原作もののファンタジーなのかと思ったが、どうもオリジナルのようだ。 監督のギレルモ・デル・トロは、メイクアップアーティストのディック・スミスの弟子。どちらかというと、特殊メイクをやりたいがための映画に>>続きを読む
監督のフェルナンド・メイレレスは公開作品が少ないものの、その映画のクオリティーの高さでアカデミー監督賞までノミネートされた才人。 しかしながら、“なんでこんな話を映画にしようと思ったのだろう?” とま>>続きを読む
なかなか良く出来たシナリオだ。 人生の答えを求める旅に出た主人公が様々な人に出会うことで、 “人生の答えを求めて生きることこそが人生” ということに気づくというファンタジー・ロードムービー。
本物>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
何十年ぶりかの再見ですが、やっぱり凄い映画でした。 これだけ時間が経っているのに絶望感だけはどっぷり襲ってきます。
ブレット・イーストン・エリスの同名小説が出版されたのが1985年、日本語版は198>>続きを読む
トップシーンからアクセル全開です。 ブロンソンの『狼よさらば』みたいな導入部なのですが、何のリアリティーもなく、もの凄いスピードでドラマが展開されます。 いや~、プロットの運びが早過ぎて、こんなに目一>>続きを読む
結構面白かったですよ。 シュールなコメディー映画とでも言ったらいいのでしょうか。 フェイクな空間をリアルに作り込んでいる分、グッとハートに刺さりました。
アカデミー脚本賞を取ってるんですが、恐らく普>>続きを読む
どうもこういう「家族の愛情物語」ってのが苦手で、敢えて観ないでいたんですが、参りましたね。 完敗でしたよ。
ていうか、これ再生物語じゃないよね。 皮一枚で繋がったというか、完全崩壊の一歩手間でフリー>>続きを読む
この映画、公開当時はあまりにもマスコミ情報がきな臭いもんで敬遠した映画だったんですけど、なかなか良い映画じゃないですか。
左巻きの人たちが全体主義と安倍さんをくっつけて政権批判したいんだろうなあの印>>続きを読む
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ジョージ・クルーニー、ジョン・マルコビッチ、フランシス・マクドーマンドといったクセのある役者がまるで水を得た魚のように気持ちよく芝居しています。 まるで芝居の格闘技状態です。
おまけにブラッド・ピッ>>続きを読む
ほっこりする、気分の良くなるアニメでした。 特にこれといったストーリーがある訳でもなく、起承転結もなく、従って描かれている世界は淡々としているのですが、不思議と江戸時代の空気感というか、匂いや肌触りの>>続きを読む
最初、何の話かさっぱり解らなかったのですが、30分くらい経ってこれがハルマゲドンの後の世界観だってのが解りました。 そうか、だって題名が 『ザ・ロード』 だもんね。 最初から気付けよ、そんなこと。(笑>>続きを読む
ドキュメンタリーとしてはそれほど革新的なものはないけれど、結構面白かった。 この映画の視点は非常に単純で、今のアメリカでは人口の約25%(8千万人)が福音派に属していて、(キリスト教右派のラジオDJが>>続きを読む
抑制がとれていて渋くまとめているが、凄まじいドラマだ。 とても良く出来ている。
メキシコ、カリフォルニア、ワシントンそれぞれの場所でのパラレル・ストーリーで構成されていて、結構乱暴にシチュエーション>>続きを読む
知ってるつもりでいましたが「へえ~」のオンパレード。 痛快なのは、こんな黒人っぽい音楽をやっていた人たちが、実はプロデューサーからバンドまで全員が白人でした、という1960年代音楽業界最大のドッキリで>>続きを読む
ビリー・ワイルダーのハリウッド処女作。色々細かいところで「?」はあるけれど、おしゃれな小品に仕上がっている。チャールズ・ブラケットとの共同脚本もセンス抜群。
原題の「The Major and Th>>続きを読む
軽快に明るく描いているが、それぞれ起る逸話とそれに繋がるコンテクストを整理すると、こんなおぞましい話はない。
先ず、この16歳の娘は爺さんに拾われてきたのではなく、さらわれた娘であること。 それに、>>続きを読む
本映画の原作は、朝日新聞連載中に著者林芙美子の急逝により未完のまま絶筆となっております。 ですので、映画の後半からエンディングまでのお話は、後付けの解釈です。
(※以下、ネタバレを含みます。)
映>>続きを読む
こういった「けたぐり」系の企画は、知性のあるオトナはなかなか映画にしないものですが、そこはそれ、小難しいことを考えないで楽しけりゃいいじゃないの、と悪魔の囁きがある訳で、まあ定期的に出てきますわね、こ>>続きを読む
