貴婦人修行さんの映画レビュー・感想・評価

貴婦人修行

貴婦人修行

映画(3239)
ドラマ(0)
アニメ(238)

恐怖の背景(1943年製作の映画)

4.3

破格の面白さ。列車もカーチェイスも展開も禍々しいくらい速い!
ピーター・ローレ&ブレンダ・マーシャル兄妹との偽りの共闘+掛け合いも面白いけどターハン・ベイと本格的にタッグを組んでからの周りを破壊し尽く
>>続きを読む

パララックス・ビュー(1974年製作の映画)

4.1

思わせぶりな時間感覚はありつつ引きも望遠も陰影も冴えに冴えてて暫定パクラベスト。突発的な射殺が窓越しに映される(窓に血がつく)センスから画面釘付け。
ウォーレン・ベイティが戦闘を避けて移動し続けるのが
>>続きを読む

絞殺魔(1968年製作の映画)

3.8

再見。画面分割中に窓利用して擬似的に分割内画面分割し始めるのに笑けた。ズームアップの焦燥感、フィルムの粒子を最大限に活用した賜物か。
トニー・カーティスの取調中の回想のズームアップ/バックの速度とタイ
>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.5

確かに古典的なロマコメではあるけど、ホークス的とまで言うのは流石に…(そもそも目の前の問題のために行動がある時点で真逆)。
これに限らないけど、自由を求める映画がこんなに伏線ガチガチでいいのかな?
>>続きを読む

夜毎八時に(1935年製作の映画)

3.0

『虹の都へ』よりモブが歌って踊ってくれるが、正直五十歩百歩。

でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード(2021年製作の映画)

3.8

なんだかんだこういう気楽なアメリカ映画が一番良いんだよね。ヒーローに祭り上げられた娘と親子の笑顔の切り返し、ここしかないタイミングの規制解除!
検査シーンとバンをひったくるシーンが段取り臭くて粗野なの
>>続きを読む

エミリー・ローズ(2005年製作の映画)

1.5

怪異を検証するのなら画面に映すしか手段はないのでは?

復活(1915年製作の映画)

3.6

『バワリイ』前哨戦だがそれより面白い!
こんな船火事と勢い余って海ポチャするモブの運動をデビューでやれるなんて…。

レモネード・ジョー 或いは、ホースオペラ(1964年製作の映画)

2.9

冒頭の人工的な乱闘の違和感とジョーの登場ショットにおおっ!と心高鳴ったけど、いまいち。
ミュージカルは経緯を説明するための手段じゃないぞ。

パラダイム(1987年製作の映画)

4.2

再見。とても教会内と周辺だけで展開してるなんて信じられない…事態が静止しているようで同時多発的に侵食されていくクロスカッティングの情報コントロールが上手すぎる。
突っ立ってるだけで正体を明かされない浮
>>続きを読む

霊界魔人ミスターX(1948年製作の映画)

4.4

インチキ霊媒師vs(法的に)死者の銃撃戦の火花と闇に興奮。嘘まみれだ。
波、カーテン、瞳、イヤリング、紫煙、幽霊…画面に過剰に彩る白い揺れの劇的な画面効果、全人物のフレームインのタイミングの完璧さ、ジ
>>続きを読む

十字架の男(1943年製作の映画)

3.7

牧歌戦争もの。火炎放射が頗る怖い!
戦場では神父でさえ伏せて行くしかないというな。

不安(1954年製作の映画)

3.5

オフュルス版の方が好みだけど、事実を誤魔化すためにバーグマンにひたすら移動させるアプローチは全然アリ。
蛍光灯がチカチカする中歩くショットがばか格好いいのでリマスターしてくれないかな。

ヘンゼル&グレーテル(2013年製作の映画)

3.0

頭部欠損に至らせたいとする組み立て方は卒がないけど、この題材ならコンビプレーが欲しいところ。

ヒッチハイク(1976年製作の映画)

3.3

暴れ回るフランコ・ネロと振り回され続けるコリンヌ・クレリーが見事に呼応しているだけに、寄り道描写で味を出すような映画にしてほしくなかった…。
空の灯油を投げる軌道が良い。

デス・ルーム(2006年製作の映画)

1.8

遺作(結果的に)で胸に寄生するモンスターものをやれるケン・ラッセルに頭が上がりません。
モンテ・ヘルマンパートが人生の総決算みたいな内容で思わず涙。遠くに行くキューブリックへの羨望、スクリーンに越境し
>>続きを読む

限りなき追跡(1953年製作の映画)

3.7

素晴らしすぎるカラー撮影…!
ロック・ハドソンには着替え用意してあげて!って思ったけど。

死の砂塵(1951年製作の映画)

