよい。

イノセンツ(2021年製作の映画)

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完全に『童夢』だった。総じて両親が子どもに無関心の映画。それが要因となって大惨事へとつながる。ベンは日常的に母親から虐待を受けた結果、ああいう暴力的かつ倫理観の欠けた子になっちゃった感があって物悲しい>>続きを読む

ナポレオン・ダイナマイト/バス男(2004年製作の映画)

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スローペースなオフビートコメディの趣。テーマの核に二面性を据えているんだけど、それが最も顕著に表れたダンスシーンがピークかな。

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

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単純な筋書きのはずなのに途中でストーリーを見失ってしまった。映画の大半を占めるアクションがストーリーと分離している結果、追えなくなってしまっているんだけど、追えないからつまらないという訳ではない。映画>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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端的に言えば退屈だった。冒険活劇を期待していたのになかなか冒険へと赴かずウダウダ引っ張って冗長になってしまっている。

イルマ・ヴェップ(1996年製作の映画)

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ヌーヴェルバーグの象徴たる俳優、ジャン=ピエール・レオーがその時代に活躍したであろう鼻持ちならない気取り屋の映画監督を演じているが、露骨に揶揄されていて苦笑い。一方で頭の悪いインタビュアー(評論家?)>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

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主役のハリソン・フォードが老化のせいで全く動いてなくて悲しい…。準主役やら悪役やらはアクションをこなしているのに。撮影や編集がハリソン・フォードに動きを持たせようとフォローしているけれど、突っ立ってた>>続きを読む

ソナチネ(1993年製作の映画)

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村川組の組長村川は東京の一角にシマを持っており、莫大な収益を上げている。これをおもしろく思わない北島組の組長北島から、中松組と阿南組の手打ちを頼まれ沖縄へと飛ばされてしまった。次々子分が殺されていく中>>続きを読む

顔役(1971年製作の映画)

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はみ出しデカの勝新太郎がヤクザ組織を壊滅に追い込む!という単純筋書きだが、演出のせいで前衛映画と化している。例えば、クローズアップは本来見せるための演出なのだが、わざわざ隠すために用いるから分かりづら>>続きを読む

桜の代紋(1973年製作の映画)

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米軍基地から150丁の拳銃が盗まれ、警官2名も射殺された。奥村刑事(若山富三郎)は捜査に当たると、敵対する組織、西神会にぶちあたる。はたして事件は解決できるのか?そして西神会の壊滅は?
殺伐とした事件
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新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争(1995年製作の映画)

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在日中国人であり刑事の桐谷(椎名桔平)は、新宿歌舞伎町を根城とするチャイニーズ・マフィア、龍爪撲滅に奔走している。しかし弟が龍爪と関係を持っていて…。というのが大まかな流れ。オープニングのカットバック>>続きを読む

からみ合い(1962年製作の映画)

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大富豪の経営者が末期の胃がんに侵されてしまう。次々現れる隠し子たち。さて遺産はだれの手に?登場人物は欲望まみれの俗物ばかりだが、作品じたいは、クールかつシャープな映像にジャズ・スコアを乗っけていて洒脱>>続きを読む

悪魔の接吻(1959年製作の映画)

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途中で主人公がすり替わる展開は、『サイコ』(60)を思い出すが、こちらのほうが一年早い。ダイナマイトが"爆発"したあとからグッと盛り上がる。そこに行き着くまで少々退屈だったが。

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

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『ロッキー』のスピンオフとして期待すると肩透かしを喰らうこと必須である。まずロッキーが全く登場しない。言及すらされない。アポロがかろうじて触れられている程度。したがって、ロッキーやクリードシリーズに精>>続きを読む

最後まで行く(2023年製作の映画)

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雨天の中、亡くなった母親のためクルマを爆走させるクドウ(岡田准一)は、その道中に見知らぬ青年を轢き殺してしまい死体隠蔽に奔走する。しかし何者からか殺害現場を目撃されており、脅迫メールが手元に届いて…。>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

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サイコスリラーの犯人は終盤で刑事に見つけてもらって射殺なり逮捕なりされて解決とする展開が多いけれど、『セブン』では犯人が自首するという斬新さ。ここから展開が読めなくなってグッと良くなる。

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

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フランケンシュタイン風に撮っていて古典的作風になるざるを得ないが、見世物精神を忘れていないから最後まで楽しめた。

聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)

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聖闘士星矢は未読なのでなんの思い入れもないからなのか分からないが、わりと出来が良い気がする。とりあえず新田真剣佑の体付きがエロかったです。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

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不思議の国のアリスにわりと近い物語だった。穴に入ったら異世界へ飛んでしまうという。

AIR/エア(2023年製作の映画)

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逆境のNIKEバスケ部門が一発逆転すべくマイケル・ジョーダン獲得に奔走する。80年代のフィーリングの再現に終始するなら大した映画ではなかったと思う。ラストのスピーチの見せ方がかなり良い。他社のスピーチ>>続きを読む

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

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アメリカの好青年が怪事件に巻き込まれる話。
白い垣根と色とりどりの花々に、絵の具のように青い空、こちらに手を振る消防士と子供たちを先導する老婆の姿。アメリカの広告を思わせる映像が次々映し出される。今度
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

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黒澤明『生きる』に概ね忠実につくられていて、だったらリメイクの必要性なくない?と思う。違いらしいちがいで言えば、オリジナル版は人情から距離を置いているのに対し、リメイク版は人情をグイグイ押し出してくる>>続きを読む

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

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70年代から90年代にかけてのデヴィッド・ボウイの伝記映画。70年代のボウイは最高だったよね。逆に80年代の彼は微妙だった。とするのは同意。幾つかの事柄に関する彼の思索が興味深かった。