タイレンジャーさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

タイレンジャー

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娼年(2018年製作の映画)

4.5

映画館で観なくて本当に良かった。
きっと笑い転げるのを耐え、踊り出してしまわないように自制するのが大変だったと思う。

まず、あまりに過剰な性描写は笑いを生みます。
行われていること自体はAVと大差な
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

1.5

なんなん?この話。
ごくたまに感想を書く気が失せる映画に出くわすことがあるんですが、僕にとっての本作はまさにそれ。
以下、ほぼ感想を放棄したような内容なので注意。

「歌姫誕生」の話かと思ったら、「ダ
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子熊物語(1988年製作の映画)

4.5

これは驚くべき映画です。
熊がまるで人間のように演技をしてます!

そもそも本作には熊を主人公とした原作があり、それをもとにした脚本通りに熊に演技をさせて撮っているんですよねー。
なので、動物ドキュメ
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ザ・ワイルド(1997年製作の映画)

3.5

アンソニー・ホプキンスが野生のヒグマと肉弾戦を繰り広げる珍作です。

本作は人里離れた大自然(ヒグマ付き)からいかに生還するかというのと、大人の男女の三角関係の2本の軸で成り立っています。

生き延び
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バスケット・ケース3(1992年製作の映画)

2.0

前作があんな出来だったにも関わらず、出資者たちは満足したのか、懲りなかったのか。間髪入れず製作されたシリーズ第三弾!

これが前作に輪をかけてヤケクソ映画になっていています。

わざと下手に演じている
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バスケット・ケース2(1990年製作の映画)

1.5

前作から8年ぶりの続編。しかしながら、前作とは完全なる別物と割り切る必要があります。
というのも、前作をパロディ化したコメディのような映画に仕上がっているからです。

監督は前作に続きフランク・ヘネン
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.8

好きです、この禍々しさ。
本筋とは関係が無い(特に意味はない)けど、とにかく不穏なディテールに溢れています。

顔に殴られたようなアザがある花嫁
街を埋め尽くす独裁者の肖像ポスター
残飯に群がるカニ
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ダンボ(2019年製作の映画)

3.5

「ビッグ・フィッシュ」(2003)で良くも悪くも大人になってしまったティム・バートンの最新作です。

結論から言うと、それなりに楽しめる映画でした。
「アリス・イン・ワンダーランド」なんかよりも遥に良
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アリス・イン・ワンダーランド(2010年製作の映画)

1.0

ティム・バートン。彼の映画は大好きでした。「ビッグ・フィッシュ」(2003)までは。
「スウィーニー・トッド」(2007)以降は全作品観ていません。まるで別れた恋人のようです。

なぜ全く観なくなった
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フランケンフッカー(1990年製作の映画)

4.5

女版フランケンシュタイン(の怪物)の話。
タイトルにあるHookerとは娼婦のこと。
つまり、人造娼婦なわけです。

この人造娼婦は様々な人種の娼婦のボディパーツをツギハギしており、部位によって肌の色
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フィッシュストーリー(2009年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

本作はオムニバス風の映画です。

複数のエピソードが時系列バラバラで描かれており、一見それぞれ独立していますが実は繋がっているというものです。
そういう点で「パルプ・フィクション」にも似ているかと。
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

2.5

やはりキャメロンは愛の伝道師であった。

ジェームズ・キャメロンが長年温めてきた企画であるにも関わらず、監督の座をアッサリと譲ってしまったので、心配な一本だったんですよ。キャメロンの意向は本作にどの程
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悪魔の毒々モンスター東京へ行く(1988年製作の映画)

4.5

格調高い映画雑誌、キネマ旬報が「1980年代 外国映画ベストテン」特集を組んだそうな。
前作「悪魔の毒々モンスター」(1985)は順当にベストテン入りしてるだろうか?

これが1980年代を代表する傑
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アルマゲドン(1998年製作の映画)

2.5

有名なのにこれだけクッキリ賛否両論な映画も珍しいかも。
日本では大ヒットでも、米国ではゴールデンラズベリー賞に多部門でノミネート(最低男優賞と最低カップル賞を受賞)してますから。

肯定派は親子愛に涙
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2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.5

瓜二つの2人の男が登場する映画はだいたい、どちらかの女が寝取られる展開になる。

片方の男は「アイツの女を寝取ってやろう」と企て、もう片方の男は「俺の女が寝取られるんじゃないか」と恐れる。

でも、本
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スカイライン-奪還-(2017年製作の映画)

3.5

前作は個人的には大傑作だったけど、
本作の出来はあまり良くないっす。

でも、好きです。評価したい映画です。

何よりも評価したい(≒ 好きな)点は、異星人との戦いの舞台をラオスにしたこと。

「ラオ
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ブレインダメージ(1987年製作の映画)

4.5

これは麻薬ホラーの傑作。
麻薬の恐ろしさをエルマーという小怪物に置き換えた話なんですわな。

エルマーが分泌する液体を脳に注入すると、激しい快感と幻覚症状が現れるんですよ。オンボロの廃車の山が極彩色の
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フラッシュダンス(1983年製作の映画)

4.5

1.元気になれる音楽!
2.スタイリッシュな映像!
3.みずみずしい青春群像劇!
4.可愛いジェニファー・ビールス!

