カシュニッツさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

カシュニッツ

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精神(2008年製作の映画)

4.0

自分で撮った写真に詩を添えた本を作っている人がいた。文字の形と詩と写真と余白とが完璧で一時停止してじっくり見た。素晴らしい本。
ただそこに居ること、批判分析しないことの難しさよ。
ぎりぎりの状態で思い
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

理解してないのに五次元を疑似体験した。そんで怖くなった。絶対の時間というものが揺らいだから。
号泣。マシューマコノヒーがあっち側から娘を見ているところが一番泣いた。

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

三島由紀夫と芥正彦両氏の議論?対話?シーンがとにかくよい。
思いっきり論をぶつけあって体当りしても受け止め合えて更に発展する。見ていて実に気持ちよく、そこだけ何回も見てしまう。
あー、こんな対話したい
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ディスコード -DISCORD-(2012年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

演出がすごく好きで目につくと見てしまう。たぶん5回目かな。
話の筋がわかっていても見たくなる魅力は何なのか。書き留めつつ見る回。

・心霊現象と謎解きが並行している
・ニコールもリズも家で消えたのか否
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365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

3.0

人生がパンパンに膨らんで弾ける寸前な時期だったこともあり、シンプルさにクラクラめまいがした。あー身軽になりたい!!と思っていろいろ捨てた。所有から共有へ移行していくきっかけになった映画

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.5

満遍なく降り注ぐ哀しみ。
トニ・コレットはいつも素晴らしい。

A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒー(2014年製作の映画)

3.0

コーヒー好きとしては、生産者に正当な対価が支払われているのかがいつも気掛かり。
しかし、それはそれとして…と思考を区切ってコーヒーを飲む狡さもまた私の一部なんだ。

来る(2018年製作の映画)

4.0

中島監督の作品は、心だか脳だかの未知な場所を撫でる。まだ神経を通してない場所だから、心地いいのか不快なのか判断に時間かかるし間違ったりする。

これは最初は「不快」、具体的に言うと秀樹(妻夫木聡)ね。
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ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ(2015年製作の映画)

3.0

ル・コルビュジエがやな奴だったな。彼と一緒にいなければアイリーンはもっと羽を広げていられたんじゃないかな

We Margiela マルジェラと私たち(2017年製作の映画)

3.0

鑑賞記録をデータ化してるんだけど、はてどんな内容だった?がほとんど。
マルジェラの輪郭が時折くっきりしそうになるけどぼやける。そんな印象。

リアリティのダンス(2013年製作の映画)

4.5

ストーリーとかまったく記憶にない。ただ好きなんだ。

エル・トポ(1970年製作の映画)

4.5

意味なんかわからなくてもその美しさだけで十分。
ただ流される心地よさ。

ホドロフスキーのサイコマジック(2019年製作の映画)

4.0

最終的にさめざめと泣く。セラピー効果?
洋服破いて再び産まれる…みたいなのが気持ちよさそうで、家にあった布を巻きつけ自分で切り裂いてみたけどなんか違った。
場の雰囲気と他者が必要なんだな。

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

4.5

サイコマジック見てホドロフスキー制覇に乗り出した。
最高。ほんとなにこの映像、時空が歪んだ!!

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

4.0

複数回視聴しているけど、記憶にあるのは崖からの散骨。このシーンを見てこれだ!!!!とビビンときた。
「死んだら散骨。可能であれば三國スタイルにて」と今でも散骨派は揺るがない。あとは誰がしてくれるかが課
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.0

こんな真っ直ぐな愛の描き方のPTA今まであったかなー
疾走、1人でも2人でも走る、走る!相互に影響しあっていく成長譚。
アラナ(アラナ・ハイム)がエージェントにどんなスポーツできる?と聞かれ「クラヴマ
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処刑男爵(1972年製作の映画)

3.0

マリオ・バーヴァのゴシックホラー。
イタリアの血は鮮やかな赤で厚みがある。

マードレス 闇に潜む声(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

エリン・ブロコビッチのような悪事を暴く展開、いや呪いとのハイブリッドか?でもなんだかフィットしない…いったい…?