2.0

関係性映画なのに大体カーク・ダグラスが解決しててガン萎え。
シチュエーションに拘らない悪癖出てるなあ。
ウォルター・ブレナンを追い詰めるとこだけ傾斜があって良い。

戦慄の狼男(1972年製作の映画)

3.5

デヴィッド・ヤンセンがゆったり歩かされる理由が捜査パートの尺稼ぎでしかないのに、不思議と見れてしまう。視線が持続するおかげか。
狼男よりミスリード要因のジェフリー・ルイスの方がインパクトあるのも破綻し
>>続きを読む

人生劇場 続・飛車角(1963年製作の映画)

2.9

三段切れ映画。
雪が死体に積まれていくショットなら三隅版『無法松の一生』のほうが良い。

白熱(1949年製作の映画)

4.8

キャグニーが映画を牽引しつつ拒否を許さない「命令」が外部のアクションを最短で起動させる。
無理やり創出されたアクションが物語を圧縮し、勢い余って人を殺す。純然たるアクション映画。
『追跡』では編集で処
>>続きを読む

ゼブラ軍団(1976年製作の映画)

3.0

無意味な空撮と囲ってメシ食う描写、爽やかな空港オチ、あゝ今70年代アクションを見ている…。
喉に発声器を当てて話す特徴がオチで別の理由に変わりそうに…と思ったら全然先代からそうだったみたい。

追憶の女(1942年製作の映画)

3.3

安い振る舞いをした女が安く死ぬ、由緒正しき悪女ものだがオリヴィア・デ・ハヴィランドの存在感が勝る…。
「永遠なんて怖いこと言わないで 私たちには一瞬しかない」真理だ。
ベティ・デイヴィスの本音を聞いた
>>続きを読む

Welcome, or No Trespassing(英題)(1964年製作の映画)

3.9

ショタの健康的な足フェチは必見。ローアングルめっちゃ多いし。
彫刻が襲ってくるので土台で生活を始める導入の抽象化されたショット連鎖がバチバチでこんなんエレム・クリモフにできたのか…と感嘆。
しかしなに
>>続きを読む

ヘブンズ・プリズナー(1996年製作の映画)

1.5

ハリス・サヴィデス撮影なので見たけどいくらなんでもトロすぎ。冒頭の緩いズームでアルコール依存を懺悔するとこだけよかった。
アレック・ボールドウィンってあんま動けないから銃構えて棒立ちさせるくらいしかや
>>続きを読む

ジョン・トラボルタの プラスチックの中の青春(1976年製作の映画)

2.8

窒息サスペンスはもう赤ん坊パートでやってるのに、防護服で外出る件が一番のスペクタクルなの苦肉の策って感じ。

ブラッド・ピーセス/悪魔のチェーンソー(1983年製作の映画)

2.5

扉も壁もものともしないのはかっこいいが、チェーンソー横切りから扉開けの繋ぎといい前日に教科書感が…。
バラバラ死体がいきなり袋詰めにされてて残念。

暁の偵察(1930年製作の映画)

3.8

この迷いのないバーセルメスの決断!爆撃!敬礼!痺れるねえ。
酔って机に突っ伏したダグラス・フェアバンクスjrのカンの良さや空撮?ショットの滞留、迷いない速さの中に少しばかり情感が籠っている。

乱暴者(1952年製作の映画)

2.9

構造とエロでいかにも。焼肉ズームそんなとこ映してる場合じゃなくて苦笑。

毒娘(2024年製作の映画)

3.4

システマチックな妊活と権威的な父親があとで汚すためのフリじゃなくてほんとに単純化された人物を撮りたいだけっぽくてウケる。同棲百合、河川敷、蜂に刺されて腫れた顔、ハサミ開脚!内藤瑛亮は撮りたいもの先行で>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.1

2度目の葬式前にモーラ・ティアニーが下着のまま座る理由と抱擁に泣く。
その瞬間瞬間に留まらない、卓抜した画面構成に心底唸る。家族団欒から不在のリビングはベタだが、痛ましいリハビリトレーニング中に画面奥
>>続きを読む

バワリイ(1933年製作の映画)

3.5

こういうの見ると友人に暴力振るってもいいように思えてくるからマズいね。
ガキまでチャンプに蹴りを食らわす活きのよさ。
フェイ・レイが酔った勢いで足を振り上げるとこで悶絶。

狙撃者(1952年製作の映画)

3.7

ドミトリク映画なので犯行と捜査が分断されてるけれど、これがアドルフ・マンジューの猶予期間の焦燥感をきっちりと高める。
狙撃者/被害者の分断まで律儀に広く捉える乾いた撮影!追跡者が1人もいない逃走シーン
>>続きを読む

>|