TSさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

全編オペレーターの表情と電話の声だけのやり取りなのに、物凄い緊張感と声と背景の小さな音から想像をしていく映像で1秒も目が離せなかった。映画なのに観る側の想像力を掻き立てて行く手法に見事にはまってしまい>>続きを読む

マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

3.7

イギリスの片田舎ではレースのカーテン越しに隣近所を盗み見しては排他的な噂を流すということが良く言われるけど、この映画は典型的。
ラストのシーンは私としてもこれが一番いいと思える終わり方だった。
静かで
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.7

オムニバスってなかなか感情が入りにくい。でもこの映画は5つの国で同時刻に起きるタクシーの中のドライバーとお客のやりとり。それぞれジワジワと来るものがあった。

プール(2009年製作の映画)

3.7

小林聡美ともたいまさことくれば、絶対出来あがる独特の間と空気。これが好きです。
加えて加瀬亮と伽奈が加わるとさらにいい空気感に。場所がタイならなおさらです。
一見、娘に冷たい母親なのかと思うけど全く違
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荒野にて(2017年製作の映画)

3.7

観ていて辛くなる映画だった。
孤独な少年が馬に寄せる思いや叔母に会う事だけが彼の生きていく希望となっている事がひたすら辛い。
癖のある大人達との出会いはどれもきついけどみんな彼らの出来る範囲で少年に対
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ヴィクトリア女王 最期の秘密(2017年製作の映画)

3.6

ジュディ・デンチのヴィクトリア女王はさすがに貫禄ある。ヴィクトリア女王は過去にも侍従だった人を寵愛していたとあるけれど、この侍従は相手構わずとてもフランクな人だったと資料に書いてあった。形式と腹の探り>>続きを読む

ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018年製作の映画)

3.6

2人の女王のそれぞれの立ち位置がよくわかる映画だった。
でもメアリーとリッチオ、ダーンリーの関係は現代風にアレンジしているのか事実なのかいまいち疑問が残った。
シアーシャ・ローナンが綺麗。

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

3.8

こんなにシリアスなストーリーだとは思わなかった。そしてこの運転手とドイツ人の記者が実在していることも知らなかった。
後半からは目が離せず、これほどの凄惨な事件が事実としてあった事を忘れてはいけないと思
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ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

3.5

それほど期待しないで観たら、いい意味で裏切られた映画でした。
石になってしまった沢山の妖精や神々が解放されていくシーンがとてもきれい。

深夜食堂(2015年製作の映画)

4.0

玉子焼、とろろご飯、美味しそう。
肩の力が抜けて、いい感じ。
PRIMEでドラマの方を観るはずが、間違って劇場版から観てしまいました。
早速TVドラマの方も観ることにします。

クロワッサンで朝食を(2012年製作の映画)

3.5

この邦題が嫌で観る気がしなかった映画だったけど、なんとなく観てみたらなかなか良かった。
孤独な老婦人は辛辣だけど意地悪ではないし、チャーミングにも見える。
家政婦としてエストニアからパリにやってきた女
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運び屋(2018年製作の映画)

3.7

クリント・イーストウッドが主人公の映画を観たのは本当に久しぶり。映画の内容より年取ったなぁというのが随所に感じられて、別の意味で感じ入ってしまいました。
自分が悪いことをしているという事は分かっている
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ヴィヴィアン・マイヤーを探して(2013年製作の映画)

3.7

膨大な量のネガを残して逝った女性。写真はどれも見る側の心象や記憶を呼び起こすようで強く印象に残る。
映画は彼女の生い立ちや生きてきた人生をあぶり出そうとしているけど、残した写真を見るだけで充分な気がす
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ある女流作家の罪と罰(2018年製作の映画)

3.8

こんな作家がいたとは知らなかった。
常に酒を呑んでだらしない生活をしている主人公はなかなか好きになれなかったけど、最後はいい顔になってた。

スタンリーのお弁当箱(2011年製作の映画)

3.0

決してハッピーエンドではないけど、現実の中で懸命に生きようとするスタンリーにグッときた。
意地汚い先生は権威を笠に着て弱者をいじめる多くの人の象徴なのかな。
クラスメイトの子供たちがみんな純粋で可愛い
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ビリー・エリオット ミュージカルライブ リトル・ダンサー(2014年製作の映画)

4.5

映画版は見ていないけど、ミュージカルライブを鑑賞。
ダンスがどれも素晴らしい。主人公の男の子がとても綺麗。2時間40分という長丁場をほとんど踊り続けるのが凄い。生を観に行きたい!

