ストレンジラヴさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

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「原爆は誰にでも作れる。この太陽の力を君たちの手に取り戻したとき、君たちの世界は変わる」

8月6日の鑑賞。敢えて攻めた。
私事だが幼稚園〜小学校1年生の間、僕は父の仕事の関係で広島に住んでいた。平和
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

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「埼玉県人にはそこら辺の草でも食わせておけ!」

くっだらねー超くっだらねー www
くだらない割にちょいちょい往年の名作のパロディを入れているあたり、結構手が込んでいるし、終始笑い倒した106分間で
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

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「よろしくおねがいしまああああああああああす!」

金曜ロードショーでのながら見しかしていなかったことと、「巴里のアメリカ人」+「キャンディード序曲」なオープニングを劇場サウンドで聴きたかったので鑑賞
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パピヨン(1973年製作の映画)

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「バカ野郎、俺は生きてるぞ」

ちょっともう、何からコメントしていいか分からない。
とにかく人間を人間と見ず、極限まで凄惨な状況に追い込んだような作品で、少なくとも「大脱走」や「タワーリング・インフェ
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特別な一日(1977年製作の映画)

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「"特別な一日"だった。生涯忘れない。確かに目にしたのだ。20年経ったら自分の子供達に言うといい。"あの日そこにいた"と」

15年前、WOWOWで放送していた本作をたまたま途中から目にして以来、ずっ
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タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

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タワーリング・インフェルノ(1974)
「この建物だけは燃えないと思っていたよ」
「私もだ」

午前十時の映画祭にて鑑賞。
当初は観るつもりはなかったが、某音声アプリでのあまりの推しの強さに観てみるこ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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「あばよ…友達」

あ…ありのまま 今起こった事を話すぜ!
おれは劇場で「地獄の黙示録」を観ていたと思ったらいつのまにか宮崎駿メドレーを観ていた… 
な…何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何
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時をかける少女(1983年製作の映画)

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「でも…ずっとふたりきりなんでしょうかねえ?」
「ずっとふたりきりなんだろうね…」

アニメ版(2006)のリバイバル上映を観た勢いでこちらも鑑賞。
なるほど、アニメ版の「魔女おばさん」の正体がようや
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時をかける少女(2006年製作の映画)

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「待ち合わせに遅れてきた人がいたら、迎えに行くのがあなたでしょう?」

残念ながら今日までタイムマシンは開発されていない。この作品が発表されたとき、アルキメデスのダイヤルもまだガッチャンコされていない
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

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「ウナギだよ。海に棲むヘビみたいなもんさ」
「それはやめてくれ…」

総決算。キャンディーズでいうところの「微笑がえし」。
この一見風変わりな、アウトドア全開の考古学者を追いかけてかれこれ20年以上経
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若者のすべて(1960年製作の映画)

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「故郷を離れていなければ…仕方ない、それも運命だ」

ルキノ・ヴィスコンティの映画監督としてのキャリア前半生-ネオレアリズモの時代-の集大成とも言える作品。
第二次世界大戦後の混乱からの復興途上、貧し
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ライトハウス(2019年製作の映画)

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「灯りはワシのものだ!」
深夜に観ると怖さ倍増のホラー映画。
ただし、予備知識がないと物語としてはさっぱり分からない。
少なくともギリシア神話のプロテウスとプロメテウスの物語は事前に頭に入れておかない
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くもとちゅうりっぷ(1943年製作の映画)

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「てんてん てんとう虫 お天道様の子 お花をのぞいておはようさん 葉っぱに座ってこんにちは」

U-NEXTでたまたま発見して鑑賞。
本当に戦時中か?しかも1943年だと山本五十六が戦死し、学徒出陣が
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羅生門(1950年製作の映画)

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「お主のお蔭でワシは人を信じていくことができそうだ」

白黒×時代物×黒澤明=最強
遡ること13年前、大学1年生だった僕は教養課程で映画論の講義を受講した。その際に本作も題材に挙がり、講義を通じて鑑賞
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

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「神とともに皇帝と祖国のためにいざ戦場へ!」

この作品の意義は「ドイツが製作に関わった」という点にあると思う。
気持ちは買う。しかし、惜しい。
映像は1930年版の比ではないが、そこに頼りすぎた感が
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国葬(2019年製作の映画)

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「スターリンの心臓は鼓動を止めてしまった」

1953年3月5日 ソ連最高指導者ヨシフ・スターリン死去ーその訃報から赤の広場での追悼集会までの一部始終を、ソビエト社会主義共和国連邦全土の様子を交えなが
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大脱走(1963年製作の映画)

