結果論ですが、やはり追加シーンはどれも不要なものばかりでした。
そうだよね、これらは削って良かったよね、やっぱり劇場公開版は完成度が高いよね、という確認のためだけに本バージョンはあります。
狭小空間ホラー。なのに、切ない着地なのが意外で良かったぞ!
得体の知れない密室からの脱出劇というのは『CUBE』みたいですが、こっちはもっともっと狭小で身動きが取れないくらいなので、よほど予算が無か>>続きを読む
グダグダな撮影現場でイライラ募って、最後は画面ビカビカでフンギャー!!
ノエよ、女の磔&画面ビカビカをやりたいだけの51分間だったのか?
中身は・・・ほぼ無いし、中編なので、ノエの他の長編作品と同等>>続きを読む
親子丼。
部分的なことですが、本作の「大胆な省略」には驚きましたね。
オッサンが自分の息子の恋人とズブズブ恋に落ちていくのですが、二人の出会いの場面はあっても、その関係に至るまでの過程がほぼ描かれな>>続きを読む
スウェーデン版と比較して
神秘性ダウン
親しみやすさアップ
舞台を「歴史の浅い」米国に移したことにより、北欧特有の静謐さ・文学性は薄れる。
引き換えに一部設定を簡略化したことと、より親しみやすさを>>続きを読む
ショーン・コネリー演じる艦長の動機が…ヨワイ!
旧ソ連の最新鋭の潜水艦の「ご乱心」を巡り、米ソ間の緊張が急速に高まる一本。
果たして艦長の真の目的とは?という点が観客を物語にグイグイ引き込むのです>>続きを読む
重厚で鈍重。
史上最も重厚な雰囲気を持つバットマン映画です。
しかし、重厚と鈍重は紙一重。
重厚感が雰囲気だけのもので、内容が伴いきれない場合、鈍重に感じられがちです。
僕の目には鈍重に映りました>>続きを読む
同窓会商法。
思えば過去10年くらい、ハリウッド映画はこの同窓会商法がずっとトレンドだった気がします。
往年の人気俳優が一堂に会する『エクスペンダブルズ』や、人気キャラが再登場するディズニー版『スタ>>続きを読む
うぬぬ〜?名作と聞いていたが??
本作は一種の「監禁映画」にして「ストックホルム症候群」の話だと思います。
夫に先立たれた主人公の女性エイダ(ホリー・ハンター)は娘と1台のピアノと共にニュージーラ>>続きを読む
幼女エスターが「そのツルツルのチンチンをチョン切るから。本当の使い方を知る前にね」との名言を残す映画。
でも、面白いのはその台詞が出てくる中盤あたりがピークでした。
孤児院から引き取った女の子が何>>続きを読む
サム・ペキンパー監督の『わらの犬』は史上最高の【寝取られ映画】だと思っています。
暴力の詩人とも謳われる同監督ですが、僕は本作も観たことによってペキンパーは【寝取られの詩人】でもあると確信しました。>>続きを読む
まずは何といっても、修道士見習いのアドソ君(クリスチャン・スレイター)の童貞卒業エピソードが強烈です。
聡明な修道士ウィリアム(ショーン・コネリー)に同行して要塞のように異様な佇まいのカトリック修道>>続きを読む
ざっくりと要約すると、愛する女性の四肢を切断して監禁する男が主人公という映画です。
主人公は外科医のニックという男なのですが、この人物の設定がなかなか興味深いですね。
裕福な家庭に生まれながらも、>>続きを読む
「難解な映画」の中にも①「理屈を超越した映画」と②「理屈が理解できないとツライ映画」があると思います。
前者は『2001年宇宙の旅』や『イレイザーヘッド』『アンダルシアの犬』あたりでしょうか。なぜそ>>続きを読む
幼女の虚言によって、幼児性愛者の烙印を押され、大炎上、村八分、集団リンチの刑に処される無実の男の話には「ナニコレひっでぇな」と思うものの、個人的に興味を抱くポイントが抜けているために、物足りないな、と>>続きを読む
犬や猫って去勢すると、食欲が増進するんですって。
一つの機能が失われると、ぜんぜん関係ない欲望の増進に作用するって面白いですね。
そんなことをボンヤリと考えさせられたのが本作です。
ある日突然、>>続きを読む
最大の謎は、ゆっくりと後を追ってくる「それ」が何を意味しているのか、に他ありません。
セックスを介して「感染」するので、性病やHIVの喩えだとも言われていたようですが、これは監督自身が否定、「ゆっく>>続きを読む