これらの4つの要素が際立った映画ですねぇ。そして、これらは35年経った今も色褪せ
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ダブルチーム(1997年製作の映画)

1.5

なぁ、みんな

爆発に巻き込まれそうになったら、

自動販売機を使えば助かるんだぜー!!

という無駄話をしたくなる映画。

本作は当時のNBA界のスーパースター、デニス・ロッドマンの映画デビュー作で
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.5

マクドナルドは20世紀の価値観の象徴。
大量に、効率よく、低コストに商品を生産して、規模を拡大してより多くの利益を生み出す。それが豊かさであり成功、という価値観ですよね。

でもそんなイケイケ右肩上が
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危険なプロット(2012年製作の映画)

4.5

フランソワ・オゾン監督作はこれまで「スイミングプール」と「17歳」しか観てなかった。
↑あからさまにエロ目的な2本。すんません。

で、本作も観た上で思ったのだけど、オゾンの映画は観客をゴシップ好きオ
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危険な情事(1987年製作の映画)

3.0

悪女もの、ストーカーものの先駆的な映画。
当時はまだストーカーという言葉も無かったはずだし、悪女が男を追い詰める話が娯楽としては確立されてなかった時代かと思いますー。

スキャンダラスな内容とショッキ
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バンブルビー(2018年製作の映画)

3.5

火薬たっぷりのマイケル・ベイ作品とは違って、本作は少女とロボットの心の交流をメインにしたファミリー向け映画になっとりますー。

見どころはバンブルビーが仔犬のように可愛らしい点。従来のシリーズと比べる
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幸福の条件(1993年製作の映画)

4.5

なぜ、本作の評価が低いかと言うと、たぶん真面目な映画だと誤解されているからだと思うんですねー。

「愛はお金で買えるのか」という問いかけと共に、真の夫婦愛を描く映画というような雰囲気の見せ方(宣伝)の
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.5

既に有名な映画ライターさんたちが言及されているようですが…

最後が「マッドマックス」一作目みたいで痺れたぜ!!

いやぁ、マックス一作目のラストにビビビときた僕にとっては本作は渾身のガッツポーズです
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ブリムストーン(2016年製作の映画)

3.5

ひさびさに鬼畜映画。
それも、悪ふざけしない優等生的な鬼畜映画。

エロもグロも遠慮せずにキチンと見せる姿勢には好感。
それでいて、「これはさすがに見せたらアカン!」という部分は映像的に伏せたりする配
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

2.5

むむむ〜。個人的には2018年最大の問題作。
本作ををどのように捉えて良いのか分からず、しばらく筆が止まっていた。手強い映画だ。

※以下、ややネタバレあり

①主人公は被害者ではない?

主人公のジ
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.5

オラオラオラァ!
貧乏で無学で下品なオネーチャンがお上品なフィギュアスケート界に殴り込みだぜい!

なんて書くと、「そういうコメディ映画よくあるよねー」と思ってしまいがち。で、「主人公は最初は馴染めな
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

2.5

てっきりドルフ・ラングレンが主人公だと思ってました〜。
(わざとらしい導入)

そう!本作の最大の見どころはイヴァン・ドラゴ(ラングレン)のシリーズ復帰ですよ!

30年前のモスクワ、国の威信をかけた
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ミックス。(2017年製作の映画)

1.5

前半は楽しめるけど、後半はダメな邦画の典型。

とにかくテンポが良くて、脇役にの背景にもちゃんと目配せしてあって、丁寧てソツがない印象なのが前半。

ところが後半の展開は完全にテンプレなんですよ。悪し
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.5

※以下、若干のネタバレあり。
でも、多少ネタバレしても、それでもなお面白い映画こそが傑作だぜ、という心意気をお持ちの方はどうぞお読みください。

①よく出来た映画

噂に聞いていた通り、面白かった。
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いぬやしき(2018年製作の映画)

1.0

本作、恐ろしく「間」が悪い。

ここで言う「間」はテンポ、タイミングと同じような意味。
具体的には台詞のかけあい、編集のテンポ、物語の運び方といった「間」に関する要素がトコトンだめ。

一言で言うと、
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オーヴァーロード(2018年製作の映画)

3.0

これは血と暴力に飢えた輩向けの映画。

ただ、そういう要素を好む僕でもちょいと引くくらい、本作は血生臭い。グロ描写は一切の遠慮なし!ハリウッドのメジャースタジオ作品としてはかなり攻めたグログロ映画なの
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.0

いろんな解釈が可能な映画。
大人になることや、性的マイノリティーとか、現代的な吸血鬼の話とか。
僕は「ゴッド・ファーザー」みたいな話だなーと思った。ネタバレにならないようにザックリ書くと、「家族の血に
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ハロウィン(2018年製作の映画)

2.5

こりゃ、親子三代版「ターミネーター2」って感じですな。
一作目でストーカー的殺人者に襲われた主人公の女性が「次なる対峙」に備え、周囲に白い目で見られようとも、用心&武装する。且つ、我が子にも戦闘のスキ
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ハロウィン(1978年製作の映画)

2.5

こりゃ、焦らし系ですね。
ブギーマン(マイケル)が登場してから事件めいた展開になるまでが長い長い。焦らされる焦らされる。
散々と焦らされた挙句、クライマックスは今ひとつ盛り上がりに欠けるので、どうして
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