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"Good Luck"
"Thank You"

午前十時の映画祭にて鑑賞。
以前中途半端にTVで観てしまい、なまじっか展開を知っていたためにちゃんと観ていなかった1作。
最初から最後まで通しで観た感
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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「高校バスケで必要なことは全てやり尽くしました。それを証明してきたつもりです。もしまだ何か足りない経験があるならば、それを俺にください」

山王工業トーク映像付きだったピョン。
井上先生、「ラブ・オブ
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千年女優(2001年製作の映画)

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「私行きます!どこまでも逢いに」
銀映撮影所と共に行きた女優・藤原千代子の時をかける物語。
千代子の半生を彼女の出演作に題材をとりながら描く。
半分は千代子の人生に起こったこと、残りの半分は幻想なのだ
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

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「メリークリスマス...メリークリスマス!Mr.ローレンス」
"教授"坂本龍一の追悼上映として鑑賞。
道理で世界的にウケるわけだ。
上の感想にはいい意味と悪い意味の両面がある。
本作で描かれている日本
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屋根の上のバイオリン弾き(1971年製作の映画)

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「"Tradition"…伝統が失われればワシらの生活は不安定なものになる。それはさながら"屋根の上のバイオリン弾き"だ」

これほどまでに哀しく、暗いミュージカルが未だかつてあっただろうか?
読んで
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TAR/ター(2022年製作の映画)

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「指揮者の故郷は演奏台」

カッコつけます。これは現代の「8 1/2」であり、「地獄の黙示録」です。
正直に言います、よく分かりません。
理解したければここまで登りつめて来いという、そういう作品です。
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

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「上達に必要なものは何だと思う?"練習"さ」

<喉が渇いて仕方がない。何か飲み物をいただけないだろうか?ノンノンノン、ワインはいらない。せっかくだからミルクをいただこう。(喉仏を鳴らす)申し訳ないが
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帰れない山(2022年製作の映画)

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「ネパールの人々の世界は8つの山と8つの海に囲まれている。そして彼らの世界の中心には須弥山というとても高い山がある。そこで質問だ。8つの山を巡る者と須弥山を登る者、多くを学ぶのはどちらだろう?」

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雄呂血(1925年製作の映画)

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「世人…無頼漢と称する者必ずしも真の無頼漢のみに非らず。善良高潔なる人格者と称せらるゝ者必ずしも真の善人のみに非らず」

ジョーカーっすね、これ。言い方悪いけど。
本当に世の中は悪人しかいないし、正直
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

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「その日のおねえさんは人魚姫のようにきれいだった」

ウソやん…泣いてしまった。
版権の関係か、かつてVHSで販売されたものの廃盤後は長らくDVD化もBlu-ray化もされていなかった本作。昨年末によ
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シカゴ(2002年製作の映画)

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「2週間も経てば誰も君のことなんか気にも留めなくなるさ、それがシカゴという街なのだから!」

公開20周年記念シネマオーケストラとして鑑賞(於東京国際フォーラム)。
とても幸せ。こんな映画経験、人生で
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

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「名前を言いなさい」
「ドナルド・ダック」

ハードボイルドは好きなのだが、チャンドラー作品はほとんど読んだことがない。本は持っているのだけれど、なかなか手が出ず埃をかぶってしまっている。

そんな僕
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

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「声をかけようか、迷いました。だけど立ち去りました。彼が…あまりにも…幸せそうだったから」

言葉が出ない。劇場を出て5分くらい経ってからだろうか、じんわりと涙がこみ上げてきた。
ビル・ナイに尽きる。
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地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

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「ケツ食らえ!」
あー頭痛がする。
ほのぼのした音楽と「世界の車窓から」を想起させるオープニング、そこからまだ人間臭さがプンプン漂っていた頃のパリの街並み、妙にませたザジ(演:カトリーヌ・ドモンジョ)
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8 1/2(1963年製作の映画)

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「人生は祭りだ。共に生きよう」
訳わかんねー...
これはもう「考えたら負け」の部類の作品。
そもそも人間とは動物の一種なのだから、理屈で割り切れない事象なんてごまんとある。
というか、そもそも理屈自
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

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「あんたって...コレ?(四角四面)」

クソッタレめ...なんだこのトんだ蝋人形館は?
12年ほど前に序盤1/4くらいまでTV放送で観たものの、途中で用事が入って中断してそのままほったらかしていた。
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