TSUTAYA・DISCASのイントロダクション曰く、 “三匹目のドジョウとなれば、1と2のクズでというのは素人考えで、更にマニアックになった内容は中途半端な二作目よりむしろ感動的だったりする・・・”>>続きを読む
何十年ぶりかの再見ですが、いや~、やっぱり楽しいね。 ソールバスのタイトルもメチャクチャ格好いいし・・・。
しかしながらたった2年後の続編ということで、整理する時間が少なかったせいか素材がバラバラで>>続きを読む
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いや~、参ったね。本当に面白い映画を作るね、クリントさんは。
これ、カタルシスの構造としては、東映のヤクザ映画と同じじゃない、と思って見ていたんだけど、エンドでいきなりのうっちゃり。 このエンドの肩>>続きを読む
そのまんまやると、残酷物語かグロ映画になりそうな素材を、さらっと濃密に仕上げてます。名優二人の力技ですね。
実はこれ、セックスの話ではなく老人性鬱のお話。セックスははっきり言えば問題解決への扉です。>>続きを読む
いや~、猿のSFXに関しては想像通り完璧ですね。 モーション・キャプチャーからパフォーマンス・キャプチャーに進化した本当の意味がこの映画を見るとよく分かります。 今までこういったキャプチャーって、「怒>>続きを読む
この作品で深作欣二にDedicateしてくれたり、ソニー千葉を尊敬していると公言してくれたりと、日本人の自尊心をくすぐってくれるので結構嬉しくなったりするんだけど、コンセプトが東映ヤクザ映画でエッセン>>続きを読む
アメ公に“きつね”って誉められても・・・
結構期待してた映画だったんですが、全く食い足りません。 最後までこの大場栄大尉の何が凄かったのかが分らない。 いや、実際立派な人だったのは知ってますよ。 >>続きを読む
ミュージカル好きならば必ず辿ることになる本作ですが、ようやっとの鑑賞です。
この映画、ジーグフェルドの死後4年目の公開ですから追悼目的なんでしょうが、ボディビルの見世物やら、マスコミ抱き込んでのフラ>>続きを読む
原題は『20 Feet From Stardom』と、なかなかオシャレなタイトル。 この20Feetが超えるに越えられない天城越えだとピンと連想できます。
簡単に言えば歌版『コーラスライン』。 プ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
2でげんなりしたので、どうしようか迷ったんですが、結局観ることにしました。
大体シリーズもので、3を“ファイナル版”にした映画で面白かったためしがない。 まあ勢いだけで作ったんだろうなあ、と思いなが>>続きを読む
スタッフからキャストから総取っ替えですか。おまけに監督はカメラマン。なんか色々と香ばしいことがあったんだろうなあ、と想像できます。 勿体ないね、いい企画なのに。
※以下、ネタバレを含みます。>>続きを読む
いや~、面白い話だね。カオス理論か、いいところに眼をつけたね。
つまりこれ、初期設定だと未確定要素が多過ぎて、自然科学的には無視できる誤差だけど、力学系としては凄まじい変化が起きて予測不可能な状態にな>>続きを読む
久しぶりにマイケル・ムーアを見ましたが、やっぱり面白いですね。 ウィットやユーモアもあるし、音楽もいいし、構成・編集も抜群にうまいです。
原題は「CAPITALISM: A LOVE STORY」で>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
いやはや彼の圧倒的な暗黒の世界観に轟沈です。 もうしっかりダウン系ドラッグでもかっくらった様に輪をかけて気分は最悪でございます。 何なんだろうなあ、この不快感。 凄まじい映像美にこりゃまた鬼気迫るホワ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
パリの売れっ子ジャーナリストの不倫(?)バカンスから始まるという設定が洒落てるし、そこでいきなり遭遇してしまうスマトラ再現シーンも圧巻だし、もう映画としてのツカミは抜群で、期待感200%のスタートでゾ>>続きを読む
いや~本当に面白い!
話なんて大したことないのに、何でしょうねこの深さ。 人物キャラやセリフに一切の無駄がありません。 いやはや参りましたね。 成瀬巳喜男の映画にしては珍しく117分もありますが、全>>続きを読む
オールド・ムービー・ファンであれば一度は聞いたことのある名カメラマン、ハスケル・ウェクスラーのドキュメンタリーです。
“Tell Them Who You Are” という原題の通り、“あんた、どん>>続きを読む
この映画、コメディーとしては殆ど失敗作としか言いようがない映画だけれど、個人的には非常に面白かった。
先ず何と言っても、(東京オリンピックど真ん中の)1964年の“生きている日本”が見られるのが嬉し>>続きを読む