ラストを見て衝撃。世界中で隙あらば顔を出す優生思想。日本も例外ではなく。

視聴者側
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.5

最高!!!!見終わった瞬間から次作を渇望。

いろんな社会構造を取り入れていて、人間以外の生命体を軽視すんなよってメッセージを受け取った。あとショービズ界の(特にハリウッド)搾取問題。

エムが初めて
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成れの果て(2021年製作の映画)

4.0

とても丁寧に作られた映画。
邦画はあまり見ないけど、時折このような作品に出会える。
仕草や話し方でその人がどう生きてきたかが見える?浮かぶ?演技力に圧倒された。過不足ない演技というか。しかも全員。
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泳ぐひと(1968年製作の映画)

3.5

「プールをハシゴして帰宅するという不可解なストーリー」とはいったいどんな映画だ?

興味を引かれて見始めると、見るにつれどんどん前のめりになる。「僕は寒い。太陽が冷たい」は名セリフ。周囲の反応から徐々
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モンティ・パイソン/人生狂騒曲(1983年製作の映画)

4.0

字幕派だけど唯一吹替で見るのがモンティ・パイソン。むしろ吹替のほうが好き。
人生狂騒曲ではないけど、どんなときも笑わせてくれるスケッチが「ナッジナッジ」。広川太一郎さんの「このぉ、ちょんちょん!」聞き
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X エックス(2022年製作の映画)

3.5

安心のA24。後半急激に勢いづくスラッシャー描写。ミア・ゴスと人形とあの人がブルーのアイシャドウで…ワオ!!
公式サイトの解説ページで鑑賞後も盛り上がれる。

悪魔のいけにえの雰囲気があってその上ワニ
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

この映画は勇気と励ましに満ちている。衝撃的なシーンもあるけど日常的に私たちが感じてる痛みを、見る側がリアルに想像できるようピンやビー玉で表現したんじゃないかと思う。

ラストのトイレで流れるアラナ・ヨ
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.5

喪失の飲み込み方にはその人のタイミングとやり方がある。

ゴージャスなのにシンプルに見えるトム・フォードの世界。シングルマンでも思ったけど侘び寂びと通ずるものがある。

母親の呪い/予言を振りほどけな
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

5.0

元々ノア・バームバック作品が好きでアダム・ドライバーもスカーレット・ヨハンソンも好きとくればもう最高でしかない。

でもまだ二回目見ることができない。様々な思いがわーっと溢れてしまって。
いつかその時
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

5.0

このところ上質なホラーに出会えなくてさみしい。。と思ってたところへどーーーん!!!!あの興奮は忘れ難い。

トニ・コレットが凄すぎて、夫がガブリエル・バーンだと気づかなかったほど。

これまでの映画、
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

5.0

アリ・アスター崇拝者です。

私の現実に多大な影響を与えた、恩に着ます!な映画。
この映画が居心地悪いのは、みんなどこかにダニーやクリスチャンの部分を持っていて、それを突きつけられるからじゃないかと。
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野いちご(1957年製作の映画)

4.9

何度も書いてるけどベルイマン作品は映像の美しさ、まずはそれかな。
あと霧のように覆う死の気配。

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.9

ベルイマンすごく好きなのに何がいいとかどんな話とか説明できない。語彙力をくれ。
見るとショートヘアにしたくなるから伸ばしてる最中は見ないようにしてる。

第七の封印(1956年製作の映画)

5.0

ベルイマン好きのきっかけ作品。
余白のある映像の美しさ。
ストーリーはあんまり覚えてない。チェスしてたような。
だけど惹きつけられる、リストアップすると常にトップにくる映画。

魍魎の匣(2007年製作の映画)

3.5

周りに高評価の人が見当たらないけど、私にとってはよい映画。ちなみに京極堂シリーズファン。

警視K(勝新)ばりの何言ってるかわからないことも多々ある(それがいい)原田眞人作品。

難を言えば宮迫さんは
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39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)

4.5

ああ、堤真一いいなぁ〜としみじみできる映画。
もう10回は見ている完璧映画。
今でも内股の男性を見ると一瞬心臓が跳ねる。

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

4.0

なにこれすごいおもしろい!(そういう映画に出会うと感想雑になる)あ、アダム・マッケイか、納得。
2008年と聞くと真っ先にリーマンショックが浮かぶようになった。

見終わってしたこと。

・原作『世紀
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