北欧のX-MENか、これは。
まず人間社会の中の少数の「異形者」を描いているという点が、本作と『X-MEN』の基本的な共通点です。「異形者」というのはもちろん本作でのトロル、『X-MEN』におけるミ>>続きを読む
本作の素晴らしさは既に邦題に上手く要約されていると思います。
「ナチゾンビ」の部分は「ナチス」と「ゾンビ」という2大人気コンテンツを組み合わせるというアイディアで既に勝負あった感じがします。
ナチ>>続きを読む
スローフード、スローライフの流れを汲んだ【スロームービー】なるものがあるとしたら、本作のような映画を指すのではと思います。
時間の制約にとらわれず、ゆっくりと、丹念に、ある意味では緩慢とも言える時間>>続きを読む
4人の爺さん(と1人の息子)の珍道中は中盤である事故が発生して以降、何とも殺伐とした血みどろ展開に突入します。この転調が前半とはチグハグな印象になってしまったのは総合的に見て残念だったなーと。
爺さ>>続きを読む
オトコ目線で観たら死にたくなる映画ですよ、これは。
「女の夢は男にとっての悪夢」とはまさにこのこと。女性であっても主人公に共感することは難しいかもしれませんが、映画としては間違いなく良作でした!>>続きを読む
20年間で80人もの少年に性的虐待をしていたことでフランスを震撼させた「プレナ神父事件」の映画化作品です。
本作で主にスポットライトが当たる3人の犠牲者はその後の人生も三者三様であるのが興味深いのと>>続きを読む
透明人間(オトコ)って本当にイメージが悪いですよね。
映画の中で透明人間のやることと言えば、女風呂を覗きに行くか、痴漢をするか、元カノに嫌がらせをするかのどれかですからね。
人間として終わっている>>続きを読む
本作はいわば警察密着24時のように、観客は新参者である警官ステファノの目線に立って、犯罪多発地区を「のぞき見ツアー」するかのような形式なんです。
マリ系である監督自身がこの街の出身といことで、何より>>続きを読む
ジェニファー・ケント監督の前作にて長編デビュー作にあたる『ババドック 暗闇の魔物』と本作を比較すると、彼女の作家性というものが明確に浮き彫りになります。両作品に共通するのは「母親にとって決して起きてほ>>続きを読む
【熟年離婚の危機】のメタファーとして、サスペンスホラーに置き換えたように思えます。
僕はこの映画は、「子ども」の存在によって均衡を保っていた夫婦が、「子ども」がいなくなることによって、その関係性に綻>>続きを読む
”拉致監禁版『プリティ・ウーマン』”であり、”金持ち版『完全なる飼育』”。
確かに最大の注目ポイントである性描写は攻めているほうだと思います。
例えば、序盤でマフィアの親分であるマッシモ(濃すぎる>>続きを読む
本作はポール・ウォルター・ハウザーという俳優にリチャード・ジュエルの役を演じさせたという点が何よりも大きな成功だと思います。しかも100%確信犯的な配役の意図が伺えます。
爆弾の第一発見者で民間人の>>続きを読む
このホテルで社交を繰り広げる紳士淑女たちが「血の通った人間」であるとはどうしても思えませんでした。整然と完璧に統制された映像と同様に、本作に登場する人物は皆、整いすぎているのです。
僕が本作を観て連>>続きを読む
え?これって宗教映画だったの?
「人間ドラマも充実したパニック映画の傑作」というのが本作の一般的な評価だと思いますが、改めて観てみるとナルホド〜。確かにこれはバリッバリの聖書映画でしたね!
ゴツイ>>続きを読む
鬼畜監督ギャスパー・ノエが『テラスハウス』を撮るとこうなる、みたいな(笑)。
僕が思うに、本作と恋愛リアリティ番組『テラスハウス』の共通点は下記の通りです。
・ひとつ屋根の下、若い男女たちが共同生>>続きを読む
僕は25年間ずっと勘違いをしていたのかもしれません。
それは本作の「羊」が意味するものについてです。
ジョディ・フォスター演じる若くて美人なFBI研修生クラリスが、レクター博士に自身の幼少期のトラ>>続きを読む
本作のグロ描写は素晴らしいです。
何がそんなに素晴らしいかと言うと、【顔面破壊】に特化していることが素晴らしいのです。
本作は『オーメン』のように関係者が続々と命を落としていく展開なのですが、そん>>続きを読む