ロング,ロングバケーション(2017年製作の映画)

3.2

認知症なのにあんなに運転が上手で穏やかで優しければいいのに、末期がんなのに最後まであんなに元気ならいいのに、と思ってしまうのは、いつかそう遠くない将来に同じような世界に入っていくかもしれない私を想像し>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.5

なんとなく観はじめた映画だったけど、予想をはるかに超えていいストーリーだった。
ミゲルの表情がなんとも可愛くて親近感湧きました。映像の美しさと音楽はさすがにディズニー。また観たくなります。

キングダム・オブ・ヘブン(2005年製作の映画)

3.7

ディレクターズカット版を視聴したが、検索しても出てこなかったので、こちらにレビュー。
今読んでいる塩野七生著「十字軍物語」がちょうどボードワン4世からイスラムのエルサレム奪還の下りになった所でこの映画
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モリのいる場所(2018年製作の映画)

3.9

新芽、鳥のさえずり、虫や魚、その中で目と耳を澄ましてじっとしているモリは子供のようでもあるし、全てを超越した仙人のよう。樹木希林さんと山崎努さんの掛け合いがとても素敵です。
「下手でいい、上手は先が見
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もうひとりの息子(2012年製作の映画)

3.5

イスラエルという特殊な地域で対立する宗教をそれぞれ信仰する家庭に起こった息子の取り違え。
どうなるのかと思ったけど、それぞれの家族が少しずつ理解していくのは、多少出来過ぎの感じが残る。
門外漢の私には
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.3

厨房がメインの映画は割と好きで料理を作るシーン見たさに映画を観ることがあるけど、今回もそう。美味しそうにサンドイッチを作るシーンが何度も出てきてお腹がすいた。

はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.7

最初は酔っ払いのおじさんが何してるのかと思ったけど、だんだんと面白くなってきた。最後にはすべての人が前に進んで行く。
屋上のライブシーンが良かった。

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.9

淡々と進む映像の中で登場人物が見せる抑えた表情や言葉には、癒すことのできない苦しみや怒りが読み取れて、ネイティブアメリカンの置かれた厳しい状況を感じざるを得ない。
ラストはこれでいいんだと理解できた。
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心と体と(2017年製作の映画)

3.8

見終わった後しばらくは心の中が静かになった気分。鹿や牛の眼差しはなぜか自分が見られているようで不思議な気がした。
夢の中の森の景色、感情を上手に出せない女性の無色透明なイメージと何度も出てくる血の赤が
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

遅ればせながら遂に観てきました。
やっぱりクイーンの曲はいい!
昔ホームステイしていた家のラジオからクイーンの曲が流れてきて、当時70代半ばのランドレディーがフレディ マーキュリーの凄さをとうとうと語
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.8

強くてかっこよくてお洒落だけど時々ボケるところが最高。リラックスして観られて何度でも観たくなる。
60年代のファッションも素敵だった。

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

5.0

久しぶりにいい映画に出会った感じ。
モードの描く絵は純粋で温かい気持ちになる。
世の中を上手に生きていくことが苦手な二人が次第に心を開いてお互いを大事に思う過程が良く描かれていた。

湿地(2006年製作の映画)

3.0

原作で感じた曇天で薄ら寒い印象は映画でも同じだった。
登場人物の説明があまりないので、原作を読んでなかったら、ちょっと混乱したかも。

ボビー・フィッシャーを探して(1993年製作の映画)

3.5

ボビー・フィッシャーもこの映画の主人公ジョシュのこともチェスのルールも知らなかったけど、そこそこ楽しめた。
天才の子供の成長に必死になる周囲の大人達の姿はよくあるパターンで展開されるけど、ジョシュが本
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悪童日記(2013年製作の映画)

3.3

まずは原作を読んでから鑑賞。
原作を読んだ時の強烈な衝撃はないけれど、双子の兄弟が戦後の厳しい時期を生き延びようとする姿はすごい。
それにしてもハンガリーの映画ってどれも独特だなあと思う。

ベロニカとの記憶(2017年製作の映画)

3.2

「歴史の真実は誰にもわからない」
過去や歴史は常に人の記憶によって都合よく作り変えられているんですね。
それにしてもこの映画は人物の関係性がなかなかわかりづらくて、ちょっと混乱した。ストーリー上あえて
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セカンドベスト/父を探す旅(1994年製作の映画)

3.1

久しぶりに見たウイリアム・ハート。冴えない中年の独身男性が妙にハマってました。
独身の中年男性が急に養子を取る気になったことが今ひとつ納得いかないけれど、親になった経験のない中年男性が子供と心を通じて
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わが母の記(2011年製作の映画)

4.0

素晴らしい作品でした。
井上靖の小説「しろばんば」が大好きで何度も繰り返し読んだために、私の頭の中に映像になって記憶されているのですが、その記憶がこの映画を見ながら思い出すことになって、一層の深い感動
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婚約者の友人(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画のテーマは「許すこと」なのだろうか。
嘘を告白して許しを乞うフランス人のアドリアンと嘘を突き通して婚約者だった両親の平穏を守ろうとするアンナ。2人の嘘は罪深いけれどどちらも責められない。

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ゴッホ:天才の絵筆(2009年製作の映画)

4.0

「ゴッホ〜最期の手紙〜」と併せて鑑賞。
こちらはゴッホが語り部となって絵のモデルとなった場所や遺品や手紙を追うドキュメンタリー。
〜最期の手紙〜と併せて観たのでとても面白かった。
しばらくはゴッホが頭
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